November 2, 2006
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全校遠足で、子ども達にまざり、
息子のつきそいで行きました。
全身筋肉痛~!!の数日・・が、ようやく、
昨日あたりから、楽に(^o^)

1~6年まで混合の班ごとに山登りをする・・
何せ6年生の「班長さん」の指示のもとに、
子どもだけで動くので、

「にんには、ほかの子と同様に自分の班の一員として行動。
母は万が一のこと、「脱落」とか「怪我」、「遅れ」に備えて、


他学年の子の中に入って動くだけでも
かなり緊張する「縦割り班活動」の
一番の山場イベントがこの「全校遠足」で、
しかも、かなりルートはハード。
親たちも毎年、無事帰ってくるのを
息をつめて待っている。
(私がいたせいで、班の子たちは、
余計に緊張しただろう・・)

本当は
きょうだいを同じ班にはしないことと、
担任を班の担当にはしないことが、

うちはお姉ちゃんが同じ班に組まれていて、
お姉ちゃんの担任が担当についているという態勢。
(にんにの担任は別の心配のある子についている)
学校側も、事故のないように必死なんだと思う。

で、当のにんには、

されているのが不本意らしく、
悔しそうにしていた。

だけど、本当に窮屈なのは、
にんにの都合に合わせることになった
お姉ちゃんだったと思う。
穏やかな子で良かった。
淡々とにこにこマイペースで静かに歩き、
私とお弁当を食べてくれた(^^)。
ありがとう。

で、最近、負けず嫌いなにんには、
なんとか脱落もせず、
しかも、遠足後数日のうちに、なんと、
身体が、がっちりと一回り大きくなった。
(びっくり)

でも、やっぱりペースは遅かったので、
つまり、ひと言でいえば足手まといになっていた。

特に下り階段はまるで追いつかず、
(階段がまだ完璧に降りられないことに、
初めて気づいた。不覚。
そういえば、家でもいつも手すりを持っている)

とうとう、班長の判断で、
私と二人置いて行かれた。

でも、にんには、階段を降りきると、

私の制止を聞かず、手をふりほどき(!)
超~急な下り坂をつっ走って、
班の人みんなぬかして
先頭の班長の後ろ(ここが彼の本来の定位置)に、
強引に割り込んだと思ったら
ころんで2,3回転して(>_<)、
班長に後ろからからまり(さすが6年びくともしない)、
涙こらえてすぐ立ち上がって
とにかく急な坂だから、
またつまずいて班長の背中にぶつかって止まり、
班長には、体当たりしたと簡単に誤解され、
(追いついたこととかは、班長にはどうでもいいらしく(^^;)。
男の子のクールさ、たまらないヮ)
「あ、にんに君だったのか。ふざけちゃだめだよ」と叱られ(T_T)
「僕の後ろを歩くなら、頑張ってついてきてね、
班全員の問題になるから遅れるわけにはいかないんだ。
頼んだよ」と優しく諭された。
それで班に戻してもらえた、にんには、
打った肘を抱えてちょい泣きのぼろぼろなのに、
嬉しそうに目を光らせて、力強く頷き、
また、危なっかしく、
小走りしながらついていった。
で、また、つまずいては班長の背中にぶつかり、
慌てて手をひっこめ、
班長は、やはりじゃれてるのだと思っているらしく、
後ろ手で、ダメダメ、と合図する。

息子の後を追いかけ、
後ろから顛末を見ているばかりの私には、
もう。。。もう、
とても手の届かない出来事だった。

にんには、細かい説明をスラスラとするほどは、
まだ話せない。だから、やっぱり、
ペースが遅いのもそうだけど、
この危なっかしさを見ても、
何かのときのために、
私がついてきてよかったのだと思った。

でも、このときは、さすがに、
「それ、ころんでるんだけど」とは、
にんにの気持ちを考えると言えなくて、
ほかの後ろの子たちも、ずっとお喋りだったのに、
誰も何も言わず、ころび、つまずく時だけ、
目をそっちにやって、
あとは黙って歩いていた。お姉ちゃんも。
自分が歩くのに必死という場所でもあっただろうけど。

・・・・・
にんにの、
そんな姿が見られて良かったかな~。うん。
・・・・

。。。。にんには、男の子なんだって、
なんだか妙に納得した。
それから、にんにには、自分の人生があるんだって、
それも妙に納得した。
わかってたつもりだったけど。

・・・
とにかく、子どもたちのペースは速くて、
忍者の修行をしたような気分だった。

観光地なので一般の登山客も多いのだけど、
まるで劣らないスピード。しかも、
子ども達も、5,6年生は「総合学習」の時間に
ここのフィールドワークをしてるので、
もう詳しくて慣れていて、低学年も必死でついて行く。
山伏修行のお山なのに、子どもたち(^^;)。

にんにも必死で、だけど、
それについていけなかったのは確かだった。
確かだけど、危うい感じで、
結局は一緒に行動しきれてしまったのが、
また、いつも、どこでもの彼の姿と重なった。

できるわけじゃないけど、
完全にできないわけじゃない・・という。

あ、でも、
長ーい上り階段では、
にんにも、お姉ちゃんたちの後ろを
ひょいひょいのぼっていって、
(本当に天狗の子分みたいな?動きだったよ、みんいきな・・)
私は置いていかれた(T_T)
で、にんにもねねたんも、まるで筋肉痛にならず、
次の日はけろりとスイミング教室にも行った。
(送り迎えするのに、ひぃひぃ言ってた私)
「なんか気持ち悪くなったんだけど、
最後に50メートル二本だけっていうから、
我慢して泳いだ」とかって、お姉ちゃん。
(にんには、まだ初歩(^^))
それって、「だけ」って、
気持ち悪いの我慢して100メートルじゃん。
で、できたの・・?
さすがに、食欲がなく早々に眠りについて、
心配してたら、次の日はけろりと起きて登校、
夜、フラメンコ教室で踊ってきた。
すご・・(*^_^*)

・・・
実を言えば、
疲れるのや忙しさ(自分のお弁当まで準備して、
下の子を置いて上と一緒に家を出るわけで。。)を
しょうがないこととしても、

このつきそいの話が決まるいきさつや、
(学校から提案してきた)、
つきそいの居心地とか、

快いとはいえないこともあった。

つきそいとして班に紹介してもらえるわけでもなくて、
並んで校長先生のお話きいた後、
班ごとに突然、出発しちゃうから、
どうにかついていって隙をみて、
自分で子どもたちに説明して挨拶したり、
顔を合わせた先生に端から挨拶をしたり、
駅では子ども達はどんどん改札に入れてもらうけど、
私は電車の切符を買う余裕もなくて焦ったり、
(自動改札に入る
プリペイドカード持ってて良かった)
ほかの班の子に不思議そうに見られたり、
にんにはどうなるだろうと不安になったり、
・・そうしているうちに、弱気にもなって、
心の中で、
「これ、普通の母親の人生じゃないよね・・」なんて、
実はちょっと呟いた。

去年、就学相談の中で、普通学級を反対され、
「お母さん、わざわざ自分が傷つく道を
選ぶ必要はないじゃないですか」と言われたことを、
また、ふいに思い出して、涙も出そうになった。

「学校からのプレッシャーがつらくて、
自分が楽になりたくて」と、普通級から、
養護学校に転校させたお母さんの話も
ついでにセットで思い出す。
以前の強気で生きていた私なら、
彼女を情けなく思ったかもしれないけど、
いまの私なら、
もちろん子どもが主役の学校問題だけど、
お母さんが健やかであることも、
家族や子どものために大事だろうと、
思うようになった。

傷つく道を選ぶとか、
そんなつもりじゃないじゃん、誰だって。
子どもに無理させたいわけだって、絶対ない。

くすぶってた、去年の辛い気持ちが
また、よみがえってきて、
行きは、だから、ちょっと辛かった。
文字通り「障害児のお母さん」なんだ、私。
って、子ども達の列の後ろで思った。

自分だけみんなと動きが違うとか、
けっこう、そういうこと、私は、
あまり抵抗がない方だと自分では思ってて、

病気や病院通い、診察や検査とかのことは、
本当に、心配で辛かったりもするけど、
暮らし方の違いとかでは、
ほかの人に対しては、自然にオープンにして、
うちはこういう形だよって、
見せるのも別にいやじゃなかった。
それが・・

ふいに、妙な形で心にずしっとくるんだ・・。

な~んて、ずしっと来てたんだけれど、
帰りは、
にんにがそれなりに頑張った姿を見れたし、
子ども達も班や私にもうちとけてくれて
大きい子達のノリが新鮮で楽しかったし、
「にんにくん、にんにくん」と、
あっちからもこっちからも声がかかり、
上級生がたくさん気遣ってくれていることが
わかってありがたかったし、
(「にんにくんファン」という言葉?ができてて、
そういうお兄さん達がいるのには驚いたけど・・・)
様子がよくわかってよかったし、
先生達も、親しげに仲間のように、
「お疲れさまでした~」
「脚がね・・」
「ペース、速すぎましたね~」なんて、
声かけて話してくれて、
居心地も悪くなくなっていた(^^;)

そしたら、私、単純なことに、もう、
ああ、オマケをもらった。良い人生だ。なんて、
嬉しくなっていた。

迎えにきていたお母さん達にも、
自然に、あっけらかんと武勇伝(?)を語れて、
疲れをいたわってもらって(^^;)
いつもの普通の通りに戻った。

担任の先生が、
「ヘンな言い方だけど、
4月に比べて、骨がしっかりしてきた感じ。
強い男の子になっていくんじゃないかしら。
お姉ちゃんも、懐の深い良い子ですね」と
言って下さった。

何だかなんだか、
何よりも、何よりも救われる言葉。

心配と言われれば落ち込み、
大丈夫と言われれば嬉しくて、
本当にここでも、単純なんだけど、
やっぱり、嬉しかった。

それから、にんにの学校生活、
理想ではないという人もいるかもしれないけど、
やっぱり、うちは、
この選択でいいと思った。

少なくとも、今は。

お姉ちゃんもひっくるめて、
家族で家族の人生を背負いあって、
ほかにも背負ってくれる人たちと出会って、
その人たちも笑顔を見せてくれて、
感謝しながら、
みんなで成長している。

にんにも、自分の限界と闘いながら、
荒っぽいけど、普通学級ならではの、
彼が見かけによらず(^^;)望んでいるような体験を、
しっかりしているじゃん。
辛くても、辛くないんだから、
私たち、これで、いいんじゃん。

って、
今日は(*^_^*) 思えたから、
しあわせだな~♪





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Last updated  November 4, 2006 06:47:27 AM
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chowa @ Re[2]:面談もこんな程度(08/12) Y,Tさん こんにちは。 ご実家でも飲…
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