こんばんは

流されの　身　人は避けて　通過してしまいますが

立ち寄ってくれる　人

凄く　感謝と　懇意が　湧くでしょうね (2024.11.29 20:29:47)

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Saltyfish @ Re:源氏物語〔12帖須磨 10〕(11/30) New! 源氏の奏でる琴の音・・・聞いている人い…

楓0601 @ Re:源氏物語〔12帖須磨 10〕(11/30) New! こんにちはももちゃんと近くの小学校に…

ぐーちゃんこ @ Re:源氏物語〔12帖須磨 9〕(11/29) New! 数日パソコンを開けていなくてm(_ _)m も…

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2024.11.29

源氏物語〔12帖須磨 9〕

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テーマ：フォトライフ(4814)

カテゴリ：紫式部と源氏物語

源氏物語〔12帖須磨 9〕

「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「源氏物語12帖須磨の研鑽」を公開してます。

昼間になると、従者たちを慰めようと雑談にふけったり、珍しい紙や絵具で手習いをしたりした。源氏は須磨の風景を実際に見ながら生き生きとした絵を描き、それを屏風に貼って楽しんだ。周りの従者たちもその絵を見て、「現在の名画家にここを密画で描かせたい」と喜んだ。源氏の美しさは、秋草が咲き乱れる庭を背景に際立ち、まるでこの世のものとは思えないほどだった。白い綾に薄紫を重ねた衣装をまとい、穏やかな佇まいで経文を暗唱する姿は、ただただ優美であった。遠くには漕ぎ回る船がかすかに見え、寂しげな唄声とともに心細い気分にさせた。空には雁が列をなして飛び、その声が船の音と似ていた。

故郷を恋しがる従者たちの心も、その場にいる源氏の美しさと優雅な佇まいに癒されていた。源氏は、「初雁は恋しい人に重なって見える」と詠んだ。従者たちも各々の思いを詠み、須磨の地での寂しさを和らげ合っていた。源氏は、入道の宮が「霧や隔つる」と言った昨年の秋を懐かしみ、またいろいろな場面で初恋人への思い出が蘇ってきて、ついには声を上げて泣いてしまうほどだった。しかし夜も更けた頃、周囲の者が「もうよほど更けました」と告げたが、源氏はその場から離れることができなかった。そして「巡り合える月の都は遥かだけれど、見るだけでしばし慰む」と詠み、居間に戻って恩賜の御衣を見てはまた昔を思い、悲しみの歌を詠んでいた。

そんなある日、九州から長官である大弐が多くの家族や郎党を伴って上京してきた。彼は須磨に源氏が隠棲していると聞き、名所を巡る中で娘たちも身なりを整えて訪れたが、源氏の愛人であった五節の君は船を降りることができず、寂しさと切なさに心を痛めていた。そこに聞こえてきた源氏の琴の音に彼女をはじめ周囲の者たちは感傷に浸り、涙を流した。大弐は源氏に挨拶し、都に到着すればすぐに会いたいと願っていたが、親戚や同行者の多さから今回は遠慮してそのまま帰ろうとした。源氏も「都を離れてからは昔の懇意な人々にも会えない状態だったのに、わざわざ訪れてくれて嬉しい」と述べ、名残惜しい気持ちで大弐を見送った。

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Last updated 2024.11.29 10:20:10
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■コメント

Re:源氏物語〔12帖須磨 9〕(11/29)

Saltyfish さん

源氏は琴の音で、自分の近況を知らせていたのでしょうか (2024.11.29 13:53:45)