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スペイン語ロック曲選・PART 4(その5) スペイン語ロック曲選、第4弾の最後は、本ブログで既に複数回登場しているメキシコのロック・バンド、EL TRI(エル・トリ)の代表曲です。「A.D.O.(読み方は“アー・デー・オー”)」というのがその曲名なのですが、この名称は有名な最大手長距離バス会社の名前です(アメリカでいうと“グレイハウンド”みたいな感じでしょうか)。曲の内容はというと、彼女にふられた男が、ADOのバスに乗ってどこか遠くへ行ってしまいたい、というものです。 この曲はEL TRI誕生以前の、スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド(Three Souls In My Mind)というバンド時代の楽曲です。まずは、1970年代のスリー・ソウルズ時代の音源をお聴きください。 バンド・メンバー間の確執の末、アレックス・ローラは1980年代以降、EL TRIとして活動を展開していきましたが、その活動の中でもこの「A.D.O.」は彼らの代表的ナンバーとして演奏し続けられていきました。そんなわけで、EL TRI時代になってからの演奏シーンの映像を2つほどご覧いただこうと思います。まずは、1999年、大手テレビ局(TVアステカ)の企画でのライヴ演奏の模様です。 続いては、“MTVアンプラグド”でのライヴ演奏です。リリースされたのは2004年ですが、録音時代はもう少し古く、1996年のものです。 [収録アルバム]Three Souls In My Mind / Es lo mejor(1977年)El Tri / En vivo!! En la cárcel de Santa Martha(1989年) El Tri / MTV Unplugged(2004年)その他、各種ベスト盤、ライヴ盤にも収録。 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月28日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その4) 今回は、1990年代にデビューしたバンド、フォビア(Fobia)のナンバーです。フランシスコ・ウイドブロとレオナルド・デ・ロサンヌを中心とするこのバンドは現在も活動を続けています。 今回のナンバーは、「エル・ミクロビート(El microbito)」という曲で、1990年のセルフタイトルのデビュー盤(同盤の過去記事はこちら)に収められています。まずは、往時のビデオクリップをご覧ください。 続いては、後世のライヴの模様です。2019年、ライヴ盤としてもリリースされたメキシコシティのスポーツパレスでの演奏シーンをご覧いただこうと思います。 冒頭で述べたように、フォビアは元気に現役を続行中です。コロナ禍の2020年に収録され、現時点での最新のアルバムとなっている『フォビア・MTVアンプラグド』に収録されている「エル・ミクロビート」もご覧ください。このライヴ盤は、実験的な楽器(というか“音”)がいろいろと導入されていて、なかなか面白いライヴ盤に仕上がっています。 [収録アルバム]Fobia / Fobia(1990年) Fobia / Fobia MTV Unplugged(2020年) ROCK LATINO (REMASTER)[輸入盤]/FOBIA[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月25日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その3) さて、今回はアルゼンチン人とスペイン人の混成バンド、ロス・ロドリゲス(Los Rodríguez)の有名曲です。「ミロンガ・デル・マリネロ・イ・エル・カピタン(Milonga del marinero y el capitan)」という、カタカナでは長ったらしい曲名ですが、“船員と船長のミロンガ”という意味のタイトルです。1995年の曲ですが、筆者的にはリアルタイムでよく耳にした懐かしのナンバーでもあります。 ロス・ロドリゲスは、1990年にデビューしましたが、活動していたのは1996年までと決して長くありませんでした。後にはメンバーの一部が再合流してライヴなどを行っていますが、バンドとしての本格的な再結成はなかったようです。 とはいえ、後世のライヴ演奏の音源などないのかと探してみたところ、次のようなものに行き当たりましたので、2つばかりお聴きいただこうと思います。 まずは、中心メンバーだった2人(アンドレス・カラマロとアリエル・ロット)が再集合したライヴの演奏(音声のみ)です。当時のバンド名(ロス・ロドリゲス)をもじって、そのうちの2人の再集合ということで“ドス・ロドリゲス”(“ドス”はスペイン語で“2”の意味)と銘打ったライヴでの演奏です。 さらにもう一つ、上記のアリエル・ロットのライヴの模様です。スペインはマドリード郊外のガラパガールでの2001年のパフォーマンスとのことです。 [収録アルバム]Los Rodríguez / Palabras más, palabras menos(1995年) 【輸入盤CD】Los Rodriguez / Palabras Mas Palabras Menos/Sin Documentos (Limited Edition)【K2020/3/13発売】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月23日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その2) スペイン語のロックの中には、メキシコの都市部の、あまり裕福な層ではない若者たちに主に支持される“アーバン・ロック(ロック・ウルバーノ)”なるジャンルがあります。ベタなロック調が多いのですが、そんな中でリラン・ロール(Liran’ Roll)は筆者のお気に入りで、今回はこのバンドのナンバーです。 リラン・ロールは、リーダーのアントニオ・リラ(ヴォーカル、ギター)を中心とし、1991年にデビューしたバンドです。今回のナンバーは、決してこのバンドの代表曲とか特徴的というわけではないのですが、「アディオス・アミーゴ(Adiós amigo)」という曲です。文字通り、“友よ、さようなら”という意味で、若くして亡くなった友人のことを歌ったナンバーです。 上の音声はオリジナル・アルバムに所収のものでしたが、続いては、ライヴでの演奏もご覧いただきたいと思います。メキシコシティのメトロポリタン劇場での2006年のライヴ演奏の様子をどうぞ。 [収録アルバム]Liran’ Roll / Cambios(1997年)Liran' Roll / Teatro Metropolitan Live Vol. 1(2006年、ライヴ盤) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月21日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その1) スペイン語ロックの楽曲を取り上げるシリーズの第4弾をお届けしたいと思います。最初は、過去にも登場しているアルゼンチン出身のアーティスト、ミゲル・マテオス(Miguel Mateos)のナンバーで、「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス(Llámame si me necesitas)」です。 現地では超有名アーティストなわけですが、1980年代、黎明期にあったアルゼンチンのロック音楽を牽引し、スペイン語を公用語にする他の国でも人気を博したシンガーでした。この曲のタイトルは、“僕を必要とする時にはいつでも呼んでおくれ”といった意味で、詞の内容も“すぐに君の所へ飛んでいくから”と続くといったものです。 さて、1986年のアルバムに収録されていたこのナンバーですが、時は流れ、21世紀。今世紀と言っても、もう既に10年ほど前のライヴの模様ですが、円熟の域に達した彼の姿もご覧いただこうと思います。メキシコでのライヴ(その内容はライヴ盤化もされました)での「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス」です。 [収録アルバム]Miguel Mateos/ZAS / Solos en América(1986年) Miguel Mateos / Primera fila(2011年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月20日
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人気絶頂期へ向けた飛躍の一枚 プレスントス・インプリカドス(Presuntos Implicados)は、スペイン南部のムルシア出身の3人組バンド。本ブログでは、1991年作の『セール・デ・アグア』を先に取り上げているが、本盤『アルマ・デ・ブルース(Alma de Blues)』は1989年に発表されたもので、その前作に当たる。 この作品の前にも、プレスントス・インプリカドスは、インディー盤を発表してはいた。だが、初めて全国区で人気を獲得したのはこの盤の成功によってだった。そして、1990年代を通しての人気絶頂期を築き上げていったわけだけれども、それを先取りしていたのが本盤ということになる。 全体としては、自作以降のこのバンドのスタイルが既に出来上がっていることを示す曲が目立つ。演奏・アレンジについては、後々のお洒落感や洗練度に比べると、ややストレートなかんじといったところだろうか。注目曲をいくつか挙げておくと、1.「メ・ダス・エル・マール」は地中海ポップスらしい詞がソーレ・ヒメネスのヴォーカルにマッチしているのがいい。一方、表題曲の2.「アルマ・デ・ブルース」は、少し暗めの曲調でソーレのヴォーカルのよさがうまく出ている。これらはいずれも後々のプレスントス・インプリカドスの楽曲の特徴となっていくものだという風に思う。アルバムを聴き進むと、アップテンポの曲も登場し、飽きさせない作りになっているのだけれど、私的お気に入りを一つ挙げておくと、7.「ラ・ノチェ」。ジャズ・ヴォーカル的な雰囲気をポップスの中にお洒落に取り込もうとして、なかなか成功したナンバーではないかと思ってみたりする。[収録曲]1. Me das el mar2. Alma de blues3. Río Po4. La futura promesa5. No hay palabras6. Encadenada7. La noche8. No hay humor9. Cada historia10. Guitarra y voz11. Asoma el llanto1989年リリース。 【中古】 Alma De Blues / Presuntos Implicados / Presuntos Implicados / Imports [CD]【宅配便出荷】 【中古】 Presuntos Implicados / Alma De Blues 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年03月17日
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“らしさ”を保ち続けた第11作 リトル・リバー・バンド(リトル・リヴァー・バンド、Little River Band)は、1975年にオーストラリアのメルボルンで結成されたバンド。当時の豪州出身バンドとしては、アメリカおよび世界への進出の先駆けとなる役割を果たした。時代が進むと、その先駆者的役割は終わっていったとはいえ、1980年代~1990年代にかけては、そのコーラスを生かした好作をリリースし続けていた。そんな時期の一枚が、本作『ゲット・ラッキー(Get Lucky)』である。 1980年代にグレン・シャロックがバンドを抜け、ジョン・ファーナムがその後継に入るという事態が生じたが、本盤は、ちょうどグレン・シャロックの復帰後の時期に当たる。実際、収録の10曲中、彼がヴォーカルを取っている曲は7曲(うち3曲はウェイン・ネルソンがリード・ヴォーカルを担当)となっている。 30年ほど経過した今から見ると、サウンド的には少なからず時代への迎合が見られる気もしないではない。とはいえ、全体としては、LRBらしいメロディやコーラス・ワークに力点を置いたナンバーが並ぶ。以下、個人的な好みも含め、聴きどころと思う曲を挙げてみたい。 表題曲と言える1.「アイ・ゲット・ラッキー」は、リラックスした曲調と余裕の感じられるグレン・シャロックのヴォーカルがいい。2.「ゼアズ・ノット・アナザー・ユー」は、筆者的には特にお気に入りのナンバーで、スリリングな曲展開が魅力と言える。5.「アイ・ドリーム・アローン」は、バラード曲で、このままでも十分魅力的なのだけれど、あと一歩スロー・テンポならば、さらに名バラードになったのではないかという気もする。 アルバム後半に入ると、ウェイン・ネルソンがリード・ヴォーカルとなっている曲(7.~9.の3曲)が目立つ。正直なところ、その当時の印象としては、ウェイン・ネルソンの部分はあまり強く印象に残らなかったのだけれど、今になって聴いてみれば、後のこのバンドの行く末を先取りしていたと言えるのかもしれない。ウェイン・ネルソンがヴォーカルを取っている曲の中でのベストは、9.「ワン・ザット・ゴット・アウェイ」。次の時代に続くLRBらしさが体現された1曲だと言えるように思う。 ある種、過渡期の作品と言えそうなので、これこそLRBのこれぞ1枚にはならないかもしれない。けれども、LRBの演奏を気に入った人、さらにはこのバンドの変遷が気になる人にとっては、何とも興味深い1枚と言っていいようにも思う。また、それ以外のリスナーにとっても、上で触れた1.、2.、5.、9.はぜひ耳にしてもらいたい、そんな盤だったりする。 [収録曲]1. If I Get Lucky2. There's Not Another You3. Second Wind4. Every Time I Turn Around5. I Dream Alone6. Time and Eternity7. Two Emotions8. As Long as I'm Alive9. The One That Got Away10. Listen to Your Heart1990年リリース。 ↓いずれもベスト盤です↓ 【輸入盤CD】Little River Band / Best Of (リトル・リヴァー・バンド) 【輸入盤CD】Little River Band / Definitive Collection (リトル・リバー・バンド) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月13日
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1か月ほど放りっぱなしになっていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。最近の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありが たいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月10日
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前回記事のアルバムより2曲 前回記事のEL TRI(エル・トリ)のアルバム、『21年後(Veintiún años después)』から2曲ほど取り上げてみたいと思います。このメキシカン・バンドの盤は、日本では入手が難しそうですので、少し映像つきでご覧いただければ、といったところです。 まずは、「ディフィシル(Difícil)」。アルバム所収のヴァージョンの音声をお聴きください。表題は“難しい”という意味のスペイン語で、人生そう簡単じゃない、みたいな内容が詞になっているようですが、演奏面で注目したいのが、ハーモニカです。このバンドにはちゃんとハーピストがいて、演奏の重要な部分をしばしば担っています。また、曲の冒頭の“口笛”もリーダーのアレックス・ローラの得意とする演奏(?)です。 続いては、この曲のライヴ演奏の場面をご覧ください。アルバムのリリース当時の1989年の映像とのことです。 さらにこの盤からもう1曲。「エル・アス・ノ・コノシード(El as no conocido)」(“知られざるエース”の意味)というナンバーです。詞の中にジョニー・ウィンター、ジョニー・ウォーカー、ジェームス・ブラウンなんかがでてきますが、ブルース・ロック調の彼らのルーツが反映されたナンバーです。 この曲のライヴ演奏の様子も見ていただきたいと思います。アルバムの発表当時や少し後のライヴ盤での演奏の音源もあるのですが、今回は、活動35周年の際の、2000年代前半のライヴ演奏の様子をご覧ください。 [収録アルバム]EL TRI / Veintiún años después(1989年)その他、複数のライヴ盤等にも収録。 ↓こちらはベスト盤↓ Mejor De El Tri (W/Dvd)【中古】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月08日
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音楽活動21周年を迎えたアレックス・ローラ EL TRI(エル・トリ)にとって、5枚目のスタジオ作(ライヴ盤も含めると6枚目)となったのが、1989年の『21年後~ベインティウン・アニョス・デスプエス(21 años después Alex Lora y El Tri)』であった。“21年”というのは、リーダーのアレックス・ローラ(Alex Lola,アレハンドロ・ローラ)が、EL TRIの原型となったバンド(スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド,Three Souls in My Mind)を結成した1968年から数えて21年になることに因んでいた。 リリースの同年にロサンゼルスで録音された本盤は、1990年代以降、このバンドのライヴの定番となっていく代表曲を複数含んでいる。革新的とか変革的というよりは、前作までの流れを引き継いで、このバンドらしさを発展させていった、そんなアルバムと言えるように思う。 注目すべき曲をいくつか挙げておきたい。1.「マリーア・サビーナ」は、本盤リリースの数年前(1985年)に亡くなった1894年生まれの女性シャーマンの名前をタイトルとしていて、ファンには人気のナンバーとなった。3.「エル・アス・ノ・コノシード」は、ギタリストのセルヒオ・マンセーラとの共作で、80年代のこのバンドらしさが存分に発揮されている。4.「ディフィシル」は、本盤でと言うよりも、このバンドの代表的なナンバーの一つとして筆者が気に入っている曲。一方、6.「ウン・ディア・エン・ラ・ビダ」や7.「エンクエントロス・セルカノス・デル・テルセール・セクソ」なんかは、1990年代に入っていく次のステージをイメージさせる演奏内容。そういう意味では、過渡期の作品と言えるのかもしれないが、1980年代から1990年代へと移ろいゆく当時、現地メキシコではまだまだメジャーではなかったロック音楽を着実に前へ進めていった、そんな盤の一つと言えるのではないだろうか。[収録曲]1. María Sabina2. Puros changos3. El as no conocido4. Difícil5. Tren del infierno6. Un día en la vida7. Encuentros cercanos del tercer sexo8. Maldito sistema9. Que reventón10. La fuerza del amor1989年リリース。 ↓別盤です↓ 【中古】 Nada Que Perder / El Tri / Machete Music [CD]【メール便送料無料】【あす楽対応】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月06日
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モッズ・バンドによるミニ・アルバム+日本盤はさらに6曲 かなり前に『アルタ・フィデリダー』を取り上げたスペインのモッズ・バンド、ロス・フレチャソス(Los Flechazos)。1997年にこのバンドは解散を発表し、翌年には正式に解消。リーダーだったアレハンドロ(またはアレックス)・ディエス・ガリンは、ソロ・プロジェクトを進めていくこととなった。 そのようなわけで、後から見れば、バンドが解散に向かうまでの経緯で制作され、リリースされた6曲入りのミニ・アルバムが、この『ディアス・グリセス(Días grises,灰色の日々)』ということになる。 筆者は偶然にも本作の日本盤を入手したのだけれど、これがまたなかなかよかった。原盤の6曲に加えて、さらに6曲ボーナス・トラック入りという、結局はフル・アルバムに近い曲数(と言っても、各局の時間は短いので、トータル・タイムは30分ちょっとだけれど)になっている。 まず、本編の6曲から見ていきたい。いずれも正統派のネオ・モッズ・バンドらしい演奏が並んでいる。どのナンバーも好曲だが、個人的に特に気に入っているものを挙げると、一つは、1.「ディアス・グリセス(灰色の日々)」。本盤のベスト・ナンバーと言ってもいいかもしれない。あともう一つ挙げるならば、3.「カンサード(疲れきって)」。シンプルな曲構成ながら、聴き手の心をつかむコツのようなものが本当によくわかっているバンドなのだなと思わされたりする。 次に日本盤のボーナス・トラック6曲にも目を向けてみたい。これら6曲のうちの最初の3曲はシングル・リリース用に録音されたもので、残る3曲はラジオ向けのスタジオ・ライヴ演奏が音源だとのこと。これらボーナス曲を見ると、カバーが目立つ。とりわけポピュラーな曲としては、ビートルズの10.「デイ・トリッパー」が収められている。個人的に勢いのよさと完成度が特に高い8.「グッド・シング」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズの曲のカバー)が、なかなか聴いていて心地よい。あと、スタジオ・ライヴの3曲も演奏力の高さが際立っていて、『アルタ・フィデリダー』に収録されていた11.「ヌンカ・マス」の堂々とした演奏が気持ちいい。[収録曲]1. Días grises2. Solo en casa3. Cansado4. Ayer5. Fiebre6. Mi jardín~以下、日本盤ボーナス・トラック~7. Dream in My Mind8. Good Thing9. Pretty Sight Full of Sorrow10. Day Tripper11. Nunca más12. River Deep/Mountain High1996年リリース。 【バーゲンセール】【訳あり】ディアス・グリセス ※ケースにひび割れあり【CD、音楽 新古 CD】メール便可 セル専用 ↓こちらはレコード盤です↓ Los Flechazos / Dias Grises 【LP】 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、 バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月03日
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