小さな命

久し振りの更新がこんなしんみりした内容なのもどうかと思うが、やはり命の大切さってのは大事な訳でして。仕事帰りに路上に横たわる一匹の仔猫を発見。 「こんな所でかわいそうに、ミンチにされる前に脇へ寄せてやろう」 と思い、路肩に車を止め亡骸の近くへと近寄ると、なんと生きてる!! 仔猫を抱きかかえ車に乗せ家へ急ぐ事10分あまり、ぐったりした仔猫 を励ましながら家へと向かいました。 家に着くなり冷蔵庫から牛乳を出して仔猫に与えて5分ほど経った だろうか、必死に口を動かしていたと思ったら静かに横になり動か なくなる仔猫、安心して寝てしまったのかと思ったが、妙にグッタリ している、目は光に反応せず、辛うじて聞こえる心音も段々と弱く なっていく。 ついさっきまで、いつ踏み潰されるとも知れない極限状態に置かれて いた緊張の糸が切れてしまったのだろう、眠るように静かに死んでいった。 もしかすると、内蔵をやられていたのかも知れないが、ここは美味い 物を口にして安心しきって死んだのだと信じたい。 最期に美味い牛乳を飲みながら永遠の眠りに就く。 あのまま路上でひき肉にされてしまうよりは遥かに幸福な死に方だった のかも知れないが、こうも思う、何故誰も「脇に寄せてやろう」と言う 発想を持たなかったのか？私より先にあいつの姿を見た人間は何十人 といたはず、誰かがそう言う発想を抱いても全く不思議ではないはず、 もし私以外のだれかが少しでもそう言う優しさを出してくれればあいつ は死なずに済んだのかも知れないと。とりあえず、無責任に仔猫や子犬を捨てる大馬鹿野郎にはコレを見て自分達が捨てた動物がどんな末路を辿るのか、少しくらいは考えてもらいたい。