JINさんの陽蜂農遠日記

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2025.09.18
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カテゴリ: 海外旅行
St Patrick's Cathedral・聖パトリック大聖堂の内陣の散策を続ける。配置案内図。

DUBLIN: St. Patrick's Cathedral. Ireland. STANFORD, 1908 antique map Stock  Photo - Alamy

このステンドグラスは細長い単窓構造で、物語的場面よりも 象徴と紋章的モチーフを中心
構成されていた。



ズームして。
1.最上部の円形メダリオン
 ・王冠付きの金色のハープ(アイリッシュ・ハープ)が描かれていた。
  ハープ:アイルランドの文化的・政治的アイデンティティの象徴。
 ・ アイルランドの国章 であり、しばしば愛国心や民族的誇りを象徴。
2.中央上部の雲型パネル
 ・内部に海や岸辺の景色が描かれていた。おそらく寄進者の故郷や重要な港町を表す図像。
3.中央下部の円形メダリオン
 ・赤と青の幾何学的花模様を中心に、緑のガーランドで縁取られた装飾。
 ・ケルト風のデザイン要素が見られる。 
 ・連合王国の花の象徴(バラ=イングランド、アザミ=スコットランド、シャムロック=
    アイルランド)を組み合わせたデザイン。
4.最下部の帯状カートゥーシュ
 ・英文の献辞が描かれていた。
    "In memory of those who fell on the H.M.S. Aboukir, Hogue, Cressy, 1914"(推定)
   この3艦は第一次世界大戦の1914年に北海で沈没した英国巡洋艦。
   この窓は海軍戦没者記念として設置されたものであろうか。

Remembrance Windows St. Patrick's Cathedral #2

このステンドグラスは縦長の単窓構造で、上から下に向けて物語性と象徴性を持つ3つの
主要セクションが。
最上部(アーチ頂部)
 ・図像:小さな円形内に王冠と王笏、玉座など王権の象徴が描かれているように見える。
 ・意味:神から授けられた王権、または勝利と統治の正統性の象徴。
中央部(メインパネル)
 ・人物:中央の壮年〜老年の男性は、鎧とマントをまとい、手に長剣を持つ。
               髭を蓄え、頭には冠か兜を着けている。
 ・両脇:両側に青い兜と鎧を着けた護衛兵が立つ。
 ・足元の文字:『King Cormac of Cashel Bishop & Martyr A.D. 908』
  ・描かれている中心人物は カッシェルのコーマック王   
       (Saint Cormac mac Cuilennáin, 908年没)
   アイルランド南部マンスターの王であり、学者・司教でもあり、戦死して殉教者と
         された人物
  ・王冠・剣・護衛兵は王としての権威と戦いの勝利を象徴。



・中央の図柄:
盾の周囲のリボン文字:
 「VIRTUTIS NAMURCENSIS PRAEMIUM」のラテン語標語.
 【ナミュールの勇気への褒賞】、ナミュールは現在のベルギーの地名 と。 
 この標語は、1695年のナミュール包囲戦(英蘭同盟戦争中)での功績を記念するもので、
 英国陸軍の一部連隊が使用した伝統的モットーです。特にロイヤル・マンスター・
 フュージリアーズ連隊やその前身部隊にゆかりがある と。
左右の装飾: 左上の赤い盾に金色のハープ(王冠付)、右下のドラゴン風意匠。
下部の銘文:
「In memory of the Officers non-commissioned Officers and men of the Royal Irish
 Regiment who fell in the South African War 1899–1902.」の献辞。                           

【1899年から1902年の南アフリカ戦争において戦死した王立アイルランド連隊の士官・
 下士官および兵士を記念して。】

Remembrance Windows St. Patrick's Cathedral #3

画像のステンドグラスはややピンぼけしていますが、構図から判断すると、中央に白い衣の
人物(おそらくキリストか聖人)が立ち、その上下に小さな場面や象徴図案が入っていた。
下部にはアイルランドの象徴である金の竪琴(アイリッシュ・ハープ)が緑の背景と共に
描かれているようである。下部にハープがあることから、アイルランド部隊やアイルランド
出身兵士への追悼を意図している?



ネットから。



この窓は、聖人(多くの場合、戦士聖人や守護聖人)を上段に描き、その下に実際の戦場や
兵士を描くという二段構成で、第一次世界大戦や南アフリカ戦争など、教会にゆかりのある
部隊の戦没者を追悼しているのであろう。



ズームして。このステンドグラス窓は、2つの主要な場面に分かれた構成になっていた。
上段
・中心人物: 長い赤いマントと鎧を着た聖人または守護聖人のような人物が立って
                    手には長い剣を持ち、もう一方の手で盾を支えている。
・頭部の背後 には金色の後光(光輪)が描かれ、人物の聖性や象徴性を示している。
・盾の意匠: 紋章が描かれており、この窓が特定の都市・部隊・家系を記念している。
・周囲の装飾: 植物文様や幾何学模様のステンドグラスが人物を囲み、上部には青を基調
                        とした紋章が配置されている。
下段
 ・ 場面描写: 軍服姿または歴史的服装の人物たちが描かれ、戦争や戦闘に関連した出来事を                           表現している。
・中央の人物 は倒れているか、座っている兵士で、仲間に支えられている場面にも見える。
  これは殉職や犠牲を象徴する図像であろうか。 下部銘文  ・銘板部分に白地の文字があり、
  寄進者や追悼対象(特定部隊・人物名)が記されていた。
 ・「IN LOVING MEMORY OF ...」という追悼の定型文が含まれており、戦没者を記念する
  軍事記念窓であることが強く示唆される。

Remembrance Windows St. Patrick's Cathedral #1

説教壇(pulpit) は石造で、 ゴシック・リヴァイヴァル様式の精緻な彫刻 で装飾されていた。



1.三方に立つ人物像
 ・聖書や巻物を持った人物像が3体。これは旧約・新約の預言者や福音書記者(Evangelists)を
  象徴している。
 ・各像の背後には、縦長の尖頭アーチ型の枠内に文字(聖句や名前)が刻まれている。
2.中央の人物
 ・左手に巻物を持ち、右手でそれを示すような姿勢。
 ・背後の枠内には、聖書の一節と思われる英語の彫刻が刻まれていた。



移動して別角度から。 八角形の構造 、各面には人物像が配置されていた。



セント・パトリック大聖堂(ダブリン)の 西端(West End)側 を見る。
1.建築様式 ・尖頭アーチ(Pointed Arch)
 ・リブ・ヴォールト天井(Rib Vault) ・高いクリアストーリー窓(Clerestory Windows)
  → 縦長の3連窓(トリフォリウム構成)が見えた。2.中央壁面
・大窓の下に石造の装飾的なポータル(アーチ枠+破風飾り)。
・上部中央には小さな彫像(十字架か人物像)。
3.左右の構造
・アーケード(大アーチ列)
・中間層に細長い二連アーチの開口部(ギャラリーまたはトリフォリウム)。
・高層にランセット窓を配置。



大聖堂内の三連ランセット窓の大型ステンドグラスで、かなり細かい物語パネル構成に
なっていた。セント・パトリック大聖堂(ダブリン) 東端の大窓(East Window) で、
キリストの生涯や聖書の物語を連続場面で描いたもの。
中央列: キリストの生涯(受胎告知 → 誕生 → 洗礼 → 十字架刑 → 復活)
左列: 主に旧約聖書の場面(アダムとイブ、ノアの箱舟、モーセの律法授与など)
右列: 新約聖書後半や使徒行伝の場面(聖パウロの改宗、聖パトリックの伝道など)



5連の尖頭アーチ型ランセット窓に収められたステンドグラス群。聖堂の側廊または内陣の
トランセプト付近にあり、中央の3枚が主要人物、両端の2枚が小場面で構成されていた。



ズームして。
左から順に 1.最左端(小型)
 ・下部に小さな人物群像があり、上部は花形文様。
 ・祭壇奉仕や寄進の場面を象徴する可能性。
2.左から2番目
 ・後光を持つ聖人(青と赤の衣、左手に書物を持つ姿)。
 ・女性聖人(聖母マリア、または聖カトリーナ等)の可能性が高い。
3.中央
 ・王冠を戴き、赤いマントと金の鎧を着た人物。
 ・右手に剣または杖、左手に盾を持つ姿。聖ジョージや聖マイケル、あるいは
      アイルランド王族の守護聖人像の可能性。
4.右から2番目
 ・黒い修道服(白いスカプラリオ付)を着た男性聖人。
 ・ドミニコ会、シトー会、またはアウグスティノ会の聖人(例:聖ドミニコ、聖ベルナルド)と
      思われる。
5.最右端(小型)
 ・最左端と対称的な構図で、聖書や教会のシンボルモチーフ。



中央祭壇背後に設置された 三連のランセット型ステンドグラス窓 で、
左右に聖人像、中央に物語場面が縦に配された構成 になっていた。
左から右へ
1. 左窓(上下2場面)
・上段: 女性聖人(冠を戴き、右手に書物、左手にパームの枝)
           → 殉教者の象徴(パーム枝)を持つことから、聖アグネス、聖カタリナ、
               または聖セシリア等の可能性。
・下段: 別の女性聖人(白衣+赤マント、両手に百合)
           → 百合は純潔の象徴であり、聖母マリアや聖アグネスの図像によく見られる。
2. 中央窓(上下3場面)
・最上段: 白衣の天使が殉教者(または兵士)を迎える場面。
・中段: 王冠を戴いた人物が群衆に囲まれ祝福されるか、または都市の門前での儀式。
 ・ 下段: 船に乗る人物の場面(使徒の航海や聖人の伝道を示す)。
          → この構成から、中央窓は一人の聖人(または使徒)の生涯を順に描いている
              可能性が高いです。
3. 右窓(上下2場面)
・上段: 女性聖人が子供を抱く(または施しを与える)場面
           → 聖エリザベス、聖アンナ、または慈善活動を行った女性聖人像に近い。
 ・下段: 女性聖人が花を持ち、もう一人の人物と対話する場面。
           → 教えや導きの象徴。



パトリック大聖堂の 北側廊( North  Aisle )の端部の窓



北側廊(North Aisle )の端部のステンドグラス。
中央パネル
・場面: 「エルサレム入城(The Entry into Jerusalem)」
・人物: 中央にロバに乗ったキリスト、青い外套と赤い下衣、頭には後光(光輪)。
            右側には城門前で迎える人々、左側には弟子たちや群衆。
・物語背景: 受難週の始まり、キリストがエルサレムへ入城する場面。群衆が衣やヤシの枝を                        道に敷き、彼をメシアとして迎える。
左パネル
・場面: エルサレム入城に先立つ、または同行する弟子や民衆。
・人物・服装: 青や緑のローブをまとった男性群像。手に衣を持ち、キリストの進む道に
                     敷こうとしている動作。
・象徴: 謙遜と歓迎の心を表現。
右パネル
・場面: 群衆が喜びと期待を込めてキリストを迎える。
・人物・服装: 赤や緑の衣を着た女性や子どもを含む群衆。抱き合ったり、
                     顔を向けて祝福の視線を送る。
象徴: 救世主到来の喜びと、信仰共同体の一致。
下部装飾パネル(トレーサリー部)
・中央列(中央パネル下): 赤と緑を基調とした植物文様(アカンサスやブドウを想起させる)と                                                   円形の幾何模様。生命と救いの象徴。
・左右列: 同様の植物文様と幾何学パターン。左右対称性が強く、全体の調和を演出。
・象徴的意味: ブドウや蔓はキリストと信者の結びつき
                   (ヨハネ福音書15章「わたしはまことのぶどうの木」)を暗示する。



大聖堂内の北翼廊に位置 する、記念碑とステンドグラス窓がセットになった部分。
・下部中央の構造物
 コリント式円柱を持つ古典様式の記念碑で、内部には壺(葬送用のアーバン)型の彫刻が
   あります。これは埋葬や記念の対象人物を顕彰するモニュメントです。上部には家紋か
   紋章があり、人物や家系を示している可能性があります。
・左右の小型記念碑
 左側はゴシック風アーチを持つレリーフ板、右側は縦長の碑文パネルで、装飾的な
   円形モチーフや家紋付き。
・背後のステンドグラス窓
 3連の高窓(トリフォリウム形式に近い縦長ランセット)で、各パネル内に円形の
  メダリオン(ラウンドパネル)が縦に連続しています。モチーフは花文様や幾何学的
  パターンが中心で、人物描写は少ない(あるいは無い)ため、礼拝堂の物語窓というより
  装飾的な窓に分類されます。



ウィリアム・コナー・アール・オブ・ハリントン
(William Conyngham, Earl of Harrington)記念碑  と。

The Origins of Saint Patricks cathedral – part one. 430AD to the early  Celtic church. – Arran Q Henderson

ネットから。
1. 建築構造
・様式: 新古典主義的デザイン
・柱: 両側に配置されたコリント式円柱(黄色味がかった大理石風の装飾)
・ペディメント(破風) :上部に三角形の破風と、その中央に家紋の盾
・台座部: 中央奥に黒色石材背景、ニッチ内に装飾付きの大きな葬送用の壺(葬儀壺)
2. 主体(中央の壺)
葬送壺(Funerary urn)
装飾的なガーランド(花綱)模様と、頂部には炎(永遠の命の象徴)
・台座前面に浮き彫りの肖像メダリオン(恐らく被葬者の横顔)
3. 象徴要素
・壺と炎:魂の不滅・復活信仰の象徴
・家紋盾:故人の身分と家柄を示す
・コリント式柱:威厳・高位の象徴
4. 周囲の付属碑文
・左右の壁面に別人物の小型記念銘板あり
・左下のゴシック型枠には宗教的浮き彫り像、右側には別の記念銘文パネル



このステンドグラスは、 三連の縦長パネル で構成され、中央に象徴的な「 生命の木 」と
群衆を配し、左右に異なる人々の姿を描いた場面。モチーフと構図から、
新約聖書の「最後の審判」や「天国の招き」「義人の集い」 を象徴的に表現している可能性が
高いのだ と。



中央パネル
・上部:枝いっぱいに実をつけた生命の木(赤や橙色の果実はしばしば永遠の命や救いを象徴)
・中央部分:青い衣の人物(キリストあるいは聖母マリア)と、その周囲に集まる人々
・下部:安らぎの表情を見せる人々、祝福を受ける構図
・象徴:救済、天国への導き、神の国の豊かさ
左パネル
・上部:生命の木の枝が広がる
・中〜下部:多くの人物が上方(中央パネル)を仰ぎ見ている構図
・衣装は茶や赤など質素な色調が多く、群衆の中には高齢者や子供も
・象徴:義人の列、天国へ招かれる人々、神の御国へ向かう巡礼
右パネル
・上部:同じく果実を実らせた枝
・中部:青・茶色の衣を着た人物たちが会話するか、中央を見つめる
・下部:同じく多くの人々が集まり、上方を仰ぐ
・象徴:聖人・預言者・使徒、または救いを受ける信者たち
全体構成の意味
・生命の木が三つのパネルにまたがって描かれ、神から与えられる永遠の命を象徴
・果実は「命の実」や「救いの恵み」を意味し、人々はその下に集う
・中央の人物はキリストまたは聖母マリアで、両脇の群衆は救済を受ける者たち
・背景の青は天国や神の領域を象徴



下部を。



大聖堂南翼廊西側廊にあった
Monument Dedicated to Archbishop Richard Whately II  (リチャード・ワトリー2世
大司教に捧げられた記念碑 )



構成(上下二段構えの記念モニュメント)
① 上段(壁龕彫刻)
・中央像: 椅子に腰かけ、右手に頬を当てて物思いに耽る女性像
        → 古典的な「悲嘆(Grief)」や「思慮(Contemplation)」を象徴する姿勢
・両脇の小像: 幼児像(プットー)
   ・左側:花輪(勝利や不滅の記憶の象徴)を持つ
 ・右側:何かを抱えており、豊穣や時間経過を暗示する可能性
・建築枠: 二本の大理石化粧円柱と三角ペディメント(古典主義様式)
・上部隅飾り: 左右に小さな座像(天使か寓意像)
② 中段(銘文パネル)
 ・大理石に刻まれた碑文(被葬者の功績・経歴を記す)
 ・下部に葉飾りの浮彫(月桂樹やアカンサス葉)
③ 下段(棺型彫刻・レキュンベント像)
 ・横たわる人物像:実物大の被葬者像(手は胸の上、衣服は僧服や儀礼衣)
 ・枕:繊細な彫刻で布の質感が表現されている
 ・周囲に低い手すり(真鍮製)



Richard Whately II  , Doctor of Sacred Theology, Archbishop of Dublin.

大きい記念碑の画像を読み込み中…英語

訳(原文はラテン語)。
「In memory ofRichard Whately, Doctor of Sacred Theology, Archbishop of Dublin,
who, for the truth of Christ, for the welfare of the Church, and for the good of
mankind,exercised his episcopal office with tireless care for 32 years.He fell asleep
in the Lordon the 8th day before the Ides of October (8 October) 1863,in the 77th
year of his age.His dust lies in the Church of the Holy Trinity,the other cathedral of
this diocese.
"Even though he is dead, he shall live." (John 11:25)」 

【ダブリン大主教、神学博士リチャード・ホウエリーを記念して。
キリストの真理のため、教会の救いのため、人々の善のために、32年間にわたり疲れを知らぬ
献身で司教職を果たした。主にあって眠りについたのは、1863年10月8日、享年77歳であった。
その遺骨は、この教区のもう一つの大聖堂である聖三一教会に眠る。
「たとえ死んでも、生きるのである」 (ヨハネによる福音書 11章25節)】

近づいて。

大きい記念碑の画像を読み込み中…

ネットから。
「聖パトリック(St. Patrick)―アイルランドの使徒(The Apostle of Ireland)」



ゴシック様式の尖頭アーチが連続する回廊越しに、奥の礼拝堂を見る。
奥には祭壇風の構造物と大きな彫刻(人物像)が見え、その前に観光客や参拝者が
立ち入れないよう赤いロープが張られていた。



このステンドグラスは、聖書の場面を上下に3つのパネル構成で描いていると。
① 最上部パネル
 ・雲の中、天使や光に囲まれた場面が描かれています。これは復活や昇天の象徴的描写である。
② 中央パネル
 ・中央に立つ人物は赤い外套と青いローブをまとったキリスト。右手を上げ、祝福の姿勢を
    取っています。
 ・背景には緑の丘や建物が見え、説教や教えを行っている場面の雰囲気です。
 ・下の帯状部分には献辞や聖句と思われるラテン語/英語の文章が入っています。
③ 下部パネル
 ・白い衣をまとったキリストが右手を掲げ、群衆に向き合っています。
 ・見上げる人々の中には女性や弟子と思われる人物が描かれており、手前には墓から出てくる
    人物(包帯のような布に巻かれている)がおり、これはラザロの復活(ヨハネ福音書11章)を
    示していると考えられます。
 ・左下の女性はマリア(マルタの姉妹)で、涙を流しつつ喜びの表情を浮かべています。
総合的解釈
  この窓はキリストの奇跡と教えをテーマにしており、下部に「ラザロの復活」、中央に
   「説教するキリスト」、上部に「天国の栄光(または昇天)」という物語的構成になっています。
  こうした縦の物語構成は、信者が下から上へと視線を上げながら信仰の核心に近づくという
    象徴的意味も持っています と。



ゴシック様式の大聖堂内部から外部の回廊や中庭方向を見た構図で、特徴的な建築要素や
装飾が見られたのであった。
1. 前景(手前)
 ・尖頭アーチ(Pointed Arch)
   ・ゴシック建築の代表的な形状で、天井の荷重を効率的に分散します。
 ・両脇の円柱には、柱頭(キャピタル)に植物や抽象模様の装飾が見えます。
 ・木製二枚扉
   ・おそらく聖堂内の出入口扉。
 ・上部には照明が設置され、訪問者に温かみのある光を提供。
2. 中景(アーチの向こう側)
・ランスロット型の装飾柵(バラスター)と金色のオーナメント
   ・柵上に6基ほどの金色の球形装飾が並び、旗竿や槍先のようなデザイン。
   ・儀礼的または象徴的な意味を持つ可能性が高い。
・縦に垂れる旗(バナー)
 ・細長く垂れ下がった複数の旗が、奥の空間に沿って並びます。
 ・歴史的な紋章や騎士団旗である場合が多い。
3. 奥(背景)
・外壁(石造ゴシック様式)
 ・灰白色の石で構築され、二連の尖頭アーチ窓を備える。
 ・中央のバルコニー(手すりは金属製の細密な装飾)からは、中庭や行列を見ることが可能。
 ・垂直的構図
 ・アーチ → 装飾柵 → 外壁窓 という縦の流れが強調され、ゴシック建築の高さと奥行きを
      感じさせます。



この案内板は 「Map of the Churchyard」(教会墓地の地図) で、
セント・パトリック大聖堂 (St Patrick’s Cathedral)南東側の墓地エリアについて説明 していた。
・中央の道が南北に走り、両側に大小の墓石区画が配置。
・北端に Marsh’s Library(マーシュ図書館)
・南西端に Cathedral(大聖堂本体)
・4つの番号が notable graves(著名な墓)を示していた。
著名な墓(番号順)
1. Louisa Robinson (1860–1948) と Denis Johnston (1901–1984)
・ルイーザ・ロビンソン:小説家、短編作家、批評家。1900年代初頭に活動。
・デニス・ジョンストン:劇作家、BBCのプロデューサーでルイーザの息子。
・墓石にはケルト十字が彫刻されている。
2. Captain John McNeill Boyd (1812–1861)
・1861年2月、ダブリン湾で嵐から船員を救おうとして殉職した海軍士官。
・英雄的行動を讃えられ、セント・パトリック大聖堂内部にも記念碑がある。
3. Archbishop Narcissus Marsh (1638–1713)
・元トリニティ・カレッジの学長で学術振興に尽力。
・1707年にMarsh’s Libraryを設立。
・墓は元は図書館内にあったが、後に大聖堂墓地に移された。
4. The Very Revd The Hon Henry Packenham (1787–1863)
・9世紀中頃の大聖堂修復に尽力した聖職者。
・個人的な資金も投入して修復を進めた人物。


南東側の教会墓地に出る。オベリスク型の墓碑。
No.2「Captain John McNeill Boyd(1812–1861)の墓」 であろう。


近づいて。
Captain John McNeill Boyd(1812–1861)
・経歴
 イギリス海軍士官。アイルランド出身。
 1861年2月、ダブリン湾で起きた嵐の際、救助活動に参加して殉職。
・功績
 彼は部下の命を守るために危険な状況へ赴き、英雄的行動で広く称えられました。
 セント・パトリック大聖堂の内部にも彼を讃える記念碑があります。
・墓の特徴
 ・高い四角い基壇の上に立つオベリスク形
 ・側面に銘板と浮き彫りの紋章
 ・周囲に柵や金属製ケージ(墓荒らし・動物対策と思われる)が設置



セント・パトリック大聖堂(ダブリン)の 南東側にある教会墓地(Churchyard)の一角 で、
複数のケルト十字型墓碑 が並んでいた。
1.手前左
・ケルト十字型の墓碑
 ・台座の銘板には「Daphne Elizabeth Griffin (1912–1987)」および
     「Victor Gilbert Benjamin Griffin (b.1924)」と刻まれていた。
 ・Victor G. B. Griffinはセント・パトリック大聖堂のDean(主任司祭)を務めた人物。
2.右奥
・大型のケルト十字(ハイクロス風)墓碑
  ・高さがあり、装飾模様が刻まれている。
  ・基壇部は無装飾の石造。
3.背景
 ・平板型や立板型の古い墓石が点在。
 ・境界フェンスが見え、教会敷地の外と接している場所。



近づいて。
この墓碑は、 Victor Gilbert Benjamin Griffin(1924–2017)と、その妻と思われる Daphne Elizabeth Griffin(1932–1998)の記念碑
「In Memoriam
DAPHNE ELIZABETH GRIFFIN
1932 – 1998
VICTOR GILBERT BENJAMIN GRIFFIN
1924 – 2017
DEAN OF SAINT PATRICK’S CATHEDRAL
1969 – 1991」 

Victor G. B. Griffin は、
1969〜1991年にセント・パトリック大聖堂のディーン(Dean) を務めた人物
20世紀後半のアイルランド聖公会において重要な宗教指導者であり、社会正義や包括的な教会の
あり方を推進したことでも知られているのだ と。



東方向へ移動して。
1.手前左
・シンプルな石造の十字型墓碑。
・基壇と墓囲い部分が残り、中央は土が露出。
2.中央やや右
・背の低い台座型墓碑(四角い基壇上に小さな壇を持つ)。
・上部が欠損している可能性あり。
3.奥
・ケルト十字型墓碑(先ほどの写真の右奥に見えたものと同じ位置)
 → これにより、撮影地点がほぼ同じ区画であると特定可能。
4.背景
・墓地の東側フェンスと、奥には通りを歩く人影が見える。
・左奥の建物は大聖堂付属施設またはMarsh’s Library側の建物。



大聖堂南側墓地の一角からセント・パトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral, Dublin)の
外壁を見上げて。左側は回廊、正面は身廊南側の外壁。
・建築様式: ゴシック様式(13世紀起源)
・壁面: 石灰岩と砂岩の混合で構成され、灰色と褐色がまだらに見える積層。
・窓: 尖頭アーチのステンドグラス窓(3連窓)。
・上部装飾:
 ・4本の尖塔(ピナクル)が垂直線を強調。
 ・屋根の縁には鋸歯状の城郭風パラペット(クレネレーション)。


そして再び聖堂内に入り、 ゴシックアーチの扉聖堂出口 へと。



セント・パトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral, Dublin)の出口通路の天井を。
1.建築様式
ゴシック様式の尖頭アーチ(Pointed Arch)
天井は交差リブヴォールト(Cross-ribbed Vault)
・壁・天井ともに明るいクリーム色で塗られ、石造部分とのコントラストが鮮やか。
2.扉
・両開きの木製扉(濃い赤茶色)
・鉄製の装飾ヒンジ(唐草模様)



St Patrick's Cathedral・聖パトリック大聖堂を大いに楽しんだのであった。
内部は ステンドグラスから差し込む柔らかな光が、聖堂内に神秘的な色彩を落として
いたのだあった。高くそびえるゴシック様式の天井リブが、荘厳な空間と静謐な響きを生み出し、
大理石の床モザイクが、幾何学模様と色彩で礼拝堂を華やかに彩っているのであった。
また、聖歌隊席(クワイア・ステール)の彫刻細工が、歴史の重みと職人技を物語るのであった。
そして、著名人の記念碑や墓碑が並び、アイルランドの歴史と文化を大いに感じることが
出来たのであった。
また外部からは
鋭く天を突く尖塔(Spire)が、ダブリンの空に凛として聳えているのであった。

灰色の石造りの外壁が、年月を経た荘厳な風格を醸し出し、大きな尖頭アーチの窓が、
ゴシック建築特有の優美なリズムを刻んでいたのであった。そして、聖堂を囲む芝生と
庭園、墓地が、都市の中に静寂と安らぎを与えてくれたのであった。

セント・パトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral)を後にして東に歩き、
Bishop Streetを進む。そしてDiggers Street Upperと Redmonds Hill Streetとの交差点へ。
中央の建物の名称はJohn O’Gowan’s Barでレンガ造4階建ての角ビル。
外壁にアイルランド国旗・アメリカ国旗・EU旗などが掲揚。



ダブリン市内のオージンストリート を南に向かって進む。



そしてこの先の交差点を左折。



R110・Cuffe Streetには観光用馬車の姿が。




                                                                                                           ・・・​ もどる ​ ・・・                


                                                            ・・・​ つづく ​・・・



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Last updated  2025.09.18 07:39:39
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