2003年08月18日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日はいよいよ最後の物語を。

ラピス3鯖「テンペスト」のマジシャンWizardです♪

前置きにも書きましたがいよいよ最終章に掛かります(イッタイイツノハナシダ
今回の観点は ランドⅡ世さんの日記 にも紹介しています。
「こんな観点もあるよ」的に読んで下さい。

それでは本編へどうぞ

EPISODE 10  ―ランちゃん助けて!―



長い休憩を終えていつもの崖からカイヌゥスの町へ戻りターラの村へ帰ろうとしていた。
ふと、マエルの前で先ほどまでパーティを組んでいた+Lloyd+が右往左往している。
「どうしたの?」
「あっ、Wiz!丁度良かった、助けてくれない?」
彼の話を聞くと、『マエルがゲートを開いてくれない』とのことだった。たまに起きるこの世界の異常。皆はこの異常を[バグ]と言う。
「もう、6回お願いしたんだけど、マエルが僕を元の世界に帰そうとするんだ・・・」
そう、彼はこの世界の異常[バグ]に陥ってしまった。
「どうしよぅ・・・」
私の思考回路を総動員して幾つかの案を提案してみた。しかし、全て試したが結局無に帰った。
「残るは歩いて帰るしかないな・・・」
+Lloyd+の顔がこわばる。それもそうだろう、カイヌゥスは私ですら一人では来れない所。しかも帰り道となると尚更、帰れない。それを私と+Lloyd+とでパーティを組んだ所で到底無理。

「すいません!ターラに帰りたいのですが、誰か護衛をお願いできませんか?」
ターラの空に私の声が吸い込まれる。誰も返事がない。落胆した私と+Lloyd+・・・。しかし、唐突に事態は急変する。
「どうしました?」
一人のディバイン装備のパラディンが声を掛けてくれた。どこかで見た人だ。
先程マ=ドゥバラスで私達がモンスターに囲まれた時に助けてくれた方だった。その方の名は【聖騎士パラディン】のG28さんだった。

事の全てを彼に話した。
「よし、分かった。私が護衛しよう。」
言葉は少ないが心の中は『正義感に燃えている』そんな言葉だった。
私達は彼に全てを託しカイヌゥスの脱出を試みた。しかし、いくらパラディンの彼でも体力、防御力が極端に低い私達を守りきれず、私そして+Lloyd+はモンスターの攻撃に倒れた。流石のG28さんでも手強いモンスターを倒し私達を守るのは辛いのが手に取るように分かった。
「もう少し人を呼んで見ましょうか?」
「そうだね、私一人だとちょっと大変だね」
一旦カイヌゥスの町に戻り私の所属するギルドに会話を持ち掛ける
「ランちゃん助けて!」

EPISODE 11  ―緊急派生クエスト―


「どうした?Wiz?」
即座に彼は返答を返してくれた。私の信頼の置ける【親愛なる悪友】ランドⅡ世さんである。
「実はさ・・・・」
ランドさんにも今回の出来事を全て話した。
「ふむ。」
彼は一言そう言った。
「少し待ってろ。これからそちらに急行するよ」
彼の言葉が心強い。彼が来てくれれば+Lloyd+と私は何無くこの悪夢の地カイヌゥスを後にできる。
それから暫く今いるメンバーに事情の説明をしていた。
「着いたよ。ゲートまでおいで」
唐突にランドさんから連絡が入った。メンバーに待っててもらい、急いでゲートへ。
「ランちゃんありがとう。・・・あれ?」
ランドさんの横に見慣れないディバイン装備のマジシャンさんが一人いる。
「この方は?」
「ああ。途中で事情を話して警護を買って出てくれたMrXさんだ」
「どうも。今回は大変な事になったらしいね」
正直ランドさんだけでここに来たのかと思っていた。しかしラピスの神は私達を見放していない様だ。
もう一度彼を紹介しておこう。【ディバイン装備の魔道師】MrXさんだ。
彼等の参加により私達は希望の光が現実のものとなった。ランドさんがホーリーアーマー、エンカレイジ、ヒールをG28さんは前線へ出てモンスターの殲滅をMrXさんは私と+Lloyd+の身辺警護を・・・。
この時、私は彼等の戦い振りをみて愕然とした。
ランドさんが一言二言G28さん、MrXさんに指示を出しただけなのに今まで幾戦もの戦いをしてきたパーティの様に円滑にそして効率良くモンスターを葬り去っていく。
『これがディバイン装備の戦士達の戦い方なのか』
私もMrXさんのフォローに回り囮としてモンスターの周りを駆けずり回った。そして+Lloyd+も必死になってモンスターの攻撃をかいくぐる。
『いつか私もきっと彼等の様にこの戦場を渡り合えたい』
そう思いながらモンスターの殲滅に回る。ただガムシャラに・・・
気が付けば既にそこはマ=ドゥバラスの中間まで私達はやってきていた。
「もうすぐターラだ!皆気を抜くなよ!」
ランドさんがモンスターを倒しながら私達に激を飛ばす。皆が頷き、寄って来るモンスターをなぎ倒していく。
「ふぅ!やっとここまできたな」
目の前に大きな石の門が見える。この先はターラ。目的の場所・・・

EPISODE FINAL  ―任務完了!―


「ハァハァハァ・・・やっと・・・着いた・・・」
+Lloyd+がターラの村の門を走りぬけて村の中央でへたり込む。私も少し息を弾ませながら
「やった!ターラに着いたよ!」
私達二人を取り巻く様にランドさん、G28さん、MrXさんが微笑む。この3人は全く息が乱れてなかった。
「お疲れ様」
「良かったねターラに帰ってこれて」
「良く頑張った」
皆、+Lloyd+に労いの言葉を掛ける。
「皆、僕の為にありがとう!そしてWiz、本当に助かったよ」
私は照れながら
「私は何もしてないよ。ただ、皆に救援を求めただけだもん」
今回の任務はかなり奇特だった。普段だったら、カイヌゥスへ若き冒険者達を連れて観光して帰るのが恒例だ。しかし、まさかカイヌゥスから徒歩で若き冒険者を森の村ターラに連れ返すと言う任務に当たるとは・・・
暫く今回の冒険をパーティ皆で話し、談笑していた。ランドさんは
「全く、いっつもWizには手を焼かされる」
と、笑顔で私に茶々を入れる。
「ランドさんも大変な悪友をお持ちだ」
と、G28さんも笑顔で話す。
「しかし、今回は凄く楽しかったよ」
MrXさんも豪快に笑いながら言った。
私も今まで色々な冒険をしてきたが、今回の任務は楽しくもあり、大変な任務でもあった。そして、また新たな目標ができたり、そして何よりもこのクロノスの世界の住人達が皆気持ちのいい連中だと改めて実感した。
多分、+Lloyd+もそう思っているに違いない。今後、彼がどう成長していくのか、今回の経験を糧に彼はまた一段と大きく成長するであろう・・・
皆の会話もある程度纏まり次第に周りも夜の帳(とばり)が降りてきた。ある者は狩りへ、またある者は自分の世界へ・・・皆パーティを後にしていった。
最後に私とランドさん、そして+Lloyd+が残った。+Lloyd+をテラに送る為マエルの元へと歩んでいく。+Lloyd+は最後にランドさんと私に握手を交わし、光の輪の向こうに消えて行った。彼が消える間際に
「ありがとう!二人共!」
光の輪が小さくなっていく。+Lloyd+を送り届け、暫くランドさんと二人でターラの村を歩きながら話した。
「ランちゃん今日は本当にありがとう」
「ん?なんだよ改まって。らしくないぞ」
「いやさ、ランちゃんが来てくれなかったら今頃私達はまだカイヌゥスにいたと思うと・・・」
「もういい。今回は楽しかったから、それでいいんだよ」
やはりランドさんは頼りになる。そう思いながら話をしていた。
「さて、そろそろ私も狩りにでも行くかな?」
ランドさんがそう言って身支度を始めた。
「Wizはどうする?」
「今日は疲れたからこれで休むよ」
「そうか。そうだな、じゃあまた明日な!」
そう言ったと同時にランドさんはターラの森に駆けていった。
「そうだ!Wiz!」
「えーー?」
「ご苦労様、そしてお疲れさん」
そう言い残し彼は親指を立てて笑顔で森の闇に溶けていった・・・


~作者後記~

さて、今回のお話いかがだったでしょうか?ちょっと表現や会話などは自分の中で誇張した部分がありましたが、ちょっとしたアクセントと思い解釈してください。
なお、今回登場して頂いた方々、並びにギルメンの皆様、誠にありがとうごさいます。
そして、こんな拙い(つたない)誤字脱字の文を読んで下さった皆様にも感謝、感謝の気持ちで一杯です。途中アクシデントの為一時は断念しようかと思いましたが。レスをして頂いた方々の応援により最後まで書き上げました。重ねて感謝致します。
次回が有るかは疑問ですがまた、この様な日記を書くやもしれません。その時はまた御声援下さい。

それでは、恒例の「アノ」言葉で締めたいと思います。

それでは皆さん

眠らない大陸でお会いしましょう!

それではまた~♪







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年08月22日 20時50分32秒
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Wizard8628

Wizard8628

コメント新着

ちー君@ もうひとつの定額給付金!? 工口ぃお姉さんに身体貸すだけなのに、 …
ゴールドフィンガー@ 指だけでかよっ!www ォナのお手伝いにちょっとあそこ指でなぞ…
ボッキング@ ちょろいもんだぜ! かるくアソコいじってやっただけでもう大…
マラ太郎@ ごっそさんでしたぁ――!!(゚∀゚) 最初不安だったけど、「忘れられなくして…
トロちゃん@ チョロいもんですわww いやー、マジでいい思いしまくりスww …

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: