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2000.04.12
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 十四人の作家の短編を集めたアンソロジー。
 日本文芸家協会編『代表作時代小説』の昭和六十年から六十三年度版までのものからさらに選んだもの。
 顔ぶれは多彩で、井上ひさし、戸川幸夫、平岩弓枝、日影丈吉、安西篤子、白石一郎、梅本育子、藤沢周平、神坂次郎、津本陽、早乙女貢、北原亞以子、遠藤周作、泡坂妻夫のものが収められている。
 連作の一編というのも多いが、独立した一編として読むことができる。
 時代小説とは言っても、明治初期を舞台としたものまで含まれている。
 どれもそれなりにおもしろいが、藤沢周平のと神坂次郎のが気に入った。
 白石一郎のもよかったが、解説によると、「資料に拠らず現代風俗を過去に投影してみる心づもりでこの連作をつづけている。」のだと言う。これでは一歩間違えると、ちょんまげを乗せた現代劇になってしまい、時代劇である必要が無くなってしまうが、これに収められている者を読んだ限りでは、時代小説である必然性があって書いているように思われる。
 内容は充実しているが、書名はよくない。
 これでは剣豪小説集と思われてしまう。ただ単に、『時代小説傑作選』でよかったのではないだろうか。





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Last updated  2005.04.01 20:48:42
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