PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
皆様、地震の影響は大丈夫でしょうか?
大きな揺れを感じた方も多いと思います。
私の住む地域でも、県や市から毎日数回地震に備えてくださいとメールがきたりし、今までにない不安を感じています。
どうか皆様ご安全にお過ごしください。
中村哲さんをご存知でしょうか?
中村さんは、お医者さんです。
医師としてアフガニスタンで、ハンセン病などで苦しむ方々に寄り添い、たくさんの命を救うなか、飢餓によって次々に命を落とす子どもたちを前に、水がなければ救える命も救えないと干ばつによる砂漠化した土地に井戸を掘り、用水路も作り、水を届けることでもたくさんの命を救った方です。
私はこの本に出会うまで、中村さんのことは知らなかったのですが、
図書館で少し立ち読みしただけで、続きを読まないといけない、この人のことをもっと知りたいと思い、借りました。
立ち読みしたときに心に残った言葉
「人は見ようとするものしか見えない」。
確かにって思いました。
この時期になると、戦争の話がテレビなどでよくされ、目には入るのですが、辛くて、避ける気持ちが大きく、ちゃんと向き合っていませんでした。
なので、まずここからと思い手にとったこの本は、たくさんのことを教えてくれました。
アフガニスタンの現状。
ハンセン病について。
平和とは。
水の大切さ、命の大切さ、健康でいられることの有り難さ。
毎日3食いただけることや家族と一緒に過ごせていることを、何より願っておられるアフガニスタンの方々。
今、私の目の前にある当たり前は、全て当たり前ではなくて、感謝すべきことってわかっているのに、日々の忙しさなどよって忘れてしまいがちになってました。
だけど、この同じ瞬間でも、世界のどこかでは戦争もおこっているし、大事な人を亡くして悲しんでいる人、痛みにより殺してくれと叫んでいる人、お腹をすかせたり、親をなくして悲しみのなかにいる子どもがたくさんいることを、忘れちゃいけないとひしひしと感じました。
つらいなぁで心がいっぱいになる瞬間がたくさんあったのですが、私ができることはなんだろうと、すごく考えました。
ちゃんと知ること。向き合うこと。
そして子どもたちに伝えていくこと。
同じことが起こらないように。
当たり前ではなく、感謝するべきことなんだよと。
そして、困っている人がいたら、手をさしのばせる自分になりたい。
この本は179ページあり、小学校高学年くらいなら読める内容になっているかなと思います。
難しい世界の現状や病気についても、ほんとにわかりやすい言葉で書いて下さっています。
読書感想文として、向き合うのもいいかもしれないなって思いました。
私も子どもたちに、話をしてみたいと思います。
そして、世の中のニュースにも、ちゃんと目を逸らさずにいようと思います。
「人は見ようとするものしか見えない」
この言葉に出会えてよかったです。
読み終わったあと、世界が少しかわって見えるんじゃないかなと思います。
おすすめです。
大地をうるおし平和につくした医師 中村哲物語 [ 松島恵利子 ]
子連れ防災BOOK 2024.11.11
冨永愛さん 「新・幸福論」 2024.11.07
雑誌anan 2024.10.31