探偵役はヘンリエッタ・オドワイヤー・コリンズ通称ヘンリー・Oと呼ばれた元新聞記者、現在ミステリ作家の60代の女性。夫に先立たれ、ひとり暮らし。結婚した娘がいる。
と、設定されればかの有名なミス・マープルを思い浮かべるが、そこはビクトリア朝のおばあちゃんならず、現代のこと、車も運転すれば、携帯電話も持ち、コンピューターも駆使、走って、飛び込んで勇ましく大活劇、もとい小活劇をぶちかます。
そんなキャロリン・G・ハートの「ヘンリー・O」シリーズ第一作 『死者の島』 を読んだ。
一口で言うとクリスティーの 『そして誰もいなくなった』 みたいに、金持ち個人所有の島において、招待客がつぎつぎ殺される、犯人は誰でしょう?という内容なんだ。
二口で感想をいうと、同世代同性からみればもうすこし年輪からくるところの加味された人間観察的哲学がほしかった。と同時にネタばれに近くなるが、過去の情緒の部分がいささか抒情味が足りない描写。そうしたら厚みが増すんだけれどもね~。ちょっとクリスティーにおよばずか。
この作家の本はもうひとつのシリーズ本、「ミステリ書店経営者アニー」シリーズとともに、大型古本屋で105円のをけっこう見かけるので、買い揃えてしまっている(笑)老後の慰みに取っておく(!?)
ちなみに最新「ヘンリー・O」シリーズ5作目『死の散歩道』も読んで 感想 を書いているが今回のほうが批判的だわ。
よみがえり 2023年12月21日
こういうエンタメが好き 2023年12月19日
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