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文 字 を 彫 刻 す る 女 文字を書くことは大切な行いである 丁寧な文字は人の心をとらえる 文字を書くという仕事をしていて 一番注意しなければいけないことは 間違えないということである 女が書いているのは請求書である いまどき時代遅れではあるけれど 手書きである 文字はまるで印刷文字である いろんな挨拶文などを書くが 今日は請求書を書いている 請求書は相手が厳しくチェックする ので走り書きなどできないのです 金額の桁も間違えないように しなければいけない 私はゆっくりと文字を彫刻 するごとく書いています 彫刻文字は何倍もの時間が かかって無駄なことですが・・・ 出来上がった請求書が きれいな文字であると それは喜びとなります 女はノーカーボン紙に 数字を書いている 彫刻するがごとく時間を かけて書いている 文字を彫刻している 女であった
2015年03月28日
俳句1万句の旅木を伐りて木の芽まじかに倒れたり
2015年03月26日
俳句1万句の旅花冷えや海に寄り添う漁師町
2015年03月24日
桜 に 命 を も ら う 女 桜の季節になると女は時々その場に現れる 桜の開花をいつも待っているようだ 数年前に脳の病気で片脚が不自由となってから 杖をついてゆっくり歩いて桜を見に来るのだ 桜が咲くのが楽しみでして春がくると 出かけてここの場所へよく来るのです 道路に面した民家の傍に大きな桜が 毎年満開になるのが私の喜びなんです この桜を伐採するという話があったとき 私はこの民家の主人に手紙を書きました 「桜の木を切り倒さないでください」 「毎年桜が咲くのを楽しみに生きています どうか私の願いを叶えてください」 主人は願いを聞き入れてくれました 桜は切らないでおきましょう あなたの命の木は伐採しません 主人はわがままを叶えてくれました そして今年も桜の季節がやってきた 嬉しくて嬉しくて桜を見ることは 私にとっては生きるという命の 源泉をいただいてるようなものです 杖がないと歩けない状態ですが 桜の蕾がふくらんで咲き誇るように なっていくのが心の潤いとなっています こんな女の人生に桜の花が勇気を くれているような気がします また今年も満開の桜が見れる! 私にとってこんな幸せはありません どこにも行けないので近くに桜の木 のあるこの街が大好きです まもなく桜も満開となるでしょう それから数日後満開になった桜の下で 杖をついた女は桜明かりをしばらく 楽しんでから帰って行った 今年もこの桜を見ることができた そんな喜びが後ろ姿に溢れていた
2015年03月21日
地 球 に 生 き る 女 地球は自転している この身にそれを感じないが 我々は回っている地球にいる 春夏秋冬朝も夜も1年中 地球は太陽の周りを自転 していることを知ろう 地球のその営みを知れば 生命というものが地球に よって生かされている そのことを認識するだろう 万物すべて地球と共にある 人間は地球と共にあって 地球と共に生きなければ ならないという現実に 向き合えば人間の未来も もっと良くなりはしないか 地球は自転している しっかりと心に刻んで 地球に感謝の念を抱こう
2015年03月21日
俳句1万句の旅初蝶の嬉しさあふる黄色かな
2015年03月20日
雨 の ち 晴 れ の 男 10階の喫茶店でコーヒーを飲んでいる モザイクのような街が雨に曇っている その風景に心が寂しくなってしまう 気分は否応なく暗くなってきた しばらくすると雲が途切れ空に 明かりがさしてきた おおう雨が止んだようだな 少しずつ青空になってくると 曇っていた心も明るくなった なんとなく気持ちが軽くなった 天候って不思議なもんだよ 心まで暗くしたり明るくしたり そんな魔力があるんだね モザイクの街が輝き出し 人の往来も光に包まれた 雨のち晴れとなってやっと 男の顔にも精気が溢れた 青空というものは生きる力を くれることを知った
2015年03月15日
俳句1万句の旅靴買つて春土踏みぬ一歩かな
2015年03月15日
あ か ん べ え に 行 っ た 男 駅前の路地裏の少し入ったところに 串焼きのあかんべえという店があった 妙な名前だなあと私は思ったが 友人に誘われて行ってみた 店主は60代の男性である お客は私たちをいれて4人 いらっしゃいという言葉も こちらえお座り下さいもない 好きなところへどうぞ!! なにしますか?それもない メニューを見ると串焼きの数は びっくりするほど多い 店主の創作料理だそうだ 何もしゃべらずお客さんには おもてなしも何もしないし 世話好きなこともしないから あかんべぇ~というそうだ
2015年03月15日
春 に で か け る 女 いよいよ春がやってきた わが心にも春がやってきた 桃の節句も終わり春告げ鳥がなく 春の季節が島国を潤すように 桜便りと旅のちらしが郵便受けに・・・ でかけよう春の旅に・・・ この街に春が来たことを知ろう 友達にメールでお誘いをしよう そして春がきた喜びを感じよう
2015年03月08日
俳句1万句の旅ものの芽や烏しきりに鳴きかわす
2015年03月08日
俳句1万句の旅春泥の絵具の如き道ゆけり
2015年03月08日
俳句1万句の旅春耕の雲も流れて晴れにけり
2015年03月08日
俳句1万句の旅幾度とも落ちたる椿重なりて
2015年03月08日
俳句1万句の旅春遅き日差しうけたり烏かな
2015年03月08日
俳句1万句の旅流し雛折々ゆらぐ雛の船
2015年03月01日
俳句1万句の旅早春や動くものあり夜の犬
2015年03月01日
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