hongming漫筆

hongming漫筆

PR

Comments

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子】(04/22) 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
hongming @ Re:ブルーレイが再生できない(11/30) 随分遅くなりましたが、やっと試しました…

Keyword Search

▼キーワード検索

2004.10.24
XML




 「吉良上野の立場」「下郎元右右衛門」「仇討兄弟鑑」「敵討順逆かまわず」「返り討崇禅寺馬場」「敵討二重奏」「敵討愛慾行」「堀部安兵衛」の八編。(八景なんだから八編なのがあたりまえ)
 このうち、忠臣蔵関係の二つしかしらなかったが、ほかの話も、知られた故事を題材としたものと思われる。
 最初と最後が忠臣蔵というのは意識した趣向なのだろう。
 もっとも印象に残ったのは、「返り討崇禅寺馬場」。
 本人は尋常に勝負し、助太刀など断ろうとしていたのに、事実を確かめもせず、無責任な噂を流す人々によって追いつめられてしまう話。憤懣やるかたないというところだ。
 「仇討ち」というからには武士道と関わってくるのだが、山本周五郎の描く武士道とは趣が異なる。非常に人間くさい。ずるいところも弱いところもあるのが人間、ということだ。

(講談社「大衆文学大系」第7巻で読んだが、絶版)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.10.24 14:08:59
コメントを書く
[時代小説・歴史小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: