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2012.05.09
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カテゴリ: 和訳

ボックスアート
ダンジョン・ファイターボックスアート.jpg

内容物(クリックで拡大)
ダンジョン・ファイターコンポーネント.jpg


 デザイナーは「Horse Fever」のLorenzo SilvaとLorenzo Tucci Sorrentinoに、新人のAureliano Buonfinoを加えた3人。パブリッシャーはイタリアのCranio Creations。日本では今作で一躍注目を浴びた感じかな。

 国中に偽者の英雄がはびこり、無垢な市民から小銭を巻き上げているのに腹を立てた国王が、そいつらを全員逮捕して「お前ら英雄なんだろ? じゃあちょっと一潜りしてボスキャラ倒してこいよ」と国で一番危険なダンジョンに放り込んだ。遠回しな死刑だw で、プレイヤーはこのエセ英雄となって、まさに命をかけてダンジョン脱出(そのついでに金銀財宝の確保)を目指す。

 ゲームの準備として、プレイヤーはまずダンジョンのマップを決める。ダンジョンは3階層に分かれており、階層ごとにマップボードを1枚ずつ引いて決める。ゲームするたびにダンジョンの形が変わりますよ、というやつだ。

 このゲームはプレイヤー全員がダンジョンから脱出するか、モンスターの餌となる(またはダンジョン植物相の肥やしとなる)かの協力ゲームだ。パーティーを組み、スタート地点から1部屋ずつ探索していき、各部屋で登場する(何しろ世界一危険なダンジョンなので、必ず登場するのだ)敵を倒す。たまにお店があったりしたらそこでアイテムを買うこともできるし、癒やしの泉があれば傷を治すこともできる。

 最後の部屋をクリアしたあと、ついにボスと対戦する。こいつを倒せばゲームに勝利。負ければ(もちろんボスに到達できなくても)敗北。

 ゲーム全体の流れはこんな感じで、どこにでもあるようなゲームに見える。このゲームをユニークなものにしているのは、なんと言ってもその戦闘方法。すなわちダイスの投げ方だ。

 戦闘中、プレイヤーはスタートプレイヤーから時計回り順にターゲットボード上へとダイス1個を投げ入れる。ダイスは基本的には3個しかなく、赤・青・緑の3色がある(ゲームが進むと追加の白ダイスを増やせることもある)。投げ入れるとき、必ずボード外で1回以上はバウンドさせなければならない。この時点でかなり難しいw

 うまいことターゲットボード上に乗せることができたら、敵に攻撃が命中したことになる。ボードはダーツの的みたいになっていて、いくつも描かれている同心円上に数値が書かれている。これが敵に与えたダメージとなる。基本的には1~5点だが、落ちると攻撃失敗になる穴が空いてたり、6点ダメージの小さなスペースがあったりする。ど真ん中はなんと10点だ。

 さらに、3色のカラーダイスを投げ込んで英雄アイコンが出た場合、その色に対応した自分の英雄の特殊能力が発動する。戦士だったら倍ダメージとか、神官だったら全英雄の負傷を治癒したりとか。色ごとに発動する能力は違うし、ダイスはパーティー共有で、1人が使ったら他プレイヤーはしばらくその色のダイスを使えなくなるので、よく相談してダイスを選ぶ必要があるだろう。3個のカラーダイスを使いきっても(つまり3人が攻撃しても)モンスターを倒せなかった場合、4人目のプレイヤーはそれまでに獲得した白ダイス(使い捨て)を振るか、パーティー全員がダメージを受けることにして使用済みカラーダイス3個を再度使えるようにするかを選ぶ。

 ボード上に乗せられなかったり、ボード上の穴にダイスが落ちたりしたら攻撃失敗。プレイヤーはモンスターカードに示されているダメージを受ける。HPが0になったら気絶(もしくは死んだふり)。戦闘が終了したら復活するが、トラウマを植えつけられた英雄は特殊能力を1つ失い、最大HPも3点減ってしまうw 3回気絶したらもう復活できず、その英雄は“天使のような英雄”の段階へと“レベルアップ”し、ゲームから除外されるw

 ただダイスを投げ込むだけでもそこそこ楽しいだろうが、このゲームの真髄はここからだ。モンスター、現在いる部屋、使っている武器によって、プレイヤーは一風変わったダイスの投げ方を強いられるのだ。強い敵、危険な部屋、当たったときのダメージが大きい武器ほど、難しい投げ方を要求される。手の甲にダイスを乗せ、もう一方の手の指ではじく「クロスボウ・ショット」、利き手の反対側の手で投げなければならない「ウィーク・ハンド・ショット」などは序の口。投げたダイスをヘディングしなければならない「ヘッド・ショット」、片足を持ち上げ、その下から投げなければならない「アンダー・ザ・レッグ・ショット」なんてものや、果ては鼻の上に乗せて転がさなければならない「ノーズ・ショット」なんてものもあるw

 恐ろしいことに、これらのダイススロー条件は累積する。危険な部屋で、強敵を相手に、強い武器を使って戦う場合、3つの条件を満たして投げなければならない。後ろ向きで、肘にダイスを乗せ、ツーバウンドさせなければならないなんて条件になったら実行はほぼ不可能だろうw


 ルールを読めば分かるように、バカゲーだ。苦しい体勢から一生懸命ダイスを投げ、それで失敗する様をゲラゲラ笑うのが正しい姿だろう。正直言って、ボスまで辿り着けるとは思えないw 一応、「どうしても実行不可能なダイススロー条件になった場合、いったん撤退してモンスターカードを引き直してよい」というルールもある。が、可能な限り頑張るのがこのゲームの趣旨だろうw

 残念ながら、ルールがかなり読みにくい。本文中にジョークを混ぜるのはチェコ人のお家芸だと思ってたが、なんとイタリア人もやらかしやがったw さらに伊語>英語の時点でかなり訳が怪しく、意味不明なところもあった。アイテムに「Dragon Vent」とかいうものがあるのだが、これがなんなのかさっぱり分からない。ルール中では「竜の噴気孔」と訳したが、我ながらひどい訳だと思うw 一応武器らしいが……。なんかいい訳があったら教えて下さい。

 なにしろダイスを鼻に乗せたり、息を吹きかけたりして、それを共有するわけだから、あまり知らない顔同士でやるにはちょっと敷居が高いかもね。ジュースの回し飲みができるくらいのメンバーでやるのがいいんじゃないかな。

BGGの和訳ルール

 国内では テンデイズゲームズ などで取扱中。






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Last updated  2012.05.15 10:27:02
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