2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
全3件 (3件中 1-3件目)
1
20日の日曜日、久し振りに京都シネマに行ってきました。Once~ダブリンの街角で~貧しく寂しいストリートミュージシャンがもう一度ダブリンからロンドンへ出てみようとするところまでの短いストーリー。88分なのであっという間にエンドロールという感じでした。主演の男性はグレン・ハザード。アイルランドのバンド、ザ・フレイムスで活躍中のミュージシャンです。チェコ移民の女性役はマルケタ・イルグロヴァ。彼女も、チェコのSSWらしい。監督も元ミュージシャン。サントラもヒットしているようです。始まりから現在好況のアイルランドとは無縁な雰囲気で男性がストリートで歌うシーン。昼間は誰もが知っているヒット曲、夜にオリジナルを歌っている。ボロボロで穴があいたギターを弾きながら。好況だけに、労働力不足で移民が多いわけですが、チェコ移民の女性がとても興味を持って彼に話、質問攻めに。そして、音楽を通して心が通い始める・・・というストーリーなのですが、二人とも非常に素朴で好感がもてます。一応ラブストーリーなのですが、最終的にはラブストーリーというよりも既婚で子供を抱える女性と恋人をロンドンに置いてきた寂しさを抱えた二人の日常的でありながら深い、人間同士の出会いだったという感じでしょうか。結末はハッピーエンドではないけれど、心暖まるものでした。もっともキーとなる台詞が、二人でバイクで出かけた海の見える美しい場所で彼が彼女に習ったチェコ語で「彼(チェコにいる夫)を愛してる?」と彼女に尋ねるのですが、微笑みながら返した一言。チェコ語なので彼にも観る人にもわからないのです。もちろん、字幕も出ません。さて、なんと返したのでしょうか?ネタバレはこの日記の最後にあります。いくつか印象に残るシーンを挙げると、ストリートで歌う彼に話しかけて本職は掃除機の修理ということを聞き出した彼女は早速翌日自分の壊れた掃除機をズリズリ引いて持ってくる。まるで、犬でも連れているように。とても、新鮮で微笑ましい映像でした。その掃除機をズリズリしながらピアノを弾きたくても高くて引けない彼女がいつも通うピアノを弾かせてくれる楽器屋さんに行き二人でセッションをする。その時、彼女の中の音楽を愛する心と才能が目覚めるのです。セッションシーンは幾度となく出てきますが、やはり心奪われました。パブのような場所で次々と客が歌を歌うシーン。カメラワークが良かった。巣のアイルランドを見たような感じがありました。面白かったシーン。いざ、ロンドンへ出るためにデモテープを作成するにあたりバンドメンバーが必要、ということでシン・リジーの銅像の横で歌うストリートミュージシャンをスカウト。シン・リジーってアイルランドの英雄なのねぇ・・・と思いました。それか、皮肉ってたのかな・・・ヴァン・モリソンとかU2ではなかったところが何か面白かった。彼が彼女の家に遊びに行ったときに(お母さんと小さな娘が居る)隣人の同じチェコ移民たちがゾロゾロ彼女の家にあるテレビを観に入ってくるシーンや、そして、デモテープを作成するために借りるスタジオ使用料融資を依頼する場面もクスリとしました。融資を頼んだ銀行員は実はミュージシャン志望?だったのか突然ギターを弾きながら歌いだしたりしたのです。始めは全く乗り気でなかったエンジニアーを唸らせやる気にさせたほど最高のデモテープを録音出来た彼は彼女をロンドンへと誘うのですが結局彼女は断るわけです。そのあたりが日常性を持ちながらありきたりの出会いにしていないこの映画の良かったところでしょうか。。。彼女は夫をチェコから呼び寄せ再び家族で生活を始める・・・確か、10代かハタチそこそこの設定だったと思いますが、強く逞しい女性です。そんな彼女に彼はピアノをプレゼントするのです。さて、海の見える場所で彼の質問に返した彼女の言葉は「あなたを愛してる」でした。。。オフィシャルサイトはこちら。
January 22, 2008
コメント(2)
"Dreamt For Light Years In The Belly Of A Mountain"~Sparklehorse~奇才マーク・リンカスがフロントマンのユニットSparklehorseの’06にリリースされた4枚目のアルバム。ファーストアルバムのジャケットのピエロが本作のジャケットにも出てきています。前作から5年とはいえ、その間もDaniel JohnstonのトリビュートアルバムにFlaming Lipsとコラボで参加したりしていたらしい。その繋がりか、Flaming LipsのSteven Drozdが本作に参加。前作同様Tom Waits(M9)、Dave Fridmann、更に今回は、Dangermouse(ゴリラズをプロデュースの)も参加しています。この人の音楽は染み渡る美メロでありフォーキーでアメリカンルーツっぽいアコースティックな音とエレクトロニカ、ノイズの融合という感じでしょうか。それらの一見して異なった二つが全く違和感なく溶け合っていることが不思議な独特の空気感を作っています。そして、歌声も溶け合っている。。。ちょっと、昔の美メロタイプのプログレを思い起こさせる感じも。M1などは私的には意外にも出だしなどが特にビートルズの印象です。美メロです。M3、M4、M5など流れもよく、美しいメロディーですが、私のベストトラックはちょっとPopなM6かな。。。タイトル曲M12はインストです。[収録曲]1. Don't Take My Sunshine Away 2. Getting It Wrong 3. Shade And Honey 4. See The Light 5. Return To Me 6. Some Sweet Day 7. Ghost In The Sky 8. Mountains 9. Morning Hollow 10. It's Not So Hard 11. Knives Of Summertime 12. Dreamt For Light Years In The Belly Of A MountainSparklehorseのサイトはここ。試聴はこちら。
January 16, 2008
コメント(2)
新年を迎え皆様のご多幸をお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。御屠蘇(3日、神戸の実家にて)
January 3, 2008
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1