hongming漫筆

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2013.03.06
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 1981年4月。新潮社。

 統合失調症(本書の中では精神分裂病)で入院した経験のある著者の手記。
 二十年間入院していたわけではない。
 良くなったり悪くなったりを繰り返し、入院していたり退院して社会人として生活していたりする。
 自分のこと以外は仮名で少しはぼかしてあるのだろうが、赤裸々である。
 なるほど、妄想とはこういうものなのか、患者からすればこういうなのか、といろいろ新鮮な驚きがあった。
 文章は読みやすく、すぐに読み終えたのだが、家族のことなどいろいろわからないことがある。あえて書かなかったのか。
 また、フロイトに傾倒して、性的なこと(リビドー)にすべての原因を求めようとしているが、そこにも疑問を感じる。
 この本の最も優れているところは、著者とは全く染色したことのない専門家の解説がついているところだ。

 客観的に、本書に書かれたことだけから感じられることを書いている。本書だけからはくみ取れないところが多いことを指摘している。
 治療体制についても触れているが、これは患者側からも指摘されているとおりで、医師一人あたりの患者数が多くて対応しきれないのだ。
 著者はカウンセリングがないということを繰り返し書いているが、医師の立場からしても同じ思いのようだ。

 この本を読んで、謎の世界を垣間見た思いがした。

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Last updated  2013.03.08 14:49:47
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