森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.02.18
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カテゴリ: 認識の誤り
2月16日の報道ステーションの「松岡修造コーナー」が面白かった。

フェンシングの太田雄貴さんとの対話だった。
太田さんは一度引退していたが、あることがきっかけで、再び現役選手に復帰したそうだ。
そして、2015年モスクワでの世界選手権フルーレ個人戦でアメリカのアレクサンダー・マシアラス選手を破り見事優勝した。日本人としては初めてであるという。
リオネジャネイロのオリンピックでも有力な優勝候補の一角である。

スポーツ選手で一度引退した選手がカンバックを果たすことはまれである。
さらにそんな選手が世界の頂点に立つことは常識では考えづらい。
太田選手のカンバックのきっかけとなったのは、2013年9月の東京オリンピック招致のプレゼンであったという。
プレゼンではカリスマ的プレゼンテイタ―のスティーブ・ジョブズをイメージしていたという。

自分はスティーブ・ジョブズに成り切ったつもりだったけれども、実際に客観的に見ると似ても似つかない。
自分の主観的な考え方は問題だらけだと気づかれたのです。
そこからアドバイザーの助言を取り入れてプレゼンを一から見直していったという。
そしてあの見事なプレゼンに結実したのです。

そのことをヒントにして、自分のフェンシングを見直してみた。
それまではスピードとパワー中心に練習をして試合に臨んでいた。
それが試合に勝つための、唯一絶対条件であると考えていた。
でもそれは自分で勝手にそう思っているだけではないのか。
客観的に第三者の立場からみると、自分がまだ手をつけていない部分があった。
それは柔軟な筋肉の使い方、試合相手の研究、ジャッジをする人の傾向などであった。
それらを練習に取り入れ、対戦相手の研究をしていった。


それ以降は、自分の練習時間をさいて、小中学生、高校生、大学生、一般の選手に指導する時間をとった。
太田雄貴杯でのアドバイスもするようになった。
指導するためには、しっかりと理論を言葉で伝えなくてはならない。
そのためには、どう伝えていくか一度自分なりに整理しておかないと指導できない。
この作業は他の選手の為に行っているようではあるが、実際には自分の頭の中を整理していたということに気がついた。


森田理論学習では両面観ということを言う。
神経症に陥った時は、物事を悲観的、ネガティブ、否定的にとらえやすい。
また事実を確かめないで、先入観で決めつけてしまうことも多々ある。
その結果行動はどんどんゆがめられ萎縮してしまう。
太田氏の考え方は、物事は偏ってしまうと、将来に対する別の可能性を殺してしまうということを言っているのだと思う。





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Last updated  2016.02.18 06:56:07
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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