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玄関の天井と照明。

玄関の床のデザイン。

ズームで。
床全面のモザイクは細かい天然石で施工され、デザインは宮内省内匠寮技手の
大賀隆が手がけたと。

宮内省内匠寮(たくみりょう)技手。
宮内省所管の建築から庭園、土木までの設計管理を司る部署で、朝香宮邸もこの内匠寮が
設計と管理を行った。この時期の工務課は課長の北村耕造(1877–1937)のもと、
建築係、土木係、庭園係、機械係に分かれており、技師と各係の技術者は合わせて
100名を超えていた。
朝香宮邸の建設では基本設計を洋行帰りの建築係技師、権藤要吉(1895–1970)が担当したと。

正面玄関にはガラスのレリーフがあった。
ルネ・ラリックのオリジナル・デザインによる「有翼女性像」。
![16ca9a18e19f1b9d8d41f2c1f3fb23e9[1].jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/38a5f3bedd764677a04cfd159d5bf51a4cb790dd.15.2.2.2.jpg?thum=53)
四体の 「有翼女性像」が玄関正面に。

露出をいろいろ変えて撮影。
![tonaiyoukan0019[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/6b3d9819d90e7525944511900fe5794179990e77.15.2.2.2.jpg?thum=53)
鋳型にガラスを流し込んでの造形とのこと。

女性像の周囲には羽と花の模様が。
元設計では女性の裸像であったが、妃殿下の指示?で着衣をと。

立体的な女性像が施されたガラスレリーフ扉。

ラリックのガラスレリーフを正面にして左の扉は第一応接室に、右の扉は受付
つながっていた。
左の第一応接室をガラス越しに。
玄関から直接入ることの出来る部屋で、 応接の他、来賓の共の人が主人を
待つために使用されたと。
床は竣工当時のままの寄せ木作りで、壁はオリジナルと同系色の現行品に
張り替えていると。

照明もユニークなデザイン。

一階の部屋の配置図。
白の部分が一般開放部。茶色の部分は非公開部分で厨房、維持管理者等の事務室、
居住区とのこと。
![377de33b6a9ea188aa32778c607b3df1[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/abdf0d497b75fdf11acc703e97de96531c2add25.15.2.2.2.jpg?thum=53)
受付
見学開始。

撮影はここまで。この先は撮影禁止と。
この後の画像は「百年名家」のテレビ画像で。

大広間。
![e0101172_1195479[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/d9beed965fa6d86281a9025dacb8397104545800.15.2.2.2.jpg?thum=53)
大広間から「有翼女性像」の裏面側を見る。
天井に40個の照明が整然と並ぶ配置は圧巻。
![20150702-artdecocollectors04_v[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/4d01fafc00d3fbb1e0fdad628a2af290086e26a7.15.2.2.2.jpg?thum=53)
大広間から次室を。
アンリ・ラパンのデザインの「香水塔」は、1932年にデザインされたもので、
謂わば室内用の噴水器とのこと。
フランス国立セーヴル製陶所で製作され、フランス海軍より朝香宮家に寄贈されたもの。
「香水塔」の黒の土台はコンクリート製であるがその上に黒漆が施されており
さらに両側の漆塗りの朱の壁にはプラチナ小片が散りばめられていると。

朝香宮邸当時は上部のこの照明の内部に香水をたらして、照明の熱で香りを
漂わせていたと。そんなことから香水塔と呼ばれるようになったとか。
アール・ヌーボーの植物からの引用や有機的な曲線に対して、アール・デコでは
直線と円を組み合わせた幾何学パターンが特徴と。

アンリ・ラパンの写真。
アンリ・ラパンを含め旧朝香邸の設計者の誰一人として来日したフランス人はいなかったと。
妃殿下はフランス語が堪能であったため、設計・造形に多いに関与したと。

大客室から次室の「香水塔」を見る。
![20161027_02[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/e0eca54d98d327050f98a470027e6ac59679dd49.15.2.2.2.jpg?thum=53)
次室の扉を閉めると。

銀引きガラス、エッチング、 フロスト仕上げの扉。
心躍るデザインなのであった。

大客室に二基吊り下げられいるこの照明は、金銀&エッジの効いたガラスの組み合わせから
来るきらびやか印象の一般的なシャンデリアとは全く違い、厚ガラスにシンプルな装飾を
施したもので、存在感はあるが明かりはとても優しい。

マックス・アングランによる大客室エッチング・ガラス扉。
ケシの花の如き模様が。

扉の上部の金具装飾はレイモン・シュブの作品と。

扉の横には大理石の暖炉も。
![2014126174158IDpOC[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/f417852475385b3b99e30fc7b3f4c3c6dcddeac8.15.2.2.2.jpg?thum=53)
セントラルヒーティングのラジエターカバー?は匠寮技手の設計。

何と言っても素晴らしいのは、「大食堂」で、向こうに広々とした庭園が広がり、
解放された気分になると。ここでもあちこちにラリックやラパンのデザインしたもので
満ちている。
庭園に面した半円形の六枚の窓から光が取り込めるようになっていた。

イオニア式柱頭をもつ柱にはシコモール材が使われ、天井にはシャンデリアを囲む
漆喰仕上げの円や石膏によるジグザグ模様が施されています。
壁面の上部を囲むように木製ボードに描かれた壁画はアンリ・ラパンによるもの。

この部屋の特徴的な所は装飾が「食べ物」で出来ている所。
天井の照明がパイナップルとザクロがモチーフに。
これもラリックの作。

石膏の壁にあるレリーフは植物と花がモチーフ。
壁は青く写っているが実際は白。

マックス・アングランによる、エッチングガラスのパネルが嵌められていた。
幾何学的?で不思議な模様。そして両面がそれぞれ異なるエッチング模様なのであった。

薄茶のイタリア産大理石の暖炉。

そして暖炉の上にはアンリ・ラパンの壁画が。

マントルピースのレジスターは魚と貝のモチーフ。
![b0112909_18391666[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/37789a424c8bb6efe4ea5f5b72a7e65f43a61375.15.2.2.2.jpg?thum=53)
大食堂壁面レリーフ。
イヴァン=レオン・ブランショの「戯れる子供たち」。
![mig[2].jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/69070e3c3fef45d20d4f0677e142b4b6666c69d3.15.2.2.2.jpg?thum=53)
小食堂。
この部屋は朝香宮一家の日常の食事に使用された。西洋スタイルの朝香宮邸の中にあって
珍しく、全体に「和」の要素が取り入れられた部屋。天井は杉の
設けられている。床の寄木はローズウッドを中心にしてケヤキ材が施されており、
その周りを黒檀で装飾している。

ラジエーターカバーはブロンズ鋳物で製作。

日本古来の「源氏香」の模様がデザインされていた。
源氏香では5種類の香木を5包ずつ合計25包を混ぜ合わせて、そこから無作為に
抽出した5包を順に焚いて、香席に5回聞香炉が回される。
香席の客は、香りを聞いたら、紙の上に右から順に縦線を引き、同じ香りと思うものは、
縦線の上の部分を横線で繋ぐ。
そして、5回香りを聞いた後にその図を、源氏物語の巻名に当てはめられた
「源氏香之図」に垂らし合わせて、巻名で答えると言う優雅な遊び。
![img386_2011blog-Jankodogenjiko[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/671cf002e4f6357ad6308c30b9dd2d14ab162c69.15.2.2.2.jpg?thum=53)
一つ飛びの互い違いの配置そして菱形の基調が美しさを増していた。
調べてみると、最上段は第33帖「藤裏葉」(ふじのうらば)そして
その下は第8帖「花宴」(はなのえん)。

大広間から二階に通じる第二階段。
![Asaka141222_5_Step1a[1].JPG](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/ad2a1a99221c436c4a45c0b3b0a1756bf327fbbc.15.2.2.2.jpg?thum=53)
照明とともに、朝香宮邸に大きな彩りを与えている要素は、扉や階段、調度などの装飾。
至るところに精緻なデザインが施されていた。
この空間にアールデコの世界が凝縮。

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