音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2024年11月30日
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カテゴリ: ジャズ

キース・ジャレットがゲイリー・ピーコック、ポール・モチアンのトリオでシカゴのディア・ヘッドインで行ったギグ(1992)の未公開分が公開された。
24bit44.1kHzのハイレゾでのリリースなので、192kHzにアップコンバートして試聴した。
録音は音に厚みがあり、ノイズのない、さっぱりしたもので、最新録音と全く遜色ない。
音が前に出て迫力も十分で、キースの唸り声も盛大に聞こえる。
会場ノイズも聞こえないため、ライブ感はあまりない。
参考までに、昔出ていた最初のアルバムの演奏を192kHzにアップコンバートして聴いてみた。
ピアノの音は細身で、全体に軽い。
なので、今回の録音と同じ日の演奏とは到底思えなかった。

特にベースのバウンス感が凄い。
ディストリビューターによると『彼が初期の活動を行ったペンシルベニアの会場に、即興的かつ後に歴史的とされる形で復帰した際の最初の演奏』とのことだ。
ちなみに、このクラブはキースの故郷であるペンシルベニア州アレンタウン近郊に位置しており、彼が高校卒業後に工場で働いていた時期に、ハウスピアニストの代役として雇われた場所だ。
そこから彼の輝かしい音楽人生が始まるという、彼にとって思い出深い地である。
演奏については言うまでもないことだが、残りテープとは思えない素晴らしい演奏が続く。
この時の演奏はスタンダーズでもほとんど演奏されているので、比較するのも一興かもしれない。
タイトルチューンに関していうと、「Standars Live」(1985)でアンコールとして演奏されている。
テンポが今回の演奏よりもかなり速く、アグレッシブな演奏で、演奏時間も約半分だ。
良し悪しは別として、デジョネットの複雑なドラミングに比べると、モチアンのドラミングは単調に聞こえる。
「All Of You」では、珍しく、約2分間にわたる少し長めの技巧的なピアノのカデンツァがイントロとして挿入されている。

Keith Jarrett:The Old Country

Cole Albert Porter:All Of You

Jule Styne, Sammy Cahn:I Fall In Love Too Easily
Thelonious Sphere Monk:Straight, No Chaser
Cole Albert Porter:All Of You
Frank Churchill:Some Day my Prince Will Come
Nat Adderley:The Old Country

George Gershwin:How Long Has This Been Going On

Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Paul Motian (ds)

Recorded: 1992-09-16,Deer Head Inn,5 Main St, Pennsylvania, United States





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Last updated  2024年11月30日 21時17分29秒
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