やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2009年10月02日
XML

七詩さんが 「夫婦別姓がいよいよ実現しそうである。」 につき「姓」と「男女平等論」を書いていらっしゃる。

むかしは結婚したら専業主婦になるのがあたりまえだったのでなんら問題がなかったが、今や状況が変わって女性も外で働くので、不便な時は通称(旧姓)で通すこともあるようになったし、男女不平論は過去のものかも?とおっしゃっているようだ。

なるほど変わってきている。それにわたしなど「姓」が替わってもペンネームをつけたぐらいにしか思わなかったし、どちらでもよかった。

しかし、こと「姓」ということに関しては簡単ではないらしいことに、金婚式も後数年というわたしが日々気がつきだしてきた。

それはその姓によるところの歴史、家風ともでも言おうか、血脈の証拠とでも言おうか、が存在するということ。

わたしたちは個人が個の魅力により結婚したんだと堅く信じていたのだけれども、それぞれの育ってきた家(庭)の歴史(家風)も背負ってきてもいる。

年をとると頑固になるのはほんとうだ。それぞれの親の老人顔に似てもくるし(笑)思いも自分の血脈の歴史にこだわるようになる。新しい家庭ならびに夫婦関係をつくってきたはずなのに、そこに「姓」という歴史がはいるとややこしい。

わたしが結婚して「おや?」と思ったのは、夫がとうとうと述べる血脈の歴史話。わたしにだって父に聞かされている話があるが、そんなことどうでもいいよ、と聞き流してうん十年、若いうちは気にもしなかった。

先祖のお墓参りの数が増えるように、(自分たちが入ると思うと丁寧になるということだけれども)ますますひたひたと押し寄せてきた。

個性と個性のぶつかりあいではなくて、そこに「姓」にまつわる家風が入ってくるとわたしたちがつくったこの家庭(夫婦)の雰囲気が変ってくるのはどうしょうもない。

そうなると簡単に姓を変えるのも不本意に思える。

その家の人になった感が色濃くなると、わたしはいやな気持ちになる。血がつながっていない疎外感はたとえば夫側の家族の集まりのなかに一人はいれば嫌というほど経験する。もともと違うのである。子供は血がつながっているけれどもわたしだけ他人なのである。

結婚した時はあたらしい家庭・夫婦をつくったはずなのである。のに...。

やはり別姓のほうがいいのかな~?結婚ってなんだろう?






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年10月02日 09時27分46秒
コメント(14) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

ばあチャル

ばあチャル

コメント新着

ばあチャル @ Re[3]:白内障手術(06/11) todo23さんへ メガネの話題でもりあがる…
todo23@ Re[2]:白内障手術(06/11) ばあチャルさんへ 会社にいる頃は遠近両用…
ばあチャル @ Re[1]:白内障手術(06/11) todo23さんへ 「近く」を選択すると読書…
todo23@ Re:白内障手術(06/11) ばあチャルさんは「近く」を選択したので…
ばあチャル @ Re[1]:年賀状じまい(01/07) オーキリさんへ お互い元気で何よりです…

お気に入りブログ

10/7:二部谷コタン… New! 天地 はるなさん

土井裕泰「平場の月… New! シマクマ君さん

中国とドイツの関係… New! tckyn3707さん

ブルーオーシャン New! 七詩さん

不思議な類似に驚い… New! analog純文さん

小田原に行ってきま… New! ひよこ7444さん

フリーページ

耽溺作家の作品群


山本周五郎の世界


清張ワールド


クリスティの手のひら


時代物の神様正太郎


宝石箱


子供の頃の読書


作家別読了記録【あ】行


【あ】 日本文学


【ア】 外国文学


【い】 日本文学


【イ】 外国文学


【う】 日本文学


【ウ】 外国文学


【え】 日本文学


【エ】 外国文学


【お】 日本文学


【オ】 外国文学


作家別読了記録【か】行


【か】 日本文学


【カ】 外国文学


【き】 日本文学


【キ】 外国文学


【く】 日本文学


【ク】 外国文学


【け】 日本文学


【ケ】 外国文学


【こ】 日本文学


【コ】 外国文学


作家別読了記録【さ】行


【さ】 日本文学


【サ】 外国文学


【し】 日本文学


【シ】 外国文学


【す】 日本文学


【ス】 外国文学


【せ】 日本文学


【セ】 外国文学


【そ】 日本文学


【ソ】 外国文学


【た】行


【た】 日本文学


【タ】 外国文学


【ち】 日本文学


【チ】 外国文学


【つ】 日本文学


【ツ】 外国文学


【て】 日本文学


【テ】 外国文学


【と】 日本文学


【ト】 外国文学


【な】行


【な】 日本文学


【に】 日本文学


【ぬ】 日本文学


【の】 日本文学


【ノ】 外国文学


【は】行


【は】 日本文学


【ハ】 外国文学


【ひ】 日本文学


【ヒ】 外国文学


【ふ】 日本文学


【フ】 外国文学


【へ】 外国文学


【ほ】 日本文学


【ホ】 外国文学


【ま】行


【ま】 日本文学


【マ】 外国文学


【み】 日本文学


【ミ】 外国文学


【む】 日本文学


【メ】 外国文学


【も】 日本文学


【モ】 外国文学


【や】行


【や】 日本文学


【ゆ】 日本文学


【ユ】 外国文学


【よ】 日本文学


【ら】行 【わ】行


【ラ】 外国文学


【り】 日本文学


【リ】 外国文学


【ル】【レ】【ロ】 外国文学


【わ】 日本文学


【ワ】 外国文学


【共著】【マンガ・コミック】


「読みたい本・注目の本」記事録


『世界の「今」に迫る10冊』


吉屋信子『私の見た人』の昭和の作家


ウェヴスター『あしながおじさん』に出てくる本


日本の作家(ちくま日本の文学全集収録)


昭和の作家(1962年 朝日新聞記事より)


映画鑑賞会


2024年


2025年


カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: