夏と金魚と盆踊り | DokuDokuDOKUSHO

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2004年08月21日

夏祭り にも行く事が出来きました。
夏祭りには出店や夜店がつきものなんですが、いくつになっても楽しいものです。

私自身も好きですが、子供達は 大好き で、出店が建ち並んでいたりすると、大はしゃぎ･･･。
私は、たこ焼き等の食べ物屋が気になるのですが、子供達は 食べる よりも遊ぶが優先です。

金魚すくい，スｰパｰボｰルすくい，くじ引き，輪投げ，ヨｰヨｰ（水風船）釣り等々･･･

どれもなかなか思う様にいかず、何度も挑戦する事に･･･。
私が小さい頃もそうでしたから、子供達を見ていると、自分の子供の頃を思い出します。 (^_^)

～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～ｄ (⌒ー⌒〃) ～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～

夏祭りというと、私の実家のすぐそばの空き地では、毎年、夏になるといくつかの夜店も出て、やぐらも組まれて、 盆踊り大会 と銘打たれたお祭りが行われ、夏の風物詩となっておりました。
なんせ家の近くでしたから、小さい頃は楽しみにしていましたし、よく行きました。

私が高２の頃だと思うのですが、部活から帰宅すると、ちょうど夜店が始る時間･･･。
私は、部活でくたくたでしたので、行かないつもりだったのですが、 ９歳下 の妹が連れて行ってほしいと言うので、二人で行く事に･･･。

妹は、 金魚すくい がやりたいと言うので、やらしてあげたのですが、なかなかうまくすくえません。
結局、私がやる事になったのですが、なんとか７匹すくえ、兄の威厳は保たれました。

横では、４歳位の 男の子 が、頑張ってたのですが、残念ながら１匹もすくえてない様でした。
横にいた お母さん は、私達を見て、その男の子に･･･

母「ほら、あのお父さん上手やでぇ～！いっぱいすくってはるわ～！」

どうやら、私は お父さん と思われたようです。 (ーー゛)
妹が同級生と比べてもかなり小柄で小さく、私が同級生と比べてもかなりおっさんくさかったとはいえ、いくらなんでも･･･。
気にせず、聞こえていない振りをしても良かったのですが、聞き流す事が出来ず、小さな声で妹に・・・

私「なぁ、『お兄ちゃん上手！』って言うて！」

言われた妹は、素直に・・・

妹「おにいちゃん！じょうず、じょうず～！」

それを聞いた、そのお母さんはビックリした顔して・・・

母「あ！ごめんなさい、お父さんちゃうんや･･･すいません」

謝らせようなんて思ってなかったのに、謝られてしまったもんですから、逆に恐縮してしまいました。
大人げないというか、気悪い事をしてしまった様に思ったので･･･

私「いえ･･･こちらこそ、すんません」

思わず、私も謝ってしまいました。
だからという訳ではなかったのですが、私は７匹すくえてましたし、横の男の子は１匹もすくえてませんでしたので、２匹分けてあげる事に･･･。

母「え？いいんですかぁ？」

私「いいですよ、うちの水槽小さいんで･･･」

母「ほら！ ○○ちゃん、もらったら、ありがとうしなアカンやん！」

子「おっちゃん！ありがと～！」

今度は おっちゃん って言われてしまいましたけど、小さい子が言った事でもありますし、さきほど謝られて恐縮してましたから、私は、なんとも思ってなかったのですが、お母さんは 大慌て です。

母「おっちゃんと違うやん！お兄ちゃんやんか─！も～！」

母「すいません、もらっててこんな事で・・・」

すっかり慌てているそのお母さんには、本当に気にしてない事を言ってから、横の男の子に・・・

私「おっちゃん、いっぱい捕まえたから、かまへんし、それ持って帰りやぁ」

男の子は嬉しそうな顔して、うなづいていました。
すると、それまで無愛想な顔して黙っていた金魚すくい屋の おじさん が・・・

お「そんなん聞いてたら、ホンマのおっちゃんもあげへん訳にはいかんがな･･･」

･･･って言いながら、男の子に３匹あげていました。

お「これで、このお兄ちゃんと同じ５匹や！よかったな！」

子「うわぁ～～～！」

母「３匹も、すいません、いいんですか？」

お「かまへんがな！そんなんありがと～言うてもろといたらええねん！」

子「おっちゃ～ん！ありがと～！」

お「お─！わしはおっちゃんでええで～！」

さっきまでの無愛想が嘘の様です。

お「兄ちゃん、え～やっちゃなぁ！」

私「そんなことないですよ～、おっちゃんこそ・・・」

お「そっかぁ？兄ちゃんにも１匹やろか？それとも、わしにも２匹くれるか？」

･･･って言いながら ガハガハ 笑っているおじさんを見てると、私までつられて笑いそうになりました。
このおじさん、見た目は、かなり怖そうでしたが、話してみるとそうでもなく、『え～おっちゃん』でした。

その後、フランクフルトを食べたいと言うので買いに行き、妹に渡してあげたのですが、なんだか泣きそうな顔して、私を見上げています。
私は、てっきり金魚をあげたのが嫌だったのかと思ったのですが、そうではなかったらしく・・・

妹「おにいちゃんは、おっちゃんとちゃうもん！」

どうやら妹は、私が『 おっちゃん 』と言われた時に、否定しなかった事と、自分から『 おっちゃん 』と言った事が嫌だったそうです。
ちゃんと説明してあげて、その後、手をつないでいくつかの店をまわる頃には、納得したのか、それとも気にならなくなったのか、楽しそうにしてました。

その時の５匹の金魚は家まで持って帰り、しばらくは元気にしてましたが、残念ながら、次の夏を迎える事はありませんでした。

昔は手をつないで歩いていた小さかった妹も、今では『母』になり、私もすっかり『 おっちゃん 』になってしまいました。
この夏祭りも、メイン・スポンサーであった、ある企業の撤退と共に行われなくなり、現在では、会場となっていた空き地にも家が建ってしまっています。

打ち上げ花火が上がる訳でもなく、盆踊り大会と言ってもそんなに沢山の人が踊っている訳でもなく、近所の人が夕涼みがてらやって来るだけの、こじんまりとした夏祭りでしたが、無くなってしまうと寂しいものです。

長々とした日記になってしまいましたが、夏祭りの想い出を、ひとつ書いてみました。

・・・みなさんは、どんな夏祭りの想い出がありますか？ （＾＾）

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