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2024.07.03
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カテゴリ: 心に残った本



「本当の休み方」は、生活に取り入れやすい視点からのアプローチでしたが、今回の本は、メンタルクリニックへ行く前からその後も含めた、クリニックにいくメリットや必要性、偏見に対する考え方や、家族やまわりとの向き合い方まで書かれていました。
題名に「働く人のための」と書かれていますが、息子との向き合い方の参考になりましたし、これから先、私自身や私の身近な人が心の不調がおこらないとは限らないので、知っておいてよかったと思う視点がたくさん書かれていて、とても勉強になりました。
本には、心の不調から段階別に丁寧に書かれていますが、今回は、私だったらどうするかなみたいな視点と、この本で学んだ忘れたくない考え方などを書いていきたいなと思います。

⚫︎私自身、メンタルクリニックにいくとなると抵抗があります。まだそんな段階ではないと勝手に思ったちゃいますし、行ったら薬をたくさん出されるのではないか、人からどう思われるだろうなど色々考えてしまいます。
だけど、この本では、
意欲がでない、食欲がない、よく眠れないなら、まずクリニックに行ったほうがいいと書かれていました。
家族や友人、仕事場の人に相談するほうがハードルは低いですが、クリニックに受診することで、専門的な視点でなんらかの手をうってくれるので、回復の道をすすめるようになると書いてあり、納得しました。

⚫︎けど次にどこにいけばいいの問題では、心の内を話すことができる医師に出会えるまで、自分に合う病院を探す必要があるとのことでした。
口コミではなく、実際に病院に足を運び、しっかり寄り添ってくれる相手を探すことが大事だと。
病院を選ぶとき、心療内科、精神科、メンタルクリニック、色々あるけどどこにいけばいいの?と聞かれてもちゃんとした答えを私は持っていなかったのですが、本には、どれもほぼ全て精神科の先生がしているとありました。
精神科にいくとなると、少しハードルが上がるので、診療内科やメンタルクリニックという看板をあげているだけで、アプローチは精神科のやり方なのは変わりないそうです。

⚫︎本当の休み方でもあった、ちゃんと休むについて、この本では、
「1〜2か月は、膿をだしきるように、デトックスだと思い、ちゃんとダラダラする」と書かれていました。
はじめは、起きなくてもいい。テレビも本も見なくていい。トイレやお風呂にいきたくない自分も受け入れる。食べれなくても、1日一食食べれたら上出来」
と、書いてありました。
また、ちゃんと休むとどうなるか?では、
ストレスを感じ不足していた神経伝達物質
不安に関わるセロトニン、意欲に関わるノルアドレナリン、快楽に関わるドーパミンが、休むことで、(薬の力もかりることで)、徐々に戻っていくので、ちゃんと休むことは必要だと書いてありました。
本にはもっと詳しく書いてあるので、本当の休み方に興味がある方には、ぜひ読んでもらいたいです。

⚫︎会社をやめる問題。
「結論は急がない」だそうです。
私も息子の頭痛の原因は習い事にあるかもと思い、辞めてもいいよと伝えたり、いつやめてもいいと思っていましたし、主人や友人が心の不調を訴えたら、やめてもいいんじゃないのと言ってしまいそうでしたが、本では急がない方がいいと書いてありました。
症状が落ちついたときには、許せなかったこともどうでもよくなるケースも多いようですし、症状が落ちついた段階でもやっぱり白黒つけたいなら、そこからどうしたらいいか考えればいいというのを読み、納得しました。
なんとか今を変えたい、ストレスの原因となるものからは距離をおくべきだと考えがちだったので、そういう考え方もあるんだなと、忘れずにいたいなと思いました。

⚫︎家族との向き合い方
治療を行う上で、家族の理解が得られにくいケースも多いと書いてありました。
もし自分自身や子どもが心の不調で、休むことダラダラすることが大切と頭ではわかっていても、夫や家族の理解が得られなかったり、同じ気持ちでいれないとしんどいなと簡単に想像できます。
一時的にはよくなってほしいと思ってくれていても、それが先が見えない状況だと、難しくなることもあるだろうから、難しい問題だなと。
そういう場合、一緒に受診をして医師から今の状態などを説明してもらうのがいいと書いてありました。
必要あれば、一時的な別居も、と。
家族だからといって、全く同じ考えではいられないのは当たり前だし、それぞれの環境も異なるので、難しい問題だなと、そこも含めて、第三者的立場で介入してくれる人がいるというのは、クリニックにいくメリットの一つかなと読んでいて思いました。

⚫︎回復し復帰したとき、休んだということに、迷惑をかけたと申し訳なさを感じたり、人の目が気になったりすることに対して。
「休んだことで、自分自身を見直すことができ、これからどうしていきたいか具体的に考えることができるようになった。
無駄ではなかった、生きやすくなった、と意味ある時間だったと位置付けたらいいのだ」と書いてありました。
私自身、人の目をすごく気にしてしまうので、復帰するときに、上記のように思えるかなと思ってしまったのですが、そこを自信もってそうあれたと思えないのも、1人で考えてるからかもしれません。
今まで人に迷惑をかけてはいけないマインドが染み込んでいるから、すっと納得できていませんが、専門的な第三者と、ちゃんと自分のそういう部分も含めて向き合い復帰まで辿り着くことができるまでいったなら、本当に、考え方も含めて、新しい自分を、人生を生きることができるようになれるのかもしれないなと思いました。

⚫︎薬との向き合い方。
クリニックからでる薬が全くゼロになることがゴールではないようです。
もし近しい人が、薬がない状態になればやったねと心からいえるし、けどもしまだずっと飲み続けていたり、なんなら減らしたのにまた戻ったと聞いたりしたら、私ならなんて答えるだろうと考えました。
残念だし、悪くなってるのかなと心配にもなり、どう言葉をかけていいのかわからなくなってしまいそうです。
けど、本には、
薬は、体の一部になりつつあるものと考え、活用していけばいいのですと書いてありました。
お薬が必要だからといって依存ではないし、病気に負けたとか、悪い状態とか思う必要はない。
高血圧や糖尿病と同じで、薬をのんで上手に付き合って行けばいいのだと。
薬もいらない完治を目指したいけど、上手に付き合っていくという考え方も大事だなと思いました。

ここまで、自分自身だったら、親の立場だったら、家族が不調ならばなど、いろんな立場からの視点で書いてしまい、読みにくい内容になってしまったかもしれません💦すいません。。
この本を読んだ率直な感想をそのまま残してしまいましたが、できれば、受診に至る状況になる前にくいとめたいが本音です。
そのためには、「本当の休み方」で書いたようなことを実践していこうと改めて思ったのですが、その先を、未知のわからないものと恐れるのではなく、ちゃんとその先どうしていけばいいのかを知ってるだけで、わけのわからない不安は軽くなりました。
いまそういう状況じゃないって方も、真剣に悩まれている方にも、一度読むことで、ためになる知識がたくさん書かれていました。
おすすめの本です。



元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術 [ 尾林 誉史 ]








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最終更新日  2024.07.03 12:35:49
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