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alex99 @ Re:塩野七生『ギリシア人の物語』(46/52)(12/18) 塩野さんの文章が簡潔なのは ラテン語から…
Julia3835 @ Re[1]:塩野七生『ギリシア人の物語』(46/52)(12/18) alex99さん >明けましてお目出度う御座い…
alex99 @ Re:塩野七生『ギリシア人の物語』(46/52)(12/18) 明けましてお目出度う御座います 本年もよ…
Julia3835 @ Re[1]:中川毅『時を刻む湖』(41/52)(12/02) alex99さん、コメントありがとうございま…
alex99 @ Re:中川毅『時を刻む湖』(41/52)(12/02) ダーウィンが神を殺したと思います それだ…
2017.07.03
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カテゴリ: 読書
出雲は昔から好きです。
高校の修学旅行で行って以来、再び訪れたいと思いながら
まだその希望はかなえられません。

昔は巨大建築だったという出雲大社もさることながら
小泉八雲ゆかりの地ですし、松平不昧公のお好みの茶菓なども多く
心惹かれる雰囲気があふれている感じですね。
もう一度訪ねたいです。

五月病平癒を出雲の神様にお願いしたわけではありませんが、
この本の中にタイムスリップ(逃避?)してきました。


出雲と大和
岩波新書

目 次

はじめに――備中国惣社にて
序 章 三輪山幻想
第一章 出雲王国論
 1大国主神の分身たち
 2磐座祭祀をたどる
 3『出雲国風土記』の地政学
 4四隅突出墓をたずねて
第二章 邪馬台国の終焉
 1北九州の古代遺跡を歩く
 2邪馬台国はどこにあったのか
 3邪馬台国と大和朝廷
 4邪馬台国の終焉
 5「神武東進」説話
第三章 大和王権の確立
 1「国譲り」とは何だったのか
 2伊勢神宮の成立
 3出雲系諸氏族の動向
 4出雲系葛城氏の動向
 5大和王権と吉備
第四章 出雲国造――その栄光と挫折
 1国造の世界
 2「神賀詞」奏上
 3熊野大社
 4出雲国造の本拠
 5出雲大社はいつ創建されたか
 6国造家の歴史に翳り
終 章 再び惣社へ
あとがき
年 表
索 引

出雲の話なのに、最初に登場するのは大和にある三輪山。
その近くに大神(おおみわ)神社があり、
その三輪山がご神体なので拝殿しかないという神社です。
三輪山に祀られているのは大物主神ですが、
ここは元々神奈備(かんなび)つまり神の山でした。
また山頂や中腹に大きな岩があり、 磐座(いわくら)信仰があったことが窺えます。


そこに人格神である大物主神が重層したのだと言います。
大物主神は出雲の神様。
三輪山が最初に登場するのには、ちゃんと訳があったのです。

読み進めていくと、いろいろな謎が解明されていく仕掛けです。
古事記と日本書紀を比べて考察していきます。
さらに著者は邪馬台国と大和朝廷との「非連続説」を展開。

全部書くと楽しみがなくなってしまいますので
あとはそれぞれお読み頂きましょう。

神賀詞を「かむよごと」と読んだり
神様の名前など、難しい読み方の漢字がたくさん出てきて
ちょっと読みづらい部分はありますが(私だけ?)、
振り仮名もありますのでご安心を。

推理小説を読むようなワクワク感のある本です。


この本を読む前に『神奈備 大神 三輪明神』などを読みました。
三輪山は、今もなお人々を惹きつけてやまない山なのでしょう。
出雲とともに、こちらも見てみたい景色です。





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Last updated  2017.07.03 22:27:25
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