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2010年01月22日
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カテゴリ: 深遠な仏教の洞察

avarakithisyuvara


『中辺分別論(チュウヘンブンベツロン)』 弥勒(マイトレーヤ) の教えの中で、瞑想への取り組みの中で、五つの過失を克服する八断行(ハチダンギョウ)によって心の安定状態を得られると言います。




心を集中させ、静寂の境地に至る為の秘訣とも言えます。



私たちの集中を妨げ、励めない状態になるには、「五つの過失」があるのです。その五つを挙げます。

1、怠惰(タイダ、懈怠)―――なまけ、励まないこと
2、教えを忘れること、集中すべき対象を忘れること
3、心が過度に暗くなったり、明るくなったりすること
4、心が過度に暗くなったり明るくなっても、対抗手段を取らない事。
5、心が過度に暗くなったり明るくなった時に極端な対抗手段をとるこ 



この五つの過失に対し、八つの対抗手段が定められています。
怠惰に対し、対抗手段が四つあります。
解りやすく言い換えると、すぐ眠くなったり、眠いダルイ、何もしたくないという状態です。

これの対抗手段が

1)信頼(信)
2)欲求(欲)
3)努力(勤)
4)柔軟性(軽安(キョウアン))

この四つが沈み込みに対する対抗手段です。

これらを流れで説明すると・・・

瞑想修行というのは、心の安定を得られるという「信頼」が生まれます。 これによって、もっと安定した状態や、開放される状態を求める「欲求」が生じ、更に「努力」するようになります。 それによって「軽安(キョウアン」という柔軟な状態に至るのです。


5)次に対象を忘れるということに対し、「記憶保持(念)」が必要になります。 この記憶を保持する対処法は、心が過度に暗くなったり明るくなっりすることの対処法としても機能します。

6)心の浮き沈みに対する中心的な対抗手段は「監視作用(正知[ショウチ])です。」細かく正確に認識しようという観照することです。

7)そして、心が過度に暗くなったり明るくなっても、対抗手段を取らない事に対しては、ちゃんと対抗手段を取らなくてはならないという理解と、ちゃんと対抗手段を取ろうと、意思することです。

8)最後に極端に対応し過ぎてしまうことに対しては、冷静に対処しようという前もって決意することです。



以上八つが、瞑想する時の障害となるものに対する対処法です。






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最終更新日  2010年01月22日 10時58分27秒
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