Flatのガンプラ製作日記

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2021.05.10
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「仏像ぐるりのひとびと」です。


仏像ぐるりのひとびと (光文社文庫) [ 麻宮ゆり子 ]


来ました。お仕事小説。
今回は「仏像修復師」のお話です。

雪嶋直久は仏像が好きで、美術の道に進みたかったのに一流の大学、
一流の企業に就職することこそ幸せだと信じて疑わない父親に反対され、
失意の中、浪人してしまう。


そんなこんなを乗り越えて、気乗りしないまま京都の大学に進学する。
そんな彼が見つけたアルバイトの募集。
それは仏像修復師の世界だったのです。

仏像修復師とは、仏師とは大きく異なります。
仏師は仏像を一から作る人のことで、必要なのはイマジネーションであり、
表現力であり、まさに芸術家としての資質が試されます。
しかし、修復師には個性は必要ありません。
自分流に作り替えたりせず、現状を可能な限り残し、必要最小限の補修で、
今の形を残しながらその姿を未来に残す仕事。

しかし、できる限り現状を保存しながらの作業のため、作業は遅々として進まず、
単調で、非常に忍耐が必要な作業が続きます。

辛抱強く取り組む姿勢ができていたのです。

修復師の門真は次第に雪嶋がもしかしたらただのアルバイトではなく、
本当に修復師に向いているかもしれない、などと考えるのでした。

物語の途中で、名前の分からない仏像が出てきて、その正体を探るために
奔走します。


奇蹟は起きません。
勇気を奮い起こして自分の気持ちを包み隠さずぶつけていくことで
家族の何かが埋まっていき、そして・・・

このまま門真の弟子になるのかな、と思ったのですが、門真も弟子として十二分な
資質を雪嶋に感じていました。
しかし、雪嶋の将来性をつぶしてはいけない、とあえて旅立ちを選ばせるのでした。

なかなか面白かったです。
仏像修復師というお仕事にも触れられ、主人公雪嶋の再生物語でもあり、
後味も良かったです。





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Last updated  2021.05.10 21:07:46
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