てにをは

2006.09.30
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「(略)…人間が一生に読める本は、微々たるものだし、そのことは本屋に行けばよーく判るでしょう。私はこんなに読めない本があるのか、といつも本屋に行く度に絶望する。読む事のできない天文学的数字の大量の本の中に、自分の知らない面白さに溢れた本がごまんとあると考えると、心中穏やかじゃないですね。…(略)」

コーヒーの香りとブランデーの香り。その時、巧一はふと、『至福』という言葉を思った。夜、暖かい家の中で、これから面白い話を聞くのを待っている。おそらく、大昔から世界中で、なされてきた行為。やはり、人間というのはフィクションを必要とする動物なんだな。まさに、その一点だけ人間と他の獣を隔てるものなのかもしれない。

                                 恩田陸「三月は深い紅の淵を」より





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Last updated  2006.10.02 06:31:39
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Re:同感(09/30)  
フィクションですか それは 嘘 夢 いろいろですね! (2006.10.07 09:35:51)

「本の雑誌」の発行人  
目黒孝二を思い出した。
初めまして。リンクスから来たよ。

本だけ読んで暮らしたい本の虫だった彼が
一度は就職してみたものの、これでは本を読む時間が
無くなってしまう!って退職願を出したエピソードを。

寝る前に読み始めた本に惹き込まれた勢いで
明け方までかかって読了しちゃった時の
疲労感の中で自堕落に眠りこける感覚が今でも嬉しい。 (2006.11.02 22:48:51)

「本の雑誌」の発行人  
目黒孝二を思い出した。
初めまして。リンクスから来たよ。

本だけ読んで暮らしたい本の虫だった彼が
一度は就職してみたものの、これでは本を読む時間が
無くなってしまう!って退職願を出したエピソードを。

寝る前に読み始めた本に惹き込まれた勢いで
明け方までかかって読了しちゃった時の
疲労感の中で自堕落に眠りこける感覚が今でも嬉しい。 (2006.11.02 22:48:51)

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