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Jul 10, 2005
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明日は、早い旅立ちなので、駅近くの初めてのホテルを予約した。
彼女にも、詳しい地図をメールで送っておいた。僕の方は、事務所には戻らずXX会議の後のパーティーから直接ホテルに向かった。
まだ雨は降りそうでなかなか降ってこない。そんなどっちつかずの空を眺めながら、最寄の駅からの道を歩いていると、一角に、アーケードつきの商店街が横道に続く入り口を発見したので、好奇心から入ってみた。古い商店街のようで、洋品店、雑貨、八百屋など昔風の小さな店が並ぶ中に、すでに店を閉じてしまったようなところもちらほら混じる。しかしよく見ると焼肉屋と朝鮮料理の店などが多いのが特徴的だ。韓国人の町のようである。韓国の骨董品を扱う店もある。
 後で食事に来ようと決めて、この通りから抜けて先にあるホテルに急いだ。思ったより小奇麗なホテルで、ロビーに外国人もいる。若いカップルも出入りしている。何か先ほどの商店街の雰囲気から切り離されたような空間だ。
 彼女からメールが入ったので荷物を置いて、駅まで迎えに行った。駅から出たばかりの彼女が、不安そうに辺りを見回している。彼女にとっても初めての町は何か違和感を覚えたのかもしれない。
 焼肉屋を決めていたのだが、僕の意に反して彼女がさっぱりしたものが食べたいというので、先ほどの通りに1軒ぐらいしか見つからなかったすし屋にした。その店は居酒屋と喫茶店、食堂が一緒に合体したような店だったが、日本人?のオヤジさんと奥さんが妙に親切だった。
 気持ちよく飲み食いした後、ホテルに戻った。クーラーを効かして、抱き合い散々キスを交わして、濡れてしまった彼女を抱いて、熱めの湯を張ったバスタブに浸かった。
 それから姿勢を変えて、ほろ酔い気分のまま、両足を外に投げ出して、何も考えずに二人で並んで湯船に漬かった。そうすると、幸福感の高まりとともに、彼女への愛おしさがこみ上げて来る。
 風呂上りはクーラーが利いていたせいか、また愛し合ったまま眠ってしまったようだ。

 まだ列車の時間には間があったが、駅で朝食をとることにして、置手紙をして、そのまま彼女をベッドに残して僕だけが、ホテルを後にした。
 出張先のメールに、ホテルの朝食を食べ損ねたこと。延長して昼過ぎホテルを出たこと。そのあと美容院に行ったことなど連絡があった。





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最終更新日  Aug 13, 2020 12:52:25 AM
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