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小さかった息子が絵本を読んで初めて涙したのは、この本でした。
それからはこの本を読むと悲しくなるからと、息子は読むのを避けていましたが、久しぶりにこの本を手にとり、読み終わったあとは、こたえが見つからないような顔をしていました。
一言では言いあらわせれない何かがこの本にはあって、言葉にしにくいのかなとも思います。
一番大好きなお父さんのことを馬鹿にするまわりの人たち、いじめてくる嫌なやつ、ほんとは狭い世界でしかないその世界でも、その中にいるとそれが全てに思えて苦しくなる。。
そこにフォーカスするとつらくなりますが、一歩勇気をだして、声をかけてみたり、その世界から出てみると、当たり前だと思っていたものが全然違って見えるんだと、大切だと思うことを信じ抜いてほしいというメッセージがこめられている本だなと思います。
何かを信じたいなと思ったとき、行動したいなと思ったとき、心ない言葉が耳に入ることもあります。
そのときの受けるダメージはずっとしこりのように残り続けることを知っています。
それに周りからの目のこわさも。
強い人に同調したくなる気持ちも。
これを読んで、どこにフォーカスして、どう捉えるのか。
いじめはよくないかもしれないし、お父さんと会えてよかったねかもしれないし、みんなに嫌われてる人でも本当は優しい人かもしれないから私も声をかけたいかもしれない。
どれも大切な感情。
読む人によって響くところは違う気がするので、読書感想文としてじっくり向き合うにはおもしろい本かもしれないなと思いました。
その子どもがフォーカスしたところこそが、子どもが悩んでいるところかもしれないし、大事にしたい感情なのかもしれないなとも思ったりするので、一緒にゆっくりその感情と向き合えるいい機会と思い、寄り添っていきたいなと思います。
調べてみると、映画、ミュージカル、歌舞伎、朗読劇にもなっているこのお話。
子どもだけでなく、大人も考えさせられる絵本だなと思います。
読書感想文の本は、私からこれにしなさいというつもりはなくて、息子が好きなのをしたらいいと思っているのですが、もしおかあならどれにする?と聞かれたら、候補の一つにこの本もあげてみようと思います。
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