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みなさん、こんばんは。今年もいよいよ終わりですね。うちは8時を過ぎると「火の用心」が回ってきます。大晦日でも御苦労さまです。今年もいろいろありましたが、無事に過ごせました。それが何よりも代え難いプレゼントです。でも子供達にとっては、こちらのプレゼントの方が嬉しいのでしょうね。思いがけない贈り物 Das unerwartete Geschenk作エヴァ・ヘラー絵ミヒャエル・ゾーヴァ絵を見ただけで、誰だかすぐわかる。「ちいさなちいさな王様」のインパクトは、私にとってそれほど強かった。続いて表紙惚れして読んだのが本書。 クリスマスイブの夜。サンタクロースが仕事を終えて帰ってくる所から物語は始まります。ところが、一つ手元に残った人形が。 クリスマスに人形をもらわなかった子供をパソコンで調べたサンタは、そりを使わずタクシーでリストアップされた子供達の家をまわるのです。いや、タクシーにパソコンですか。いかにも現代風ですな。レイモンド・ブリッグズの「さむがりやのサンタ」とは昔日の感があります。サンタさんといえば、下腹部がちょっと(?)出てます。「ちいさなちいさな王様」もやっぱり下腹部が出てました。太めのキャラを書くのに適しているのでしょうね、ゾーヴァさんの画法は。 前作「ちいさなちいさな王様」を読んだ時、想像した。表紙を見て、「お、何か可愛い絵だ。ボリュームもそんなにないから、すぐに読めるかな?子供に読んでやろうか。」と中身を見ずに手に取り、いざ読んであげようと中身を開いていくうちに、「あ、内容は結構深いかも。子供にわかるかな。どれどれ。」と、読んであげる以前に自分が夢中になって読んでしまった大人がどれくらいいるだろう?今回もそれは健在。人を喰ったようなミスター・ラブやミセス・ハッピーの設定や言動に、子供は一度、大人は二度笑えるだろう。ミヒャエル・ゾーヴァの絵で子供達&大人達を惹き付け、次に内容で大人達を惹き付ける二段方式。絵に絶対の自信がないと通らない企画だ。では、皆さまよいお年をお迎え下さい。【楽天ブックスならいつでも送料無料】思いがけない贈り物 [ エヴァ・ヘラー ]楽天ブックス
December 31, 2016
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みなさん、おはようございます。2016年もあと少しですね。随分早くに雪が降りましたが年末は関東は降らなさそうですね。あとは地震が来なければ言うことなしなのですが…。さて、こちらは雪が大切なモチーフになっている映画です。台北に舞う雪SNOWFALL IN TAIPEI/台北飄雪出演チェン・ボーリン監督フォ・ジェンチイ 台北・菁桐。鞄を持ったサングラスをかけた女性メイが電車から降りてくる。自転車に乗った若者モウが配達してお金をもらわずに去っていく。メイは新人歌手で突然声が出なくなった。モウは母親がいなくなって以来、街の人達に育てられてきた。二人はお互いの事を知らずにすれ違い、偶然出会う。やがてメイの正体に気付いた人達が現れて…。 境遇が違う男女が、出会って何となく好意を抱き始めた頃に、ある出来事がきっかけになり別れていく。恋愛映画の王道とも言うべきストーリー展開だ。各々のキャラクターも、根っからの悪人はいない。メイのスクープ記事をものにしようとした記者ジャックは、メイを送り出せないモウに自分を殴るよう言って、彼の思いをふっ切らせようとするし、モテモテのレイと、芸能界の不文律を破りまくったメイのフォローをぶつぶつ言いながらやってのけるマネージャーのリサ、モウをこっぴどく振ったにも関わらず、恋するジャックの前では「あなたに貰った熊を枕元に置いて寝てるの」なんてかわいい言葉を言ったりするウェンディなど、皆可愛らしい所を持っている。 彼等の住む町は電車の終点だ。メイがここを人生の終着地に決めたなら、モウはきっと自分の言った言葉の通りに彼女を守り抜いただろう。けれどメイの失踪の理由を知った時、モウは自分の気持ちを封じ込める。くー、いい人過ぎるぞモウ。もうちょっと自分の気持ちに素直になっていいだろうに。今どきの若者じゃないんだなぁ。 台湾映画と韓国映画の違いについて、とあるイベントで語っていた。台湾映画は直球勝負で韓国映画はどこまでも濃い。もし同じ題材を韓国で撮ったなら、こんなにふんわりやわらかな映画は撮れなかったはずだ。 「台北に雪が降るとき」に戻ってくるとモウの母親は言った。暖かい台北に雪は降らない。だから、その言葉の意味は「もう帰ってこない」ということだ。そんな台北に奇跡の雪が降った時、モウの心に希望が灯り、遂に街を出て行く。メイとはこの先ばったり会えるのか、モウの探していた人は見つかるのか。奇跡の雪を降らせた監督の答えはもう決まってるんだろうけれど。日本全国送料一律324円!陳柏霖(チェン・ボーリン)映画「台北飄雪(台北に舞う雪)」DVD台湾セレクション
December 30, 2016
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みなさん、こんばんは。明日は仕事納めです。電車が随分と空いてきました。昨夜はまた地震があり落ち着きません。大きな地震がないといいのですが。こちらは有名な作家から有名なダンサーに預けられた犬の物語です。ヌレエフの犬 あるいは憧れの力 Nurejews Hund Oderエルケハイデンライヒ(著者),三浦美紀子(訳者),ミヒャエルゾーヴァ(絵) 世界的に有名なバレエ・ダンサー、ルドルフ・ヌレエフは、ニューヨークの作家トルーマン・カポーティのパーティで、ぶかっこうでパッとしない毛色の太った犬と出会った。カポーティから半ば押しつけられた格好で、この犬と暮らす事になったヌレエフは、彼をオブモーロフ(怠惰)と名付ける。やがてヌレエフが死に、オブモーロフは、ヌレエフと同じ亡命ロシア人であるピロシュコヴァに引き取られる。 『エーリカあるいは生きることの隠れた意味』に続くハイデンライヒとゾーヴァのコンビ作。まるっとしたフォルムの人達 と、同じくまるっとした犬・オブモーロフが過ごした日々を、虚実取り混ぜて描く。後半部分を読んでいて、思い出したのは『ごんぎつね』。いろいろな悼み方があるけれど、西洋はやっぱり派手で綺麗だな、と。見ていただけの犬にインスピレーションを与えるなんて、さすが天才ヌレエフ。尚、オブモーロフについて知りたい人には、ニキータ・ミハルコフの『オブモーロフの生涯より』という映画がある。【中古】 ヌレエフの犬 あるいは憧れの力 /エルケハイデンライヒ(著者),三浦美紀子(訳者),ミヒャエルゾーヴァ(その他) 【中古】afbブックオフオンライン楽天市場店
December 29, 2016
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みなさん、おはようございます。今年もあとわずかですね。私はあと一日会社に行かなければなりません。今日は午後は大掃除をしました。明日は納会です。随分寒くなりましたね。映画LIFE!を見ました。LIFE!THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY出演&監督ベン・スティラー出演シャーリー・マクレーン ショーン・ペン 雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティは、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。 原題で検索すると、ダニー・ケイ主演の『虹をつかむ男』が出て来る。『虹をつかむ男』は、現実はさえない会社員ウォルターミティが、どこからともなく聞こえてくるポケタポケタ…という音で白昼夢の世界に入って行くと、カウボーイや医者など夢の中でヒーローになり、助けようとする美女とある日現実で出会うお話。ところが本作では勿論ウォルターは冒険するが、これは勿論妄想ではなく現実世界でのお話。かつ、ライフ誌マガジンの紙媒体からWEB媒体への移行というサブストーリーが投入されている。WEB媒体への移行によって大幅な人員削減が行われるのは実際のマスコミも同じであろう。実際にその場所に行かなくても、プロのカメラマンでなくても、誰でも加工して素晴らしい写真を創る事が出来る。そうすると人はどうするか。無駄を省くのだ。そんな人達にとっては冒険なんて無駄もいいところ。但しウォルターが冒険に出なかったのは別の理由だ。本物の冒険に踏み出すには、あと一歩の勇気が必要だった。それは恋においても同じだ。 ところが 「最終号の表紙を飾る写真が見つからない」という緊急事態で、彼は本物の冒険に乗り出すことになる。グリーンランドではヘリから船に乗り移り(失敗したけど)、鮫に襲われ、神出鬼没のカメラマンを追って、アイスランドまで旅をする。旅をするうち、弱々しかったウォルターが心身ともに逞しくなっていく姿が素晴らしい。最初はからかわれても何も言い返せなかったウォルターが、ラスト「違う それはマクドナルドだ 君は外部からやって社員の首をきった 標語を信じ命賭けてライフを守った人たちだ 上の人達に言われてやったんだろうが嫌な人にはなるな そんなものは額に入れて飾っとけThat's not it. That's McDonald's. This thing that you do, Ted, where you come into a place and push people out, you should know those people worked really hard to build this magazine. They believed in the motto. And I get it, you've got your marching orders and you have to do what you have to do, but you don't have to be such a d*ck. Put that on a plaque and hang it at your next job.」と新会社の幹部にガツンと演説かます所はなんとも小気味良かった。 ウォルター・ミティ役にはジム・キャリー(同じコメディアン枠であうかも)、オーウェン・ウィルソン(彼も最近おバカキャラを演じてる)、サッシャ・バロン・コーエンが挙がった。まあこういった人選になるのは、妄想癖のある主人公という設定だからだ。冒頭から、「いきなり電車のプラットフォームから飛び降りると、爆発するビルから3本脚の犬を助け出す」なんてシーンが登場するのだから。グリーンランドのシーンは全てアイルランドで撮影された。 LIFE!/ライフ(Blu-ray Disc)/ベン・スティラー【2500円以上送料無料】オンライン書店boox
December 28, 2016
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みなさん、おはようございます。ジョージ・マイケルがなくなりました。ショックです。よりによってこんなクリスマスの季節に。「ラスト・クリスマス」は一世を風靡しましたね。ジュリア・ロバーツが製作総指揮を担当したTVシリーズの映画版だそうです。深夜に放送されていました。アビゲイル・プレスリンちゃんが全くの子役体型で可愛い!キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリーKIT KITTREDGE: AN AMERICAN GIRL 出演アビゲイル・ブレスリン ジュリア・オーモンド クリス・オドネル ピーター・マクニコル スタンリー・トゥッチ ジェーン・クラコウスキー ジュリア・オーモンドジョーン・キューザック グレン・ヘドリー監督パトリシアロゼマ 大恐慌時代、優しいパパとママのもとで暮らすマーガレット・ミルドレッドは皆からキットと呼ばれていた 彼女には夢があった。「1934年5月4日世界中に溢れかえる世界恐慌も 私には関係ないことだと思っていた。やりたい事があったから。新聞記者になること。その日はものすごくわくわくしていた。ちょっと寄り道すればパパに会える。兄が夢の入り口を用意してくれた。シンシナティ・レジスターだ。入る時は見学者でも出る時は汽車よ。私には知らなかった。この時待つ運命を」 キットを演じるのはアビゲイル・プレスリン。今回は金髪の鬘をつけている。TVシリーズの映画版になっており、新聞記者志望ということから、好奇心旺盛で正義感が強い彼女が様々な事件に首を突っ込んだり、はたまた巻きこまれたりするシリーズなんだろう。銀行家の娘ル―シ―と、パパが出稼ぎにいったきりの気の弱いところがあるスターリングとは友達で、ツリー倶楽部なるものを結成して何でも協力し合うことを誓っている。 子供達のわんぱく探偵物語を痛快に描いたエンタメが基本だが、子供達の日常にも影を落とす大恐慌時代の深刻さにも目を配る。かつては裕福だった人達がコミュニティを形成しているホーボーズ達の暮らしや、学友の家が卵を売り始める描写、果ては傍観者だったはずのキットの家も、父親の失業で下宿人を置くようになる。主人公の家庭が例外なのではなく、卵を売ると聞いて猛反対したり(以前卵を売っていた家族が街を去っていたから)パパから手紙が来ないことで不安になったり(スターリングのパパもキットのパパと同じく出稼ぎに行ったが手紙をよこさなくなって久しい)と、恐慌の渦中に放り込まれる。しかし彼女は最終的には私情に流されず、あくまでもフラットに世の中を見ようとする批判者たり続ける。「厳しい時代 人は誰かを責めたがる その標的が彼等(ホーボーズ)なのだ」というのがあるが、子供は子供なりの視線で大人社会の不条理や欺瞞を見抜いている。 そういった大人映画向けのシリアスな描写があるのに、スタンリー・トゥッチ演じるマジシャンのジェファーソンと相棒のいかにも抜け作っぽい所や、ミス・ボンドが警察もまだ来ていないのにあっさり諦める件などは子供向け映画の常道になっている。ラストは記事も載ってパパも戻ってきてめでたしめでたしなのだが、パパの仕事がそう簡単に見つかるとも思えない。最終的にはどうなったのだろう。映画「キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【楽天ブックスならいつでも送料無料】キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー [ アビゲイル・ブレスリン ]楽天ブックス
December 27, 2016
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みなさん、こんばんは。紅白歌合戦見ていますか?昔は家族揃ってテレビで見るのが習慣でした。今は随分と家族の形も変わってしまったようですが…。その紅白歌合戦が何と終戦の年に始まっていたとは。勿論当時はラジオ放送ですが、生放送ならではの苦労もあったようですよ。紅白が生まれた日出演松山ケンイチ 本田翼 miwa 星野源 中島 ひろ子 小林 隆 高橋 克実 昭和20年9月。GHQは、放送を指導する目的で、NHKを接収しようとしていた。ちょうどその時、出征していたディレクター・新藤が戻って来る。そこで、馴染みの女子アナ・光江が男性職員の復員のため退職させられるのを、新藤は目の当りにする。GHQの検閲は細部におよんでいたが、とりわけ日系人の通訳・ジョージ馬淵は、見かけがそのまま日本人なだけに、居丈高な物言いが癪に障っていた。新藤はやけになりそうになるが、雑用係りとして復職してきた光江の前向きさに元気づけられていく。そんな折、GHQから新しい歌番組を考えるよう、新藤たちに指示が下る。新藤は光江や周りの人々に影響され、「紅白歌合戦」の提案を書き上げる。しかし、そんな新藤の出鼻をくじくように、GHQからクレームが。「紅白歌合戦」の「合戦」が、戦いを奨励すると言うのだ。近藤はGHQに論戦を挑み、なんとか「音楽試合」とすることで了承を取り付けるが、馬淵から「1分1秒、全て台本通りに」と釘を刺される。一方、歌手同士を対決させる試みにレコード会社は猛反発。また、目玉としていた「リンゴの唄」の並木路子は戦争の傷跡から歌えないという。そんな中、新藤の情熱と光江の機転でなんとか説得に成功し、放送当日を迎えることになる。しかし、順調に進んでいたはずの本番途中に、大事件が起こり・・・。 放送90周年ドラマ。全編が光江の回想形式で語られるのだけれど、劇中で語っている相手はいない。テレビを見ている皆さん全員に向けて語っているということだろう。 それにしても敗戦のその年に生放送の歌番組をやってしまうのは、今と違って便利な通信機器もないし大変だったのでは。よくやりきったもんだ。今でこそ紅白歌合戦も見ない人が出てきているけれど、私達の子供の頃はまだテレビが全盛で、大晦日には必ず見る番組だった。年齢によって全部は見なかったけど。 何せ「逃げ恥」の星野さんが敵役(だけど実は味方)というおいしい役どころを演じているので、今再放送したら受けるのでは?【楽天ブックスならいつでも送料無料】紅白が生まれた日 [ 松山ケンイチ ]楽天ブックス★楽天1位★バラのアレンジ 生花 自由が丘スタイル /誕生日/バラのアレンジメント・ブーケ/花束/即日発送/花 ギフト/メッセージカード付き/送料無料【あす楽】結婚祝い/歓迎 送迎/結婚記念日/プレゼント/お正月/正月/花/クリスマス/お歳暮/あす楽15時迄
December 26, 2016
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みなさん、こんばんは。メリークリスマス!昨日はケーキと鳥の売れ行きが凄かったでしょう。みなさんケーキをゲットできましたか?久しぶりの三連休でゆっくりできたのも良かったです。映画ニューヨーク冬物語を見ました。ニューヨーク冬物語WINTER'S TALE監督&脚本アキヴァ・ゴールズマン音楽ハンス・ジマー出演ラッセル・クロウ コリン・ファレル ウィリアム・ハート ウィル・スミスエヴァー・マリー・セイント ジェニファー・コネリー 1900年代のニューヨーク、幼少期に両親と離れ離れになったピーター・バークは、裏社会を牛耳る男パーリー・ソームズの下で悪事を働く毎日を過ごしていた。そんなある日、赤毛の美しい令嬢ベバリーと出会った彼は瞬く間に恋に落ちるが、不治の病に侵され、余命わずかな彼女は亡くなってしまう。100年後、記憶を失ったピーターは生きる意味さえもわからず街をさまよっていた。 「何だこりゃ?」というレビューが多かったが納得。悪を栄えさせるために愛を壊しまくっている悪玉パーリーは、ルシファーに制止されたにも関わらず、世界から見ればたった一組のカップルの片割れであるピーターに執着しまくる。人間世界の技を使うよりも、わざわざ不思議な力が使えるのだから、本当に勝ちをおさめようとしているのなら、もっと手っ取り早い方法があるはずだ。それなのにべバリ―を葬るために毒を使ったり、ラストのパーリーとピーターのバトルも原始的な殴り合いだったりと、まだるっこしい。ルシファーがパーリーに「自分が怒ってるんだ!」という事を台詞で説明するのだけれど、それこそフツーの馬をペガサスにするんだから、体型大きくするとか変身させちゃえば怖いのに。フィクションを入れる所と入れない所と、基準は何?見る人が見れば、パーリーがピーターに惚れてるんじゃないかと思う。それを言うなら、ピーターを倒しに行くパーリーにルシファーが「お前を失いたくないから無理するな」みたいな事をいうのだけれど、何だか総BL化しているようだ。更に、ピーターを助けるためにどこからともなくペガサスが飛来するのだけれど、人間自身の強さや尊さを歌いあげるなら、困った時に人外が助けるなんて設定が簡単に出てきちゃ困る。助けに来たのだとしても、そもそもケチな泥棒に過ぎないピーターが、なぜ天馬に選ばれし者なのか、理由が示されない。 そもそもピーターって何者?100年後のNYに以前と同じ姿で登場できるのだから、この時点でフツーの人間ではない。またビバリーの妹が社主として登場するが、彼女だって100歳を越えているはず。父親はフツーに死んでいるのにこの姉妹は化け物か。それを言うならいくら不治の病の結核でも、歩くとじゅわぁ~っと雪が溶けるほどの高熱っておかしいぞ。そんな状態ならビバリー、そもそもふらふら歩けないしピアノも弾けないし恋もできないと思うぞ。 本作の監督が脚本を担当した 『ビューティフル・マインド』で演技を評価されたから、ジェニファー・コネリーもラッセル・クロウも出てあげたのかなぁ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ニューヨーク 冬物語 ブルーレイ&DVDセット(2枚組/デジタルコピー付)【初回限定生産】【Blu-ray】 [ コリン・ファレル ]楽天ブックス
December 25, 2016
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みなさん、こんばんは。久しぶりに大河ドラマを見た年でした。三谷さんの脚本では新撰組!も見ていたのですが真田太平記を見ていた事もあって、今回の真田丸はとても面白かったです。ネット上の反響も凄く、「平清盛」の時よりも流行語が早まるのが早かったです。私も毎日呟いていました。真田丸2016年01月11日(月)「船出」室町将軍家もしっかり立て間違えても天下統一なんて望みを抱かなかった「優しくて哀しい」名門・武田家が滅亡し次に現れるのが「苛烈で恐ろしく」て天下布武を標榜する織田家。あるべき姿と世の中の在り様が乖離する乱世という荒波に漕ぎ出した大名たちが生き残りを賭け舵を操るドラマ開幕。2016年01月16日(土) 「船出」国と臣下を捨てられない勝頼に「お屋形さま(武田信玄)はもういないのです」と死ぬことより生きる事を進言した信繁が34年後には「太閤殿下はもういない」にも関わらず豊家を守って、大阪の冬と夏を、死を辞さず戦いぬくまでになる。その心の変化はドラマでじっくり描かれるのだろう。 2016年01月17日(日)「決断」後に豊臣に走る石川数正が「徳川家中は一心同体。心配ご無用にございます」と呟いた時 「秀吉」 「平清盛」の決め台詞と被ってて笑 Twitterでは北条氏政の汁かけ飯と家康の爪かみが話題になっているが二話とも黙って苦悩の表情をしているだけのショットで登場する上杉景勝不憫なり 「武田が滅んでもちっともうれしゅうない」と内野さんが呟いた時に「風林火山」で内野版山本勘介を見ていた視聴者は皆「そりゃそうだろう」ときっと頷いたはず。裏切り者を即座に斬って捨てた織田に対して大っ嫌いな内心を隠して穴山梅雪の手を握って感謝したミニ狸徳川。両家の対比鮮明。なんてこった。30年後に幸村が昌幸になった。声質は全く違うのだけれど、話し方とか間の取り方とか草刈さんの昌幸が「真田太平記」の丹波昌幸にそっくりでびっくりした。登場しましたね囲炉裏部屋。まずお屋形様が登場したこの部屋で昌幸とくるみ談義を繰り広げる相手は誰? 2016年01月19日(火)「決断」武田勝頼の武勇、織田信長のカリスマ、豊臣秀吉の人たらし。全てを持っていなかったが、彼等がなぜ滅びて(堕ちて)いったかを見続けた徳川家康が滅びない男として最後に残る、という筋立て。 名門武田家の末裔でもなく、お屋形様でもなく、信玄の息子・四郎として死んだ武田勝頼。そういえば秀吉も太閤殿下でもなく、日の本の王でもなく、幼い秀頼の行く末を案じて武将達にひたすら頼むひとりの父親として死んだのだった。2016年01月24日「策略」扉が回転し死んだはずの男が現れる不思議ワールド真田館には、策略に使われた長男を気遣ったり次男に様々な技を教えたり、見た目はいい叔父さん風なのに、国衆を騙して裏で昌幸の策略に乗るしたたかな策士でもある出浦昌相登場。類は友を呼ぶ。 想い人に振り向いてもらうため足を怪我したふりをするきり、後の支配のため武田一族を手厚く葬ろうとする家康、トリを飾るのが裏切り者と見せかけて信長に自分を高く買わせようとする昌幸。恋と政、目的は様々あれど、描かれた策略突き詰めればすべて昌幸の言う通り「己の欲」から来ている。2016年01月30日(土)「真田丸」 「今宵ロックバーで ドラマな人々の音楽談義」聴取。ゲストは堺政人さんで、選んだ曲が全部大河のテーマ曲。「新撰組!」「篤姫」そして今回の「真田丸」どれだけ普通の音楽聞いてないんだ。ロックバーなのに。でも欠かさず見ていた頃の昔々の大河ドラマがちょっぴり懐かしかった。2016年01月31日(日)「挑戦」呼吸音の代わりに靴音響かせて和製ダースベイダー信長登場。このログレス信長が比叡山延暦寺焼き打ちして『大きくなりすぎたのだ…(おかざき真里さん漫画阿・吽)』と呟いたり安土城天主閣に石置いて皆に拝め!と号令かけるシーンが見たかった! 吉田鋼太郎さんお疲れ様です! 武田財閥が倒産後途中入社組真田課長がハゲタカファンド織田に転職するため「私は名門上杉企業からも誘いがくるほど有能。どうか子会社か支社のトップに」とアピールし一気に社長面接通過するサラリーマンが転職に成功する為の全てが詰まった回。責められ反転に転じる話術とはったりも含む。2016年02月02日(火)「挑戦」スタパ で榎木さん自ら「アナ雪と呼んで下さい」と言われたのでびっくり。確かに『真田丸』 で呟いてらっしゃる方のネーミングセンスは素晴らしいですからね。明智M秀とか真田丸どうでしょう とか。皆さんドラマを楽しんでらっしゃるのがよくわかります。2016年02月03日(水) 「挑戦」すごい。真田丸効果ですね。勝頼 WHO?~渡邊アナのヒストリア「秘話」~ 「武田勝頼」がいきなりクローズアップされたドラマがかつてあったでしょうか? 今年 2016年02月07日(日) 「窮地」しかし前回の衝撃で、歴史的一大事であるはずの本能寺の変が『いい大人の男二人がSMごっこしてたら行きつくところまで行って寺燃やしました!ついでに相手も殺しました!』というよくある痴情のもつれ殺人に見えてしまい困る。策とも言えない「押し通る」で伊賀を越え脱出した家康一行。互いの顔についたご飯粒を食べる姿はまるで遠足気分。唯一信長の死を知らない滝川一益と自分のポリシーを持っている上杉景勝だけがこの事態に動じず右往左往する真田らと対比。 信長の死を知って誰もが(家康すら)「逃げる」「静観する」「誰かの庇護を求める」と後ろ向きだったのに対して『運が開けましたぞ』の旗印と共に仇打ちに京まで攻めのぼってきた前向きコンビ秀吉&官兵衛はやはり常人とはどこか違っていたのだろう。2016年02月09日(火)「窮地」今回の体育会系伊賀越えで『本多忠勝いい奴じゃん』と思った人は是非。森雅裕『化粧槍とんぼ切り』( 集英社)本多忠勝の娘稲姫と真田昌幸の息子信幸の婚礼の引出物としてあの名槍「とんぼ切り」が浮上し、それ絡みの事件が起こります。2016年02月14日(日) 「迷走」どの大名に頼るかを考えていた昌幸が信繁の言葉で信濃の利点に気付き自分を中心とした視点に立ち返る。迷走から抜け出た昌幸が今後上杉・北条・徳川の大大名をどう振り回していくのか楽しみ。伊賀越えの疲労から体は未だ回復しないが頭はめっぽう冴えている家康のずる賢そうな笑顔も含めて。2016年02月15日(月) 「迷走」戦のない世を求めていたが彼自身の死が更なる戦を招く。外からの敵にはめっぽう強いが内なる敵には脆い。大いなる矛盾に満ちた信長の死後、戦乱の世をおさめるのは、戦に勝って満面の笑みの秀吉。後継者の座をほぼ手中にした天下人は、この笑顔の次に、一体どんな姿で登場してくるのか。 2016年02月21日(日) 「奪回」「望みを捨てなかった者のみ道は開ける」「面白くなければ人はついてこん」ばばさまと昌幸が信繁の今後の指針になる言葉を与える。失敗はするのが当たり前で悪い点を指摘して次のミッションに送り出す戦国の父昌幸。命のやり取りがかかると思えば次第に巧くなろうというもの。 こちらも戦国にしてはいい人すぎる上杉景勝。但し彼には能臣直江がついている。昌幸の言葉に小県安堵を微笑んで了承する景勝に「おいおいそんな男簡単に信じていいのか?」と言外の意味を込めた「殿!」のひとこと。だってほら言わんこっちゃない。真田兄弟の陰謀が上杉に迫る!人質を救いに来た昌幸親子を「よく来て下された!」と歓待し沼田と岩櫃の返還を言い出し別れの盃まで。裏切りが当たり前の戦国の世においてよくも生き残ってこられたという位人を信じるいい人の滝川一益。こんな人だったからこそのしあがれなかったのだろう。例え清州に間に合ったとしても。2016年02月28日(日) 「調略」信繁の二度の調略に見る人を説得する時のルール(現代にも転用可) その一 いくら正論であっても理論で人を説得しようとしない その二 情に訴える その三 これは信繁にはまだ難しいけれど調略する相手に感情移入し過ぎずあくまで自分の立場を忘れない事 今回のテーマはまっすぐな息子世代が老獪な親父達に転がされる「すぐに顔に出る息子世代」VS「腹の内は見せずに演技する父親世代」の対比。ここから外れているのがとばっちりで戦をする羽目になり今回の黒幕昌幸の思惑に気付く家康とどこまでもまっすぐでまっとうな景勝。2016年03月06日(日)「駆引」互いに顔は嫌いでも性根は昔から知っていて嫌いではなかったから同志となれた室賀と真田。二人が並び立つツーショットは今回のみであるだけに唯一の室賀の満面の笑みが哀れを誘う。真田丸旧武田領を巡る家康と真田信尹の駆け引き、人質を持ちかけるための昌幸夫妻の寝所での駆け引き、国衆自治の国を作ると見せかけて大名への野心を燃やす昌幸の駆け引き、様々な駆け引きが描かれるなかで大名同志の駆け引きが全ての駆け引き算段を引っくり返す回。 2016年03月13日(日) 「妙手」一回目は叔父の策を観察&後方支援、二回目は策を提案、そして三回目は策を全部丸投げ。昌幸の信繁教育法、スパルタなんだか放任なんだかいかにも戦国っぽい育て方をしていますな真田家。「こたびもだまされるということなら、わしの器がそれまでということよ」ああそういう考えをする人ですね真田丸の上杉景勝は。そしてそういう主君だから愛の兜を被り間髪入れぬ受け答えをぴしぱしとしながら、防波堤となって直江兼続が守りたくなってしまうんでしょうね。北条氏政の食べっぷりは精神状態とシンクロ。食べる分だけ汁かけ&一粒ずつの時は落ち着いている時、わしづかみにしたりつぶしたりする時は、精神に乱れが生じている時。いつもの北条=早雲以来の関東の雄の絶対的権威が、こんな所から崩れ始めている。2016年03月20日(日) 「祝言」「小県の国衆をここまでひっぱってきたのは真田昌幸」とその良さを誰よりも認めつつ「人として武士として劣ったと思ったことはない」昌幸への積もり積もった嫉妬心・敵対心に傾いた室賀。ぎりぎりまで両者とも決断を迷ったのではないかと思わせるクライマックスまでの展開に痺れる。2016年03月27日(日) 「人質」「任しておけ」「すぐに手をうつ」と返事だけはいいものの上の者が実際の処理を怠ると結局のところ下々の者が痛い目をみるだけ。君主に求められるのはその時よく思われることではなく嫌われることも厭わず決断すること(直江兼続がやるように)という教訓が読み取れる上杉エピソード回。 「出来ない約束ばかりする」「考えてものを言って欲しい」と下っ端武士が景勝のイエスマンぶりをぼやくのに対して「そういうお方なのだ。力になると約束されてしまう」とニコリとはしないものの丸ごと受け入れフォローもおさおさ怠りない直江兼続のツンデレっぷりがたまらない。 「死に様は生き方を写す鏡 己に恥じぬよう生きるのみじゃ」さすが景勝様!後の大阪の陣で対峙する二人がこの台詞をどう噛みしめるのか。2016年04月03日(日)「決戦」直江兼続の兜立に掲げた愛は老人や子供ら弱者への愛ではなく御屋形様&上杉家への愛しかないってことがよくわかる。たとえ勝とうと犠牲の出ない戦はなくどんなに緻密に戦略を練ろうと番狂わせの結果が一つも出ない戦もない。それが戦の厳しさと恐ろしさ。 旗を振った先に満を持して登場する昌幸かっこいいですね。「負ける戦はしたくない」と言った昌幸はこの後家康に戦では決して負けない。だが…「これで家康は引き下がるかのう」昌幸「長い闘いになるかもしれん」展開を先取りする台詞あり。「急いで集めた者達」「どのように役に立つのかわからんが(ふんっ+笑)」と言い訳っぽい前置きつきで「御屋形様が言った援軍はちゃんと用意したからね!」と言い捨て御免&置き捨て御免で老人と子供を置いていく食えない直江兼続いいですね。最初だけなのに場面をさらいます。 2016年04月10日(日) 「大阪」「ゴドーを待ちながら」ならぬ秀吉を待ちながら。昌幸、北条氏政、上杉景勝らが未だ見ぬ秀吉をイメージしながらあれこれと身の振り方を考える姿が描かれる一方で大阪城=後々因縁のある場所に乗り込んだ信繁が何の下準備もなく秀吉や茶々に会ってしまう面白さ。2016年04月17日(日)「秀吉」「羽柴秀吉という男今がてっぺんではないのか?」秀吉に関しては外れていた昌幸の予感は子飼いの清正・正則を含めたもともとの一族にとっては奇しくも当たっていたことになる。茶々とその息子と三成が絡んだことから崩壊していく幸せな一家団欒の図。昌幸「戦乱の時代よりも荒れ果てた土地を耕し国を建て直す時に役に立つ(信幸を評して)」薫「いちいちあなたの言葉を信じていたら身が持ちません」人を見る目はあるが時代を見る目に悉く敗れ続ける真田一族。気に入った他社新人社員を高級クラブに連れ出して自らホステスを口説く図を見せつつ、有能な部下に現場を押さえられると新入社員をダシにして逃れようとする成りあがり社長みたいだった秀吉と信繁。三成秀吉両者に恥をかかせないようにソツなくこなして覆面面接試験に合格か信繁。 2016年04月19日(火) 「秀吉」14話「大坂」で加藤清正が言っていた「殿が俺たちと一緒に野山を駆けめぐっていた時」で最後の「駆けめぐっていた時」は中国大返し。先がどうなるかわからなくて不安だったが彼等には楽しくもあったのか。確かに六話「迷走」で映った秀吉は共に戦った仲間と勝利を祝う裏のない笑顔だった。 2016年04月24日(日) 「表裏」心がさ迷う兄秀吉に対して「元は中村の百姓」というベースがしっかりしている弟秀長。さすが「内々の儀は宗易(千利休)、公儀の事は宰相(秀長)存じ候」「戦で世を決する時代は終わった」と言う石田三成は自らが世を決する関ヶ原の戦を起こしてしまうことをまだ知らない。 出した手紙は検閲され城の絵地図は記憶するよう命じられ親分のためには喜んで命を張る#アウトレイジビヨンド の鉄砲玉がうようよして、身の丈から外れた暮らしで心がついてきていない危ない人達がいる大阪城はまるでCIAかKGBか伏魔殿。 2016年04月27日(水) 「表裏」某ドラマの役のためにこの衣装でサックスを吹いていたらもっと時空が入り乱れていたことでしょう(笑) 2016年04月29日(金)「表裏」「真田丸」 で信繁が大阪城の図面を見ているシーンで思い出すのは「真田太平記 」で昌幸が同じく大阪城の図面を広げ幸村に「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」と問う場面。攻める側の心理を話しながら二人とも「どう守るか」を考えている。自分が采配を振るえない事を知らぬ昌幸が意気軒昂。「最後のレストラン」 なぜかトイレに出没して自分語りをする信長、クッキングして家来と「野山を駈け廻っていた頃の「真田丸」 「加藤清正」料理を森蘭丸らに披露する信長、邪魔が入って敦盛を最期まで歌えない信長。絶対に歴史ドラマには登場しないであろういろんな信長を楽しめました。2016年05月01日(日)「再会」頭が良すぎて先が見えているから中間のあれこれを説明しなくていいだろうと考える三成。しかし中間の葛藤やら何やらを説明しないと皆その人が何を考えているかわからない。秀吉が頼めば猿芝居にもつきあえる家康と誰に対しても同じ対応で感情を巧く出せない三成の差が関ヶ原の明暗に繋がる。 やけに初登場時から加藤清正のキャラを立ててきてるなぁと思ったら今回の決別をやらせるためか。表に出て来る言葉や表情を読むのに長けた動物的勘の優れた清正は政治的かけひきには向かない。家康に会う秀頼の傍に控え自分が邪魔者になることを家康にアピールする結果を招く未来まで見える。信長の時のトラウマで上洛を渋る昌幸を次第に懸念の目で見ている信幸。「誰もが皆この信濃が欲しいのじゃ」という状況ではなくなっていることを知らない昌幸。戦も超略も双方の武力だけでなく情報戦とトップの勘なのだと思わせる回。 しかし何気に日曜夜は脚本家まつり。NHK「奇跡の人」岡田恵和、「真田丸」三谷幸喜、TBS「OUR HOUSE」野島伸司、日テレ「ゆとりですがなにか」宮藤官九郎、しばらくテレビドラマから離れていたけれど脚本家の名前で見てみようかなという気に。2016年05月06日(金)視聴。巷ではすっかりヤンキー扱いの加藤清正が論語を読んでいて(実は勉強家アピール)書に落書きした猿をなでたエピ紹介。 山本耕史 新井浩文 両者の対談が少し紹介されたが全編はDVDあたりの特典になるのかな? 2016年05月07日(土) 「再会」「独眼竜正宗 」で死に装束で現れた伊達政宗に秀吉が「もう少し遅ければお前のここは危なかった」と言いながら杖で政宗の首筋をぺしぺし叩くシーンを覚えている大河ファンは、上洛を渋った方が価値が上がると思い込んでいる昌幸に対して「いやいやいや違うから!」と思いっきり呟いたはず。2016年05月08日(日)「上洛」最初に昌幸達が面会した時の陣容は、秀次が正面、右側に内政の石田三成、左側に軍事の加藤清正。この後秀頼の誕生がなければ、この構成で豊臣政権の政が行われていたのだろうな、とちらりとたられば歴史を思う。年齢もちょうど同じころあいだし。 #真田丸大坂城を見て信繁に「お前ならどう攻める」と語りかける昌幸の構図は #真田太平記 で蟄居中の二人が絵図面を前にしていた会話(「左衛門佐、わぬしならどう攻める?」)を彷彿とさせて懐かしい。但し今回のドラマでは昌幸に攻める気も半分あったように匂わせている。2016年05月15日(日) 「恋路」秀吉子飼いたちの抑えだった秀長が病気に倒れ、考えていることがだだ漏れの加藤清正が九州の地に旅立ち、気取りのない正妻・寧も遂に本心を隠すように。常に秀吉の言う事を即時に察していた三成にして「この先どこまで行くのだろう」と不穏な台詞を口にする。誰もが迷宮に迷い込んだ回。茶々が秀吉と寧の元に赴いて黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一では飽き足らず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。 まあ懐かしい。あの時の秀吉は緒形拳さんで消え入るような文字で「ついほ(は?)う しょす」というひらがなばかりの手紙を助左衛門に(だったかな?)渡すシーンがあったことを覚えています。2016年05月16日(月)「恋路」茶々が秀吉と寧の元に赴くと黒塗りの扉が閉まる所はまるで蜷川幸雄さん(追悼)の仏壇マクベスを見ているよう。日の本統一に留まらず唐入りを目論む野心に満ちたマクベスが秀吉、彼を唆すマクベス夫人は茶々とその息子(本人に意図はなくても)、殺される秀次はさしずめバンクォーか。開かずの扉を開けてしまったから茶々の未来の死に場所(大阪城の蔵)が定められ、同時に開きかけた若く美しい二人信繁と茶々の禁断の恋の扉は秀吉の圧力と信繁の自制によって閉じられる。だが切れたかにみえた二人の絆が最後に登場する茶々の予言によって再び結ばれ…恐ろしき哉女性。 2016年05月18日(水) 「恋路」城を見れば落とすことを人を見れば騙すことを考えずにはいられない真田安房守昌幸が犬伏で長男と泣く泣く別れた後、何の因果か現代に転生し、イケ面と訪問販売のスキルを生かして佐野の人々を次々と調略する #真田丸 外伝のようだった #鶴瓶の家族に乾杯 女性達が一様にふわぁっとなるのがもう。2016年05月22日(日) 「前兆」登場時は「何てヤンキーなことを」と思っていた加藤清正の「殿下は俺達と一緒に野山を駆け回ってないと駄目」の台詞が沁みる回。野山では見えたものが聚楽第では見えない、例えば民。秀吉が集めた刀で作った方広寺の大仏が消失して再建を行った秀頼の時に国家安康事件が。確かにこれも前兆。 2016年05月29日(日) 「戦端」姪にためらわず風車を渡せる作兵衛と甥に渡す風車を託す秀次。上洛しても次の機会を狙える家康と誇りと自信が邪魔をしてただ一度の上洛が出来ない氏政。ルネサンス期のイタリアにいそうな戦ウェルカムの千利休と、この中で最も戦をしたくないと考えている石田三成。様々な対比が登場する回。 今回のドラマでは「今度こそ義を貫きたい」と苦悩する御屋形様を「何とかして差し上げたい」とキュン萌えの直江兼続が自分の名前で御屋形様の想いのたけをぶつけた果たし状を家康に叩きつけるような直江状になるのだろうか。 2016年06月05日(日) 「裁定」「新選組!!土方歳三最期の一日(大鳥圭介&榎本武揚&土方歳三)」「清州会議」三谷さんはディベートシーン好きですね。 信繁の実直、江雪斎の鋭い舌鋒、全ては双方にいい顔した徳川家が始まりなのにしれっとして老獪な本多正信。食べるシーンが全くなくなり緊張感高まる北条家。2016年06月06日(月) 「裁定」秀吉にとっては「北条上洛のための駒」三成にとっては「戦を避けるための手段」北条にとっては「徳川との約定で我が領地とすべき場所」その土地を見た事もない者が頭越しにやり取りする非情さ。城を勝ち取るため亡くなった者の名を呟き柱に我が身を縛り嫌がる大叔父だけが真の沼田を知る。 2016年06月12日(日) 「攻略」「残念でござった。徳川殿の下で働くのが楽しみじゃったのに」と元寄力・昌幸から嫌味を言われ、思いもかけない場所で秀吉から国替えを言い渡される家康。しかしこの時点ではマイナスポイントと思われた所を後に覆していくのが家康の天下人たるところか 北条早雲から始まった戦国時代が四代氏政で幕を閉じる。上杉に直江がいたように、北条家にも、蹴鞠・薄化粧・香・歌などいかにも公家風の華やかな上辺で幾重にも隠した氏政の恐怖を、見抜いてくれる板部岡江雪斉がいた。主君は家を思い臣下は主君を思う。主君と臣下の絆に泣く。 「負け戦ほど無駄なことはない。無駄は大嫌い」だから秀吉が高松城で成功した水攻めを自分がやれば同様に成功するだろう、という過去の成功体験に頼った机上の論理に囚われてしまう「頭で考え過ぎるところがある」どこまでも能吏の三成。唐入りで武闘派との間に亀裂が生じる伏線がここに。2016年06月19日(日) 「滅亡」氏政の血ひとつない兜を示して「目に見えるものが一つあれば噂は噂でなくなる」と昌幸が言う。もう一つの目に見えるもの―後の大阪の陣に繋がる方広寺の「国家安康」「君臣豊楽」の銘に繋がる伏線。 「また御屋形様が勝手な約束をしてくるのでは」と心配し、戻ってくると無言でじっと見つめる直江兼続と上杉景勝の「約束等しておらぬ!(嘘)」のコントはいつもながらの癒しパート。そして主君に振りまわされる家臣がまたひとり登場。「何かと趣向を凝らす」政宗・小十郎コンビにも注目。 「華々しく戦国の世に幕を引く大いくさがしたかった」と語る北条氏政。「天下分け目の大いくさがしたかった」と語る伊達政宗。「その器ではない」 と言いながら遅れてきた戦国大名の代わりに二人が語った華々しい戦に関わる信繁。歴史の不思議。2016年06月26日(日) 「別離」動かぬ証拠があっても北条に武器を売っていたことをとぼけ通した悪辣な武器商人の顔を最初に見せておいて、そこから茶を点てる業について語る利休や木像事件の真相を後出しすることで、善悪いずれかにきっぱりと分けられない茶聖・千利休の複雑な人間性を表現している。鶴松亡き後を語る昌幸と家康をクロスカットで見せた後に御対面で狸同志の馬鹿しあいシーン。老獪な心を隠す大人達に比べ無心で水垢離をする加藤清正と福島正則ら若者達のなんと真っ直ぐなことよ(三成は祈りというより二人の気持ちを慮って参加)。 2016年07月03日(日) 「瓜売」遂に瓜売での出演を止める真田昌幸。息子の誕生と死に一喜一憂する関白秀次。秀吉自身がそれぞれの事をどう思っているかは一切語られていないのに周囲が彼の感情を慮って行動する事によって更に秀吉の虚像が独り歩きし始める。秀吉にとって良かったのかはともかく周囲にとっては悲劇の序章。 草刈さんの美声、わざと下手に演じる小日向さん、内野さんの増量。俳優が「役を演じる大名を演じる」面白さと役者魂を堪能。関白になって有頂天になった姿から息子の誕生を素直に喜べない自責、そして息子の死により失意の底に落とされる秀次の流転の回。 2016年07月06日(水) 「瓜売」『ガラスの仮面』の演目「紅天女」のような争奪戦となった「瓜売」。さしずめ姫川亜弓は特訓で見事な美声を披露した昌幸、対するは北島マヤもどき「己を見失って」演技力を持っていると思い込んでいる秀吉。相手を蹴落とす事も何とも思わない変化球の月影先生が出浦と考えるとおかしくて。2016年07月10日(日) 「不信」弟信繁の配慮にプライドが傷つく兄信幸。叔父の「仕事を楽にしてやろう」という配慮を自分を排除する意図ありと誤解する甥秀次。前者は後に修復されるが後者の修復はない。秀次が感じた秀吉の脅威や彼への怒りを、小早川秀秋が逐一見ているというのが後に関ヶ原で裏切る伏線立てまくり。2016年07月17日(日) 「受難」キリストの磔刑図を最期に見た秀次は人類の罪を一身に被るキリストと自分を重ね合わせていたのか。キリストの最後の言葉が「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」でこの場合神は父だったことを考えると今回ドラマで秀次が秀吉夫妻を父母と感じていたことと被るかも。 「力を持つと人は変わる」様を 「黄金の日々」で太閤を見て来た呂宋助左衛門が言うと説得力はんぱなし。昌幸の「官位を返上すると自分が悲しい」はスル―出来ても関白の「自分が関白として為した仕事」を反故にできない優しい信幸。兄弟は和解できたが叔父甥の仲は最後まですれ違い。 2016年7月24日(日) 「異変」懐かしい味を再現しようと工夫を重ねる糟糠の妻・寧と違い、普通に老いて亡くなる親を看取った経験のない茶々には、老いた秀吉はただ見苦しい。「美しいものだけ見て暮らして欲しい」という自分の台詞に復讐される秀吉。子供が出来て将来を意識した信幸と信繁の会話に犬伏の別れの伏線。 2016年07月31日(日) 「黄昏」秀吉の今(危なっかしい足元)を見る寧と未来(花咲爺を見たい息子)を見ている茶々。 無理やり元服させた幼い息子しかいない豊臣家と孫が二人もいる真田家。密書ではなく正攻法で情報を伝えた稲―信幸と、色仕掛けで昌幸から情報を得ようとしていた吉野太夫―本多正信。様々な対比。 2016年08月07日(日) 「終焉」「自分はこの先何の役に立つ?」と悩んでいた信幸が庭先で火遁の術を見てから長い伏線回収。皆には秀頼の事を頼んでいたのに信繁にだけは寂しい男石田三成の事を頼む秀吉。秀吉の支えとする灯をうっかり消す関ヶ原で裏切る小早川秀秋。出浦の件は「真田太平記 」の壺谷又五郎オマージュ。 2016年08月14日(日) 「応酬」8月14日もう酔っ払って管巻いて愚痴を言いながら寝てしまう仲には戻れない清正と三成。評定の場では信繁に視線を向ける上杉主従の景勝「言ったけれどだめじゃった(涙目)」直江「こういうお方なのだわかってくれ」という心の声まで聞こえそう。 2016年08月21日(日) 「動乱」もしかしたら新井さんの言っていた「究極のツンデレ回」刑部、信繁、秀家ら皆が三成の振り上げた拳を下ろさせようと説得する中で「お前はそんな奴じゃない」「腕相撲しよう」と説く清正。学園ドラマなら押し切られた生徒会長が番長に腕相撲で負けてめでたく仲直りパターンなのだが。持ってきた柿を食べる間も与えない細川忠興への性急な要請と言いこれまで積み上げられてきた三成の「人を不快にさせる何か」が炸裂する様をここぞとばかりに描写。家康が本田正信の画策により遂に天下取りに覚醒し、守られるばかりだった御屋形様が本気発言。関ヶ原を引き寄せたのは貴方か。2016年08月28日(日) 「挙兵」涼しい顔して「そんな考え方するとは貴方はバカか」と大胆な直江状を挟んで上杉主従が 「真田丸 」中一番幸せそうに見える。TLが公式とは異なる挑発的なイケ面ボイスの直江状で大騒ぎ。今まで度々デレをはねつけてきたにも関わらず三成が最も信頼していたのはやはり清正だったか。水をやりすぎれば腐る桃は「美しいことだけ見せる」ように過分なまでに周囲に甘やかされてきたために、政治的な判断を何もできなくなってしまう茶々に重ねられる。犬伏の別れは一度天下統一の世を見てしまった子供世代と乱世を体験した親世代の断絶なのか。 2016年09月04(日)「犬伏」劣勢に立たされているのに「嫌がる者は逃がしてやれ」と言ってしまう大天使御屋形様とそんな御屋形様に目を細める直江の上杉安定主従。こちらは逆で小早川秀秋に自ら間者であることを名乗る江雲斎は主君を操る気満々。本多息子は治部刑部の挙兵にあまり危機感がなく老獪な父親との差が歴然。父を無条件に信じてきた信繁が「夢物語はもう終わりに」と引導を渡す。「真田太平記 」では父子・兄弟の決裂として悲劇的に描かれていた「犬伏」が 「真田丸 」では再び訪れた戦国を生き抜くための前向きな別れに。これまで再三家康につくことを説いてきた刑部の「わしがお前を勝たせてみせる」に胸熱。2016年09月05日(月)御屋形様こと上杉景勝を演じるエンケンさんからのFAXに言葉を詰まらせる村上新悟さん いやーリアル上杉主従を見せて頂きました(眼福) 山本さんの出演回も見ていたそうだし出演者どうしが仲良さそう 録画しそこねた後半の目玉焼きクッキングが面白かった模様で残念。 2016年09月11日(日) 「勝負」次回信幸が「昌幸」の「幸」の字を捨てたから信繁が後に「幸村」と名乗って「幸」の字を拾ったということになるのか。このような伝わり方だから 「真田太平記 」で昌幸が言っていた「わけのわからん負け方」とぴったりはまる超高速関ヶ原。「戦は始まるまでが勝負で始まった時には既に決着がついている」という昌幸の理論は上田では勝ちに転じ関ヶ原では江雪斉の根回しによる秀秋寝返りによる負けに転じる。 2016年09月18日(日) 「信之」#真田丸 真田親子の九度山蟄居の報を聞いても何かをごまかすような感じではなく心から「親孝行しいや」と言葉をかける寧はもうすっかり政から身を引いた感じが滲み出ている。戦国時代生き残りだからこそ昌幸を本当は戦で負かしたかった家康の恨み骨髄の命。本当は家康昌幸どちらも悔しがっている。男闘呼組二人に追い詰められてはしょりナレ死する小早川秀秋。そういえば彼は子供の頃から予告ナレ死されていた。不憫。それとは対照的に、武士らしく闘って負けた治部刑部の御文庫コンビはやりきった感のある笑顔で退場。 2016年09月25日(日) 「昌幸」和製ガンダルフと化していく草刈昌幸は 表向きは諦念を滲ませつつ最後まで白馬の王子様御屋形様への思慕と、例え子供や村人相手であっても策を巡らせる習い性を抱え続けて逝く。#真田太平記 で「いずれ必ず戦になる。甲冑注文した」とウキウキだった丹波昌幸とは違い死ぬ際の執着は薄め。 「妻を託したのか」とも前回囁かれていたがツンデレ子飼いコンビ三成が清正に耳打ちしたのは海のものとも山のものともつかぬ秀頼のこと。最後まで豊臣家の事しか考えていなかった三成。彼に何度袖にされようと根っこは同じだと知っていたからこそ長い年月をかけて約束を果たす清正いいね。 2016年10月02日(日) 「歳月」真っ白な月に照らされる真田家の団欒。一瞬過った雲によってその白(=団欒)が陰り、風が吹いた後には地面に闘いの後の戦場の血を思い起こさせるような真っ赤な紅葉。まるで信繁を再び戦地に呼び戻すかのような描写。 2016年10月09日(日) 「幸村」#真田丸 治部が秀頼のためにと残し片桐且元が引き継いで育てた桃の木。無念のうちに去る前に大阪城を見上げて礼をする且元の隣で、熟し過ぎてしまい落ちている実がいくつかある。桃だけではない、策謀に疎く内向きの論理に終始し内部から腐っていく豊臣政権のありさまを象徴しているようだ。「新選組! 」 やこれまでの「真田丸 」で封じて来た回想シーンが秀吉の鳴らせなかったベルと共に怒涛のように信繁に襲いかかる。無念のうちに去っていった人々と彼等の残した言葉、そして楽しそうにベルを鳴らす秀吉の映像まで並べられたらもう、求められた人々のもとへ行くしかないだろう。2016年10月16日(日) 「入城」例え妻子を殺しても生き延びる道を選んだ家康ならではの台詞「なぜ滅びの道を選ぶ」。真田家では雁金踊りの裏でいつも密かな企みが進行中、そして必ず成功する。佐助が九度山の村長と一瞬目を見交わすシーンは「真田太平記 」の佐平次と「真田丸」 の佐助がドラマを越えてエールを送りあったようで。2016年10月23日(日)「味方」笑いパートのキーワードは「誤解」。作兵衛の信繁を思う心に打たれてわざと刀を落したと思われる信之。一見勇猛果敢に見えるのに戦が嫌いな小心者長宗我部盛親。スペシャルスイートから相部屋に移る気配りの人信繁。茶を飲みつつ豊臣家滅亡を決めてしまう事実上のトップ会談阿茶局と家康。 2016年10月30日(日) 「軍議」蔵でうっとりと槍に話しかける所はまんま死神の茶々。息子を守りたい母が誰よりも息子を死に追いやる元凶に。 新撰組!のカマキリ将軍の役だったことから今回もやっぱり邪魔者なのかと思わせての大野治長いい人。しかし片桐 且元よりも兵糧の読みが甘かったりといろいろ残念な面も。 「軍議」は「史実を無視して独自路線を行くか?」とまでの勢いで大阪城から打って出る策をあっさり淀君に潰される。こちらの淀君も秀頼を大阪城から決して出すまいとするが、その理由がひとひねりしてある「戦国24時 さいごの刻」を併せて読むと面白いかも。「十二人の怒れる男」みたいと思わせてラストにひっくり返す回。キリスト教布教、お家再興、死に場所を求める、自分の力試しと目的は様々な牢人達が集まったのは単に金のためだけじゃなかったのに保身のために秀吉や信長に転んだ大名たちを見て来た茶々には彼等の本心が見抜けなかった。 2016年11月6日(日) 「築城」牢人達が飲みにやってくると酒やその日獲れた魚で作った料理を出してくれる牢人御用達のバーみたいになっている大阪城の厨。主人公がタイトルを口にするとオープニングタイトルが始まり、クライマックスには馬のいななきの効果音まで。スタッフの意気込みを感じるなぁ。大阪城に籠る左衛門佐に「何万という大軍を率いて敵を蹴散らしたい」と言った事など忘れていて相変わらず権力者の太鼓持ちが似合う伊達政宗。一方の御屋形様は源次郎に言った「わしのようにはなるな」治部に言った「儂が徳川を倒す」の台詞をがっつり覚えているらしい表情。2016年11月13日(日)「完封」上田合戦の時のように地の利が全く使えず、城内の指揮命令系統が実戦経験がない者で締められるなどマイナスポイントばかりが重なる中、策で跳ね返して真の実力を見せる真田幸村、会心の勝利。凄腕のスナイパー毛利勝永やロードオブザリングみたいな内記など見せ場たっぷりの満腹感でした。 大阪の戦で真田と同じ赤備えの井伊直孝(直政の息子)の陣を遠くに臨みながら「ここへくるまでに物語があった」「いつか聞いてみたいものですな」と語りあう真田主従。来年の大河ドラマへのさりげない前振りですな。 2016年11月20日(日)「砲弾」出浦の真田愛(特に昌幸愛)のせいで蠅取り紙に捕まったハエのようになってしまった信之。団右衛門侍大将デビューに乗っかる勝永と又兵衛やんちゃ二人組。戦よりミサと家名が大事な長宗我部盛親と明石全登。後から参加する幸村。見事にばらばらのようでいてまとまる時はまとまる五人衆。 「あの人は死にたがっているように見えるのです」実の妹の言葉を裏付けるように、砲弾で死んだ侍女を見て、一瞬呆然としつつも必死で手を指し伸ばし近くに行こうとする茶々。「左衛門佐と秀頼とどこかで暮らしたい」その「どこか」は彼女にとっては別に現世でなくても良いのだ。「ただ勝てばいいというものではない いかに人を損なわずに城を守り切るか/城を攻め落とすか」大阪城の内と外で同じことを考えている幸村と家康。まさに好敵手。 2016年11月27日(日)「反撃」少し前に検挙された耳かきマッサージみたいになっている信之と小野のお通。自分ではそのつもりがなくても(ないのに)悪い方に悪い方に舵を切ってしまう片桐殿痛恨のナレ死。総攻めに拘る秀忠の若さと、ビビりが学習して文字通り外堀を埋めて負ける隙を作らぬようにする家康の老練さ。2016年12月04日(日)「引鉄」幸村は最初「なぜ城に来たのかわからない」と言っていたけれど、結局周囲の状況が彼に一つの道を指し示したことでわかる形になるのでは。大阪城の備えとしたかった幸村の思惑を越えて戦の引鉄となってしまう牢人達。策を立ててもそのように動かない人の集まりである兵の弱点を突いた回。ラスト数分の銃声は戦国の世、真田幸村、豊臣家、さまざまなラストデイズへの引鉄のようにも聞こえる。2016年12月11日(日)「前夜」ずんだ餅で将来の嫁のハートをゲットする片倉。父親に散々言われ続けていた兄上の息子への「黙れ小童返し」。ヒーローにチューされながら喋るヒロイン。自分が誘いを受けなかったことに拘り続ける毛利勝永。ラスト前なのにここぞと笑いを入れてくる 2016年12月18日(日)最終回無題早すぎる蝉の鳴き声に送られて城を出て、豊臣や天下のためでもなく愛した人や父や友のために家康を倒すと言い切る優しすぎる次男坊・信繁。エンディングに流れて来る回想を見ていると彼だけでなく登場人物皆が生きた証を残したドラマだった。「人の値打ちは時が決める」という内記の言葉通り最新の武器である銃を信繁(幸村)に持たせて「もしかしたら今回は銃で家康を倒すのか?」と期待を持たせておいて、その幸村を阻むのが徳川の新世代・秀忠というのが何とも皮肉で。武器=外側だけが新しくても内側=常在戦場という考え方=古いものが滅びていくということか。「真田丸」 最終回にあわせたかのようなNHKニュースの信繁ラストデイズに関する新資料の発見とかこの一年盛りあがりましたね。「平清盛 」も再評価されているし、時代は変わってももう一度大河に注目が集まる日が来てほしいですね。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】真田丸 完全版 第壱集【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]第弐集 [ 堺雅人 ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】真田丸 完全版 第弐集【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】真田丸 完全版 第参集【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]【楽天ブックスならいつでも送料無料】真田丸 完全版 第四集【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]楽天ブックス
December 24, 2016
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みなさん、こんばんは。今日から3連休ですね。生憎外は雨が降っています。新潟の火事はおさまったのでしょうか。気になりますね。さて、宇江佐真理さんの作品を今まで紹介してきましたが、今回が4回目です。泣きの銀次 虚ろ舟宇江佐真理「虚ろ舟」と呼ばれる光の球が轟音を立てて頭上を通り過ぎるのを岡っ引きの銀次は見た。やがて、銀次の周囲には次々と奇っ怪な事件が起こる。ともすれば折れそうになる気持を奮い立たせ、銀次は事件を追うが…。 「泣きの銀次」と異名を取った小間物屋の亭主・銀次を主人公に据えた物語は、子供の旅立ちで幕を開け、もう一人の子供の旅出ちで幕を閉じる。自身が物語の中心であった時代から、子供たちの問題に頭を悩ませる年代へと主人公の立ち位置も変わるが、相変わらず一本気で、血の気の多い性格が変わらないところがご愛敬である。本作では、家族にまつわるプライベートな部分と、その間に、江戸で起きるさまざまな事件にかかわってゆく公の部分が並行して描かれ、時にその二つは交差する。ここで描かれる事件の中には、現代に置き換えられそうな内容のものも登場する。児童虐待、ワーキングプアの若者、不正、そして冤罪事件。時代が変わっても、事件の呼び名が変わっても、関わった人たちの悲しみ、苦しみは長い歴史の中で連綿と続いてきたことがわかる。タイトルにもなっている「虚ろ舟」は、目撃者の証言からはUFOのような描かれ方をされているが、初老の域に手がかかる銀次が抱いた恐れや時代性のようなものも反映しているのかもしれない。講談社文庫 う44-9 泣きの銀次 3之章送料無料/虚ろ舟/宇江佐真理オンライン書店 BOOKFAN
December 23, 2016
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みなさん、こんばんは。冬至ですね。これから昼が長くなっていくのでしょうが、まだまだ寒い日が続きますね。今年もあと10日足らずになりました。さて、今日も 宇江佐 真理さんの作品を紹介します。玄冶店の女 (幻冬舎文庫)/ 宇江佐 真理なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる(西行) 西行のような元武士の僧が、目の前で頭を下げ、「かたじけない。」と言ったなら、「え、そんな、滅相もない。頭をお上げなすって下さいよ。」と恐縮しておろおろしただろうが、玄冶店の4人の女性達に、「おかたじけだねぇ。」と言われたら、「あいよ。」と首を振り向けて、その後の話がはずんだろう。同じ意味でも、言い方で、だいぶん感じが違うものだ。 この「おかたじけ」、普通は目上から目下の者に向かって言う時に使われる言葉だが、江戸・日本橋の「玄冶店」通りに住む、すっかりお馴染みの4人ーお玉、お喜代、お花、小梅ーの間では、それほど厳密には、この決まりごとが守られていない。大体、そんな堅いおつき合いじゃない。とはいえ、いくら芸妓屋「志の田」の娘で、多少大人の事情に通じているおませさんでも、一番年下の小梅が、一番年上のお玉に「おかたじけ。」と言う事はない。彼女は一番「おかたじけ」を言ってもらう方だ。 そして一番この言葉を多く言うのは、本篇の主人公、小間物屋「糸玉」を営む元・花魁のお玉である。大店の旦那と縁も切れ、子供のいないお玉は「すごおく」が口ぐせの小梅が可愛くてたまらない。つい甘やかして、小梅の三味線と踊りの師匠・お喜代に叱られる。でも、お喜代にしても、小梅が憎たらしくて、厳しくあたっているわけではない。風呂場で小梅の悪口を聞くと、出ていって深川仕込みの啖呵を切り、「さっすが元辰巳芸者!」と一声かけたくなるような、鮮やかな仇討ちをやってくれる、頼もしいお姐さんだ。薬種問屋の妾・お花は、時には小梅と本気の喧嘩もするような、年令のわりには子供っぽい女性だ。旦那がいながら、間夫の役者・五六八と相愛で、何だか見ていて危なっかしい。けれどそんな彼女でも、いなくなった子猫を探してきてくれた時には、ちゃんと小梅に「おかたじけ。」と言う。 誰かが熱くなれば、誰かが冷ます。少々の行き違いや、きつい言葉の応酬も、お互いに歩み寄れば、元通り。皆が賑やかに正月を祝う中、妾宅の多いため逆にひっそりしてしまう玄冶店で、共に日陰の暮らしをしてきたからなのか、血の繋がりはなくても、彼女達の絆、互いを思う心はとても強い。ある時は、相手のためを思って、何も言わず見守る。またある時は、あえて、きつい言葉で目を覚ますよう説く。でも、いずれの時も、本当に、相手のためを思えばこその行動だ。その気持ちがちゃんと通じているから、相手は心の中、あるいは言葉で「おかたじけ。」と言っている。その声を聞き取った相手も、やっぱり笑ってこう言う。「あいよ、おかたじけ。」この玄冶店には、「おかたじけ」が、涙と恋の思い出の数だけ積もっている。「玄冶店」「虫籠窓」「鈴虫」「残菊」「ゆず湯」「女正月」「如月」「桜雨」収録の連作短篇集。【中古】玄冶店の女 (幻冬舎文庫)/ 宇江佐 真理エイシンドウ 楽天市場店
December 22, 2016
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みなさん、こんばんは。芥川賞と直木賞候補作が発表になりましたね。みなさんの読んでいる本はありますか?今日は昨日に引き続き宇江佐真理さんの作品を紹介します。甘露梅 お針子おとせ吉原春秋宇江佐真理青梅の種を取り除き、上白糖と三温糖、蜂蜜だけでじっくり漬け込む。甘いものばかりの味つけなのに、赤紫蘇でくるんだ甘露梅は、口に含むとちょうど程よい甘さになっている。この甘露梅を作るのが、吉原の花魁の年中行事である。5月中旬から6月中旬・下旬にかけて作っておいた甘露梅は、翌年正月に、お年玉として客筋に渡される。なんでも年期が必要、ということで最初からうまい甘露梅は作れない。そして、上手に作れるようになった頃には、「とうが立っている」つまり、花魁としての生命が終わりに近づいた事を意味している。甘さの中の、苦さ。 花魁道中の華やかさには、誰でもが目を見張る。けれど、頭の飾りや帯、靴や服は、とても重たいし、服の中は、汗びっしょりだ。それでもやっぱり「いっちきれえ(すごくきれい)」と言われれば、にっこり笑うのが、花魁というもの。苦しい中の、微笑み。 また、自由闊達な物言いがもてはやされたとしても、年期が明けるか、落籍されるか、いずれかの方法によってでなければ、彼女達は、自由にならない。好いた人と、好きな時に一緒になれる事は稀だ。ましてや身分違いならもっての他。自由の中の、不自由。 岡っ引きの夫が死に、遊廓でお針子として働くことになった女房おとせが飛び込んだ世界は、いくつもの矛盾に満ちていた。慣れない言葉、独特の雰囲気に戸惑いながら、もとから気のいいおとせは引き合い茶屋の主人・凧助に助けられて、馴染んでゆく。ちょっとお節介なのも御愛嬌か。 身を落として誰も寄りつかなくなった花魁を慕う猫、身分違いの恋に悩む人気花魁達を傍目に見ながら、「息子が妻帯し、もう後は、隠居だけ」と思っていたおとせの人生にも、思いがけず春が巡ってくる。まあ、この様子が微笑ましいというか、何というか。目の前にいたら、必ず応援していたことだろう。年令を問わず可愛らしい女性を描くのがとってもうまい宇江佐さんは、「吉原」とこの物語が、とっても気にいったのだろうか。季節の風物詩を取り入れて物語る手法は、元花魁の女性を主人公にした「玄冶店の女」に引き継がれている。 表題作他「仲の町・夜桜」「夏しぐれ」「後の月」「くくり猿」「仮宅・雪景色」収録。【中古】 甘露梅 お針子おとせ吉原春秋 /宇江佐真理(著者) 【中古】afbブックオフオンライン楽天市場店
December 21, 2016
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みなさん、こんばんは。ドイツのクリスマスマーケットはにぎわうので有名なのですが悲しい事件が起こりましたね。昨年の11月に亡くなった小説家宇江佐真理さんの作品を紹介します。あやめ横丁の人々講談社宇江佐真理「手前ェ、誰を殺った」あどけない少年に、いきなりこんな事を聞かれたら、慎之介でなくてもどきりとする。ましてや慎之介は、結婚相手・七緒の恋人を、成り行きで斬ってしまい、自害した七緒の実家から追われている、つまり、曰く付きの身。(何で、あの少年が、俺の行状を知っている?あやめ横丁は一体どんな所なんだ?)そりゃあ、慌てもするだろうさ。少年が、一ケ所だけ言葉を変えて言ったなら、慎之介の二つの疑問はすぐに解けただろうに。言葉はいろいろ厄介だ。同じ事でも、身分が違えば全く異なる物言いをする。本書の各話のタイトルは「ぼっとり新造」「そっと申せばぎゃっと申す」など、本来ならば、幕府書院番頭の三男である慎之介が、使うはずのない町家の言葉で占められている。初っ端から彼は、葉茶屋の娘・伊呂波(いろは)から、「あめふりのにわっとりだね。」と地口(駄洒落)の洗礼を受け、面喰らう。一方伊呂波も、「この家の茶は極々上吉」と、物言いだけは立派ながら、蒲団一つたためない慎之介に、手厳しい。言葉も性格も環境も、まったく噛み合わないこの二人が、特殊な町・あやめ横丁で恋に落ちるのだから、運命はわからない。まあ、実際話してみなければ、人ってものも、わからない。口がほぐれれば、心もほぐれる。慎之介が町家の言葉に慣れてゆく過程は、そのままあやめ横丁に住む人々の人生を知ってゆく過程である。そして、今まで知らなかった世界に踏み込んだ事で、彼は「武士なら当然」とされてきた自分自身の行為についても、振り返る機会を持つ。横丁の成り立ちを知ってから、更にその考察は深くなり、世間知らずのお坊っちゃんから、彼は著しい成長を遂げる。ここは、映画『望郷』でペペ・ル・モコが隠れたカスバのように、ここから出さえしなければ安心という場所ではない。いつ敵が襲ってくるかわからないスリリングな状況を緩和するのが、冒頭の少年・太吉をはじめとする、個性豊かな住人の存在だ。とはいえ、抱えている業ゆえに、彼等は時に切なく哀しい結末を迎える。「あやめ横丁」の呼び名に込められた意味を、思い知った慎之介と伊呂波も、やはり切ない区切りを迎える。やっぱり言葉は厄介だ。けれど、思いを伝える事ができるのも、やはり言葉だけだ。最終話の一つ前、「あとみよそわか」で慎之介は、いろいろな人に言葉をかける。とりわけ、いずれここを出てゆく子供達に、自らをも戒める、とても大事な事を伝える。その言葉がどんな実を結んだかが、10年後の彼等を描く最終話「六段目」で語られる。この話が加わった事で、物語全体がぴしりと締まった。最後の一行まで決まり過ぎ。【メール便送料無料、通常24時間以内発送、午後1時までは当日発送】【中古】 あやめ横丁の人々 /講談社/宇江佐真理 / 宇江佐 真理 / 講談社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】もったいない本舗 楽天市場店
December 20, 2016
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みなさん、こんばんは。大河ドラマ「真田丸」終わってしまいましたね。前の三谷さん脚本の「新撰組!」の時の山南さんが立派に主役を張れるようになって中の人も結婚してパパになって…いろいろありましたね。あの頃今のようにSNSが発達してれば、もうちょっと評価も違っていたと思うなぁ。さて、こちらもかつて『恋人たちの予感』という映画でキュートなヒロインを演じていた女優さんが出ています。ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街でIN THE LAND OF WOMEN出演アダム・ブロディ メグ・ライアン クリスティン・スチュアート オリンピア・デュカキス ジョベス・ウィリアムス 冒頭シーンは、売れっ子女優になった恋人ソフィアに客がざわざわいる中で別れを告げられるカーター。彼は、売れないポルノの脚本を書いており、おそらくスタート時点では夢に向かって息もぴったりだったろうけれど、どちらかが売れれば心が離れていくのは、よくある別れのパターン。そもそも、大勢の人がいる中で別れ話をしようという所から、ソフィアの心がカーターにないのは自明の理だ。もし少しでも気持ちがあるのなら、相手が感情を出しやすいように、静かな所でするはずだ。そして事もあろうにカーターが泣き出したにも関わらず、ファンからサインを求められたソフィアは応じてしまう。ソフィアが特に残酷というより、振る側が無神経になるのは、ある意味仕方がないことなのだろう。 ミシガン州で一人住んでいる祖母フィリスが弱っているという知らせが届き、都会の喧騒を離れて心機一転しよう!と考えたカーターは、ぎくしゃくしたサラとル―シ―のハードウィック母娘と知り合う。傍目から見れば良き母親であるサラとル―シ―の仲はしっくりせず、サラは半ば諦めている様子だった。ところがサラの病気が見つかり、家族は不安に陥る。それにしても妻はともかく娘にも浮気が知られている父親ネイサンってどれだけ脇が甘いんだ。 ル―シ―からは的確なアドバイスを与える大人の落ち着きを湛えた男性として、サラからは自分にはもうない真っ直ぐな感情を持つ若者として好意を抱かれるカーター。うわー、まさかの?とドキドキしたが、ドロドロにならずにうまくまとめていた。 キュートなヒロイン枠だったメグ・ライアンがお母さん役を演じるようになるとは。とはいっても、カーターを励ますために「散歩をしててどこか別の世界に行ったと思えばいい」と言ったり、雨の中捨てられた子犬のようにしゃがみこんだりと、娘を演じるクリスチン・スチュワートのとがった感じと好対照を為す柔らかさとキュートさを持ったママになっていた。 ソフィアには振られたけれど、異なる世代の女性に好かれ、時たまおかしな行動をするおばーちゃんには溺愛され、ラストにはいい関係に発展しそうな女性との出会いも描かれたカーター。ここから彼のモテ期到来か!映画「ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で」この作品情報を楽天エンタメナビで見るランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で 【DVD】フリース無地 肩当て【Amour ROBE&VEST】(レディース/ベスト/はおり/ルームウェア/暖かい/秋/冬/春/入院/ギフト/プレゼント/マタニティ/産後/敬老の日)
December 19, 2016
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みなさん、こんばんは。今日は富士山の向こうに夕陽が沈むのがくっきりと見えて美しかったです。今日紹介するのは姿を見せないモデルに惹かれていく画家の物語です。シャルビューク夫人の肖像 The Portrait of Mrs Charbuqueジェフリー・フォード訳 田中一江 画家ピアンボは、「姿を見ずに、話だけを聞いて肖像画を書いて欲しい」と夫人から屏風越しに言われる。但し夫人とは、日に一時間しか話せず、絵の納期は1か月。ピアンボが拒絶しなかったのは、金のために望まぬ絵を書いていた自分から脱却できると考えたからだ。「やりたい事」という願いと「望まれる事」の間で苦しむピアンポの気持ちは、職業人なら理解できるのではないか。 「父親は結晶言語学者で、自分は空から降ってくる結晶を解読して未来を占う能力を受け継いだ」などと、奇妙な話でピアンポを惹き付けては、質問を巧みに躱す夫人。彼女のファム・ファタールぶりが絶品で、自分を愛してくれる誠実な恋人がいるにもかかわらず、ピアンポが夫人に惹かれてゆく理由がよくわかる。 今までは「幻想」と名がつくと「難しい」という印象があり敬遠していたが、本作は取っ付きやすかった。ピアンポと夫人のラブストーリーの部分や、街で起こる怪事件の謎を探るミステリー的要素が多かったからだろう。【中古】 シャルビューク夫人の肖像 / ジェフリー・フォード, 田中一江 / ランダムハウス講談社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】楽天で購入
December 18, 2016
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みなさん、こんばんは。今年は夏目漱石没後100年とあっていろいろなイベントも開催されました。朝日新聞では漱石の小説を連載しています。 夏目漱石没後100年を記念して制作された4回シリーズの土曜ドラマ夏目漱石の妻を見ました。ネット上ではオノマチ劇場と称されてましたが、なかなかどうして長谷川さんの顔面演技が炸裂。お二人とも芸達者でした。善人と悪人の間を行き来する竹中さんやダンディな舘さんがうまく締めていたと思います。【放送予定】2016年9月24日(土)スタート<連続4回>総合 毎週土曜 よる9時~10時13分【出演】尾野真千子 長谷川博己 黒島結菜 満島真之介 竹中直人 舘ひろし 壇蜜 加藤虎ノ介ほか【作】池端俊策 岩本真耶【原案】夏目鏡子 松岡譲 「漱石の思い出」【音楽】清水靖晃【挿入曲】シューベルト「ピアノソナタ第21番」ピアノ演奏 田部京子【制作統括】吉永証(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)【演出】柴田岳志、榎戸崇泰(NHKエンタープライズ)第1回「夢みる夫婦」裕福な家庭に育った19歳の中根鏡子は、高級官僚の父・重一にすすめられ、夏目金之助と見合いをする。金之助に一目ぼれする鏡子、一方金之助は鏡子の屈託の無い笑顔に魅了され二人は結婚、金之助が高校の教師として赴任した熊本で新婚生活を始める。金之助は帝大出のとびきりの知性派ではあるが、実は幼少時に養子に出され、家庭の温もりを知らない気難しい人物あった。夫のために家事や様々なことに頑張る鏡子だったが、失敗を繰り返しとんでもない事件を起こす。尾野さん池端さんに動物的な演技を気に入られたか。「足尾から来た女」に続く主演。家族に愛された経験がないから家族が欲しくて、でもいざ出来て見ると愛していると伝える術を知らなくて結果的にツンデレってめちゃくちゃ漱石に萌え。でも作家は基本的に自分大好きなんだよね。鏡子が漱石に俳句を教えてくれ、と言って猫の俳句を披露するシーン。一度説明してきょとんとしている鏡子を見て「あ、これはわからないな」と瞬時に鏡子を見切って上から目線に切り替えた長谷川さんの演技がうまくて面白くて。第2回「吾輩は猫である」英語研究のため夏目金之助はイギリスに留学、鏡子は東京の実家の離れで暮らすことに。ほどなく金之助は神経衰弱で様子がおかしいという噂が鏡子の元に届く。不安になった鏡子は、父の重一や、正岡子規に相談する。月日がたち2年余りの留学を終えて金之助が帰国。金之助との平穏な暮らしを願う鏡子だったが、金之助は急に暴力を振るうような人物に変わっていた。毎回これでもか!とばかりに夏目漱石の破壊された人格をアピールしたあと、ほんの少し「これだから漱石の事を好きなんだろう」というスパイスを利かせたストーリーがうまい。今回は保証人にはならない(共倒れはしない)が本人ではなく後継者に金は渡す(今できることをする)所かな。第3回「やっかいな客」夏目金之助の書いた小説「吾輩は猫である」が評判を呼び、金之助は一躍作家として有名になる。そして金之助は教師をやめて作家になることに興味を示すが、鏡子は猛反対する。そんなある日、金之助が幼い頃に世話になった養父の塩原昌之助が、夏目家にやって来る。塩原は金之助に昔のように親しいつき合いをしてくれと頼むが、金之助は金が目当てではないかと疑う。子供達に遊びを教えている時の優しい表情と金持ちになった息子にたかろうとするいじましさと善人か悪人か迷わせる養父を演じた竹中直人さんが巧かった。癒しコメディパートは漱石が生活苦を訴える鏡子に「(子供を)ポンポン生みやがって」と言うシーン。いや、一人で産めないし(笑)。最終回「たたかう夫婦」最近夏目金之助が女流作家の大塚楠緒子と親しくしていると知った鏡子は、気分が穏やかでなかった。そんなある日、夏目家に親しく出入りしていた足尾銅山の元坑夫・荒井が、鏡子のいとこの山田房子から借金したまま姿を消す。房子と荒井の行方を捜す鏡子。一方その頃から小説の執筆で忙しくなった金之助は、持病の胃の病の療養のために静岡の修善寺に行くが…。所謂「修善寺の大患」が描かれる最終回。傍にいて愛玩するにはいいが世話はしない文鳥=愛人Or理想の女性、気まぐれにやって来ては家の中をひっかきまわして去っていく猫=荒井。「幸せになれると今はもう信じてないのでは」「あなたは私を愛してくれていますか」実は自問したい答えを相手にぶつける夏目夫妻、合わせ鏡。1話以外は皆お金が原因で夏目家に騒動が持ちあがる。2話は鏡子の父、3話は漱石の義父、4話は小説のモデルとなった人物と鏡子の従姉。金を貸す(といっても返却はない)ことが、貸す相手を愛してるかどうかに結びつく点も共通の悩みどころ。夏目漱石の妻 [ 尾野真千子 ]楽天ブックス
December 17, 2016
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みなさん、こんばんは。スポーツのシーズンは一通り終わり、今はフィギュアスケートの季節ですね。こちらのゲームはご存知でしたか?ローラーガールズ・ダイアリーWHIP IT出演エレン・ペイジ マーシャ・ゲイ・ハーデン ジュリエット・ルイス ダニエル・スターン監督&出演ドリュー・バリモア テキサスの田舎町に住む17歳のブリスは、美人コンテストで優勝することだけが幸せな将来を送れると信じて疑わない母親の下で、コンテスト漬けの日々を過ごしていた。ある日彼女はローラーゲームに出会い、その魅力に夢中になる。 美人コンテストに娘を優勝させることにやっきになる母親は、かつて自分もコンテストの優勝経験を持つ。しかしおそらく結婚後の人生は自分が夢見たものではなかった。だから娘ブリスにその夢を継がせようとする。父親も過度の母親の期待を感じていながらも、家庭内の衝突を恐れて何も言わないで済ませようとする。 これがドリュー・バリモア初監督作だと知ると、親の期待のままに生きていた人生を取り戻すブリス=ドリューと見えてしまってなかなかイミシンだ。ドリューの場合は3代続いた演劇一家で、周囲の期待はブリスの比ではなかったはずだ。「ET」の子役で「かーわいい」と世界を魅了したにも関わらず、成人後はドラッグにはまったり、無軌道ぶりがゴシップネタになっていた。映画の中ではパパが「金なんて構わん 娘が幸せになるチャンスを失いたくないんだ I can take losing the money. I cannot take losing the chance for our kid to be happy.」と娘の選択を後押しするが、ドリューの場合はどうだったのか。 また、映画の中にはもう一人ドリューの分身とも思えるキャラクターがいる。ヒロインの敵役でアイアン・メイビンなんて二つ名まであるメイビンだ。ジュリエット・ルイス演じるメイビンは、偶然ブリスの秘密を知ってしまうが、仲間にばらそうとはせず、自分から打ち明けるように言う。また、戻って来たブリスに対しても「負かすなら噂じゃなくスケートで負かしてやる」とこれまたカッコいい啖呵を切るのだ。彼女は、17歳そこそこで騒がれたブリスに向かって劇中こんな台詞を口にする。「私は今31歳よ 自分に得意なものを見つけるためにそれだけかかった」ヒット作を生み出すプロデューサーとして、そして今回のように監督として、映画界に戻って来た彼女の本心ではないかとすら思える。ドリューがこの作品に魅せられた理由がわかる。(驚くことに原作は別にある)。物語と映画製作の現場両方で、ジュリエット・ルイスやドリューらかつての天才子役が、若手女優をサポートした作品。映画「ローラーガールズ・ダイアリー」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【楽天ブックスならいつでも送料無料】ローラーガールズ・ダイアリー [ エレン・ペイジ ]楽天ブックス
December 16, 2016
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みなさん、こんばんは。ぐっと寒くなりましたね。オスプレイの事故恐ろしいです。そしてカジノ法案通ってしまうのでしょうか。いくら考えても納得がいきません。スーパープレミアムドラマ「漱石悶々」を見ました。12月10日(土)午後7時30分~単発です。【出 演】 豊川悦司【夏目漱石】 宮沢りえ【磯田多佳】林遣都、青柳翔、鈴木杏、村上新悟、犬山イヌコ、尾上紫、六平直政、白井晃、秋山菜津子【脚 本】 藤本有紀(2016年「ちかえもん」で向田邦子賞受賞、ほかに「平清盛」、「ちりとてちん」など)【演 出】 源孝志(オッティモ)(ATP賞グランプリ『京都人の密かな愉しみ』、放送文化基金賞『遺恨あり』など)【制作統括】牧野望、豊田研吾、伊藤純、源孝志 「春の川を隔てて男女哉」 大正4年春、夏目漱石は、ある女性の面影を胸にこう詠んだ。女の名は磯田多佳。京都祇園のお茶屋「大友(だいとも)」の若き女将で、芸、才、美貌を兼ね備えた祇園の名物女だった。二人が出会ったとき多佳は36歳、漱石は48歳。その翌年漱石は49年の短い生涯を終えた。遺された日記や手紙から浮かび上がる京都の29日間。それは文豪の“最後の恋”だったのか-?大正4年、「硝子戸の中」を書き上げたばかりの文豪は、強度の神経衰弱と胃潰瘍に苦しんでいた。そんな漱石に、若い友人の画家・津田青楓が京都での静養を勧める。 3月20日夕方、漱石は投宿した木屋町の名旅館「北大嘉(きたのだいか)」で、多佳と初めて出会い強く惹かれていく。しかし多佳は祇園一の人気者。しかも茶屋の女将で、文豪だからどうこうなるという女ではない。大阪のイケメン実業家や百戦錬磨の老舗旅館の主人など、多佳に言い寄るライバルは多く、漱石は気をもむばかり…。ある日、梅見の約束をすっぽかされて逆上した漱石は、人力車で京都の街を暴走、ついには洋食屋で暴飲暴食し持病の胃潰瘍を悪化させて寝込んでしまう(3月24日の日記より)。動揺した友人・津田青楓は、あろうことか東京に連絡し、妻の鏡子を呼び寄せてしまう・・・せつない恋と大人の笑いが交錯する極上のエンターテインメント、果たして漱石先生の“最後の恋”は成就するのか? 悶々としながらも、文豪が人間らしく思うままに生きた京都の29日間を描く。ハセヒロに続いてトヨエツが演じる漱石。150センチそこそこの小男なのに二人とも背がすらっと高くてかっこよすぎ!妄想の中では多佳にもぐいぐい強く出られるし、粋な男女の会話も楽しめるのに、現実は常にええかっこしいのつまらない男に収まってしまう。そんな等身大の漱石をユーモラスかつ愛情豊かに描いていた。多佳さんの方は「忍ぶれど色に出にけり」を老舗旅館の主人に見抜かれるほどだったのに、漱石は当人に対しては全く見せていない。ここ「当人に対しては」がツボで、淡々とした語り手・津田青楓などには「一目で気に入ったようだった」とばればれだったようだ。たった一度の梅見を反故にされたことを延々と手紙でなじるところはやはり粘着質どすなぁ。
December 15, 2016
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みなさん、おはようございます。今日は雨ですね。月曜日から始まっているNHKスペシャルを見ています。Tokyo Trial東京裁判70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判。NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役)、ポール・フリーマン(英・パトリック判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事)、マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー)、塚本晋也(日・竹山道雄) ほか*NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作*判事役を演じる俳優たちは、それぞれの判事の母国出身テーマ音楽 中島ノブユキ 題字 赤松陽構造 語り 草笛光子【ドラマあらすじ】1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。第一回ああ敗戦国なんだな、と一番分かるのは食べ物。占領国の判事達が食べている帝国ホテルの豪華な食事と実映像のアルミ椀いっぱいの食べ物を喜ぶ子供。これ弁護側のドラマも見てみたい。結果ありきの裁判なら絶対圧倒的不利であり日本側の弁護人に立つ事自体圧力がかかりそうだ。そもそも戦争は個人を裁けばそれで済むのか、という問題は、個人を倒せば戦争はそれで済むのか、という問題に繋がる。済まないのは突撃作戦をやってもISが跋扈している現在を見れば明らかで、でも裁かなければ何らかのけじめがつかないから裁く、つまり結果ありきだった、と。 第二回裁判の舞台裏もパワーゲームだ。植民地として支配下にあり宗主国と現在も戦っているインドのような国と、帝国主義の名残の国が争っている。戦争は集団で起こした罪のようなものであるのに、個人を裁こうというのがどだい無理な話で、政治と法はやはりなじまない。第三話パル判事「正義を拙速に運ぼうとするとよくない」という意味の事を言っていたけれどまさにその通り。「これで罪に問わないとニュルンべルグ裁判の結果がひっくり返るから罪に問う」と最初から結果ありきで法の解釈をねじまげようとする国家とそれに乗っかろうとする法の番人。ドラマでは登場しなかったけれどしごくまっとうな理論ですね東条英機元首相。「戦争は相手がある事であり、相手国の行為も審理の対象としなければならない。この裁判は、勝った者の、負けた者への報復と言うほかはない」報復と裁判を分けるものこそ揺るがぬ法の原則であるのに。第四話戦勝国の判事として敗戦国かつ帝国主義の日本を裁いた共産主義国の中国とソ連の判事が政争に巻き込まれて失脚とは何とも皮肉な。「われわれはまだ戦争を悪として裁くことができない」予言めいた言葉はこれからすぐ隣の国の戦争や、そののちの東西冷戦へと繋がっていくわけで。
December 14, 2016
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みなさん、こんばんは。電車を待ってたらいきなり知らない男性に突き落とされるという事件が連続して起きて怖いです。むしゃくしゃしていたのかもしれませんが、なぜ見も知らない人を突き落としたくなるのか…。病んでますね。映画やさしい本泥棒を見ました。やさしい本泥棒THE BOOK THIEF出演エミリー・ワトソン ジェフリ―・ラッシュ 第2次世界大戦前夜の1938年、リーゼルは弟に先立たれ、母親とも別々に生活することに。リーゼルは、ミュンヘン近郊で暮らすハンスとローザ夫妻のもとに里子に出される。リーゼルは「墓掘り人の手引き」という本を大事にしていたが、その内容が少女向けでなかったため、ハンスは彼女が字を読めないとわかり……。 ファーストモノローグ「人はいつか死ぬ それは動かぬ事実だ どうあがいても永遠には生きられないOne small fact: you are going to die. Despite every effort, no one lives forever. 結末を言って悪いね 助言を与えよう その時が来たらじたばたするな しても無駄だSorry to be such a spoiler. My advice is when the time comes, don't panic. It doesn't seem to help.」などと偉そうな事をいうナレーター。「自己紹介がまだだが いずれまた会う 生きてる者とは距離を置く主義だ だが時に例外もある」などと言って、なかなか正体を明かさない。そんな謎の存在が興味を惹かれた存在として、リーゼルが登場する。 1938年ドイツ、彼女がやって来た時から、街には鉤十時の旗が翻る。ナチスドイツの影は次第に大きくなり、クリスタルナハトを迎えてユダヤ人排斥の空気が高まる。様々な映画の中でナチスを批判してきたが、この映画が注目したのは「自由な空気を奪っていくナチス」である。序盤に広場での焚書が描かれるが、ナチスはハインリヒ・ハイネ、エーリッヒ・ケストナー、ハインリヒ・マン、ベルトルト・ブレヒトら、ナチスの思想にあわないとされた本を焼却し、読むべきでないと禁じた。そんな中でリーゼルが手に取ったのはH・G・ウェルズの『透明人間』。ポール・ヴァーホーベンのトンデモ映画『インビジブル』の原作でもあるが、リーゼルが惹かれたのはフィクションとしての面白さだ。読むことで言葉を覚えていった彼女は、やがて表現する手段として言葉を使うようになる。 戦時下であるとはいえ、リーゼルに思いを寄せる金髪の少年ルディ、年上のユダヤ人の若者マックス、出会った時から彼女に辛くあたるフランツ、初対面から彼女を「お姫様Her Majesty」と呼んでくれる義父ハンスなど、こんなにいい男達に囲まれるヒロインが羨ましい。まあ、謎のナレーターに対してはラスト「人生とは何か 君に教えられた 一つ確かに言えることがある 私は人間というものに取りつかれている I wanted to tell the book thief she was one of the few souls that made me wonder what it was to live. But in the end there were no words. Only peace. The only truth I truly know is that I am haunted by humans. 」なんて言って礼讃。いやいやいや、取りつかれているのはリーゼルにでしょ!と。こんな人まで虜にする美少女、恐るべし。 マークース・ズーサック原作のベストセラー小説「本泥棒」を基に、テレビドラマ「ダウントン・アビー」などのブライアン・パーシヴァル監督がメガホンを取る。映画「やさしい本泥棒」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【楽天ブックスならいつでも送料無料】【ブルーレイ3枚で3000円!ポイント最大7倍!】やさしい本泥棒【Blu-ray】 [ ジェフリー・ラッシュ ]楽天ブックス
December 13, 2016
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みなさん、こんばんは。NHK衛星放送で3回シリーズで放送されていたアガサ・クリスティーのミステリそして誰もいなくなったを見ました。そして誰もいなくなったAnd Then There Were None出演サム・ニール チャールズ・ダンス ミランダ・リチャードソン 1939年、謎のオーエン夫妻から孤島の邸宅に招待された8人の男女を、使用人の夫婦が迎える。すべての客間には「兵隊の歌」の歌詞が飾られていた。「10人の兵隊が食事に行き、1人が喉を詰まらせ9人になった」で始まり、1人ずつ減っていくわらべ歌だ。夕食後に突然、レコードが回り出し、屋敷にいる10人それぞれが過去に犯した殺人を糾弾する声が響き渡る。直後に1人目の死者が出る。わらべ歌のとおりに…。 登場人物の回想形式で過去の殺人事件を紹介。ラスト、原作に登場する瓶に書かれた手紙までは描かれない。第一話メイド底が見えない程の入り江にロブスターの殻を捨てているシーンがあるけれど、彼らが罠に嵌って逃げられない事を象徴しているようで。原作ではインディアン島だったがそのままは差しさわりがあったのか兵隊島に。第二話「やっと終わると思うとほっとする」罪の意識に苛まれていた将軍のように振り下ろされる正義の鉄槌を待ち焦がれる人がいる一方でどうしても死を受け入れられない人も。指なめシーン一つであれだけの妖しさを出したミランダ・リチャードソンさすが。最終回・第三話「愛というのは金のかかる道楽よ」ヴェラの雇い主の言葉。をを、名言だ。死に向かう過程なのにスリーピース・スーツやワインや窓をぱぁっと開ける仕草がまるでひとつの儀式のようだったチャールズ・ダンス。さすが英国紳士。多分コントラバスかヴィオラだろうと想うがずっとなり響いている低音が不穏な空気を継続させていて雰囲気にあっていた。クリスティーは利己的な人を描くのがうまくて、第三者から見れば「いやそれは間違ってるよ」と言いたくなるのに当の本人が「あら、それの何が悪いの?」とあっけらかんな顔を返して探偵を含めた皆が唖然となるシーンがよく登場した。今回のヴェラも恋人に言われても「何が悪いの?」ってなものだった。アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった [ ダグラス・ブース ]
December 12, 2016
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みなさん、こんばんは。昨日と今日は急ぎの仕事をしていて、今までブログを更新する余裕がありませんでした。スケートはグランプリファイナルまできているんですね。そしてお隣の韓国ではとうとう大統領が弾劾されましたね。こちらは楽しく読める旅行ガイドです。おとなの釜山 歴史の迷宮へ吉貝渉、吉貝悠初めて韓国に旅行する人が訪れたい都市のナンバーワンはソウルだが、慣れてくると別の都市にも興味を持つ。だがいかんせん不安が先に立つ。ソウルは外国人が多いので英語も通じるし、地下鉄を駆使すれば大体行きたい所に行ける。しかしそれ以外の場所はどうなっているのだろう?そんな不安を抱く人達に、韓国第二の都市釜山を中心としたガイドブックはもってこいだ。 『釜山へ旅々』『釜山から旅々』にニ分され、前者は釜山からバスや地下鉄で行ける距離、後者はもう少し遠い距離の観光地を扱っている。但し後者の観光地も、宿泊地・拠点は釜山或いは慶州において観光した方が良い。アクセスも詳しく載っており、ハングルでの表記もあるため、この本を見せて現地の人に尋ねる事も出来る。ソウルよりも多少訛りがあるので、書き物を見せてのやり取りの方がスムーズだ。 写真が多い事も読者の魅力を惹きつける要素の一つだ。表紙の写真もそうだが、抜けるような青空とはまさにこの色のような空の事を言う。自分が旅行に行って撮ったら、こうはいくまい。一度釜山方面に旅行に出かけた事がある人も、自分の撮った写真とは別に、思い出として眺めてみたい美しい写真がふんだんに掲載されている。コラムや特集のタイトルも《いただきます、釜山》なら食べ物のこと、《お寺へGO!》は寺のことなど一見してわかりやすく設定されている。『釜山から旅々』は更に【慶尚南道】【全羅北道】【慶尚北道】【全羅南道】に四分され、最初に全体の地図、次にそれぞれの観光地の紹介と分類が分かりやすい。最後に旅行全般の情報や韓国の歴史、基本的会話などが掲載されているので、勇気を出して話してみようと思われた方にも使える。韓国ドラマ一辺倒の話題でもなく、「おとなの」と銘打っているが堅苦しい内容ではなく平易な文章で書かれており読み易い。この中の一か所でも興味を惹かれた場所、或いは興味を惹いた食べ物があった人は、是非釜山や慶州を起点として、韓国旅行をプランニングしてみては?【楽天ブックスならいつでも送料無料】おとなの釜山 歴史の迷宮へ [ 吉貝 渉 ]楽天ブックス
December 11, 2016
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みなさん、おはようございます。昨日は忘年会で東京の夜を歩いたのですが、至る所でライトアップしていて、とてもきれいでした。たまには夜歩きもいいですね。さほど寒くなかったし。さて、人気ドラマ『シャーロック』の名コンビ、シャーロック&ジョンが意外な形で共演している映画ホビット 竜に奪われた王国を見ました。ホビット 竜に奪われた王国THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG出演マーティン・フリーマン イアン・マッケラン オーランド・ブルーム ベネディクト・カンバーバッチケイト・ブランシェット スティーヴン・フライ ヒューゴ・ウィービング監督&脚本&出演ピーター・ジャクソン音楽ハワード・ショア ギレルモ・デル・トロ ホビット族の青年ビルボ・バギンズは、魔法使いのガンダルフや屈強なドワーフの一行と共に、たった一頭で一国を滅亡に導くと伝えられる邪悪な竜スマウグに奪われたドワーフの王国を奪取すべく旅に出る。竜の潜む山を目指す道中、巨大なクモの大群や凶暴なオークたちが一行の行く手を阻むように次々と立ちはだかり……。 物語を遡ること数カ月。酒場にいるト―リン・オーケンシールドを灰のガンダルフが訪ねて来る。トーリンはスマウグに王国エレボールを奪われたドワーフの王子であり、ガンダルフは部族を集めて石を奪うよう勧めに来たのだ。そして物語で言うところの現在―オークから逃げ回っているシーンに戻る。 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を舞台にしたJ・R・R・トールキンの冒険小説を実写映画化した『ホビット』3部作の第2章。冒頭で監督がカメオ出演。オークの襲撃→巨大蜘蛛の巣からの脱出→エルフの里からの脱出ととにかく逃げまくっているビルボとドワーフ。蜘蛛の巣からの脱出は縦移動、エルフの里の脱出は横移動と変化をつけており、ノンストップアクションで観客を引きつける。 今回原作には登場しないロン毛のレゴラスが王子様として登場。「エルフに関係ない事には不干渉」主義の父親に背いて、エルフ達を追いかける場面が本編の旅の仲間に加わる彼に繋がる。彼に惹かれているが身分違いを父王に指摘される女戦士タウリエル(オリジナルキャラ)との関係は、ドワーフのキ―リも交えた三角関係に発展しそうな気配。最近読んだファンタジーでは異種結婚もあり得たが、身分違いと種族違い、どちらを選んでも苦労しそうな感じ。王国を奪われてしまったト―リンと祖先が竜をあと一歩の所で仕損じたエスガロスに住む弓の達人バルドの出会いが運命ならば、彼等の名誉回復&活躍の舞台は第三作で与えられるのだろう。 それにしても今回ドワーフはクリフハンガーに繋げるためとはいえいらんことしいばっかり。金を流したり挑発したりして、宝の山に眠っていたスマウグを村に向かわせてしまう。カンバーバッチが声を担当するスマウグ、ドワーフを馬鹿にして翻弄してまさに自由自在ですな。「僕らのせいだ」ええそうですビルボ・バギンズ。指輪の持ち主でありながら、その魔力に抗う強い力を持っている、平凡ながら実は最強キャラの彼が、三作目ではどんな活躍を見せてくれるのか。映画「ホビット 竜に奪われた王国」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【楽天ブックスならいつでも送料無料】【【ポイント最大7倍】】ホビット 竜に奪われた王国【Blu-ray】 [ イアン・マッケラン ]楽天ブックス
December 10, 2016
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みなさん、こんばんは。みなさんの職場では忘年会は終わりましたか?私のところでは今日です。寒いですから早く帰りたいです。さて、こちらは刑事が主役のミステリです。終わりなき道Redemption Roadジョン・ハート ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス複数の登場人物による三人称視点で物語は展開する。1.今まさに女性を監禁しようとしている人物。名前も素性も一切明らかにされない。2.母親を殺した相手が釈放されると聞き、ふがいない父親の代わりに彼を殺そうと決心する少年ギデオン。3.少女監禁犯を拷問の末殺したとして、査問の対象になっている刑事エリザベス。4.女性を殺した容疑で服役し、仮釈放が決まった元刑事エイドリアン。当たり前だが、このうちの(1)の人物についてはなかなか明かされない。いずれこの4人が一堂に会する時が来るのだろうな…というのは予測がつくし、実際そうなる。そしてこの4人だけでなく、登場する人物が皆秘密を持っている。 そこで読者は「そもそも秘密って何?」という現在への疑問を抱きつつ「いつその秘密が明かされるのか」という未来へのハラハラ感と「なぜその秘密を明かさなかったのか」という過去への好奇心が同時に刺激される、というわけ。 それぞれ結構重き荷を背負っているのに、皆悩みを自分で解決してしまう。どんないたいけな少女でも、無力に見える少年でも、自分で何とかしようと行動を起こす所がアメリカ的だ。救いの手を差し伸べる人間関係はあるものの、最終的には自分で決着をつけるべきだという考えが根底にあるのかもしれない。かなり感情移入しているのか、彼女の心情をじっくり描いているため「のろい!」と感じる読者もいるかもしれない。ラストになってようやくテンポが良くなる。 Redemption Road=償いの道という原題は伊達でなく、彼等の秘密はずしりと重い。だが「その重さを乗り越えてこの先を生きることに価値がある、頑張れ!」という作家のエールも感じられる。『川は静かに流れ』『ラスト・チャイルド』でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)史上初の連続受賞を成し遂げた著者の新作。【楽天ブックスならいつでも送料無料】終わりなき道 [ ジョン・ハート ]楽天ブックス
December 9, 2016
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みなさん、こんばんは。いよいよノーベル賞ウィークですね。この人は出席しないようですが、何かと話題になりました。映画インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌を見ました。今年文学賞を受賞したボブ・ディランらしき若者も登場します。インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌INSIDE LLEWYN DAVIS出演オスカー・アイザック キャリーマリガン ジョングッドマン ジャスティンテインバーレイクフランク・マーリー・エイブラハム監督&脚本ジョエル・コーエン イーサン・コーエンカンヌ 映画祭審査員グランプリ 1960年代のニューヨーク、冬。若い世代のアートやカルチャーが花開いていたエリア、グリニッジビレッジのライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライターのルーウィン・デイヴィス。熱心に音楽に取り組む彼だったが、なかなかレコードは売れない。それゆえに音楽で食べていくのを諦めようとする彼だが、何かと友人たちに手を差し伸べられ……。 と粗筋にはあるが、実はオープニングシーンでルーウィンは待っていた男に「お前歌手を野次ったろ!」とボコボコに殴られる。「手を差し伸べられるどころか、痛めつけられてるやん!」と思って見ていると、ここから彼の過去に遡る。歌手ルーウィンはデュオを組んでいた相棒マイクが死んで以来ぱっとしない。二度とコンビを組もうとしないばかりか、過去の歌を歌うことにもわだかまりを抱いている。自分の家を持たず、姉、フォークシンガーカップル(隠れて妻と寝たことがあり、妻は自分のか夫のかわからない子を妊娠中!)、友人夫婦のもとを転々とする。常に金がなく、ある所から借りていき、返すと言うが当てはない。何せ歌に「金の匂いがしない」と言われているのだ。諦めて船に乗るかと思えば、大事な船員証が姉に「棄ててくれ」と言った荷物のなかにあったり、「印税は要らないから現金をくれ」と言って収録に参加した歌がバカ売れしたりと、やる事なす事裏目に出る。顔がどんどん白くなって「もしかして最後にこの人死ぬのかな…」と思ったが、そんな彼が悪戦苦闘しつつも生き抜いた一週間を描く。劇中猫が登場し、ルーウィンに懐き大人しく背中をなでられているかと思えば突然どこかへ消えてしまったりと芸達者。DVDのコメントでは「犬は人を喜ばせようとするけれど、猫は自分を喜ばせようとする」とあり、「これは演技か?」と見まごうような姿を見せたのはトレーナーの苦労の賜物。【楽天ブックスならいつでも送料無料】インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌【Blu-ray】 [ オスカー・アイザック ]楽天ブックス
December 8, 2016
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みなさん、こんばんは。12月といえば忠臣蔵ですね。そして忠臣蔵の時の将軍といえば…この方です!犬公方などと呼ばれていますが、そんな彼の真実の姿とは?最悪の将軍朝井 まかて 新撰組ファンならば、幕府軍を置いて自分だけ江戸に逃げた最後の将軍・慶喜。今年の大河ドラマや豊臣びいきの人ならば、タヌキ親父の初代将軍・家康。様々あろうが、この人物を挙げる日本人が最も多いのではないだろうか。五代将軍・綱吉。 華やかな元禄文化に影を落とすような生類憐みの令を発して「人よりも犬を大事にしたとんでもない将軍だ!」と憤る人もいれば、「どうして、あの時浅野家と吉良家を喧嘩両成敗にしなかった!もしそうしていれば、赤穂浪士の討ち入りはなかったかもしれないのに。」と偏った裁きに異を唱える人もいよう。だが、彼等のうち一人として、将軍その人の存念を知ろうとする人はいなかった。あなたはなぜそんな事をしたのか。あなたが望んでいたのは、本当にそういうことだったのか。 誰も聞いてくれなかった心のうちを、本人と正室・鷹司信子交互による三人称視点で描いたのが本書である。別のドラマや映画では、家臣・牧野成貞の妻と娘をお手付きにするなど好色なイメージが強く貴族出身の妻とは疎遠だったとされるが、本作に登場する信子は、突如武家社会の頭領となった夫を献身的に支え続ける。綱吉の生母・桂昌院や後継ぎを生んだ側室・お伝の方よりも心映えの優れた女性として描かれており、好感度は極めて高い。 一方の綱吉も、まるで理想に燃えた若き政治家のようだ。「そうせい殿」と仇名された兄の晩年の治世に不満を抱いていた綱吉は、知己を得て政に意欲を燃やす。「武ではなく文によって国を治める」という志のもと文治政治を推し進めた彼の頭にあるのは、天下万民が平和に暮らす世だ。だが理想は無傷のままではいられない。現実―家臣との衝突や天変地異―とぶつかり、擦り切れた人心の矛先は、政の中心である綱吉に向けられる。綱吉のみの視点であれば「自己弁護に終始した」と見られかねないが、妻・信子の視点を加える事により、彼の本心や世間との乖離が起きた理由が加わり、為政者の孤高と悲哀が垣間見える。 今ごろ「最悪の将軍」は「ようやっと理解者が現れた」と破顔しているのではないか。【楽天ブックスならいつでも送料無料】最悪の将軍 [ 朝井 まかて ]楽天ブックス
December 7, 2016
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映画シークレット・オブ・モンスターを見てきました。シークレット・オブ・モンスターTHE CHILDHOOD OF A LEADER出演ロバート・パティンソン ベレニス・ベジョ ヴェルサイユ条約締結直前の1918年、フランスにやって来たアメリカ政府高官には信仰心の深い妻と、人形のようにきれいな息子プレスコットがいた。しかし、プレスコットは教会へ石を投げたり部屋に閉じこもったりなど奇妙な言動を繰り返し、理由のわからない両親は当惑する。周囲の心配などどこ吹く風の彼は、ヴェルサイユ条約が調印された後のある晩に……。 映画は『最初のかんしゃく』『二度目のかんしゃく』『三度めのかんしゃく』『新しい時代』の四部構成で、『三度めのかんしゃく』と『新しい時代』のスパンは空いており、実際何年空いているのかはわからない。また、『新しい時代』は少年の成長した姿が描かれるが、実はこの情景が現実かどうかは明らかではない。というのは、彼の登場に至るまで丸窓、階段とエレベーターが短いショットで映し出されるが、これらはすべて少年時代に彼が見た夢のなかに登場する。また、ラストの車から降りたと思われる主人公の視点=カメラが乱れ、まるで彼が倒れてしまったかのような印象を与えるからだ。 本編はジャン=ポール・サルトルの短編「一指導者の幼年時代」が原作である。原作及び原題がLeader=指導者という意味であるのに対して、映画では単なる指導者ではなく、彼の意思の元一国が動く独裁者という設定になっている。さて当然見る者は理由を求めるが、どれだけ見ても、彼が独裁者となり得る理由が見当たらない。というより、は理由よりも「こんなに美しく裕福な家庭で育った彼が、なぜ独裁者となってしまったのか」言い訳を探すから見つからないのだ。というのは、プレスコットが最初に石を投げたきっかけがよくわからない。単にむしゃくしゃした、不愉快だけだったのではないか、と思える。もしかしたら、両親の間に漂う不穏な空気を感じ取ってしまったのでは、という見方もできる。というのは、少年や召使には名前があるが、父親にも母親にも名前はない。数カ国語を話す妻と国家の大事業に関わる夫はセレブカップルだが、仲は冷え切っている様子が窺える。それなのに上辺だけちゃんとした親を演じようとしている彼等の矛盾を感じ取り、同情的だったメイド・モナや家庭教師もいなくなることで、彼は頑なになりひたすらかんしゃくを周囲に向かって発散させる…という悪循環に向かっていく過程が描かれる。初登場時は天使の扮装をしていたプレスコットが、父親によって腕を折られた時には黒い吊りをし、ラストには制服になる。純粋さ・純真さを露わす白から邪悪な黒へと変わってゆき、重厚な音楽がもう一つの主役であるかのように鳴り響く。不条理な世界をこれでもかと見せつけられたと感じた人もいるようで、映画祭での評価は賛否両論だったとか。シークレット・オブ・モンスター [ ベレニス・ベジョ ]楽天ブックス
December 6, 2016
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みなさん、こんばんは。来年は大きく欧米が変わりそうですね。そしてお隣の国も。こちらは韓国の作家の短編集です。アンニョン、エレナ 金 仁 淑 韓国は激しい。怒る時も、喜ぶ時も、嘆く時も。恨という概念はよく知られているが、小さな領土に生きる彼等は、いつでも自分をせいいっぱいアピールしている。翻ってみると日本国民は農耕民族そのもので、天気という自分の力ではどうにもならないものと長年つきあってきた経験から、落とし所を心得ている。同じ喪失感を味わっても、おそらく日本人の方が根に持たない。だが、韓国人は違う。 また、彼等には、かつて一つだったにもかかわらず、分かれてしまった半身の国がある。目の前にあるのだから、執着しないことも忘れることも難しい。だから韓国が描く喪失感は、日本のそれよりしつこく、必ず喪われたものは満たされるはずだと信じる気持ちが日本より強い。『アンニョン、エレナ』の、父の言い残した言葉一つに拘って世界中のエレナを追い求める娘や、『息―悪夢』のぎょっとする語り手に感じるのは、強すぎるほどの喪失感もそうだが、同じくらいに強い「満たされたい」という彼等の願いだった。だが、この人は違った。李氏朝鮮末期の高宗に仕え、日韓併合の立役者として大韓民国の総理大臣に就任した李完用である。 七篇中唯一、実在の人物―李完用―が登場する短編が『その日』だ。「その日」とは、彼が刺客・李在明に襲われた1909年12月22日のことを指す。 物語は、刺されて重傷を負った李完用が、これまでの来し方を回想する形式になっている。物語に書かれているように、功績を認められ日本の侯爵位をもらった李完用の国内での評判はすこぶる悪い。だが、彼には彼の言い分があった。皇帝と国を愛していなかったわけではないのに、結果的には彼でなくても誰かがしなければならないことだったが、彼以外の誰にも許されていない行為に手を染め執着心を断ち切った李完用。母なる国の人々から敵意と恐怖を抱かれ、自分自身以外誰も信じていない李完用の深い孤独が沁みる良編であり、多少センチメンタルな気はあるものの、若い作者がここまで老成した実在の人物の内面に踏み込める洞察力を持っている事は、驚きであり、喜びであった。ほか『ある晴れやかな日の午後に』『チョ・ドンオク、パビアンヌ』『めまい』『山の向こうの南村には』の全七篇収録。【楽天ブックスならいつでも送料無料】アンニョン、エレナ [ 金 仁 淑 ]楽天ブックス
December 5, 2016
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島根出身の錦織圭選手が好きだと言った「のどぐろ」ようやく食べました。白身の魚でおいしかった。だしもとれて一回で二度おいしかった。(2013)映画楽隊のうさぎを見ました。楽隊のうさぎ原作中沢けい出演井浦 新 鈴木 砂羽 徳井 優 川崎航星 授業が終わったら、早く帰りたいと願う中学1年生の奥田克久は、ある日、不思議なうさぎを追い掛けたことがきっかけで吹奏楽部に入部。吹奏楽部は練習時間が最も長いクラブだったが、克久は次第に音楽に夢中になっていく。そして定期演奏会に向けて練習に励んできた克久は、ついにその日を迎える。 引っ込み思案な中学生が吹奏楽部に入部したことから音楽の面白さに目覚める姿を描いた中沢けい原作の小説を、『ゲゲゲの女房』などの鈴木卓爾監督が映画化。主演の川崎航星をはじめ46人の生徒役には、舞台となった浜松市在住の子どもを中心に、オーディションにより抜てき。 で、結局ウサギは何だったのだろう?吹奏楽に入る前から克久の回りをうろうろしたり、演奏している彼の傍で踊ったり。最初だけならもろ『不思議の国のアリス』の大変だウサギなんだけどなぁ。 ブラスっ子克久の中学一年から三年の春にかけての学生生活をブラスと絡めて描く。初心者の克久ともう一人の女子学生が、コンクールに向けて皆は練習しているのに、一人だけバチうちとマウスピース吹いてる場面なんか、身につまされる。いくら「君たちも一緒に本番なんだ」と顧問の先生に言われても、そんなに簡単に割り切れないんだよね。でも中学でやっておけば高校、大学とその先は楽なんだけど。中学生なら恋愛の一つや二つあってもいいんだけど、余計な枝葉だと感じてたのか、触れられず。そのかわり途中で去ってしまった部員や卒業した先輩が演奏会を見に来るシーンや主人公が目立つティンパニやってみる!と決心する音楽関係の出来事はクローズアップ。音楽って会得した瞬間が自分にしかわからないから、そのわかった瞬間を映像にするのは難しい。顧問の先生のオリジナル作品でコンクールに挑むのは画期的。 あくまでも学生目線で描かれた作品で、大人達は口にした言葉だけで判断される感じ。それにしても井浦さんと鈴木砂羽さんの息子ってどれだけイケ面&美人の両親なんだ。羨ましいぞ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】楽隊のうさぎ [ 川崎航星 ]楽天ブックス
December 4, 2016
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みなさん、こんばんは。日本にカジノができるんですか?なんだかねぇ。荒んでますね日本。さて、今日紹介するのはミステリです。ささやく真実Deadly Truthヘレン・マクロイ創元推理文庫奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。彼女が知人の研究室から持ち出した新薬には、強力な自白作用があった。クローディアはその薬を自宅のパーティーで飲みものに混ぜ、宴を悲惨な暴露大会に変容させてしまう。その報いか、深夜、彼女は何者かに殺害された……! ミステリでよくあるパターンとして1.誰からも好かれていて誰が殺したのかわからない2.誰からも嫌われていて誰が殺してもおかしくないが挙げられる。 1の場合は、善人だと思っていた人達の仮面がぽろぽろ剥がれていく面白さ&意外性で読ませ、2の場合は皆が怪しい状態で動機と機会があった者を探り当てていく、パターン1よりは割合短距離で犯人が見つかる場合が多い。本作は2だ。 こうした人間関係のごたごたに巻き込まれるのが好きではないウィリング博士だったが、今回も巻きこまれ(まあこれは主役だから)、あろうことか事件現場を目撃するような羽目になる。おや、これは意外と早く犯人が見つかるのでは?と思えるようなシチュエーションだが、こちらも王道ストーリーを踏襲し、よりによって必ず殺される前に「うわーそんな事するから、誰も彼もあなたの事殺したくなっちゃうんだよ~」と思うような事を被害者が仕出かす。まあ、無駄に容疑者を増やすわけだ。 とはいえ、マクロイはフェアプレイを貫き、最初から注意深く読んでいけば、ちゃんと犯人が分かるようになっている。 ウェリング博士シリーズ長編3作目である本作は真実がテーマであり、台詞にも「真実」を取り上げた台詞が多い。その中でも被害者の境遇と重ね合わせるのはこの台詞。「真実はわたしたちの手の届かないところにあるんでしょうね」「たぶんそのほうがいいんだよ。真実というのは不愉快で耐えがたいものだと相場が決まっているからね」 そう、真実は告白大会なんぞで暴露するものではなく、物陰で、こっそり囁かれるくらいの方がちょうどいいのだ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ささやく真実 [ ヘレン・マクロイ ]楽天ブックス
December 3, 2016
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みなさん、こんばんは。今話題のひと、トランプ次期アメリカ大統領には有名なタワーがありました。トランプタワーです。この映画にもゴージャスなタワーの所有者が出てきます。ペントハウスTOWER HEIST出演 ベン・スティラー エディ・マーフィ アラン・アルダ ティア・レオーニ ケイシー・アフレック マシュー・ブロデリック監督ブレット・ラトナー お札の絵が描かれているプールの底をゆうゆうと独りで泳ぐ大富豪アーサー・ショウ。マネージャーのジョシュ・バックスは、ニューヨーク・マンハッタンのNYペントハウスの最上階に住むショウが悠々と遅い朝食を楽しむ間も、朝早くから自宅を出て出勤している。ショウは部下であるとネット上でチェスを楽しむ気さくな人柄だ。今日からバイトに雇われたデブローともバーガー話で盛り上がり、その場で即採用を決める。ショウが20億ドルの詐欺容疑で逮捕される。それを機に、管理人ジョシュをはじめタワーの使用人たちの全財産もだまし取られていたことが発覚。自分たちの財産を取り戻すべく、ジョシュはペントハウスに忍び込んでショウの隠し財産を奪う計画を練るが……。 申し分のない好人物として登場したショウが、ジョシュ達から責められると今までの態度を一変させ「お前らは所詮替えが効くYou people are working stiffs, clock-punchers. Easily replaced. 」と特権階級を振りかざす嫌な悪役へと変貌する。ワルの金持ちから金を奪うのは凄腕の泥棒と相場が決まっているが、集まったのは1.有能なマネージャージョシュ2.バーガー店のバイト経験しかないデヴロー3.ジョシュの弟でジョシュから無能扱いされているチャ―リ―4.かつては株で儲けたが今は文無しのフィッツヒューと、どれも頼りないメンツばかり。 ここに投入されたのが、口八丁手八丁のキャラをラトナー作品で散々演じてきたエディ・マーフィ。ただ今までのエディからすると随分抑え目の演技のよう。コソ泥の彼は仲間に引き入れられたにも関わらず、彼等を出し抜こうとする。さあ、仲間割れも出てきて、ジョシュ達の作戦が成功するか?というテーマが二転、三転する金の行方と共に物語を引っ張る。金持ちが嫌味たっぷりに口にした台詞を、今度はジョシュ達が口にして溜飲を下げるという変化球ながら勧善懲悪もののお約束も取り入れて、スカッとする結末。実際にトランプ・タワーで撮影されたとか。映画「ペントハウス」この作品情報を楽天エンタメナビで見る ペントハウス(Blu-ray Disc)/ベン・スティラー/エディ・マーフィ【2500円以上送料無料】オンライン書店boox【菊家公式サイト/プリン/どら焼き】ぷりんどら 4個入
December 2, 2016
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みなさん、こんばんは。今、東京ではマリ―・アントワネット展が開かれていますね。彼女は最も王妃の近くにいた女性と言えましょう。カンパン夫人 フランス革命を生き抜いた首席侍女 MADAME CAMPANイネス・ド・ケルタンギ/著 ダコスタ吉村花子/訳マリ―・アントワネットが登場する映画には必ずといって出てくる脇役の一人が、カンパン夫人である。大抵は、勉強や規則が嫌いなアントワネットを口うるさく叱責する姿、或いは困惑する姿が描かれ、王妃の愚かさを際立たせる存在である。本書は彼女の評伝であるが、意外にも、彼女は王妃を嫌ってはいなかった。それどころか、革命後次々と人々が権力者に阿る中で、王妃への忠誠を忘れず、むしろその事で次の為政者ナポレオンに激賞されているのだ。 彼女もまた革命によって運命を変えられた者の一人だ。しかし彼女は運命の波を巧みに乗り切った。権力者に阿ったとの見方もあるが、彼女からすれば自分の信じるものは、最初から何一つ変えていなかった。 カンパン夫人ことアンリエット・ジュネは、貴族出身ではない商人の父の導きで語学と教養を身につけ、ルイ15世の娘たちの朗読係として宮廷に入る。その後、王太子として嫁いできたマリー=アントワネットの侍女となり、フランス革命まで約20年間仕えた。革命によって国王派の人達が処刑される中でカンパン夫人も姉妹を失い、遺児を託される。危機を乗り越えたアンリエットが、どうやって生活していくか悩んだが、夫は甲斐性なしで頼りにならない。彼女は女子のための教育施設を設立することを決意する。最初のナポレオンの妻であるジョセフィーヌの連れ子、オルタンス・ボアルネが入学したのを皮切りに、次々とナポレオン一族の女性たちがこの学校で学ぶ。オルタンスが師の薫陶を受けて、のちにオランダ王妃となる。女子教育への関心がきわめて低く、列女の母に育てられたナポレオンでさえ「女は頭が弱い」などと言い放っているのだから、当時の女性に対する感覚がわかる。時代の趨勢を見極めるのが男性でも難しい時代に、自らの教養を武器に生き抜いていく姿は、逃亡の好機を得ても、結局自分を変えられなかった王妃に比べると、実に逞しく心強い。日本ならば間違いなく朝の連続テレビドラマのヒロインになれるはずだ。 ただ、いくつか誤植が散見された点が残念だった。【送料無料選択可!】カンパン夫人 フランス革命を生き抜いた首席侍女 / 原タイトル:MADAME CAMPAN[本/雑誌] / イネス・ド・ケルタンギ/著 ダコスタ吉村花子/訳CD&DVD NEOWING【送料無料】国産 絶品うなぎ 「すぐうな丼(70gx3) お試しセット」(本格熟成醤油たれ付)【うなぎ ウナギ 鰻 蒲焼き 贈り物 ギフト のし対応 国産 国内産 あけみ 曙覧】10P28Sep16
December 1, 2016
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