絞り染めもその典型的なもので、何工程もあるそれ等は一から十までが手作業で、非常に手間のかかるものだ。
夏ものの制作シーズンに入り、日がな一日ネットラジオでジャズを聴きながら、その地道な作業をこなしている。好きでやっている事とはいえ、近ごろはあまり根気が続かなくなって2時間も続けていると嫌になって来る。
インターバルを置き、コーヒーを飲みながら暫しの休憩を取る。そうして、一日がゆるりゆるりと過ぎて行く。
夕方6時も過ぎる頃になれば、目はショボショボし頭はボーっとしてくる。もう限界だ。
ラジオからレコードに切り替えて、本格的にジャズ鑑賞へと移行する。そうなれば、飲むものもちょっと軽めにアルコールなど欲しくなる。
好きな仕事をやった後に好きなジャズを聴き、好きな酒をちょっとだけ飲む。ほんの少しの贅沢だけど、これでいいのかと思うぐらい幸せなひと時だ。
LPレコードの音はやっぱりネット・ラジオなど比べ物にならない。音が粒立ってリアルな音色が、ガンガンとハートに打ちこんでくる。
アンプもスピーカーも、今が一番いい音を出してるんじゃないかと思うほど良い感じで鳴っている。疲れなんか一瞬に吹っ飛んでいく。
今日の音源は、アルト・サックスのアーサー・ブライス。アルバムタイトルも「イン・ザ・トラディション」と、偶然にも「伝統」がかぶった。
このモノクロのLPジャケット。アーサー・ブライスの恰幅といい、マフィアまがいの縦じまのスーツやバックのクラシックな車といい、かなり凝った仕立てになっている。アル・カポネが暗躍した1920年代の禁酒法時代のニューヨークを思わせる。
1979年録音時にすでに39歳であり、決して若いとは言えないがその演奏は若々しさとパワーに溢れたもので、当時、80年代を担うサックス奏者の一人として嘱望されていた。
アルト・サックスの音色が独特で、金属的な乾いたその音質は一度聞いたら耳に焼きついて離れない。リードの違いなのか、吹き方の違いなのか、他の誰にも似ていない個性的な音色だ。
A面1曲目に針を落とした瞬間、いきなりアップテンポのファンキーな演奏が始まる。このジターバッグ・ワルツのちょっとおどけたような演奏は、この風体からとても想像出来ない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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