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書籍の感想です。今回は「いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。」です。いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。 (双葉文庫) [ 標野 凪 ]いつもはひとつの章で一人の方のお話なのですが、今回は5話で5人の人の話でした。睦子さんも含め5人の方が抱える生きにくさ。それは真面目すぎる故だったり、決断できないからだったり、他人の目を気にしすぎだったり。そんな彼女らをドードーの料理は癒してくれるのですが、そろりも生きにくさを感じ始めていました。口コミで人気が広がり、お客様がたくさん来てくれることは良いことなのでしょうが、彼は自分のペースで過ごせないことに段々と辛さが増していき・・・ベーカリーの彼女の決断が一番格好良いです。
2025.11.12
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書籍の感想です。今回は「神様の用心棒 〜うさぎは梅香に酔う〜」です。神様の用心棒 ~うさぎは梅香に酔う~ (マイナビ出版ファン文庫) [ 霜月りつ ]うさぎの月読尊とその用心棒の兎月のお話第3弾です。神使のウサギたちが可愛いです。「ニンジンニンジン」とか言う神使、良いよね。カジリの話は良かったです。怪ノモノを祓う力を持つ是光で今まで祓って来たわけですが、カジリを祓うことができません。では、カジリとは何なのか。死体に柊と鰯を載せておくというのがヒントだったのに最後まで気付きませんでした。「ヨコハマから来た、小さなレディ」という話は怪ノモノも何も出てこないのですが、とても良い話でした。ドルイドの血を引くパーシバルは何度も兎月を助けていますが、ヨコハマから来たリズもパーシバルの姪で同じくドルイドの血を強く残しています。そのため、ツクヨミのことが見えるわけですが、今回の小さな事件の解決には直接は関与しません。しかし、白山姫がツクヨミを見てひざまずく姿は良いよね。パーシバルの計らいも素敵でした。
2025.11.11
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書籍の感想です。今回は「銀座「四宝堂」文房具店」です。銀座「四宝堂」文房具店 [ 上田 健次 ]何度も登録エラーになるとやる気失うよね。小説としてはとても面白く素敵な作品でした。文房具に込められた想い、それにまつわるエピソードが語られますがどれもこれも素敵なお話であり、文房具が繋ぐ思いです。子どもの頃に祖母からプレゼントされた高級万年筆とか、クラブのママからメモしろと渡された手帳とか、部長と副部長の間で交わされる交換日記的な部活の活動記録ノートとか、愛を込めた絵葉書とか、料理人の師匠から教わったメモパッドとか。どれも良いお話でした。
2025.11.10
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書籍の感想です。今回は「悩め医学生 泣くな研修医5」です。悩め医学生 泣くな研修医5 (幻冬舎文庫) [ 中山 祐次郎 ]天野くんが奮闘するシリーズですが、今回は時間を巻き戻して医学生時代ノ話です。研修医の時の話がとても大変だったのですが、読めば医学生も半端なく大変であることがよくわかります。やはり文系の大学生とはまったく違いますね。私は文系の学生だった訳ですが、それこそ寝る間も惜しんで勉強なんて、大学生の時にはまったくやらなかったもんなあ。そう考えると、お医者さんの専門性に対するリスペクトを改めて感じます。それだけ勉強して頑張ったのに、研修医として配属されてすぐはまったく使い物にならないというのだから、すごいものです。入学するのも大変、入学してから医師免許取るのも大変、そして医者になってからも大変な訳です。普通の人とは違う存在なのですね。その中で天野くんはただ暗記するだけじゃなく、医療とは何か、何が自分を突き動かすのかを問い、答えのない問いを考え続けるのです。とても熱くて考えさせられる作品でした。それにしても天野くん、モテナイネwいい人なのに。
2025.11.05
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書籍の感想です。今回は「タタン・タタンの夢」です。タルト・タタンの夢 (創元推理文庫) [ 近藤史恵 ]普段は無口で無愛想なシェフが謎を前にすると鮮やかな推理を展開するというお話です。良くある安楽椅子探偵的な進行なのですが、内容が料理、特にフランス料理にちなんだ謎なので、シェフが思考を発展させて、謎を解き明かす展開は違和感なく読めて良いです。1話は劇団のスターと婚約した男性がお腹を壊した理由は?タルト・タタンというデザートがヒントになっています。他にも不格好なガレット・デ・ロワとか、オッソ・イラティというチーズとかフランス料理にちなんだ謎で楽しいですね。料理も美味しそうだし。ラストの「割り切れないチョコレート」というタイトルのお母さんへの愛に溢れたお話も良いお話でした。
2025.11.03
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書籍の感想です。今回は「こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。」です。こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。 (双葉文庫) [ 標野 凪 ]喫茶ドードーの第2巻です。優しいお話です。どのお話にも生きづらさを抱えた女性が出てきます。それは仕事は早いけどミスも多い自分に対する卑下だったり、父親を亡くしたことに対する周囲の気遣いに対する苛立ちだったり、赤ちゃんが生まれた親友に対する複雑な思いだったり、容姿に自身がなく、さらに高い頻度でいないかのように扱われ、自分に自身が持てないことだったり。そんな方々をお一人様喫茶ドードーは優しく包みこんでくれます。特に何か奇跡が起こるわけではありません。「ひとりでゆっくりしたいな。そういえばあの喫茶店お一人様専用って書いてあったな」なんて思い出して、赴く感じです。店主のそろりも生きづらさから抜け出すためにこの店をやっているのかもしれません。彼の合っているような微妙にずれているようなアドバイスとともに新たな気付きを得て、明日の活力としていくお話です。ほっこりします。
2025.10.31
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書籍の感想です。今回は「校閲ガール トルネード」です。校閲ガール トルネード (角川文庫) [ 宮木 あや子 ]校閲ガール第3巻です。個人的には1巻が一番面白かったかなー。3巻も悪くないけど、3巻を読まなくても損したという気持ちにはならないです。もちろん、読んで損したとも思わないですが。3巻、前半悦子は絶好調。恋に仕事に次々と願いが叶います。イケメンアフロと恋仲になり、憧れていたファッション雑誌の編集に異動できました。ただ・・・悦子はファッション雑誌のプロ読者(?)だったみたいです。けど、自分の夢だった仕事じゃないけど、自分に向いている仕事を自覚できるのって幸せなことですよね。そういう意味では素敵なエンディングでした♪
2025.10.29
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書籍の感想です。今回は「ラーゲリより愛を込めて」です。ラーゲリより愛を込めて (文春文庫) [ 辺見 じゅん ]映画じゃなくて、原作でもなく、映画のノベライズ版です。ニノちゃんがこんな過酷な役をやってたかと思うと辛いね。映像たともっと痛そうなんだろうなあ。それにしても、この山本という方はどうしてここまで前を向いて生き抜けたんですかね。良くわからないまま捕虜となり、さらに戦争犯罪人として懲役25年という不当な判決を聞いて、絶望しないというのは心の芯が、自分というものがしっかりしているのだと思います。私もどちらかと言うと、大変な状況の中にも楽しみを見いだすタイプではあります。でもさすがにこの状況で自分を捨てず、仲間を捨てず、希望を捨てずにいられるとは思いません。凄いです。やはり教育の力は大きいのでしょうか。山本が開催したという句会。厳密には勉強ではないかもしれません。しかし、バクチなどの暇つぶしとは一線を画すものです。字が読めない、書けないものには教え、季語を教え、自然を愛する気持ちを持つ事が明日を待つ力になったのかもしれません。そしてそれが何も持ち出せないはずの収容所から愛を込めた手紙となるわけです。奇跡ではあります。ですが、これは皆の愛が起こした奇跡と言えるでしょう。
2025.10.27
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書籍の感想です。今回は「神の値段」です。神の値段 (宝島社文庫) [ 一色さゆり ]この小説ですが、実はラジオの「八木亜希子 LOVE&MELODY」の本のコーナーで紹介されていたことがきっかけで手に取りました。八木ちゃんのラジオは聴いてて嫌な気分になることがないので非常に気楽に聴けます。その中でも本の紹介のコーナーは本好きの私にとって楽しみなコーナーの一つです。さて、小説ですが、現代アートの巨匠として名を高める川田無名。彼はあるギャラリーを介して作品を世に出しているのですが、そのギャラリーのオーナー以外は誰とも会わないという秘密主義を覆面画家です。そんなある日、彼の過去の大作が見つかります。と同時にオーナーが殺されてしまいます。誰が何のために殺したのか。そしてその大作が突如現れた意味は。・・・という感じのお話で、オーナーのアシスタントだった佐和子が主人公となり、話が進んでいきます。このお話の中で、ふーん、へーと思ったことは工房という存在です。無名は顔を知られるのを避けるため、工房にもほぼ顔を出さないそうです。しかしそれは疑問が湧きます。工房に来ないのに作品を作れるのか?実は工房のスタッフが作品を書いているのです。こうして生み出された作品は無名の作品とは言えないのではないかと思ったのですが、よくよく考えてみれば、料理はもちろんオーナーシェフが作ると思いますが、場合によってはシェフから託された弟子のシェフが作ることもあるでしょう。その料理は彼の料理ではないのか?彼の調理法を受け継ぎ、彼の技術も受け継ぎ、彼の指示のもと作った料理は彼の料理であると言ってもおかしくはないと思います。無名の作品も、スタッフが好きに作っている訳ではなく、厳格な指示書を元に、筆、紙、墨それぞれのエキスパートが最高のものを生み出しているのです。その上、出来上がった作品は無名がチェックし、NGだった場合は世に出さないという徹底ぶりです。これは無名の作品と言えるような気もしますが、芸術って何だろうって不思議な思いになりました。その後、アートの素晴らしい可能性、アートマーケットの汚いところ清濁様々な話が絡み合いながらラストに向かっていきます。なんかね、アートの話が圧倒的過ぎて、オーナー殺しの犯人のことはほとんど頭から抜けてました(笑)とても面白かったです。
2025.10.25
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書籍の感想です。今回は「神様の用心棒〜うさぎは玄夜に跳ねる〜」です。神様の用心棒 ~うさぎは玄夜に跳ねる~ [ 霜月りつ ]兎月もツクヨミもパーシバルも良いキャラなのですが、私は大五郎が好きかも。町の小悪党のヤクザ者だったのですが、兎月に救われたことを機に町の皆に報いることを喜びと感じるようになったのです。悪いヤクザは困るけど、良いヤクザは町の治安維持に大きく貢献しますよね。町のことを熟知しているし、忠誠心の高い部下も多い。それを人助けのために使えば町は安定します。もちろん、怪ノモノに祓えるのは兎月です。しかし、町で皆の側にいて何彼と世話を焼く大五郎組の貢献度は計り知れない。今回も情報収集や放火防止など様々活躍しました。
2025.10.21
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書籍の感想です。今回は「校閲ガール ア・ラ・モード」です。校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫) [ 宮木 あや子 ]校閲ガールの2巻というつもりだったので、読み始めて勘違いに気付きました。スピンオフってやつなんですかね。悦子の周りの人を主人公にしたお話です。雑誌編集の森尾(おしゃれ)、校閲部の同僚の米岡(男女不定)、文芸編集の藤岩(あだ名テツパン)、同じく文芸編集の貝塚(テキトー)校閲部部長の茸原(エリンギ)、大物作家の本郷という感じです。悦子はオシャカワとあだ名されていますが、それもおしゃれなのに、使い所がなくて可哀想、のオシャカワな訳ですが、もちろん周りの人にもそれぞれドラマがあるわけです。私は貝塚の話とエリンギこと茸原部長の話が好きです。貝塚は仕事の仕方が雑で嫌いなキャラだったのですが、やり方分からなかっただけなのかな、なんて思ってしまったり。後、あんなにFランとか馬鹿にしてた悦子の事がちょっと気になったりw貝塚の仕事への向き合い方が変わればそりゃあ昇進しそう。エリンギは過去担当していた作家の話でした。わがままに振り回された苦い過去がありつつ、忘れられない思い出になってたのですが、ある日彼女が病院にいると教えてもらい・・・まぁまぁ面白かったですが、悦子が主人公の話が読みたいな。
2025.10.19
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書籍の感想です。今回は「NNNからの使者 あなたの猫はどこから?」です。NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫) [ 矢崎存美 ]NNNはネコネコネットワークの略です。この組織、すべての人間をメロメロにして猫の下僕にするために暗躍する謎の組織、だそうです(笑)下僕とは言っても、猫も幸せ、人も幸せになるような関係で築けるように相性の良さそうな人と猫を繋ぐ感じです。猫のおかげで幸せになる人がいる。それは自分勝手で娘の幸せなどまるで考えていない両親から逃れるための勇気だったり、ペット不可のマンションの全ての部屋に本当は猫大好きな人で埋まり、ペット可にルールを変えることだったり、高く売れそうというだけで引き取られたスフィンクスの子が本当に望まれた親に出会うことだったり。昔は断然犬派だと思っていたのですが、最近は猫も良いなぁと思う日々です。NNNからの使者は私の近くにもいるようです(笑)
2025.10.18
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書籍の感想です。今回は「すきだらけのビストロ うつくしき一皿」です。すきだらけのビストロ うつくしき一皿 (ポプラ文庫 日本文学 519) [ 冬森 灯 ]良いお話でした。夢と料理の腕は抜群ながらそれ以外はダメダメな兄、有悟と冷静沈着で計画や調整が得意な颯真が織りなす美味しいお話です。兄の思いに引きずられてキッチンカーで美味しいものを提供する2人。颯真の調整力により、何とか適切な移動ルートを決めることができ、場所ノ手配も叶い、何とか軌道に乗ってきたと思っていたら、有悟は人探しをしたいという。人探しはまだしも、顔も本当の名前も、住所も分からないという。あまりの無茶に嫌気が差した颯真だが、有悟の素質を見抜き、支援してくれた人だと聞き、協力することに。果たして、2人は翁と呼ばれるパトロンを見つけられるのか?しかし、ただ探すだけでは食べていけません。各所で臨時のビストロを開き、お腹も心も幸せにしながら旅を続けるのです。その料理の美味しそうなこと!そして、芸術と融合した空間の素敵なこと。確かに世界で一番美味しいそうと思える素敵な料理でした。とても満たされるお話でした。
2025.10.16
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書籍の感想です。今回は「のんびり村暮らしを謳歌したいのにチートスキル【風が吹けば桶屋が儲かる】が許してくれない」です。のんびり村暮らしを謳歌したいのに、チートスキル【風が吹けば桶屋が儲かる】が許してくれない~スキルが示す特殊クエストを達成した結果、なぜかドラゴンや古代兵器が仲間になっていた~ (グラストNOVELS) [ 青山陣也 ]長いタイトルですwバタフライエフェクトみたいにある場所で起きたことが巡り巡って良い結果になるということはあるものです。しかし、それは偶然の域を出ず、後から分かることがしばしば。本作の主人公ノヴァはその偶然をある程度制御できるスキルを持っています。それが桶屋スキルですね。難しいのはノヴァ自身も結末が何か分かっていないところ。なので、滝をくぐれ、とか言われると躊躇しちゃいますよね。でも、自分のスキルを信じて突き進んだ結果、ドラゴンが仲間になり、古代兵器であるゴーレムも仲間にすることができました。まあ、でもこれは桶屋スキルのおかげだけではないですね。ノヴァは桶屋スキルのお告げ(?)に闇雲に従っているだけではないのです。お告げが出るタイミングはランダムなので、ここぞという時に、ない時もあります。そんな時に選ぶ彼の選択こそが彼が愛される所以なのではないかと思いました。ノヴァ君、とても良い子です。
2025.10.13
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争9 われらがすばらしきとき」です。A君(17)の戦争9 われらがすばらしきとき【電子書籍】[ 豪屋 大介 ]敵を引き込んで引き込んで、反撃するということのようです。引き込むためには王都であるワルキュラですら、囮に使う、ということなのかな。守る部隊もそういう意味ではやられるためにいることになる。相手に打撃を与えはするものの、これ以上進撃は無理とは思わせない程度の反撃というのはなかなかつらいものがあります。なので、作戦の意図も何もかも誰にも伝えずに秘密主義を取っているのかな。誰も捨て駒だといわれるのは嫌だもんね。さて、非常に良いところで次巻。いよいよ反撃開始という感じなのですが、10巻は出ていないみたいです。まじかー。良いところなのになー。
2025.10.12
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書籍の感想です。今回は「A君(18)の戦争8 うしなうべきすべて」です。A君(17)の戦争8 うしなうべきすべて【電子書籍】[ 豪屋 大介 ]たいへんなことになってきました。いよいよワルキュラ侵攻です。いくら防御側が有利とは言え、兵力差はいかんともしがたいように感じます。8巻を読む前はむしろ負けるつもりなのかなとか思っていました。負けて脅威ではないと思わせる、みたいな。でも降伏した時の条件を見る限り、許す気はないようです。そりゃあそうだよね。となると、何としても勝たないといけない。少なくともこれ以上やっても無駄だと思わせないといけない。首都まで攻め込んでおいて、「もう無理」なんて思うのかな?まだ魔族側に余裕がある、つまり予定の範囲内の進行ということなのでしょうが、不思議です。それにしても、今回も語られる本質ノ話は考えさせられますね。例えば、奴隷制度はなぜなくなったのか。平等でないことを可哀想と思った支配者がいたわけではないということです。簡単に言えば、奴隷の方が非効率になってしまったから。確かに奴隷の方が経済的だったら残るし、損なら誰も使わなくなりますよね・・・
2025.10.11
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書籍の感想です。今回は「校閲ガール」です。校閲ガール (角川文庫) [ 宮木 あや子 ]石原さとみ主演でドラマ化されましたね。家族が見ていたのを横目で見ていた程度なので、あんまり内容入ってなかったので、読んでみました。ウム、現作の方がちょっと口が悪い気もしますが、悦子は石原さとみですな。ナイス人選です!衣食住の衣にお金のほとんどを注ぎ込んでしまう悦子は女性誌を扱う出版社に入社を果たす。しかし、配属されたのは文学系の校閲。ファッション雑誌に携われない、しかも、校閲って何?という感じの悦子でしたが、様々な人との出会いもあり徐々に成長し、校閲もちょっとだけ良いなと思ったり。という感じで面白かったです。大先生とその奥さま失踪事件はミステリーっぽい要素もあり、読み応えあります。楽しい本でした。
2025.10.08
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書籍の感想です。今回は「神様の用心棒」です。神様の用心棒 ~うさぎは闇を駆け抜ける~ [ 霜月りつ(著) ]戦場で命を落とした男。死ぬ間際にうさぎと会い、次はうさぎも良いかなぁなどと思って意識を手放したら・・・目を覚ますと、うさぎを神使とする神、月読尊の神使となっていました。うさぎになるためには穢れすぎている男だが、助けてもらって事もあり、神社のために働くこととなりました。面白かったです。文体もテンポ良くとても読みやすいです。
2025.10.07
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書籍の感想です。今回は「ニャン氏の憂鬱」です。ニャン氏の憂鬱【電子書籍】[ 松尾由美 ]謎の実業家、アロイシャス・ニャンが活躍するお話です。実はこの巻は3巻みたいですね。気付かずに飛ばして3巻から読んじゃいました。可愛くて面白かったです。時々、ニャン氏の「ニャニャニャニャ」の意味を丸山氏の通訳がなくてもわかる気がした時は嬉しくなりました。謎としてはそこまで難しいものではありませんが、だからこそ猫の暇つぶしにはぴったりと言えるでしょうか。茶トラ、じゃなくて、茶谷さんのロックな生き方も面白いです。ただ、ニャン氏ノ秘書になった茶谷さんも見てみたかったですニャ。
2025.10.04
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書籍の感想です。今回は「火狩りの王2 影ノ火」です。火狩りの王〈二〉 影ノ火 [ 日向 理恵子 ]破滅的な世界だと思う。もう世界は息切れしたかのようで、人がまともに住める場所はほとんどありません。結界を張ったエリアに住むだけです。なのにそれを奪い合ってさらに世界を汚してしまう。ナウシカと同じね。巨神兵なんて使ったら世界は簡単に滅んじゃう。この火狩りの王の世界も破滅に向かっているように見えます。何とかそれを阻止しようと神族の姫神が自身の分身を使って各村を守ろうとしている。しかし、姫神の力も衰えてきて、揺るる火を欲している。みんなが色々な理由で揺るる火を求めていて世界を無茶苦茶にしようとしている。灯子と煌四は出会い、かなたを返すことができました。しかし、煌四は自分のやっていることに疑問を持ち、緋名子はいつの間にか改造されちゃってます。そもそも飲水に何かしら入っているのかな。次巻はついに蜘蛛かな。そもそも揺るる火って何なんだろうね。人口衛星かと思ったんだけど、ロボットなのかな。
2025.09.30
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争7 はたすべきちかい」です。【中古】 A君(17)の戦争(7) はたすべきちかい 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)前巻の敵首都強襲で束の間の猶予を得た魔王国ですが、この強襲は人間族に恐怖を呼び起こすには十分すぎる内容でした。シレイラは猫の皮を脱ぎ捨て、自国だけでなく、コレバーン、パライソといった国々をまとめ上げ、20万を超える軍隊を仕立てて、魔王国に向けて侵攻を開始したのです。正直、魔王国は積極的な侵攻を行っておらず、脅威と感じる理由がそもそもありません。もはや、「人間族じゃないから」とかいう良く分からない理由ではありますが、戦いは進んでいってしまいます。戦力差は4倍以上あり、魔王国は絶対絶命です。そんな侵攻に対して魔王国は極力戦闘を避け、後退に後退を繰り返します。かと思うと、リアちゃんに反撃を命じたり、剛士の作戦は読めません。ひたすら撤退している時は焦土戦術なのかなと思ったのですが、そこまで徹底はしていないようで不思議です。兵站が続かなければ20万もの部隊は持ちません。少ない戦力で勝つとしたらそれしかないかなと思うのですが、果たして・・・8巻で決着するのかな?
2025.09.27
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書籍の感想です。今回は「天神さまの突撃モノノケ晩ごはん」です。天神さまの突撃モノノケ晩ごはん (マイナビ出版ファン文庫) [ 烏丸紫明 ]人間関係に疲れ果てた、というか、母親からの仕打ちがトラウマとなり、人との関わりが怖くなってしまった愛。古い建物をこよなく愛する愛は京都に古い空き家を見つけ、住むことにしました。そこは手間はかかるけど、その手間も愛おしい愛の至福の空間です。他の人に話すと「それ、何が楽しいの?」と変人扱いされるのが嫌で人と関わらない、自分の事を言わないで過ごしてきました。そんな愛の幸せの空間に変人、いや、神様がやってきて愛の作るご飯を食べていくのです。しかも、人数は段々と増えていき、1つ目童、タヌキ、猫又、女郎蜘蛛と個性的な子ばかり集まります。最初は自分の空間が侵食される事を不快に思っていた愛でしたが、いつしか皆と食べるご飯こそ美味しいと感じるようになります。ある日会社でいざこざがあり、会社の雰囲気は最悪になります。今までの愛なら我関せずというところですが、実は何もしない事も不快な事がある事に気付かされるのです。そして愛は勇気を振り絞って、ちょっとだけ行動してみるのでした。神様は天神さまの梅の木の精、輝夜だったのですが、「神様は人を幸せにはできない。人を幸せにするのは人だ」というのはとても素敵なセリフだと思いました。もちろん、神様の力をある特定の個人の願いを叶えるために使えば幸せにできるのかもしれません。しかし、神様の力はもっと大局的なことに使われることが多く、その先、幸せになるかどうかは人同士の関わり合いの中から生まれてくるという訳です。さて、愛の根本的な人嫌いは母親からの仕打ちにありました。しかし、母親もただ理不尽だったわけではありません。愛は「視える」体質だったのです。愛が人には視えないものが視えることで色々面倒事が起き、母親は何とか「普通の女の子」になって欲しいと祈祷やお祓いなどを試したようです。しかし、一向に改善しないことをつい愛に辛く当たるようになってしまいます。一番愛して欲しい、今のままで良いよと言って欲しい母親からの拒否は愛を極度の人間不信に育て上げたのでした。愛に素敵な気付きを与えてくれたのは輝夜でしたが結局愛を助けてくれたのは人でした。違っていること、それを肯定できるようになったことは愛を大きく成長させたのでした。
2025.09.26
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争6 すべてはふるさとのために」です。【中古】 A君(17)の戦争(6) すべてはふるさとのために 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)前巻の続きで、敵の首都直撃作戦いよいよ決行です。ドラゴンを戦闘攻撃機と考えれば納得の作戦です。戦闘攻撃機で無給油で敵首都を攻撃しようなどと思いません。空母や空中空輸機などの手配をしますよね。魔王国が、剛士が考えたことも同じ。自力で飛ぶ必要がないから元気いっぱいなドラゴンが敵の軍事施設だけを徹底的に叩きます。民間の住居などを攻撃しないところも考え抜いてます。人道的な理由ではありません。魔王国は攻撃してこない民間人は敵とはみなさないですよ、というアピールであり、復讐に燃えた士気の高い兵士を生み出さないための処置なのです。というわけでほぼ作戦通りにことは進み、最後の最も重要な目標に進みます。しかし、そこにいたのはランバルトの天才策士シレイラでした。ギリギリで剛士の目的を見抜き、そして・・・これは痛み分け、ですかね。さて、戦いの推移の他にとても興味深い問いがありました。曰く、人の人生にどんな意味があるのか。曰く、休日の反戦運動に何の意味があるのか。私は人の人生に、自分の人生に意味があると思いたいです。しかし、世界の始まりはビッグバンだと言われており、その後世界がどのように形作られてきたのか研究は進んでいます。しかし、ビッグバンにどんな意味があるかと言われれば「ない」と答えるしかありません。となるとそここら派生した我々の人生にも意味はないのではないか、というのが、拗れまくったほのかの意見です。後は雰囲気だけの反戦運動に怒ったフィラです。平日は仕事があるから、休日に行われる反戦運動に参加しようという考えは、自らの命をなげうって戦争を止めようとしているフィラには我慢ならなかったのでしょう。色々考えさせられました。
2025.09.23
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争5 すすむべきみち」です。【中古】 A君(17)の戦争(5) すすむべきみち 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)後書きにありますが、今巻もページ数の関係で2冊になったみたいですね。だからか、展開としてはややおとなしめ。仕込み期間という感じでしょうか。とはいえ、新キャラのコレバーン連合王国の第三王女、フィラさん素敵です。自国を守るために剛士に押し掛けプロポーズをしてきます(笑)ある意味、ものすごく迷惑な訳ですが、とはいえ、剛士クンの新しい「話せる」仲間になれる存在で剛士は魔王国に受け入れる決意をします。結婚はまた今度ね。その辺のヘタレぶりは相変わらず。スフィアとの距離感が心配ですね。スフィアは頼って欲しい訳です。スフィアは剛士のどんなダメな姿でも受け入れる覚悟があります。なのに剛士は段々と総帥として力を自分だけで体現することが多くなっているのです。嬉しい反面、嬉しくない気持ちのスフィアはどうなっちゃうのかな~そして、鍛錬により、ドラゴン部隊の練度が限りなく高まったことで、剛士は新たな作戦を発動させるのでした・・・うーん、次巻はドラゴン大活躍の予感ですね。楽しみです。ちなみに、今までの人生の中で最高な時間を過ごしている田中魔王。虜囚の身でありながら、己の欲望のまま走っている訳ですが、仮に魔王国が救出に成功したとしても、魔王国に帰るかな?帰りたくない、とか言いそう(笑)あー、でもリアには会いたいか?そのへんも気になります。
2025.09.22
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書籍の感想です。今回は「あなたのためのショコラショー」です。あなたのためのショコラショー (角川文庫) [ 内山 純 ]私、チョコ大好きです。チョコそのものも好きだし、チョコ味の食べ物も好き。なので、アイスもケーキもチョコ味が好きです。柿ピーのチョココーティングはあまり好きではありませんが(笑)さて、この小説、チョコそのものが何かを解決してくれるわけではありません。でも、嬉しい時も悩んだ時も困った時も、いつも側にいてくれるチョコが心を軽くしてくれるのだと思います。チョコ大好きな靖羽は高校生の長女、小学6年の次女、旦那と暮らしています。ひょんなことから財団法人で働くこととなります。専業主婦が長かったこともあり、なかなか仕事に慣れることができない靖羽でしたが、美味しいチョコが、癒してくれます。そして、高校生活でのいざこざに悩む長女、財団法人で仕事の進め方でぶつかり合う人々をチョコは優しい味で包みこんでくれます。美味しいものを食べると、心のトゲトゲも柔らかくなりますよね。あと、小説の中で語られるチョコの説明もとても良いです。靖羽の家族も全員チョコが好きなのですが、次女が自由研究としてチョコのことを調べ始めます。そんな経緯もあり、次女から語られるチョコの歴史はとても面白かったです。それが困っている人を助けるヒントになったりして・・・ココアとショコラショー(ホットチョコレート)は厳密には違うとのこと。大雑把に言うと、ドロドロかサラサラかということなのですが、その2つは相反するものではなく、お互い良いところがあるのどなあと感じたり。面白かったです。
2025.09.19
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書籍の感想です。今回は「メイデーア転生物語6 片想いから始まる物語」です。メイデーア転生物語 6 片想いから始まる物語 (富士見L文庫) [ 友麻碧 ]やっとここまできた、というのが、感想ですかね。マキアは元々は現代からの転生者だと思っていましたが、さらにその前はメイデーアの世界の大魔道士の一人であり、それも転生した姿の一つでさらには世界を作った十柱の神々まで遡るというのです。この巻は重要な内容が多いのです。紅の魔女と黒の魔王との出会いと確執、そして回収者の悲哀が明らかになります。神様十柱が考えたという緻密な規則の裏をかくことはできるのでしょうか。しかも裏をかくという事はルールを壊すということだと思います。ルールは世界を壊さないためのものなので、逆に言うと、ルールを壊すことで世界を破滅を導いてしまうのではないかという心配もあります。今まであまり伏線ぽい内容がなかったからなあ。今後、どうなるのかなー
2025.09.18
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身11」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身Ⅺ」(5-11) [ 香月美夜 ]さて、今回は王族との次期ツェントを誰にするか決める会議です。今まで散々振り回されてきたマインとフェルディナンドですが、今回はマインちゃんに女神が降臨したことを逆手に取り、マインちゃんの方が立場が上という姿勢で会議に臨みます。その上、グリトリスハイトをマインちゃんが譲ってくれるというのですから、王族も下手に出るしかありません。しかし、立候補したジギスヴァルトはまだ自分の立場が分かっていません。このような混乱を生んだ王族は有無を言わせず処刑でもおかしくないところです。それを生きる道を示し、さらに王になれる選択肢まで与えられているのです。フェルディナンドノ筋書き通りの業腹な内容ではあるものの、想定よりはずっと良いはずです。結果、ある方が次のツェントになることが決まりました。この結果がフェルディナンドの想定通りかは分かりませんが、範囲内ではあるようです。というわけで、グリトリスハイトをツェントに譲渡し、マインちゃんはアーレンスバッハを図書室都市の改造に邁進できるかと思ったのですが、女神のちょっとした意趣返しでマインちゃんの命がピンチです。体内の魔力が増えすぎて何もしないと体が耐えられない状態です。有り余る魔力を使おうと様々手を尽くしていきます。その結果が短編に描かれているのですが、とてもその話が好きです。アーレンスバッハがいかに魔力が枯渇していたかがよく分かるエピソードでそれを改善したマインちゃんの人気は爆上がりだろうなあ。
2025.09.16
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書籍の感想です。今回は「火狩りの王1 春ノ火」です。火狩りの王〈一〉 春ノ火 [ 日向理恵子 ]いやー、凄いワクワクするお話です。世界はナウシカの世界のような全面戦争後の世界です。かつての技術はわずかに受け継がれているものの、地表のほぼ全てが黒い森に覆われた世界。しかも人々は火が近くにあると体内から発火してしまうという恐ろしい細菌に感染しています。炎魔と呼ばれる恐ろしい生き物から取れる炎だけは安全に使えるのですが、火狩りと呼ばれる人々が炎魔を討伐し、手に入れたものを分配してもらうしかありません。各村は村ごとに割り当てられた特産品をひたすら作るだけで細々と生きていくしかないのでした。そんな世界で灯子はある火狩りに助けられます。その際、命を落とした火狩りの遺品を家族に届けるために、危険な旅に出るのでした。一方、その火狩りの息子である煌四は父親の伝手で裕福な社長の家に招かれます。そこで、世界を守るために、雷火から武器を作るよう依頼されます。雷火は普通の炎魔の火よりさらに高い熱量を持っており、その雷火を使った武器が必要と言われます。自分のやっていることが本当に世界を救うことになるのか躊躇いと、病弱な妹の治療も行ってくれる社長への感謝で、煌四は段々と迷走していくのでした。灯子の旅は苦闘続きで、装甲車のような機械式の車で向かうはずでしたが、途中で襲われ、大破。木々人と呼ばれる人の助けで何とか村まで行き、そこで明楽と言う火狩りに会い、首都までの護衛をしてもらえることになりました。しかし、権力の奪還を目指す蜘蛛と呼ばれる一族の攻撃で中々思うように進めません。どこかで灯子と煌四は会うのだと思いますが、もうちょっと先ですかねーナウシカの世界観と似ていると言いましたが、パクリとかそういう悪い意味ではありません。むしろ良い意味で発展された展開にワクワクしています。今から次巻が楽しみで仕方がありません♪
2025.09.14
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書籍の感想です。今回は「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」です。今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 (双葉文庫) [ 標野 凪 ]喫茶ドードーという可愛らしい名前のちょっとした気付きと奇跡の物語です。奇跡と言っても、そんなびっくりすることが起きるわけではありません。お客さんが困っていることにぴったりなスペシャルメニューを店主であるそろりが用意してくれる。そんな感じですね。お客さんは困ったり、悲しくなったり、くたびれたりしています。そんなお客さんをドードーは都会にあるとは思えないゆったりとした空間で寛がせてくれます。このパターンはお客さんが自ら気付きを得るパターンもありますが、そろりは結構自分の思いを言うタイプ。ただ、ちょっとおとぼけなそろりの斜め上の発言にゆっくりと強張っていた心を解きほぐしていきます。そして、そのままの自分で良いと自分を認めたり、同僚などの言葉をやり過ごすすべを見いだしたり、頑張りすぎないことを学んだりしていきます。さりげなく、各話が繋がっているのも良いですね。可絵が憧れている丁寧な暮らしを続けるsayoさんも実は色々苦しんでいるし、sayoが拠り所と思った感染に気を配る美容院も、色々なお客さんに悩んでいるのです。誰もが悩み、誰もが誰かの救いになっている、というメッセージはとても素敵だなと思いました。
2025.09.12
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争4 かがやけるまぼろし」です。【中古】 A君(17)の戦争(4) かがやけるまぼろし 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)4巻はうってかわった展開です。何と学園ものです。剛士は相変わらずちんちくりんですが、仲の良い友だちがいて、学祭の実行委員長として活躍し、さらには可愛いほのかという恋人もいる。こうなってくるとクラインの壺みたいですね。クラインの壺 (新潮文庫) [ 岡嶋二人 ]魔族と人族との戦争に巻き込まれ、魔族の総帥になってしまった世界と、高校生として明るく楽しく暮らす世界とどちらが本当の世界なのでしょうか。結局、剛士は高校生活があまりにも都合が良すぎることに違和感を感じてしまい、終わりを迎えてしまいますが、ちょっとだけ気になることがあります。こんな事をした神様(?)は「三度目ともなると慣れるのも早い」と言います。三度目ってなんでしょうね。4巻の中では繰り返しは2回しか行われていません。となると、一番最初に天抜にいたという記憶も夢なのでしょうか?となると、剛士たち魔王はどこからやってきたのでしょうか。神様のご都合で生み出された存在なのかな?
2025.09.09
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争3 たたかいのさだめ」です。【中古】 A君(17)の戦争(3) たたかいのさだめ 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)ポンポコピーな剛士が活躍するシリーズ第3巻です。前巻で何とか敵を撃退したものの、相当な被害を受け、立て直しにもかなりの時間がかかりそうという状況において、剛士は攻勢に出るという。アーシュラじゃなくても、それを無謀だと感じるのは自然なことです。攻撃側は防御側の数倍の戦力が必要と言われているからで、現在の戦力はマリウクス要塞駐留部隊と大差ない戦力しか動員できないのです。この状況で攻勢に出ても、大した戦果は期待できそうもなく、無駄な出兵だとアーシュラは感じた訳です。しかし、剛士の目的は別のところにあったのです。相手が勝たなければ負けることはないのです。つまり、相手を勝てる状況から引きずり落とすということです。果たして、剛士の作戦は・・・作戦も面白かったし、ゴローズの頑張りも面白かったです。展開的に仕方なかったかも知れませんが、もっとワティアさんの活躍が見たかったなぁ。残念です。果てさて、ラストにメタ的な存在(神様?)が出てきます。ここは実験室みたいな感じなんですかね。そもそも魔王はその時その時2適切と思われる才能を持った魔王が降臨してくるというのが、あまりにも都合良すぎますよね。上位の存在が自分の実験に都合の良い要素を投入していると考えた方が納得いきます。さて、次巻で明らかになるのですかね。
2025.09.07
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書籍の感想です。今回は「京都伏見・平安旅館 神様見習いのまかない飯」です。京都伏見・平安旅館 神様見習いのまかない飯【電子書籍】[ 遠藤遼 ]仕事を失い、彼氏にも別れを切り出され、何もかも失った天河彩夢は失意を癒そうと京都旅行に旅立ちます。そこで自称神様見習いという口の悪いイケメンに声をかけられ、平安旅館にお世話になることになりました。平安旅館は何やら「訳あり」のお客様が泊まることが多く、訳ありを解消すべく、神様見習いである真人が動いているようです。しかし、真人は本当に神様見習いなのか、常識も人の機微にも無頓着でハラハラすることばかり。彩夢は仕方なく、真人のフォロー役として巫女見習いをやることになってしまうのでした。という感じのお話ですが、真人のまかない飯は絶品で人を幸せにする力があります。ただし言葉が足りません。そこを彩夢がサポートする形で離婚寸前の夫婦とその息子、怪我でバレーボールの夢を諦めかけた女性、仕事に夢中で家族に迷惑をかけたと悩んでいる母親など、様々な訳ありを解きほぐしていきます。ただ、そもそもは彩夢自身も平安旅館に来たのだから何かしら訳ありのはずです。もちろん仕事もないし、彼氏もいないので訳ありだとも言えますが、自分が目にしている方々に比べるとたいしたことはないと感じます。そんな彩夢の本当の訳あり、そして、自分の進むべき道を探すというお話になっています。真人の作るご飯がとても美味しそうで楽しい本です。
2025.09.06
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書籍の感想です。今回は「こころのカルテ 潜入心理士・月野ゆん」です。こころのカルテ 潜入心理師・月野ゆん [ 秋谷 りんこ ]自殺の原因に絡みというものがあり、それを解くことで自殺したいという考えを解消できるという技術が開発されました。解消するためには患者の心に潜って、物理的に解きほぐす必要があり、潜入心理士と呼ぼれています。月野はその潜入心理士でその活躍が描かれます。という面白い設定だと思うのですが、何か解決方法があっさりしていて、もっと色々困難があっても良いんじゃないかなと思いました。まあ、潜入は治療であり、確実に解消することが重要であること、一度の潜入で絡みを解消できなかった場合、医療事故相当の問題とのことなので、危険は少ないのかも知れませんが。後半で同僚が自殺未遂を起こし、その解消のために潜ることになります。知人の場合の影響が分からないので、知人への潜入は禁止されています。しかし、緊急事態のため、仲間を救うため、危険を冒して潜入することになります。なので、想定外のことが次々と起きるのですが、こういう話メインならもっとワクワクしたかも。
2025.09.03
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書籍の感想です。今回は「ラブカは静かに弓を持つ」です。ラブカは静かに弓を持つ [ 安壇 美緒 ]本屋大賞2位を獲得した作品なのでご存知の方も多いかも。本屋大賞2位といえば「お探し物は図書室まで」ですね。大好きな作品で、人からおすすめの本は?と聞かれたら、これを答えています。お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 日本文学 461) [ 青山 美智子 ]さて、ラブカは静かに弓を持つですが、著作権を扱ったお話です。著作権のある楽曲を扱う場合、使用料を払わないといけないというやつですね。この小説では、現実世界でも話題になった音楽教室での演奏に著作権料の支払いを求めたことで、その差し止めを求めて音楽教室側が提訴したところから始まります。主人公の樹は著作権協会の社員で、上司から音楽教室への潜入調査を命じられます。レッスンで著作権のある音楽、要はポップスの使用が常態化していることを掴むことが目的で裁判を有利に進める証拠集めです。樹はできればその仕事はやりたくありませんでした。それはスパイまがいな行為が嫌なのでなく、あるトラウマになる事件があり、そのせいでチェロから離れたという過去があるからです。それ以来、チェロを弾いたこともないし、できる限り目にも入れないようにしてきました。社命としてイヤイヤレッスンを始めたのですが、講師の浅葉の指導、弓使いなどにより、次第にチェロを楽しいと思うようになります。それは、その事件以来、不眠に悩まされていた樹の精神安定剤になるくらい。しかし、彼はスパイなのです。毎日、レッスンの内容を録音し、証拠集めをします。経歴も市役所職員と嘘をつきます。しかし、嘘であるレッスンの時こそ喜びを感じ、生きているという充実感を覚えるのです。やがて、潜入調査の期間が終わりを迎えます。裁判に向け、樹は音楽教室を退会しないといけません。しかし、ただ、退会するだけで良いのか?仲良くなった仲間や師匠の浅葉のことを考えた樹は・・・この物語は著作権の話ではあります。しかし、それを軸にした樹の再生物語でもあります。樹は過去の事件をきっかけを人との接し方が分からなくなってしまったのだと思います。音楽との接し方も。浅葉との出会いが樹の殻を破ったのかなと思います。とても素敵なお話でした。
2025.09.02
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書籍の感想です。今回は「京都くれなゐ荘奇譚3 霧雨に恋は呪う」です。京都くれなゐ荘奇譚(三) 霧雨に恋は呪う (PHP文芸文庫) [ 白川 紺子 ]シリーズ第3巻です。20歳までに死ぬ呪いをかけられている澪は自身の成長を目指して今回も頑張ります。しかし、呪いをかけた呪いそのものである高良、高良を利用してきた和邇家、逆に高良を祓うことを家命としている日下部家、和邇家の人間だけど、澪を心から心配する波鳥。様々な人の様々な思いが交錯しながら、物語は進んでいきます。澪の師匠役を担っている八尋と祓いに行ったり、高良からお祓いの依頼があり、それが澪の成長のためであったり。高良と澪が動けば日下部家も動きます。しかし、日下部出流は家命だから仕方なく高良の側にいるだけで積極的に何かしようとはしません。澪に協力することは高良を祓うことに繋がる可能性があるので、それとなく情報をくれたりします。なんとなくみんな澪に協力しています。思惑はそれぞれ全く違いますが。今回、日下部出流が協力姿勢を見せたのが印象的でした。後、高良の澪に期待したいけど、上手くいかなかった時の絶望を思い出し、必死に期待しないようにしているところも、八尋じゃないですか、人間臭いですね・・・
2025.08.31
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書籍の感想です。今回は「A君(17)の戦争2 かえらざるとき」です。【中古】 A君(17)の戦争(2) かえらざるとき 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)前巻で何とか敵を追っ払ったものの状況は相変わらず良くありません。一番まずいのは剛士がなぜ戦うのかという部分に疑問を感じていること。戦争には犠牲がつきものです。要はいかに効率良く死なせるか、が指揮官には必要な資質と言えます。剛士にはそんな覚悟がありません。みんなの命を使ってまで達成したいことがないからでしょうね。そんな感じでウダウダしている間に遊撃隊に好き勝手やられてしまいます。剛士は何かヒントを得られないかと図書館で本を手に取ります。そして・・・盛り上がるところが少ないなぁと思っていたら元々は一冊にしようと思っていたお話をページ数の関係で2冊に分けたみたいですね。怒涛の展開は次巻に期待♪
2025.08.29
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書籍の感想です。今回は「A君の(17)戦争1 まもるべきもの」です。【中古】 A君(17)の戦争(1) まもるべきもの 富士見ファンタジア文庫/豪屋大介(著者)現代で苛められっ子だった小野寺剛士が異世界転生してしまうお話です。小野寺剛士は見た目も運動も勉強もパッとしない高校生。しかし、ただ苛められるだけな訳では無い。やる時は徹底的に反撃しようとする執念深い子だったのです。そんな剛士が転生した先は戦争真っ只中。人間族の国が魔族の国に攻め込んでいます。そこに剛士は魔族側の魔王として降臨します。何とか本国に戻ったところ、剛士は衝撃の自体を知ります。なんと、自分より前に召喚された魔王が40人もいたらしいのです。それぞれの魔王は自分の得意なことで、魔族たちに貢献してきました。しかし、魔族は戦が苦手。個人の戦闘能力は高いものの、集団で戦うには戦略、戦術が重要になるため、なかなか勝てないのでした。剛士はそんな戦争に対応するために剛士は魔王として召喚されたみたいなのです。しかし、剛士自身は争いごとは苦手。なんで自分がこんな役割を、と納得いかないわけですが・・・でもね、自分専属の付き人がびっくりするくらい可愛い娘なわけです。そんな理由ではないかもしれませんが、ついに剛士は魔王として、皆を守るために戦うことを決意するのでした・・・まぁまぁかな。
2025.08.27
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書籍の感想です。今回は「派遣社員あすみの家計簿 other girls」です。派遣社員あすみの家計簿 other girls [ 青木 祐子 ]本編はあすみ視点ではなしが進みますが、これはあすみの周りの人視点で語られるスピンオフになっています。あすみは理空也に騙されて、ほぼ一文無しになってしまうわけですが、その頃のあすみはお金に無頓着で、悩んだら両方買ってしまうような娘でした。まあ、それなりにお金があるうちはまあお金は貯まらないですが、そこまで問題にはなりません。しかし会社を辞めてしまい、定期的にお金が入るあてがない状態だとその呑気さは致命的です。仁子はそんなあすみにカードを使わず、徹底した節約と日払いのバイトを探すよう指示します。安易にお金を貸したりしません。仁子の話はその頃のあすみを思い出して、嫌な気持ちになります。そこから立ち直って行く様は楽しいんですけどね。2話と3話は友だちの菜々花と優奈。どちらも友だちとは言いつつも、微妙な距離感なのですが、菜々花側、優奈側から見ても、あすみを微妙に見下し、他人の不幸に安堵し、他人の幸せを妬む、そんな姿が描かれます。4話は美織です。美織って誰だっけ?と思ったら結婚直前であすみの元から逃げ出した理空也が逃げ込んだ先の女性でした。本編では理空也に文句を言いに行った先で、いきなり出てきて、手切れ金として10万円をあすみに押し付けてきた人です。あすみはさぞ目を回したことでしょう。自分が被害者でお金を返してもらいたいのに、これ以上理空也を困らせないで、とか言われて、10万円で顔を叩かれたようなものです。しかし、美織が何を言っているのか気付いているのに何もしない理空也を見て、あすみもやっと理空也の嘘つき体質を理解します。そして、美織も被害者であることに気付きます。そして、意趣返しのつもりでお金を受け取り、あすみは立ち去るわけですが、美織の役割はたいしたことはないと思ってました。でも美織視点に立つと、あすみは理空也を搾取しながら、SNSには全く違う人格でアピールする悪魔のような女に見えるわけです。それも理空也が誘導した見え方なんですけどね。美織も可哀想なんだな~5話はミルキーのお話です。あすみの周りにはなかなかいないタイプの存在です。ある意味、かけがいのない存在です。ちょっとホッとします。そんな感じの5話です。本編読んでからじゃないと色々分からない部分もあるので、必ず本編読んでから読むことをお勧めします。
2025.08.23
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り12 長い旅路の果て 後編」です。神様たちのお伊勢参り (12)長い旅路の果て 後編 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]色々あって愛する場所、やおよろずを離れることになった芽依。やおよろずを離れるということは愛する天とも離れるということです。仕方なかったとはいえ、簡単に忘れることなどできません。忘れてしまうことが怖い。でも思い出すと辛くなる。そんな背反する気持ちに引き裂かれる思いで日々を過ごします。そんな時、ある奇跡が起きます。芽依が絵馬に書いたことが祈りとなり、そして呪いとなって皆がそれを叶えるべく動き出します。そして・・・でもその奇跡は、必然だったのかもしれません。芽依が多くの神様に愛されたからこそなし得たのです。
2025.08.20
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身10」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身10」(5-10) [ 香月美夜 ]ここ何巻かは一連の出来事を視点を切り替えて重層的に表現するという手法が取られています。今回もメインはいつも通りマインちゃん視点で各自の視点の短編が描かれます。舞台は貴族院です。そもそも貴族院って何だろうと謎だったのですが、貴族院は聖地なのですね。段々と聖地としての役割が忘れられ、未成年者の勉強の場所と現在は思われています。しかし今回、エアヴェルミーンだけでなく、メスティオノーラも顕現するという凄いことになり、改めて聖地としても存在感を感じます。マインちゃんはお気楽極楽呑気ですが、神の力を借りたことに対する対価は相当なものになりそうな気がします。マインちゃんの預かり知らぬところでランツェナーヴェの者たちの無力化が行われます。マインちゃん視点では当然ここは見えないところなので、「何が起きた?」という感じなのですが、フェルディナンド視点の話を読めば、納得です。とんでもないワルですね(笑)神を欺き、王族を都合良く操り、ダンケルフェルガーの功績をさりげなくエーレンフェストに転嫁する手腕は辣腕宰相という感じですね。ちなみに前巻まではディートリンデが黒幕って意外って思っていたのですが、やはり彼女自身が自分を主役だと思っていただけで、全然黒幕という扱いではありませんでした。離れを夜襲した時に姉のアルステーデを取られた時についでに捕らえたようなオマケ感です。自分がツェントの候補ですらないとわかった時、彼女はどうなっちゃうんでしょうねーさて、次巻は次期ツェントを決める会議の様子のようです。誰がツェントになるのか、マインちゃんは面倒事を回避できるのか・・・
2025.08.19
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書籍の感想です。今回は「東京ゼロ地裁 執行1」です。東京ゼロ地裁 執行 1 (双葉文庫) [ 小倉日向 ]法律には色々問題があると思いますが、納得いかないことの一つに加害者を守る圧力が強いことがあります。もちろん、加害者なら何をしても良いとか言うつもりはありません。しかしそれは被害者が救済され、被害に相当する量刑が下されるのが前提です。被害者やその遺族が我慢しないといけなかったり、迷惑を被るというのはおかしな話です。この小説は民事訴訟の賠償金を反省材料にもせず踏み倒そうとする者たちに超法規的な手段も絡めて強制執行するお話です。仕置人みたいな感じ?ただ、仕置人とは違って一番は反省してほしい、そして被害者を救済したいという思いがあります。なので、加害者が隠し財産を持っていたらそれを探し当て、持ってないなら働かせて返させるなど少々回りくどいことをしています。もちろん、どうやっても反省せず、また同じ罪を重ねると判断した場合は最高刑に処せられるわけですが。悪人がガンガン裁かれるわけで、スッキリするかと思ったのですが、微妙なところです。悪人が裁かれても、賠償金がもらえても、亡くなった被害者は戻ってこないからですかね・・・
2025.08.17
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書籍の感想です。今回は「推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ」です。【中古】 推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ 宝島社文庫/喜多喜久(著者)喜多さんの小説です。推理という言葉がタイトルに入っているとおりちょっとした事件(謎)が発生するのですが、それよりも航空管制官のお仕事小説という側面が強いかもです。でもそれがとても面白いです。航空管制官って一言で言いますが、飛行計画を許可するCD駐機場から滑走路までを管理するグランド離着陸を管理するローカルと別れているというのは面白いです。CDはそもそも計画に問題はないかを確認して、離陸を許可し、グランドに引き継ぐ。グランドは滑走路をどの方向から離陸するかも勘案して滑走路へ案内、そして、ローカルに引き継ぐ。そしてローカルが最終的な離陸を許可するわけです。離陸後はレーダー班に引き継がれます。つばさは航空管制官として活躍する叔母に憧れ、航空管制官になります。早く一人前の管制官となるべく日々奮闘を続けます。そんな中で発生する謎に同期の情報官、大地と共に解明にも挑んでいきます。最初に書いたように謎の方は些細なものだし、解決もそこまで難しいものではありません。でもそんなことが気にならないくらい航空管制官のお仕事の話は楽しいし、つばさの成長も見ていて楽しいです。ラスト、叔母から出された謎、「航空管制官にとって一番必要なもの」というものにつばさなりに答えを見つけたところはとても素敵でした。
2025.08.16
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書籍の感想です。今回は「スライム大公と没落貴族のあんがい幸せな婚約2」です。スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約 2 (HJ NOVELS) [ 江本マシメサ ]前巻で無事婚約ができて、結婚は1年後となりました。それまでフランセットはガブリエルとの仲を深めること、そしてスプリヌに名産を産み出す事に熱心です。フランセットが立ち上げたアヒル堂のお菓子は王都でも大人気です。そんな中、魔物大公会議に持っていく品を考えてほしいとガブリエルに頼まれます。ガブリエルに頼ってもらいたいと思っていたフランセットはとても嬉しかったでしょうねーで、色々探しているうちにボンボニエールという陶器に辿り着きます。Noritake ノリタケ ボンボニエール 蓋物 小付 金の実 T54805/AC395 AC394/T54805 銀の実 T54805/AC395 AC395/T54805昔、スプリヌで作っていたらしい。というわけで、その職人に頼みに行ったところ、作ろうにも作れない状況らしいです。何でも材料の取れる洞窟にスライムが居座っているとのこと。ここはスライム大公ガブリエルの出番ですね。退治するだけでなく、ユニークスライムゲットです。スライムって思った以上に可愛いですよね。モンスターとしては弱いか、厄介か、面倒なだけの存在ですが、仲間としては変幻自在だし、ユーモラスです。ボンボニエールを使ったお菓子は見た目も可愛く大好評です。フランセット楽しそうで良かった。読んでて楽しくなる小説です。
2025.08.14
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り11 長い旅路の果て 前編」です。神様たちのお伊勢参り(11)長い旅路の果て 前編 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]色々な障害を乗り越えてやっと穢れを祓うことができた芽依ですが、今度は牛頭天王に目をつけられてしまいます。因縁かと思ったのですが、人である芽依が人でもない何かに変化しつつあることを危惧してくれているようです。しかも完全に人でなくなってしまえば人の世界にも居場所がなくなってしまうとのこと。牛頭天王からかけられた病から逃れるためにかつて牛頭天王からアイテムをもらった一族を探す旅に出ます。その旅の苦労の話かと思ったのですが、旅自体はあまり苦労なくアイテムを持った一族に出会うことができました。この巻のテーマは全てを知った上での「選択」です。その一族の娘になれば病から逃れる事ができます。しかしそれは元々の親との縁が完全に切れてしまう事を意味します。両親、特に父親に悪いイメージしか持っていない芽依ですが、ある人に両親の真実を教えてもらいます。それを知った上で選択をしないといけないのです。人の世界との縁を切り、愛する天と一緒に暮らす選択をするか、人の世界に戻るか・・・天と一緒に暮らしたいところですが、牛頭天王は退けられても、今後また別の神様がまた芽依を排除しようとするかもしれず、過酷な人生になりそうです。果たして芽依の選んだ選択とは・・・というわけで、次巻が最終巻らしいです。選択の結果はどうなるのでしょうかねー
2025.08.13
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書籍の感想です。今回は「スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約1」です。スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約 1 (HJ NOVELS) [ 江本マシメサ ]公爵というなかなかの爵位を持っていたのに急きょ国外退去を言い渡されてしまったブランシャール家。皇太子の婚約者だった姉は母親の母国に退去したが妹のフランセットは下町に居残ることにしました。権力者の一言で生活が変わってしまう貴族界に嫌気がさし、一人で生きていこうと思ったわけです。そこで7人しかいない大公の一人、スライム大公に見初められたフランセット。婚約し、大公の治めている土地に移住します。そこはスライムが跋扈し、ジメジメしていている陰気な土地と大公だけでなく、領民も思っているようでした。しかし、フランセットの見方は違います。テイムしたスライムは優秀だし、王都では滅多に取れないキノコやハーブなど、特産になりそうなものが色々あるのです。もちろん、大公ガブリエルの事も好きになり、スライムであるプルルンの事も好きで、領地のために頑張ろうと思うのでした。面白かったです。1巻では婚約までなので、2巻は結婚なのかなぁ。
2025.08.09
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書籍の感想です。今回は「やめるな外科医 泣くな研修医4」です。やめるな外科医 泣くな研修医4 (幻冬舎文庫) [ 中山祐次郎 ]経験も増してだいぶ医師らしくなってきた雨野。同時に難しい仕事も増えていきます。例えば患者や家族への説明や治療方針の説明をするといったことです。今までは主治医とは言え、上司の佐藤が説明して雨野は同席するだけみたいな感じでしたが、最近は説明よろしく、みたいに言われてしまいます。任されるという事は信頼されつつあるということでもあるのですが、難しいことは難しい。例えば腸に穴が空いてしまっている患者さん。すぐにでも手術をしないといけないのですが、なぜか手術を拒否します。そんな患者さんを説得しないといけないのですが、まだまだ直球勝負しかできない雨野は苦戦続きです。ますます医師として頑張ろうと思う雨野は医師としての成長にばかり頭がいってしまい、2ヶ月ぶりにあったはるかともギクシャクしてしまいます。結局はるかから別れを切り出されてしまいます。雨野の周りには可愛い女の子が複数いるのですが、はるか・・・別れた葵・・・癌患者、余命わずか凛子・・・病院の後輩医師という感じで近いような遠いような微妙なラインです。そしてとうとう葵の病状は進行し、ついに・・・葵とは凛子も仲が良かったので、2人とも涙が止まりません。それでも、それでも、外科医を続けることを誓うのでした。辛いね。
2025.08.06
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書籍の感想です。今回は「魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方」です。魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方 (富士見L文庫) [ 坂 ]タイトルのイメージとはちょっと違うお話でした。魔王ヤミは人間との戦争に嫌気がさしていました。望んでいないのに、「あなたのため」と言って部下は戦争を止めようとしない。そんな時、勇者ルクスが魔王の城に忍び込み、ヤミの前に現れます。ヤミは戦争を終わらせる好機と感じ、ルクスに「私を殺して」と頼みます。悪い魔王を想定していたルクスは戸惑い、ついには魔王を倒したことにして、戦争を終結させ、ヤミと片田舎で暮らし始めます。しかし程なくしてルクスは病没してしまいます。ルクスに希望を感じていたヤミは再び絶望しかけますが、生前双子の弟がいると言っていたことを思い出し、遺骨を弟に届ける事を決意します。遺骨を届けたら、もう思い残すことはない。そう思っていたのに、死ぬ事ができません。ルクスの最期の言葉「生きろ」という願いは呪いのようにヤミを押し留めます。行く当てのないヤミはアクセサリ工房を営むルクスの弟レイの元で暮らす事になりました。もちろんヤミが魔族であることも、さらには魔王であることも内緒です。そんなある日、レイの作ったアクセサリを触るとヤミから魔力が漏れ出し、不思議な力を付与できる事が判明します。今まで自分の魔法は人を傷付けるためのものだと思っていたヤミは初めて人を幸せにできることに気付きます。ルクスへの思い、レイへの思い、魔族の仲間への思い、そして人間への思い。人間と魔族が共存できる世界を願い、自分にできる事がないかもがき続けるヤミのお話です。異なる種族の共存とか、自分の力をどう役立てられるかの悩みなどのお話であり、魔王のアトリエという感じではないんですよね~まあ、でもみんなが少しずつ幸せに向かって努力する姿は読んでて楽しいです。
2025.08.04
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身9」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身9」(5-9) [ 香月美夜 ]前巻の続きでアーレンスバッハとの戦いです。マインちゃん&フェルディナンドはゲルラッハで大暴れしているグラオザムとの戦いです。レッサーバスに入っていれば傷つくことはないと思っていたけど、レッサーくんが攻撃されることで魔力が吸われてしまう事態に焦るマインちゃん。相変わらずデタラメな方法で何とか命拾いしました。さて、いよいよラスボスのゲルギオーネとの最終決戦かと思ったのですが、そのはエーレンフェスト防衛チームで撃退したようです。何か呆気ないと思ったら、ゲルギオーネはラスボスではないみたい。ディートリンデと彼女を利用しているランツェナーヴェの方々が本命みたい。そして、彼らに協力するあの方も・・・お気楽勘違い貴族のディートリンデがラスボスというのは意外でした。まあ、彼女は利用されているだけかもしれませんが。アダルジーザの実という言葉がそういう意味だったとは恐ろしいことですね。それにしても、メスティオノーラの書を持っているというアドバンテージで王族もランツェナーヴェも圧倒するのかと思っていたのですが、今回のラストを読むとそのアドバンテージも危ういかもしれません。王族は古語が読めないので、相手になりませんがランツェナーヴェは人を即座に魔石化する毒を持っていたり、魔法を遮断する布を持っていたり、侮れません。古語も読めるのかなあ。そうなると、誰が正当な王として君臨することになるのでしょうか。
2025.08.02
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得 百人組頭仁義」です。三河雑兵心得(11) 百人組頭仁義 (双葉文庫) [ 井原 忠政 ]百人組頭になった茂兵衛です。偉くなったものの、未だに「元百姓が・・・」という僻みも強く、侍大将への昇格は無しに。時代は戦いの時代から秀吉治世の時代へと移りつつあります。ある意味、平和な時代が近付いているわけです。惣無事令が出され、私闘禁止、秀吉が許可した戦いのみ許可という布告に日本から戦いは減っていきます。とは言え、秀吉の下に付きたくない人もいるし、秀吉の裁定が公平である保証もないので、反発する武将もいます。茂兵衛に、徳川家に、影響がなければ良いのですが、こんなに大きくなった徳川家に無関係なことはあまりありません。そして面倒事が起きると茂兵衛が駆り出されます。北条の惣無事令違反に巻き込まれないように真田に縁組をさせたりします。徳川側の姫は平八郎の娘です。平八郎は根っからの真田嫌いです。そんな平八郎に真田の長男への縁組を話せば揉めるに決まっています。もちろん、報告役は茂兵衛。危うく平八郎に絞め殺されそうになります(笑)輿入れの使者にも茂兵衛が選ばれ、その後、北条との騒動にも巻き込まれます。真田の策略のようにも思えます。本当に茂兵衛を撃ったのは北条なのかなぁ。茂兵衛に当たった、しかし、無事だったという事実はものすごく虫の良い話で、真田が仕掛けたようにも思いました。ラスト久々に石川数正が登場。秀吉方に寝返ったことになっているため、茂兵衛もなかなか話しにくいのですが一芝居打って、数正と密談する機会を得ます。数正はスパイというほどでもないけど、徳川家を見限ったわけでもない仲裁役というポジションとして描かれています。史実としては分からないですが、秀吉が徳川家に無体な決定をしないように潜り込んだという解釈はありですよね。
2025.08.01
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書籍の感想です。今回は「三千円の使い方」です。三千円の使いかた (中公文庫 は74-1) [ 原田 ひ香 ]原田ひ香さんの有名な作品ですね。読みたいと思っていてなかなか機会がなかったのですがこの度読む事ができました。この小説にはおばあちゃん、お母さん、その娘の姉、妹の4人の女性が登場します。タイトルからその4人が「三千円をどう使うのか」という部分に注目した作品なのかと思っていましたが、ちょっと違いました。三千円でこれを買ったとか、この講座を受けたとかそういう話も出てくるのですが、本質はそこではなくて、どうお金を貯めるか、使うかという話が詰まった作品です。年齢、状況が違うために、重視するものが違います。4人の女性を通して、人は人、自分は自分、自分にとって最も大切な事は?と聞かれているような気がしました。例えばおばあちゃん。貯金は1000万ほどあり、それは安心なのですが、年金も少なく、今後に不安を感じます。お母さん。貯めに貯めた貯金も子どもたちの進学などでなくなり、さらに自身が病気になり、手術まですることになります。夫が何も家事をしない事もあり、不満と不安が膨れ上がってきます。姉。学生の頃から付き合っていた彼と卒業後すぐに結婚し、子どももできて幸せだと思っていた。しかし久しぶりに学生時代の友だちに会い、キラキラして婚約指輪を見て、旦那の薄給や日々の節約に虚しさを感じたりします。妹。結婚を意識した男性に500万以上の借金がある事が判明。彼の親が勝手に申し込んだ奨学金なので彼のせいではないものの、彼は今後返していくという。そんな大きな借金を背負って結婚できるのか・・・どれもこれも身につまされる話で引き込まれました。私はあんまりお金は使わない人で、物欲も弱い方だと思いますが、お墓にまでお金は持っていけないからどこでどこまで使うか悩みますよねー
2025.07.29
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