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風鈴文楽短歌集どこへゆく果てなき旅の夢まくら明日も路傍の石にすわりて
2009年05月31日
雨 に 濡 れ る 男 雨の降る日に動物園に行った 傘をさして動物たちを見た パンダも雨の中で笹を食べている キリンも雨の中で長い首をにゅ~と のばして枝葉をたべている 駝鳥もエミューも雨にぬれている ゴリラもチンパンジーも雨にぬれて・・・ 動物たちはみんな雨に濡れている その姿を見たときに男は傘を捨てた 動物と同じく雨に濡れるべきだと思った 何もつらくはないよ雨に濡れても 動物と同じように雨に濡れることで 少しでも優しさが伝わるかと思う 人間も遠い原始の時代には 傘などもっていなかっただろう まして人間はサルではなかったか? 人間は動物たちと仲間なのである この地球に生きる同士なのだ 傘のない濡れている動物に対しては 傘をささないで見るのがふさわしい 動物たちには永遠に傘などないのだ 男は傘もささずに雨に濡れながら 動物たちを一心に見るのだった 雨に濡れる男は一匹の人間という 動物になっていた
2009年05月31日
俳句10000句の旅☆ 青蔦や青春の風ふきぬけて ☆ 季語:青蔦(あおつた)青々とした蔦が、洋館の壁などを覆った様子は、真に美しい。
2009年05月31日
俳句10000句の旅☆ 夏蝶の風なき里を飛びにけり ☆ 季語:夏の蝶夏は多種多様な蝶が見られるが、ひときわ華麗なのが揚羽蝶。
2009年05月31日
スキンヘッド物語☆ 散 髪 を し た ☆今日の午後、いきつけの散髪屋さんに行った。給料をもらって最初の日曜ということもあって人が多くてめずらしく10分ほど待たされた。座席にすわると、普通でいいですか?そのように聞いたから「ええ~普通で」「洗髪はいりません」というと・・・上の髪は少しカットしていいですか?そう聞いたから僕は「ハイ””」そう答えた。顔そりのときは女性に変わった。女性から眉の下剃っていましたね””そう聞いたから「はい剃って下さい」僕はそういった。顔そりが終わるとまた男性に変わり真中でわけるんだったねぇーそう聞いたから「はい””お願いします」僕はそういった。それから少しの時間でヘアーは整えられて僕の散髪は終わったのである。所要時間約20分・料金は1400円だった。すっきりとして爽快な気分になった。
2009年05月31日
時 を か け る 女 いつも自由に生きてきた 女の性をさわやかに 幸せの時に身をおいて 時よすばらしい時よ この地上に生まれきて 美しく時をかけてきた 時よありがとう 私は限られた時を美しく 楽しみながらかけぬける 時よ私にくれた時よ 恋に愛にたった一人の 人生に時は幸せをくれた 流れゆく時に身をまかせ 私の時を生きていく ああ~ 美しい時よ 本当にありがとう 時よ時よ 女の時よ 幸せをありがとう
2009年05月31日
浪 曲 の 好 き な 女 いつから浪曲が好きになったのか あれは大阪で見た演芸大会のなかで 女性浪曲師の声を聞いたときだった 曲師が奏でる三味線の音色と 浪曲師の声色が耳の中に聞こえると 感動の波が女の体を襲った これがすたれゆく浪曲文化なの? 女には信じられない気がした それから女は浪曲のマニアになった 浪曲に興味のもたない人に少しでも 浪曲の素晴らしさを伝えなければ・・・ この国が作りあげた浪曲という文化が なくならないようにしなければ・・・ 女は浪曲について語るのだった 浪曲は世界に誇るオペラなんです 声・啖呵・うなりなどどれをとっても 素晴らしいものだと思います 興味がない ”” 古くさい ”” そんなことをいう人が多いけど 決してそんなことはないと思います 大事な大事な日本の芸能なのです 女は月に一回友達をさそって 浪曲を聞きにいっている これからも浪曲が好きだという人が どんどん増えるようにがんばります 浪曲の好きな女はそういった
2009年05月30日
生 き る だ け の 男 白い米を茶碗に一杯そして漬物が三切れ これが男のいつもの朝食である 食事のあとにお茶を飲みながら考えた 朝目が覚めるとまた今日も生きているのか 蒲団の中でそんなことを思っている自分がいる 両親から授かったこの身体はおかげで元気だ だけどこの身体にある命はどこまで続くのか 明日ふいに死んでしまうかも知れない ああ~それを思うと空蝉のようになってしまう 過去というのはぬけ殻のようなものである 過去の人生に何があったというのだろう 精神的な苦しさはいくつもあったといえるが・・・ 人に自慢できるようなものは思い出せない 自分がなしたものを描くことはできない 何もない””何もない””あるのはこの身体だけだ 両親から授かった五体満足なこの身体だけだ これからも何ひとつ残すものなどなく ただ生きて行くだけなのかも知れない 人生はそれでいいのかも知れない 授けられた命のあるかぎり生きればいい そう思ったら少しは心が軽くなった気がする 何も残すことは出来ないけれど生きていく 命のかぎり生きていくことに意義がある 生きぬくことだけが男の使命である 誰にでも声を大にしていってあげよう 人生に何も残さなくてもいいんだよ!! 命あるかぎり生きるだけでいいんだよ!! 人生というものはそういうものなんだ!! 男は今そのように思うのだった
2009年05月30日
風鈴文楽短歌集あかあかと燃えるネオンや道頓のグリコ看板永遠に手をあげ
2009年05月27日
乾 杯 を し た 男 燃えるようなネオン輝く大都会 生きるために大勢の人が働く 男の生きがいは仕事であろう 前を向いてただひたすら進むのが 強い男といえるのではないだろうか 世のなか元気に働けることが 一番の幸せであろう 仕事もあって病に苦しむこともなく 毎日過ごせるというのは幸せだ それを思ったならすぐに乾杯だ!! きょうの自分に乾杯すべきだ!! 男はコップにビールをつぎ ここに幸あれといいながら 満面笑み浮べて自分自身に 幸せの乾杯をしたのだった
2009年05月27日
河 馬 を 見 る 女 世界には不思議な動物がいる 愛される動物と愛されない動物が・・・ パンダは見る人でごったがえしいるのに 河馬は誰にも見向きもされずにいる 見物人はたったひとり私だけである 同じ動物として生まれながらなぜなんだ 可愛い姿とグロテスクな姿の差なんだろう 男と女の世界もこれと同じではないか? まあ~それはどうだっていいと思うけど 河馬には河馬の可愛さがあるのよね 男だってたまには河馬を見るがいいわ!! 人気者でなくても好きなものは好き!! 河馬を見ていた女はそういった
2009年05月26日
ラ イ オ ン を 見 た 男 これが百獣の王ライオンなのか 動物園に行って見とれたのはライオン!! 堂々としたたてがみ姿で遠くを見つめている ほかの動物にはない圧倒的な存在感 これがライオン これがライオンなんだ そう思いつつもライオンに淋しさを感じた ライオンはアフリカの大地に帰りたいのだ 帰してほしいと訴えている表情なんだ 男はなぜかライオンの眼差しに 人間が感じる望郷の念を思った 遠い異国で檻のなかに入れられ 多くの人に見つめられるライオン!! これが百獣の王ライオンなのか いや違う ” ”これは本当の王ではない 動物園は動物にとって天国ではない ライオンの眼差しを見てから・・・ 男は動物たちに一抹の悲しみを覚えた 動物たちにも故郷はあるのだ!! 男は動物園でそう思った
2009年05月24日
蝶 を 見 た 女 昼下りの午後に紋黄蝶を見た ひらひらと鮮やかに一匹の蝶が・・・ なぜ一匹の蝶しかいないのだろう 舞っている蝶はなんと美しいのだろう なぜ私の前を道ずれのごとくに 美しい紋黄蝶がひらひらと舞う? これは私の化身なのかも・・・ なんときれいな蝶なのだろう 私はしばしの間見とれてしまった 初夏の陽ざしをあびながら 蝶と一緒にあゆむ道すがら 蝶のもつ魔性に酔ってしまった 蝶は私を励ましているのかも・・・ 蝶のように愛される女になりなって 蝶のもつ優雅な舞に私は見とれた
2009年05月24日
君 は と い う 男 どこへ行くんだ君は? 何がしたいんだ君は? なぜ生きているんだ君は? どんな夢があるんだ君には? どんな希望があるんだ君には? どんな暮らしがしたいんだ君は? 人間として何をするんだ君は? 限りある命を何に捧げるんだ君は? この宇宙にこの地球にこの国に? 何を求めて生きているんだ君は? 人間としてどう生きるんだ君は? 宇宙の未来に地球の未来に君は? 君とはいったいどこの誰なんだ?
2009年05月24日
風鈴文楽短歌集故郷の子供の頃や山川の想いはるけきいまだ忘れじ
2009年05月23日
神 戸 の 女 あのとき神戸に何があったのか? 空襲も震災も今ではいつあったのか それすら忘却の彼方にいって・・・ だが私は阪神大震災を体験した あの時の恐怖と痛手が身にしみて いまだ心に残ってやまないのだが そして今また新たな恐怖が 神戸からはじまったのである 街を歩けば白いマスク姿の人ばかり 新型インフルエンザの予防策として みんなマスクをしているのであった なぜ神戸からはじまったのだろう? テレビも新聞も感染者が何人でたと トップで報道している日々だが 感染が恐ろしくてマスクをして 勤めにでているが独り身の夜は淋しい 急にあの人の元気な声が聞きたくなった いたたまれなくなって電話をかけた だが留守電となっていてつながらなかった 夜もふけてあの人にメールを送った 夜の闇のなかで携帯電話の 着信音がなったが女はひとり 時の流れに身をまかせ 眠りのなかにいた 眠りが女の恐怖をやわらげて・・・ だが眠る女はマスクをしていた
2009年05月23日
花 を 咲 か せ る 女 女の一生は人それぞれである 人生の生き方に苦しんで 途方にくれていたとき ある人から言われた言葉がある 人生は死ぬまで挑戦の日々である 人生には悩みや苦しみがある それは誰にでもある普通のことだ それに負けず夢と希望をもって 人生に自分の花を咲かせなさい 自分の心に女の花を咲かすのです うっとりと見とれるような安らぎの花を・・・ 人生が豊かでよかったと言えるように・・・ 死ぬまでに一本の花を咲かせるのです その言葉を聞いたとき女は目が覚めた 自分の人生に花は咲かないと思っていた だけど挑戦すれば花は咲かすことができる 心の中に自分が育てた花を咲かせよう!! そう思うと生きる力がわいてきた 死ぬまでに心の中に花を咲かせよう これからが私の人生なのである 心の中に美しく枯れることのない花を・・・ 女は今はつらつとして生きている 落ち込んでいた日々が嘘であったように 人生という心にどんな花が咲くのだろうか 美しい自分だけの花を心に咲かせるために 女は今ときめいて今日という日を生きている
2009年05月23日
風鈴文楽短歌集この国に生まれてうれし言の葉のよき日ありけれ今日という日に
2009年05月23日
風鈴文楽短歌集眠りたる母の優しさ愛しさにわれは日記に「命」と書きぬ
2009年05月19日
風鈴文楽短歌集人はみな何を求めて生きたるやさみしき街の夜明けのコーヒー
2009年05月19日
風鈴文楽短歌集十字路に立ちて男はマスクしてわが世の春はいまだこぬかと
2009年05月19日
風鈴文楽短歌集人はみな淋しきものか携帯の親指ばかりやけに目につき
2009年05月19日
風鈴文楽短歌集わが舟の港さがして幾年ぞ愛なき日々を流されゆきぬ
2009年05月19日
俳句1万句の旅☆ 異様なるマスクの中の我が身かな ☆
2009年05月19日
立 ち 止 ま っ た 男 立ち止どまるといつも自然があった 男の前には大自然がある 永遠に消えることもない 見れば見るほど美しい大自然が・・・ そこに立ち止まるとすぐに至福が訪れた 何はなくともこの世に自然があれば それはひとときの幸せであり 誰もが心やすらぐものである 男の前には美しい自然がある 桜が咲く季節になると人間は とても幸せな気分になってくる だがそんな島に住んでいても いろんなことを考えるものだ 桜はなぜすぐに散ってしまうのか 犬はなぜ鎖に繋がれねばならぬのか 猫にはなぜけものへんがつくのか つばめはなぜ泥の巣をつくるのか からすはなぜゴミ袋をつつくのか 自然から離れると不思議さがこみあげる 至福はすぐに消え現実が男の前に・・・ ああ~立ち止まった男は目の前にある 人間の世界に深い深い溜息をついた
2009年05月16日
君 た ち に 語 る 男 君たちはこの世に生きる 生きる大地に花はあるか 土地は荒れ人の世は乱れ まさに世は混沌としている 幸せは心になく大地には花もない 苦しみの中で何かを探している そんな君たちよ 大志をもちて 幸せの大地を築くのだ 君が若さでこの国を世界に 誇りうる青春の国とせよ 歴史は君たちを待っている 人々は若者という君が命を 万感をもって待ちこがれている 君ら命の飛翔をこの国に捧げよ この国は君ら若者を信じてやまない 君たちはこの国に生きている人々に 希望と友愛と誇りを与えるのだ それが君たち若者の使命だ 新しい時代にこの大地に咲き誇る 美しい花を私は見たいとおもう 君たちよ 新しい時代の君たちよ この国に咲く美しい大輪の花となれ
2009年05月16日
風鈴文楽短歌集世に生きてこの身にありし美醜とてわれの歴史よ刻みてゆかん
2009年05月11日
今日を生きることは明日につながるのである 明日という夢があるから生きられるのである
2009年05月11日
俳句1万句の旅☆ 母の日や愛の重さはそれぞれに ☆
2009年05月10日
石 を 投 げ た 男 からすとつばめの壮絶な戦いを男はみた つばめの巣ある卵をねらっているのか・・・ からすが屋根の上に二羽いるのだが・・・ そのからすにむかって二羽のつばめが 体当たりするようにつっかかっている 巣のなかにはつばめの雛がいるかもしれない? つばめとしてはわが子を守る戦いであろう 男はとっさにからすに向ってアホ~と叫びながら からすに石を投げるまねをして追っ払おうとした からすは驚いて一旦は逃げるがまたつばめの 巣に近づいて静かに様子をうかがっている つばめは相変わらず必死につっかかるが・・・ からすとつばめでは大きさが違うから からすもつばめに動じる気は一向にない・・・ この様子をみていた男は道端の石を拾い からすに投げたのである からすのバカ野郎ーアホウ~ 小さな石のつぶてに驚いたからすは どこかに飛んでいっちまった これでいいんだよなあ~つばめよ 男はやっと安心をした顔をした つばめもからすがいなくなったから きっとほっとしたことだろう
2009年05月09日
全30件 (30件中 1-30件目)
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