森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2026.03.20
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森田先生のお話です。

死は恐ろしい。恐れまいとしても、無理である。
得がたい欲望は、あきらめられない。
諦められるものは、欲望ではない。
死の恐れになりきるとき、そこに生死の意識を離れ、欲望そのものに乗りきるとき、そこにエジソンが生じ、ムッソリーニが現れるのである。
死を恐れるのは、生きたいがためである。
生きんがためにこそ、死をも忘れる。
生きる欲望のないものが、どうして死を恐れたりする必要があるだろうか。
(現代に生きる森田正馬のことばⅡ 生活の発見会編 白揚社 58ページ)


夜中にふとこのまま心臓発作で死ぬようなことになったらと考えただけでいても立ってもおられない気持ちになる。
そんなとき、先日健康診断で心臓のエコーの検査をしているから、そんなことにはならないだろうと思うことにしているが、それでも気持ち的には怖い。

社会的な死は、野生の肉食獣がうろうろとしているようなところで、自分一人で生きていくことを考えてみると分かりやすい。
人間は熊のような肉食獣に襲われたらひとたまりもない。
アフリカのサバンナでは、その日のうちに肉食獣に襲われて命絶えてしまう。
人間がそんな過酷な環境の中で生きていけるは、人間同士がお互いに助け合って、自然の脅威と戦ってきたからである。
一人では生きていけなくても、人間同士が束になってかかれば安全・安心に生きていける。ですから、もし社会から受け入れてもらえず、排除されるようなことは避けなければいけない。

裏を返せば、人間には健康で長生きをしたいという欲望がある。
社会の中で仲間外れにされることなく、他の人に支えてもらいたい、受け入れてもらいたいという強い欲望がある。
その目的を達成するためには、決して自分勝手な行動は許されないのである。
2つの欲望を達成しようと思っても、行手を阻む様々な障害物が待ち構えている。


これは森田でいう「手段の自己目的化」のことです。
目的のすり替えが起きてしまうことです。

初心忘るべからず。本来持っていた課題、目標、目的、夢などをど忘れして、当面の障害物を絶対で唯一の目標にすり替えてしまうことはあってはならないことです。そのためには、定期的な目標や目的の確認作業が必要になります。
短期目標としてその日の目標・一週間の目標、中期目標として1年間の目標、長期目標として生涯目標の設定と定期的なメンテナンス作業を怠ると、根無草のようなその場しのぎの生活に甘んじてしまうことになります。





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Last updated  2026.03.20 06:40:21
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森田生涯 @ Re[1]:最初は症状回復を意識した行動でも構わない(01/30) 長谷川勤さんへ ありがとうございます。 …
長谷川勤@ Re:最初は症状回復を意識した行動でも構わない(01/30) 森田生涯様 いつもお世話になっています。…
森田生涯 @ Re[1]:小林一茶の人生から学ぶこと(01/02) 楽天星no1さんへ コメントありがとうござ…
楽天星no1 @ Re:小林一茶の人生から学ぶこと(01/02) 一茶の人生を初めて知りました。不幸だっ…
森田生涯 @ Re:短期、中期、生涯目標の設定は有用ですね(01/01) 楽天星no1さんへ コメントありがとうござ…

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