てにをは

2006.09.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類






 彼女が小説を書く時の方法は、大雑把である。「こういう雰囲気で、読んだらこういう気分になるものが書きたい」というのがまず最初にあって、次に「この場面が書きたい」というのが幾つかあって、それを繋げていくというのを作業の中心としている。散らばっている場面から全体像を掘り起こしていくのが楽しみであるのと同時に、骨の折れる作業なのだ。全部が見通せると書いててつまらない。しかし、ある程度進むと、今度は終点まで見通せないのが不安になる。書くことはいつも未知の世界だ。終わりまで誰も分からない。


                                 恩田陸「三月は深き紅の淵を」より












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Last updated  2006.10.02 06:29:37
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