やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2009年09月10日
XML
カテゴリ: 読書感想

 9月5日の日記

 民主党の議員が大量当選してしまい、なんだか戸惑っている時にこの本を読み終わりました。

 ですから、このソビエト神話とスターリン体制を暴いた「おとぎばなし」の内容とは、(現在の日本の政権移譲、転換は)関係ないのに、なのに妙に気にかかるのです。

 一党独裁の弊害は主義主張にかかわらず起こってくるのはいやと言うほど知っているはずなのに、ひとのいい、いえ「健忘症」になってはいけないのです。

 「おとぎばなし」のほうはその皮肉がおもしろくても、(革命の目的、始めの言葉を)忘れたためにごまかされて(しまい)、いつまでもいつまでも辛い目にあっているなんて「動物農場」だけでたくさんです。

  「首相指名を受けてから組閣」などとおっしゃっていらした鳩山さんから、ぽろぽろ(人事の)お名前が出始めてはらはらしているひとのいいわたし。(ブレが気になるのですよ)

 政策もその文言をうのみにはできない、しないこと、というのも『動物農場』にはあったっけ...(だから民主党のマニフェストも変えないでほしい。出来ない事は説明してほしい)。

 オーウェルというひと、この本を1943年から1944年にかけて書いたんですから驚きです。ユートピアはこんなんじゃない!ということででしたけれども。

 以上を5日に書きました。カッコ内は今、補足しましたが。

 案の定、昨日「民社国連立」の合意に際して政策が少し(?)ブレました。わたしはその内容に反対と言うわけではなく、その少しずつ変えてしまうことがすごく気になるのです。

 『動物農場』は、それで為政者のブタさんともろもろのどうぶつたちが乖離してしまったのですから。

 まあ、こんどは国民も見張っているとは思いますが。と、とりとめもないことを考えさせられた、わたしにはおもしろい本でしたよ。

動物農場

 やっぱり舌足らずかな~。わたしの能力限界です(汗)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年02月03日 18時16分06秒
コメント(5) | コメントを書く
[読書感想] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:『動物農場』ジョージ・オーウェル(09/10)  
bonbonus さん
ご苦労様

わたくしがコメントを送ったのに消えてしまったと言ったので、無理してアップして頂いたようで恐縮です。

早起きばあチャルさんと宵っ張りのわたくしとは
時差の加減でお会いできるのですね。

コメントをまとめるのはもうすでに朝の2時;

コメントは明日そちらの夕方に;

ではでは失礼します (2009年09月10日 08時57分13秒)

Re:『動物農場』ジョージ・オーウェル(09/10)  
Rinn さん
再掲ありがとうございます。^^
作家の想像力てバカにできないですね。この作品はソ連成立の20年後くらいで書かれているのですね。その50年ほど後の崩壊も予測してたのでしょうか。
社会主義の限界は早くに多くの学者が予測してたのかもしれませんが。。
しかし、独裁の弊害やブレる政府に忘れやすい民衆って、民主主義のはずのわが国にも当てはまってますね、確かに。
細かいこといわず見守っていようと思っていましたが、忘れちゃいけないし注意深く見てないといけないんだと思いました。
ものすごくタイムリーに読んだもんですねえ。どんなきっかけだったのでしょう?
よく読書してる方は、本を選ぶときに不思議なめぐり合わせや勘がはたらくことって、あるなあとは思いますが。
(2009年09月11日 06時04分38秒)

Re:『動物農場』ジョージ・オーウェル(09/10)  
bonbonus さん
オーエルが「動物農場」を書くきっかけとなった背景を思い出してください。
1936年7月に「誰が為に鐘は鳴る」の舞台になった「スペイン内乱」が起こります。選挙で成立した人民戦線内閣にファシストのフランコが内乱を起こします。世界のヒューマニストあるいは民主主義を信奉している人たちは国際義勇軍として人民政府軍として参加します。ヘミングウエイ、アンドレ・マルロー,ロバート・キャパ、そして
ファシスト批判作家としてジョージ・オーエルも。
その時ファシストを援助したのはドイツとイタリアでした。
フランス,イギリスは不干渉(事実上ファシストに加担)
ピカソはあの有名な「ゲルニカ」を描きあげました。
理想とは逆にオーエルが経験したものは,理想としての共産主義(社会主義ではありません)ではなく政治の全体主義でした。

現在の日本の民主党が多く議会に当選しても、これは結果であって
決して全体主義一党独裁でも何でもありません。

政治マニフェストどうりにできれば世の中政治はいりません。
他の考えを異にしている党派の人と話し合いを持ち,物事を作り上げていく。これが民主主義ではありませんか。
小沢どうした、鳩山がどうした、岡田がどうした、なんてことはどうでもいいことですよ。

海外からの日本の印象は、お金の事ばかり考えずにやっと日本も政治の事を真剣に考える国になったのだと。

喧嘩が強い奴(アメリカ)の後ろにいてぜに儲けばかりしている守銭奴という印象からやっと抜け出せるのではないですか。

社民はイデオロギーで政治は行えないと自覚するでしょう

小沢氏のこれからやることは,フランスで政治を勉強した舛添氏を陥落させることでしょう。日本の国にとってかれは自民党に置いておくのはもったいない人物ですから。

どのブログを覗いても、いきなり日本人総政治評論家.どうして
前向きの話がないのか
(2009年09月11日 08時49分48秒)

Re[1]:『動物農場』ジョージ・オーウェル(09/10)  
ばあチャル  さん
Rinnさん

>ものすごくタイムリーに読んだもんですねえ。どんなきっかけだったのでしょう?
>よく読書してる方は、本を選ぶときに不思議なめぐり合わせや勘がはたらくことって、あるなあとは思いますが。

まったく偶然でした。alexさんが前にアップなさった「20世紀英語で書かれた文学100選」のそれぞれに(3つありました)必ず載っていて気になっていました。最近、新訳出版されたので、いい機会だと内容は知らずに(笑)

このように読書の内容とシンクロすることはいろいろの場面にあるのですよね。だからやめられない!
(2009年09月11日 11時49分46秒)

Re[1]:『動物農場』ジョージ・オーウェル(09/10)  
ばあチャル  さん
bonbonusさん

>どのブログを覗いても、いきなり日本人総政治評論家.どうして
>前向きの話がないのか

もしそうだとすると明治維新以来の国民性かもしれないです。激しく一方向にいかないけれども、激しく抵抗もしない(太平洋戦争の時)。

でもわたしが疑り深いのは、180度転換した時(戦後すぐ)三つ子の魂100までもの幼かったわたしは、とっぷり民主主義の平等に浸っていたのに、アメリカの植えつけなだなんていわれて屈辱的で、もう何もかもすぐには信じられませんのよ。
(2009年09月11日 12時02分51秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

ばあチャル

ばあチャル

コメント新着

ばあチャル @ Re[3]:白内障手術(06/11) todo23さんへ メガネの話題でもりあがる…
todo23@ Re[2]:白内障手術(06/11) ばあチャルさんへ 会社にいる頃は遠近両用…
ばあチャル @ Re[1]:白内障手術(06/11) todo23さんへ 「近く」を選択すると読書…
todo23@ Re:白内障手術(06/11) ばあチャルさんは「近く」を選択したので…
ばあチャル @ Re[1]:年賀状じまい(01/07) オーキリさんへ お互い元気で何よりです…

お気に入りブログ

「ダサい中年男性」… New! tckyn3707さん

吉田浩太「スノード… New! シマクマ君さん

小田原へ行ってきま… New! ひよこ7444さん

10/6-2:襟裳砂漠と… 天地 はるなさん

東京タワー 七詩さん

政界のジャンヌダル… alex99さん

フリーページ

耽溺作家の作品群


山本周五郎の世界


清張ワールド


クリスティの手のひら


時代物の神様正太郎


宝石箱


子供の頃の読書


作家別読了記録【あ】行


【あ】 日本文学


【ア】 外国文学


【い】 日本文学


【イ】 外国文学


【う】 日本文学


【ウ】 外国文学


【え】 日本文学


【エ】 外国文学


【お】 日本文学


【オ】 外国文学


作家別読了記録【か】行


【か】 日本文学


【カ】 外国文学


【き】 日本文学


【キ】 外国文学


【く】 日本文学


【ク】 外国文学


【け】 日本文学


【ケ】 外国文学


【こ】 日本文学


【コ】 外国文学


作家別読了記録【さ】行


【さ】 日本文学


【サ】 外国文学


【し】 日本文学


【シ】 外国文学


【す】 日本文学


【ス】 外国文学


【せ】 日本文学


【セ】 外国文学


【そ】 日本文学


【ソ】 外国文学


【た】行


【た】 日本文学


【タ】 外国文学


【ち】 日本文学


【チ】 外国文学


【つ】 日本文学


【ツ】 外国文学


【て】 日本文学


【テ】 外国文学


【と】 日本文学


【ト】 外国文学


【な】行


【な】 日本文学


【に】 日本文学


【ぬ】 日本文学


【の】 日本文学


【ノ】 外国文学


【は】行


【は】 日本文学


【ハ】 外国文学


【ひ】 日本文学


【ヒ】 外国文学


【ふ】 日本文学


【フ】 外国文学


【へ】 外国文学


【ほ】 日本文学


【ホ】 外国文学


【ま】行


【ま】 日本文学


【マ】 外国文学


【み】 日本文学


【ミ】 外国文学


【む】 日本文学


【メ】 外国文学


【も】 日本文学


【モ】 外国文学


【や】行


【や】 日本文学


【ゆ】 日本文学


【ユ】 外国文学


【よ】 日本文学


【ら】行 【わ】行


【ラ】 外国文学


【り】 日本文学


【リ】 外国文学


【ル】【レ】【ロ】 外国文学


【わ】 日本文学


【ワ】 外国文学


【共著】【マンガ・コミック】


「読みたい本・注目の本」記事録


『世界の「今」に迫る10冊』


吉屋信子『私の見た人』の昭和の作家


ウェヴスター『あしながおじさん』に出てくる本


日本の作家(ちくま日本の文学全集収録)


昭和の作家(1962年 朝日新聞記事より)


映画鑑賞会


2024年


2025年


カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: