2003年12月29日
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カテゴリ: 雑考生活


「私は、必要ですか。」
実はこれ、楽天広場と同種の某コミュニティ型サイトが、会員募集のための広告を出していたもの。上記のキャッチに続くボディコピーはこんな内容だ。

結婚には愛が必要なように、Xmasの夜にはシャンパンが必要なように。
青春には無茶が、思い出には切なさが、お祭りには神輿が、
政治にはマニフェストが、ボクサーには減量が、交差点には信号機が、
もうかってまっかにはぼちぼちでんがなが、必要ですよね。
はたして家族には、会社や社会には、いま、私は必要ですか。

一見軽いノリのオブラートにつつんだ表現であるが、コミュニティサイトの広告として、これは結構核心をついた秀逸なコピーだ。
人間は誰しも多かれ少なかれ、「私という存在は、他者から必要とされているのか?」「私の社会的な存在意義は何なのか?」という意識をどこかに持って生きているものだと思う。
そしてもちろん、できれば「あなたが必要です」と言ってもらえることを願っている。
この楽天広場においても、そのことを肯定的に確認したいがために、わざわざ日記やコラムを公開し、掲示板に書き込み、足跡を残すことで、誰かからの反応を期待して待っている。
象徴的な例として、サイトのメンバーの中にも多くいる、リストカットの報告をする少女や、援助交際での売春の日記を綴る女子高生などのページからは「私の価値を、誰か認めて」という悲痛な叫びが、見え隠れしているように思う。

私は、必要ですか。

その問いに対する肯定的な答えを(仮想のコミュニティではあるけれど)与えてくれる、現代の貴重な救いの場所というのが、楽天広場を含むコミュニティサイトの本質ではないかと、年の瀬も押し迫って思うワタシであった。






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最終更新日  2007年07月05日 02時44分50秒
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