今回やる気がなかったとか言われているけれども、これだけレッドブルのマシンが良くなっていればモチベーションが下がるのも無理はない。今までマクラーレンが築いてきたアドヴァンテージはもはや皆無に等しい。この次期において、こんな逆転現象が起これば少なくとも即座にどうすれば良いかの判断は難しい。それを考えれば失点を最小限にしてフェルナンドとの点数差を縮めたことはむしろ評価すべきことであると思う。コリアでどれだけルイス&マクラーレンがアジャストできるかがチャンピオンシップの行方を大きく左右する結果になると思う。
逆転でチャンピオンが決まる・・・と僕は断言していたけれどそれはルイスではなく、逆転するのはセバスチャン・ヴェッテルになった。レッドブルが地道に施してきたアップデートはここに来てブレイクした。そのセッティングに試行錯誤していた風景が金曜のセバスチャンの迷いに僕には映ったのだと思う。
おそらく、レッドブル&セバスチャン&マークは鈴鹿以外のコースまで想定してセットのフィーリングを確かめている可能性がある。そうなるとアップデートが遅々として進まないフェラーリは無策に等しく成す術さえない。
逆転でセバスチャン・ヴェッテルが3年連続で戴冠し、フェルナンドのチャンピオン回数を上回るという筋書きが濃厚だと僕は思っている。