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2010.06.27
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つい先日、 「富士に一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という記事 を書いたばかりですが、富士登山に関する新聞記事がありましたので、参考までに。

http://www.asahi.com/health/news/TKY201006250567.html

富士登山、健康状態にご注意を 5年で14人が心肺停止
登山人気が続く富士山で夏山シーズン中に、この5年間で14人が体調が急変し心肺停止になり、このうち13人が死亡していたことが、朝日新聞の調べでわかった。大半が中高年で、持病の自覚がなかった。高山病でも年間に500人が手当てを受けていた。富士山の山開きは7月1日の予定。専門医は「高山は想像以上の負担が体にかかる。体力の過信は禁物」と警告している。
2005年~09年の7、8月に登山中に救護された事例について、山梨、静岡両県警などに問い合わせた。最も登山者の多い山梨県側の吉田口(富士吉田市)では、落雷や滑落などの事故を除き、11人(男性10人、女性1人)が心肺停止になっていた。年齢は45~69歳(平均58歳)。富士吉田市立病院の前田宜包(よしかね)救急科診療部長の分析では、自覚はないが、隠れていた持病が悪化した疑いが多いという。静岡県側でも3人が心肺停止になっていた。
56歳の男性は、登山道で倒れたが、近くを歩いていた医師が心臓マッサージをして、救護所にあった自動体外式除細動器(AED)で救命できた。後の検査で冠状動脈の詰まりが分かったが、自覚症状はなかったという。
高山では体にかなりの負担がかかる。鹿屋体育大の山本正嘉教授らが登山経験が豊富な中高年7人の協力で富士登山中の健康状態を調べると、安静時でも血圧が高くなり、血液の酸素濃度は、慢性呼吸不全などの患者で在宅酸素療法の適用基準となる90%を大幅に下回り、山頂付近では平均で68%だったという。
高山病の症状を訴える人も少なくない。昨夏は537人が救護所で頭痛、吐き気などを訴え、高山病と診断された。大半は軽症だが、脱水症状や呼吸困難などで危険な状態に陥った例もあるという。
08年7月、9合目付近で高山病の症状を訴えた66歳の女性は山頂付近で呼吸困難になり、動けなくなった。20~30代の男性が寝不足や過労のままで山頂を目指し、過呼吸やけいれんを起こした例もある。

環境省によると、富士山には、天候不順だった昨年も29万人以上が登り、5年で1.5倍に増えるなど、富士山ブームが続いている。
日本登山医学会理事の増山茂医師は「初めての登山に富士山を選ぶ人も多いが、体力作りや健康チェックを受けてから慎重に登って欲しい」と話している。
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おそらく、日本の主要山岳のなかで、富士山はもっとも登山者数の多い山です。年間30万人前後が登ると言われます。うろ覚えですが、夏期の富士山の山小屋総軒数は50軒以上、全部を合計すると収容能力1万人以上と聞いた記憶があります。
私の知る限り、富士山に次ぐ収容能力の山小屋は北アルプス北部の白馬岳で、山頂付近に収容能力1000人を超える巨大山小屋が2軒、その他猿倉・白馬尻・鑓温泉・白馬大池・風吹大池・天狗山荘と栂池に山小屋がありますが、山頂の2軒以外はそれほど大規模ではないので、全部の収容能力を合計しても3~4000人というところでしょう。
ということは、富士山には必然的に山登りについての知識も技術も体力もない人が、大勢登ってくる、ということです。

技術的な難易度という意味では無雪期の富士山はごく平易な山です(と、自分自身は登ったことがないのに断定して良いのかどうか分かりませんが)。ただし、体力的には決して平易な山ではありません。もっとも標高の高い登山口の富士宮口(新五合目)から山頂までの標高差は1300m以上、富士吉田口(登山者が最も多い)からだと1400m以上あります。
この標高差は、だいたい南北アルプスや八ヶ岳の主要ルートの一日行程と同じくらいです。たとえば北アルプスの猿倉から白馬岳山頂までの標高差は1800m近く、上高地から槍ヶ岳山頂までは1700m近く、南アルプスの広河原から北岳まで1600mあまりです。(いずれも、私は1日行程で登ったことがありますけど)
それより標高差は多少小さいように見えますが、そのかわり全体の標高が南北アルプスの3000m峰より600mほど高い、つまりその分空気が薄いわけです。これは相当にキツイと思われます。

しかも、富士山では何故か深夜に登る人が多い。どう考えたって寝不足で山登りはキツイだろうと思うのですが。ま、私も夜行で登山に行くことが多いので、寝不足は同じかな。でも私はいつでもどこでも寝られる特技があるので、夜行バスでもそこそこ寝てますけど。
山登りの経験不足、体力も体力もなく、下手すると装備すらいい加減で、いきなり夜行登山など始めたら、体調が悪くなっても不思議ではありません。


ポトシ市の鉱山見学で、ほんの1時間か2時間ほど狭い坑道のなかを歩き回ったあとのことです。標高4400mの鉱山見学が終わり、その後4000mのポトシ市街地に戻ってきて1~2時間経ってから体調の異変を自覚しました。最初は異様な疲れです。ポトシに戻ってきて博物館の見学をしていたのですが、どんどん足取りが重くなってきて、立っているのが辛くなってきました。展示室一部屋ごとに座り込んでしまうような状態で、そのうちにだんだん頭痛も感じ初めて、そのとき初めて「あ、これは高山病だ」と気がつきました。
そのときボリビアは2度目で、それまでに高山病になったことがなかったから、自分は高山病にはかなり耐性があると思っていたのですが、やっぱりダメなときはダメなんですね。
とにかくよろめきながら宿に戻ったときには、耐え難いような頭痛。そのままベットにひっくり返って、食事もせずに丸々12時間以上寝込んでいましたが、寝ていても、途中何度か頭に痛さで目が覚めました。あんなひどい頭痛は、これまでの人生であのときしか経験したことがありません。結局、夕方3時か4時頃から翌朝7時過ぎまでひたすら寝込んでいたら頭痛は治ったのですが。
その時の経験から考えると、空気の薄い場所に着いてすぐに高山病の症状が出るとは限らず、数時間の時間差がある場合もあるようです。
それと、夜行バスでポトシに到着して(しかも、未舗装道路だったのでバスは猛烈に揺れ、あまりよく眠れなかった)、その足で鉱山見学に行ってしまったことによる疲れが、おそらく高山病の一因になったのでしょう。






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最終更新日  2010.06.27 22:04:27
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