ぐぅみぃ

ぐぅみぃ

Nov 16, 2003
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今日は学生時代、大好きだった先輩の一周忌でした。

二ヶ月前の美香子の死 から、それまでの間、あたしは何をしていたのか良く覚えていません。
だらだらと、だらだらと…、ただひたすらに時間をやり過ごしていたのでしょうか。しなくてはならない事をそれと気づきながら、後回しにして。

同期だったコから電話が掛かって来たとき、
「どーしたのぉ?」
懐かしげな声で応対しました。
でも、彼女の困惑したような、言うに言い出せないような口調の
「伊藤さんが…伊藤さんがね…」
と、それだけで、もう伊藤さんがこの世に居ないことが解ってしまいました。


こんな風に解ってしまうのは、人生に於ての「学習能力」の一つなのでしょう。
「経験値」なのでしょう。
人の死を迎える瞬間や受け入れる心情などを、学ばねばならない年齢になって来たのでしょう。
避けて通れるものならば、ずっと避けていたい事だけど。

先輩は自殺してしまいました。
職場でのイジメが原因だったそうです。
彼の奥さんは数ヶ月間、ずっと彼の悩みを聞き続けていたそうで、明け方、警察官の人が自宅を訪れて彼の自殺を報告した際、瞬間的に台所へ走り、手に包丁を持って外へ飛び出したと、人づてに聞きました。
奥さんが向かおうとした先は…。

先輩には小学生の男の子と、幼稚園の女の子がいました。
無責任な人ではなく、とても責任感が強く、精神も強く、心底優しい人でした。
彼の受け続けた精神的苦痛は、彼の奥底まで蝕んでゆがませてしまっていたのでしょうか。


美香子の事は今でも心が追い求めてしまう。
でも、伊藤さんの事を思い浮かべるとき、心はどうしても「全ては思い出なのだ」と言い聞かせているかのような、そんな感じなのです。
「自殺」。
すがってはくれなかった人。頼ってはくれなかった人。あたしの事は思い出さなくてもいいから、せめて誰か、あの時間を共に謳歌した仲間の一人でも、思い出してはくれなかったのかと、そんな悔しい思いが先輩にも自分にも、悪質な愚痴のようになって溢れて来そうなんですよ。多分それをぐっと押し込めようとする気持ちが、「思い出」という物体にすり替えようとするのでしょう。

先輩の大親友だったIさんは

 でも、俺は伊藤のしたことが許せない」
と、いいます。
彼だからこそ言えることだと思いました。
あたしは、誰をも許したり許さなかったりする資格も権利をも、持っていません。
だってあたしは、誰にも何もしてあげられてないから。

学生時代、部活を辞めてしまおうとしたあたしを、伊藤さんは卒業まで続けるように説得してくれました。
「どうして?このまま続けたって、何も残らない」
と言うあたしに
「辞めてしまったら本当に何も残らないだろう。
 辞めずに続ければ、『何も残らなかった』って事が残るんだ」
と、伊藤さんが言いました。
解らない。
全然解らない。意味不明。理解不可能。
それから毎日のように、校内で会うと、彼は追いかけてきて説得するので、アタシ的には鬼ごっこみたいで恥ずかしかった。
意味が全然解らないのに
「辞めずに続ければ、『何も残らなかった』って事が残るんだ」
と、その一言がずっとずっと耳に残り続け、それを見極めてやろうと卒業まで頑張ってみました。
結果、解ったような解らないような…。
そして今もって、全然解ってないような…。

伊藤さんの葬儀には出席出来ませんでした。
北海道から遠く離れたこの地で、ひとり葬儀と出棺の時間に喪服に着替えて黙とうしました。
夕方、先に連絡をくれた同期のコから
「終わったよ」
と連絡があり、その言葉にとてもあの日のあたしは救われました。
精神的に始まりも終わりも無くって、気が変になりそうだったから。

知らせをくれた彼女は学生時代、中性的で男子学生からは同性のように扱われていましたが、伊藤さんは彼女に恋をしていたらしいのです。しかし彼女は、現在も当時の伊藤さんの想いを知りません。
学生時代の伊藤さんの片恋は、いまでもホンワリと宙を漂っているような気さえします。

夜、学生時代に付きあっていた人から電話が入りました。
葬儀の席であたしの弔電が読まれたのを聞いて、人から現在の電話番号を聞き出し、掛けてきたのだそうです。
正直言ってあの人との間には良い思い出はなく、もう一生会うことも話すこともないだろうと思っていた人でした。
電話口で名乗られても、それがあの人だと解るのに少々時間を要し、解ったら解ったで良い気分でも無かったのですが、亡き伊藤さんが私達が仲違いしたままで有ることを気に掛けていたので、彼への追悼の気持ちもあって、あの人の電話を受け入れ、しばし話をしました。

「『何も残らなかった』って事が残るんだ」
昔むかしのたった一言が、ずっと耳に残ってます。
今でも良く解ら無い言葉です。
何をしても、面倒になって投げ出したくなった時はいつも、この言葉が二十年近くの長い時間、頭を過って来たものです。
伊藤さんはもう居なくって、「あの言葉はなんだったの?」って聞ける日は決して訪れないけれど、あたしの半生に常に寄り添い、これからの余生にも引き連れて生きていく言葉になってしまいました。

あれからずっと、意味のない生き方など無いのではないかと、すぐに思ってしまうあたしです。





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Last updated  Nov 17, 2003 01:07:14 AM
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Re:一周忌でした。(11/16)  
自殺中学生の時私も考えた事あるな
今は生きてて良かったと実感
イジメそれが原因かな
今でも私の中に心の傷があります
(Nov 17, 2003 08:50:11 AM)

Re:一周忌でした。(11/16)  
まぉまま  さん
なんだか切ない気持ちになりました。

あたしは仕事で、そういう相談ってよく聞くんです。そのたびに気持ちは落ち込んでしまって…すこしずつ時間とともに薄れていくかもしれないけど、その先輩が生きてきた時間っていうのはなくならないし、そのご家族や仲間の心の中に生き続けていくだろうって思います。

安らかに眠ってくれていることを遠い空からお祈りします…。

インフルエンザ…まぢ痛かったです…号泣
まおたんは強い子かもしれませんね…でも生まれたときからいっぱい針を刺されたりしてましたから…

ぐぅみぃさんのレス心に残りました…これからどんな風になっていくのか…まだまだ始まったばかりですよね…といってる矢先、昨日はまおたんがタバコを食べるという事件発生!!!もう凹んでいます…号泣 (Nov 17, 2003 09:21:13 AM)

Re:一周忌でした。(11/16)  
僕には、まだ友人の死にめぐり合っていません。
親類の死は、ありましたが、両親とも元気で、いまのところ、心配ありません。

ですが、いま勤務している会社の社長が、亡くなられた時は、こんなに 寂しいものかな?と思いました。
他人ですが、僕のなかには、それ以上の人でした。
涙って、いっぱいでるんですね。

すい臓がんで53歳でした。
いまでも、やっぱり 寂しいです。 (Nov 17, 2003 06:06:52 PM)

Re:Re:一周忌でした。(11/16)  
ぐぅみぃ  さん
★たけジジおくちゃんさん
いじめられた過去をずっと心の奥に抱えてる人、意外と多いように思います。
特にネットで知りあった友人には多いです。顔の見えない正直な場所で、自然とお互いに引きあうのかも知れないね。 (Nov 17, 2003 08:43:43 PM)

Re:Re:一周忌でした。(11/16)  
ぐぅみぃ  さん
★まぉままさん
また来てくれてありがとう♪

まおたん、タバコですか…。あたしはタバコを吸わないんだけど、自分の吸ったタバコを食べちゃったら、きっとママは相当ショックだろうと思います。
長男がタバコを食べちゃった時、ダンナに向かって般若のように怒り狂った自分が、フラッシュバックして来ましたw

先輩のこと、祈ってくれてありがとう。 (Nov 17, 2003 08:49:18 PM)

Re:Re:一周忌でした。(11/16)  
ぐぅみぃ  さん
★maguro2002さん
「死」って辛いものですよね。
もう触れる事が出来ず、声も手も気持ちも、もう二度と何も届かないのですから。
(Nov 17, 2003 08:52:05 PM)

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maguro2002 @ Re:日記4(03/03) しばらくです~~~ 元気でしたか? た…
ぐぅみぃ @ Re:ごぶさたです~~(07/11) >maguro2002さん おひさしぶりで…
maguro2002 @ ごぶさたです~~ お元気でしたか? 函館もツユみたいな、…
きらり510 @ こんにちは。 読ませていただきました。 またお邪…
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