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2012.05.14
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カテゴリ: 災害
菅前首相:浜岡原発「再稼働確約」否定…「中部電の希望」
(前略)
中部電は停止要請から3日後の昨年5月9日、運転停止を決定。記者会見した水野明久社長は、海江田氏と電話協議したことを明らかにし「津波対策完了を確認すれば、運転再開を認めるとの確約をいただいた」と述べ、内容を確認事項として公表した。
これについて菅前首相は「(中部電から)ある種の希望が表明されたことは否定しないが、日本のエネルギー政策の問題とは次元が違う。そこ(確認事項)で約束できるか、できないかを超えている」と述べ、「福島の事故は一企業が担いきれないリスクがあることを証明した。国民的に考える政策課題だ」との認識を示した。

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浜岡原発:海江田元経産相「再稼働非常に難しい」
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)が政府の要請で全面停止してから14日で1年。当時経済産業相だった海江田万里衆院議員が毎日新聞の単独インタビューに応じ、内閣府の有識者検討会が南海トラフの巨大地震で同市に最大21メートルの津波が押し寄せるとした想定を出したことを踏まえ、浜岡原発の再稼働については「非常に難しい」との認識を示した。
政府は昨年5月6日に中部電に対し停止を要請。それに先立つ5日に海江田元経産相は浜岡原発を初めて訪れた。「海岸の砂丘が一種の防潮堤になると説明を受けたが、素人でも防潮堤の役割は果たせないと思った」と振り返り、視察で最終的に停止要請の方針を決めたと語った。
また、水野明久・中部電社長が停止発表記者会見で述べた「津波対策完了後の運転再開の確約」について、海江田元経産相は「津波対策をしっかりやってと(水野社長に)約束した」と述べた。この確約を巡っては菅直人前首相が毎日新聞に「(中部電の)ある種の希望」と述べ否定したが、海江田元経産相は異なる認識を示した。

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津波対策完了後は再稼働させろという中部電力の意思表示があったことは間違いないようですが、それに対して政府側がどのように対応したかはどうもはっきりしません。ただ、中電とその件で直接やりとりをしたのは菅ではなく海江田のようですから、その限りでは海江田の言うことの方が事実に近いのかも知れません。

「津波対策完了後の運転再開の確約」について、海江田元経産相は「津波対策をしっかりやってと(水野社長に)約束した」と述べた。

これって、運転再開の確約に応じたのか否かという問いへの答えにはなっていないですよね。ただ、実質的には「津波対策をしっかりやれば再稼働して良いよ」という意味を言外に含めた答えなんだろうな、という気がします。毎日も「菅前首相とは異なる認識を示した」と書いているので、そういう意味だと解しているのでしょう。

ただ、海江田と中部電力との間のやりとりがそのようなものだったとしても、「日本のエネルギー政策の問題とは次元が違う。そこ(確認事項)で約束できるか、できないかを超えている」という菅直人の言い分は、まったくそのとおりなのです。
浜岡原発の危険性については当ブログで度々指摘していますので、詳細は繰り返しませんけれど、

東海地震の想定震源域のど真ん中にあり
軟弱地盤の海岸砂丘付近にあり
津波の波高が高まりやすい岬の突端近くにある


という最悪の条件の原発です。しかも、中部電力は電力各社の中でも原発への依存度が低いので、原発を止めた際の影響も比較的小さい。
それらのことを考えれば、この危険な原発を再稼働させることなどあり得ないと私は思います。私は段階的脱原発論者つまり、今後10年くらいの時間をかけて原発を全廃すべきだと思っています。それはつまり、(廃炉の時期を確約の上でなら)いったん原発を再稼働することはやむを得ないということでもあります。だけど例外が二つある。それは浜岡ともんじゅ。この二つについては「即時廃炉」以外の選択肢は認めるべきではありません。本当なら直ちに核燃料を撤去すべきで、そうすれば防潮堤の整備にお金をつぎ込む必要もなかったのですが。

それにしても、中部電力はそんな浜岡原発をそれでも再稼働させろとはね。東海地震が将来いつ起こるかは分かりませんけれど、それが起こって福島第一原発と同程度の事故が発生した場合、その影響は福島第一よりはるかに大きなものになるはずです。20キロ圏内の人口が福島第一よりずっと多いし、40キロ圏内まで広げれば静岡市もある。福島第一の事故でも常磐線が不通になったけれど、浜岡では東海道新幹線と東海道線、東名高速がいっぺんに切断されることになる。東海地震が来ればどのみち不通にはなるでしょうが、原発事故の場合は、その切断が数十年という期間に及ぶ可能性があります。それらの事態に対する補償、賠償を全部中部電力が他者の助けを借りずにできる、とでもいうのでしょうか。そんなはずがないことは明らかですね。





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最終更新日  2012.05.14 22:56:54
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