おっちゃん

>石油や天然ガスの代替になるのなら期待していいのでは?

天然ガスの「代替」ではありませんよ。だって、メタンハイドレートは天然ガスそのものなのですから。通常は気体あるいは液体で存在するものが、固体で存在しているってだけの話。

間違ってもメタンハイドレート層が崩壊して大量噴出と言う事態が起こらないのであれば、あとはコストの問題だけです。いずれにしても、研究は続けるべきですが、現時点ではコスト的に論外です。 (2013.03.14 00:30:01)

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2013.03.12
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: その他
メタンハイドレート:愛知県沖で産出成功 課題はコスト

「米国の(新型天然ガス)シェールガスも(開発が)技術的に難しいとされた。課題をひとつひとつ乗り越え、日本周辺の資源が一日も早く活用できるようにしたい」。茂木敏充経産相は12日の記者会見で国産燃料開発に意欲を示した。
日本近海では、東部南海トラフ海底だけで国内天然ガス消費量の10年分以上を賄うメタンハイドレートの埋蔵量が見込まれる。日本海の秋田・山形・新潟沖や北海道・網走沖などの海底でも存在が有力視され、日本近海の埋蔵量は国内天然ガス消費量の100年分との試算もある。
政府はガスを安価に採取・貯蔵する技術を5年以内に開発、18年度にも商業化したい考え。東京電力福島第1原発事故後、原発再稼働が見通せない中、経産省は「エネルギー確保の切り札」とメタンハイドレートに期待する。
ただ、開発コスト低減は難題。海底のメタンハイドレートからメタンガスを分離するには▽周囲の温度を上げる▽圧力を下げる▽特殊な薬剤を注入する−−などの作業が必要。掘り当てれば噴出する通常のガス田に比べ、井戸1本当たりのガス採取量は10分の1〜100分の1程度とされる。水深約1000メートルの海底を約300メートル掘り下げてガスを取り出す今回の試験採取にかかるコストは100万BTU(英国熱量単位)当たり約50ドル。シェールガスの米国での市場価格(約3ドル)に遠く及ばず、日本の天然ガス輸入価格(約15ドル)の3倍以上だ。
今回の試験採取にたずさわる独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMEC)幹部は「コスト低減には採取量を増やす技術革新が不可欠」と話す。
海底のメタンハイドレート層から産出されるガスは都市ガス主成分と同じメタン。このため、少し手を加えるだけで家庭や発電所用の都市ガスとして使える。石油や石炭に比べて、燃やした時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ないのも大きなメリットだ。
ただ、メタン自体はCO2の25倍もの温室効果をもつとされる。このため、開発では、メタンそのものの漏れを防ぐ生産方法の確立など、環境面の対応の徹底も求められそうだ。
メタンハイドレートは低温高圧下でメタンと水が結合した氷状の物質。1気圧の下ではマイナス80度以下、0度の下では23気圧以上でのみ存在する。メタンを取り出すには温度を上げるか、気圧を下げ、水と分離するのが有効とされる。今回の試験採取では井戸の中の水をポンプで抜きメタンハイドレート層の圧力を下げて、ガスを採取した。
メタンハイドレート層は海底面下500メートル程度までと比較的浅い範囲に分布する。このため、将来は海岸と今回の試験に使われた「ちきゅう」のような探査船を可動式パイプラインでつなぎ、場所を変えながらガス田を掘り当てていくことなどが視野に入りそうだ。

---

以前に、メタンハイドレート採掘の危険性について記事を書いたことがあります。

メタンタイドレートに安易に手を出すな

記事にあるように、メタンガス(天然ガス)は、二酸化炭素の排出量が少なく、そのほかの環境汚染物質の含有量も少ないので、化石燃料の中ではもっとも環境負荷が低い燃料です。ただし、その前提は「完全燃焼した場合」です。メタンガスには、二酸化炭素よりはるかに強い温室効果があります。従って、燃焼されないままのメタンガスが大気中に放出されてしまうと、二酸化炭素以上に地球温暖化の要因になる可能性が高いのです。
そして、地球の歴史の中では、何らかの理由(おそらく火山活動)によってメタンハイドレート層が突如として溶融し、メタンガスを大気中に噴出し、激しい温暖化を招いたことが何回かあります。最近では5500万年前にそういうことがありました。もっとも大規模だったのは2億5000万年前、ペルム紀末期です。このとき、地球史上最大といわれる生物の大量絶滅が起きています。地球上の全生物の95%の種が絶滅したと推定されています。

メタンハイドレート層の崩壊には、そのような危険性が秘められています。
メタンハイドレートは海底の低温と高圧の下では固体となっていますが、地上の常温・常圧下では、気体になってしまいます。採掘方法を間違えて、メタンガスが噴出するような事態が生じると、とんでもないことになってしまいます。

さいわいなことに、今回試掘が行われたあたりでは、メタンハイドレートは海底にむき出しになっているわけではなく、海底の土砂の下に埋まっているようです。記事中に海底を300メートル掘り下げてとありますし、ネット上ではない毎日新聞の紙面にはイラストが掲載されており、それによれば、やはりメタンハイドレート層の上には地層が乗っかっているとのことです。
海底にむき出しでないのなら、メタンが噴出する事態はそう簡単には起こらないだろうと思われますから、とりあえずは安心です。

ただ、とりあえず純技術的にはメタンの産出が可能と分かったというだけで、経済的に算出の採算が取れる状況には程遠いようです。なんといっても、液体や気体で存在する化石燃料と違って、個体で存在する燃料の扱いは、なかなか難しいものがあるのでしょう。天然ガスの米国の市場価格が100万BTUあたり3ドル、日本の輸入価格が同15ドルに対して、産出コストが50ドルというのでは話にならないでしょう。現状は、コストが下げられる新技術が開発されるまでは待っているしかありません。


時々、意図的にガスを採掘したわけでもないのに、勝手にガスが噴出し発火して爆発事故が生じることがあります。有名なのは、2007年、渋谷の 松濤温泉シエスパ爆発事故 です。
その前、2004年にも、 千葉の九十九里いわし博物館で爆発事故 が起きています。

で、この巨大ガス田、現在では千葉でわずかに採掘が行われているものの、東京などでは採掘が規制されています。ガス採掘に伴って地下水がくみ上げられ、それが地盤沈下の原因となるからです。確かに、東京の下町から千葉にかけては、かつて地盤沈下が社会問題となった地域です。ただ、ガスの採掘目的ばかりでなく、工業用水として地下水を大量に取水したことも大きな原因なのですが。

地下水ごとガスを採掘してしまうと、再び地盤沈下が起こる可能性がありますが、ガス成分のみを抽出して採掘し、水はくみ上げないような採掘方法が開発されれば、地盤沈下もかなりの程度防げるのではないかという気がするのですが、そういう技術開発は無理なのでしょうか。少なくとも、温泉施設の地下水汲み上げがよくて、ガス採掘がダメだ、という理由はないように思えます。





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最終更新日  2013.03.12 23:07:08
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Re:メタンハイドレート(03/12)  
おっちゃん さん
テレビでやってましたが、地中で気化させてガスだけ吸い出す技術でやるそうですよ。
石油や天然ガスの代替になるのなら期待していいのでは? (2013.03.13 09:16:26)

Re[1]:メタンハイドレート(03/12)  
inti-sol  さん

Re:メタンハイドレート(03/12)  
Bill McCreary さん
想像ですが、採掘が可能になるのは相当先じゃないですか。だいたいこういうニュースはしょっちゅう流れますが、なかなか実用化されるにいたりません。 (2013.03.14 20:49:02)

Re[1]:メタンハイドレート(03/12)  
inti-sol  さん
Bill McCreary さん

>想像ですが、採掘が可能になるのは相当先じゃないですか。

はい、そうだろうと思います。技術的に戸言う意味ではなく、経済的な意味で、ですが。
東シナ海のガス田だって、果たしてどの程度採算が取れるのかは大いに疑問の余地あり、ですが。

そういえば、携帯電話は1970年の大阪万博で、その原型が展示されたそうです。しかし実際に携帯電話が世に普及したのは、1990年代末頃のことです。その間二十数年かかっています。テレビは、日本においては1926年にはじめてブラウン管テレビの試作が行われ、本格放送が始まったのは1953年、やはりこの間37年かかっています。このことから類推すると、採算ベースでメタンハイドレートの採掘が行われるのは20~30年後頃ではないかと想像します。 (2013.03.15 00:38:57)

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