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2011.11.08
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: その他
ギリシャ:政局混乱 首相と野党党首、ドン同士「領域」争い 南欧政治の典型

ギリシャやイタリアでは、総領などと訳されるドン(パトロン)が村人(クライアント)の面倒をみると同時に、搾取もする社会を表現するのに使われる。村人の中にはドンに反発する者もいるが、誰もが金銭や就職、トラブル解消で世話になっている。
ドイツは南欧の年金生活者が優遇され過ぎていると非難する。借金を返すため年金を改めろと言われると、ギリシャもイタリアも抵抗する。
例えば、イタリアの元閣僚は月に3万4000ユーロ(約360万円)の年金を受ける。なぜこんな高額になるのか。その疑問を解くのが「パトロンとクライアント」だ。ドンである元閣僚がクライアントの友人、知人、配下、故郷の縁者を食わさなければならないからだ。こうした一見無駄に見えるシステムで金が末端にまで回る。
「地中海圏の共通点はまともな福祉がなく、その穴を年金で賄っていること」(イタリア国立研究会議の社会学者、エンリコ・プリエーゼ教授)
福祉を充実させたドイツのように、メルケル独首相に命じられるまま年金を抑えれば、ギリシャもイタリアも困る人が出てくる。
ドイツなどが推す改革に、南欧が素直に従えない一つの理由は、制度、慣習の違いだ。それを変えるには時間がかかる。市場の変化に比べ、習慣変更のテンポは格段に遅く、その差がユーロ危機の要因となっている。
では、市場の速さを緩められるのか。それとも、南の慣習を変えるべきなのか。
10月31日に始まったギリシャの政治混乱は、結局のところ何を見たのか。パパンドレウ対サマラス。2人のドンの「領域」争いだ。
パパンドレウ家は政治家の名門で、日本で言えば鳩山家。国民は首相を「宇宙人」とみており、デモクラシー紙の見出しに「UFOと共に去りぬ」とあった。一方、サマラス家はペロポネソス半島南西部のエリート一族出身で、政策は金持ち優遇だ。その2人が意地で闘う。
「非常時なのだから挙国一致を」とそばの者はじりじりするが、彼らは後々の取り分、そしてドンとしての名誉もあり、簡単には引けない。2人のドンの争いは、地中海圏政治の典型と言えるのだ。

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なるほどね、と思いました。ラテンアメリカにはカウディージョ(カウディーリョ)支配と呼ばれる政治風土があるのですが、それとほぼ同種の政治風土が南欧にもある、ということですね。考えてみれば、イタリアのベルルスコーニなんて、カウディーリョの典型みたいなものですからね。

ギリシャの財政危機については、年金が高い、公務員が多いということがやたらと言われます。確かに公務員は多いようです。

公務員数の国際比較
これによると、ギリシャの人口あたりの公務員数は日本の倍以上です。もっとも、そのギリシャの公務員数が「多い」と批判しているドイツやフランスは、もっと公務員数が多いようですが。逆に、日本の公務員数は少ない、国際比較で見ると、日本の周囲にいる国は韓国を除けば発展途上国、中進国ばかりで、先進国と呼ばれる国でこんなに公務員の少ない国はない。しかも、この表では、日本の公務員数には自衛隊員が含まれているらしく、一方他の国の公務員数は、多くの場合軍人、または義務兵役を除いているらしいので、実質的にはもっと差が開いている可能性があります。

さて、もう一つの年金についてですが、確かにギリシャの年金は多いようです。が、この記事によると、それは年金以外の福祉制度があまりに貧弱だから、年金しか頼れるものがないというのが原因なのだそうです。

社会保障給付費の国際比較
この表を見ると、ギリシャは高齢者向け給付は確かに高い。イタリア、フランス、オーストリアに次ぐ水準です。しかし、社会保障給付全体で見ると、どちらかというと高い部類ではあるけれど、決して群を抜く水準ではなく、やはり批判しているフランス・ドイツの方が水準は高いのです。この表の中の高齢者向け給付というのは、老齢年金と介護給付を合わせた額なので、年金だけの割合がどうなのかは明確には分かりませんが、おそらく年金の割合が高くて介護給付の割合が低いのであろうことは容易に推測できます。
で、この表で見ても、やっぱり日本の社会保障給付費というのは、低い部類なんですね。公務員数とは違い、先進国中群を抜いて低いというわけではないけど、比較的低い部類です。

いずれにしても、「年金なんか削れ」で解決するほど簡単な話でもないようです。





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最終更新日  2011.11.08 23:52:46
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