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これはあかんやろ‥でした。
保育園で先生の言うことを聞かないとおしいれに入れて、ちゃんと考えなさいという流れに、
同じ保育園で働く身としては、
これは違うやろって思ってしまい、少し抵抗感を感じたのが正直なとこでした。
だけど子どもは、この本が好きで、何度も読んでほしいともってくるのです。
こわい先生にも、真っ暗なおしいれにも負けず、
友達と力を合わせて、想像力もいっぱいに使い、
立ち向かう2人の男の子 さとしとあきらの冒険は、
こわい気持ちや応援したい気持ちやドキドキで、どんどん引き込まれて、気づくと終わっているような感覚になるんだと思います。
おしいれからだしてもらえたあと、
少しずつみんなが変わります。
自分のことしか考えれなかったさとしとあきらは、
手や足を間違って踏んでしまった友達に、心から謝ることができます。
ただただよくないことをしたらおしいれに閉じ込めて、ごめんなさいと言えばオッケイと思っていた先生も、
それは違うと気づき、おしいれには入れなくなります。
こわいが勝ちそうなこの絵本に、なぜ惹かれるのか考えてみました。
子どもたちも先生も失敗をしながらも、
何が大事なのかに気づき、成長をしていく物語であり、
こわいものに立ち向かう強さをもっている、
さとしとあきらに惹かれるのかなと思います。
子どもにとっては大きな存在である保育者にも、
真っ暗やみにも、
こわい存在のねずみばあさんにも、
友達と一緒なら、立ち向かえる。がんばれる。
子どもの本当の強さを知れる物語だからこそ、
少し体罰に近い内容が含まれるけれど、
もう50年近くも愛されている絵本なのかなと思います。
絵本ですが、約80ページとページ数も多く、
たくさん字が書いてあるページも多くあるので、
保育園での出来事のお話ですが、
1人で読むには、小学生くらいのほうがおすすめかもしれません。
芦田愛菜さんも、「まなの本棚」で、この本を紹介されているとのことで、多くの人を惹きつける一冊なのだなと思います。
こわさの中に何を見つけるか‥
きっと強くてあたたかい気持ちに出会えると思います。
読書感想文として、じっくりと向き合うにもいいかもって思います。
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