本読みのひとりごと
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文章を編集する仕事は、ミシンを踏むのに似ている。大まかな注文を受けて、細部をどんなデザインにするか、生地の柄をどう生かすか、何番の糸を使うか、ひと通り決めたら、あとは気持ちを平らかに保ち、出来上がりのイメージを心に持って、縫い目が乱れないようにコツコツ作っていく。今手がけているのは、講演の音声を基に、一冊の本をつくる仕事。語られている内容は、私の頭の中から生まれたものではない。でも、事実関係を1つずつ精査し、話し言葉を書き言葉に変換し、読み物として面白く読めるようストーリーをつくるには、ちょっとしたコツがいる。 *少し前、制作をお手伝いした本に「簡潔にまとまっていて分かりやすい」「ちょうどいいスピード感」「講演の温度を感じる」などのレビューがついているのを見つけて、小さくガッツポーズ。誰が読んでも理解できること。話し言葉のドライブ感、温度や勢いを損なわないこと。その二つを自分に課して書いた原稿なので、読む人に伝わってとても嬉しい。さまざまな文章を書かせてもらうことは、本当に勉強になる。いつかつくりたい自分の本の青写真を胸に抱いて、今日もカタカタミシン…ではなく、キーボードをたたくのです。読書日記 ブログランキングへ
2015.06.10
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