朝日新聞に大要1.国鉄末期に採用をしなかったので、油ののった40代後半の世代の社員がいない、2.経営状態が悪くて手が回らないところがあるのではないか、との識者の指摘がありました。たぶんそういうことがあるのでしょうね。

で、この件は、国鉄分割民営化の負の部分がまともに出ちゃいましたね。たぶん国鉄時代だったらここまでひどいことは起きえないんじゃないんですか。たぶん国交省から事業改善命令が出るだろうし。JR北海道は、鉄道事業に関しては今後もかなり厳しい状況が予想されますから、いずれは税金投入による事実上の再国営化、あるいはJR東日本との事実上の合併となるかもと予想します。

>2年弱の間に5件の脱線事故というのは、どう考えても頻度が高すぎます。

ほんとそうですね。マジで怖いです。 (2013.09.24 06:59:09)

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2013.09.23
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テーマ: 鉄道(26676)
カテゴリ: 災害
JR函館線貨物脱線:JR北海道、レール異常97カ所 過半数が旅客線 社長、補修放置を陳謝

JR北海道では、レール幅が規格(1067ミリ)に比べ、曲線で19ミリ、直線で14ミリの整備基準値より広がった場合、15日以内に補修するよう内規で定めている。本線も副本線も同じだ。しかし脱線事故があった函館線大沼駅(北海道七飯町)の曲線では昨年10月時点で20ミリと基準値を1ミリ超え、今年6月には25ミリになっても放置されていたことが発覚。同様の放置は副本線で計9件に上ると説明していた。
JR北海道は22日の記者会見で、21日夜以降に検査記録を精査した結果、これに加えて副本線39カ所でレールの高さや左右の平衡性が基準を超えて補修が必要な状態だったのに放置。本線では室蘭線、石北線など7路線の49カ所でレール幅などの基準超過を、5〜1カ月にわたり放置していたことを明らかにした。
本線の大半は「軌道検測車」と呼ばれる車両が走行しながら自動的にレール幅を計測。検査頻度も副本線の倍の年4回に上る。同社は「きちんと保守ができている」として21日夕まで本線の検査記録を調べていなかったが同日夜、特別保安監査に入った国土交通省に本線も含めた記録の再点検を指示され調査したところ、放置が分かった。基準の超過幅は明らかにしていないが、補修は22日までに全て完了した。

ーーー

ひとことで言って「驚きの事件」です。函館本線の事故の第一報を見たとき、私は先日の台風の影響で、路盤が流出でもして、宙吊りのレール上でも走ってしまったのかな、と思っていました。それにしては、台風から何日か日が経っているし、と思ったら、なんとレール幅が広がっていたのに放置していたというのだから、まったく私の予想の範囲外を行く真相でした。

JR北海道の規則では、曲線で19ミリ、直線で14ミリ以上広がった場合は補修となっているそうですが、脱線の起きた現場では、昨年10月に20ミリ、今年6月に25ミリ広がっていた、と。つまり2回測定して、2回とも基準越えを無視したわけです。
レール幅が広がる原因というのは、一体なんでしょうか。枕木が裂けて左右に股裂になるという、ほとんどあり得ない事態を除けば、レールの内側がすり減ったか、犬釘が緩んだとしか考えられません。で、前者の場合はともかく、後者の場合は、単に軌間の幅が広がったのではなく、レール自体が傾いたことで幅が広がった可能性が高いのではないでしょうか。そうだとすれば、ひとたび傾き始めたレールは、列車が通るたびにどんどん傾きが増すはずです。何しろ鉄道車両は重量物ですから。(脱線した列車は、重さ96トンのDF200型ディーゼル機関車が牽引していたようです)もちろん、レールの内側がフランジに当たってすり減った場合も、幅はどんどん広がって行きます。従って、今年6月の時点で25mm広がっていたという事故現場の軌間が、事故当時はそれよりさらに広がっていたことは間違いなかろうと思います。
引用したネット上の記事には書いてありませんが、毎日新聞の紙面上の記事によると、実際に脱線の可能性が生じるのは、理論上43mmとのことです。ということは、43mm以上広がっていたのかもしれません。もっとも、43mmという、JR北海道の言う理論値が正しいのかどうかは分かりませんけど。

事故現場に関しては、幅が広がっていたのは待避線だったようなので、そんなに高速で列車が走ることはないでしょうが、今回発覚した事例の半数は、本線上だったとのことです。函館本線の特急「スーパー北斗」は、最高速度130km/h、表定速度106km/hで、在来線では日本最速列車です。一連のJR北海道の不祥事で速度を落とすようなので、最速の座からは滑り落ちたかもしれませんが。待避線に停車中の貨物列車が動き出した直後の脱線だったから、人命への影響はなかったけれど、本線上の旅客列車の脱線だったら・・・・・・。恐ろしい話です。

で、果たして軌間の広がりによる脱線事故は、今回の例だけなのでしょうか。毎日新聞の紙面によれば、JR北海道は昨年以降の1年9ヶ月間に、5件の脱線事故を起こしています。うち1件は雪の付着によりブレーキが利かなかったことが原因、もう1件は倒木への衝突、1件は今回の事故ですが、残る2件は、紙面では原因に触れられていません。ひょっとして、この2件の中には、レール幅の広がりによる脱線が含まれていた、なんてことはないでしょうね。
2年弱の間に5件の脱線事故というのは、どう考えても頻度が高すぎます。しかも、ここには2件の特急の出火事故が含まれていないのです。この間に、例えば首都圏でどれだけ脱線事故があったでしょうか。
JR北海道の一日の運行列車本数は1285本だそうです。それに対して、東京駅は一駅だけで一日に3000本の列車がとおる。詳しくは調べていませんが、首都圏のいわゆる国電区間だけでも、運行キロはJR北海道をはるかに超えるでしょう。しかし、東京近辺で、JRも私鉄も地下鉄もすべて含めて、この2年間に脱線事故がどれだけあったでしょうか。
Wikipediaで調べたところ
これと比べると、やはり、JR北海道の脱線事故発生割合は、ちょっと高すぎるのは間違いないようです。

それにしても、です。21日夕方までに97箇所の放置が分かって、22日中にはすべて補修が完了した、というのです。保線区員総動員で徹夜作業だったのでしょうが、それにしてもそんなにあっという間に完了できることを、何で今まで放置していたのでしょうね。全く不思議です。





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最終更新日  2013.09.23 22:31:07
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Re:あってはならない脱線事故(09/23)  
Bill McCreary さん

Re[1]:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>大要1.国鉄末期に採用をしなかったので、油ののった40代後半の世代の社員がいない、2.経営状態が悪くて手が回らないところがあるのではない

なるほどね、そういうことですか。経営状態が良くないことは想像がつきましたが、人材の面も問題があったわけですね。

>で、この件は、国鉄分割民営化の負の部分がまともに出ちゃいましたね。たぶん国鉄時代だったらここまでひどいことは起きえないんじゃないんですか。

国鉄時代も、末期には何件かひどい事故があったので、一概には言えませんが、ここまでではなかったかもしれません。

>>2年弱の間に5件の脱線事故というのは、どう考えても頻度が高すぎます。

>ほんとそうですね。マジで怖いです。

人的な被害が出ていないのが不幸中の幸いですが、これもたまたまの偶然としか言いようがありません。 (2013.09.24 08:25:53)

Re[1]:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>大要1.国鉄末期に採用をしなかったので、油ののった40代後半の世代の社員がいない、2.経営状態が悪くて手が回らないところがあるのではない

なるほどね、そういうことですか。経営状態が良くないことは想像がつきましたが、人材の面も問題があったわけですね。

>で、この件は、国鉄分割民営化の負の部分がまともに出ちゃいましたね。たぶん国鉄時代だったらここまでひどいことは起きえないんじゃないんですか。

国鉄時代も、末期には何件かひどい事故があったので、一概には言えませんが、ここまでではなかったかもしれません。

>>2年弱の間に5件の脱線事故というのは、どう考えても頻度が高すぎます。

>ほんとそうですね。マジで怖いです。

人的な被害が出ていないのが不幸中の幸いですが、これもたまたまの偶然としか言いようがありません。 (2013.09.24 08:25:56)

Re[2]:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
追記すると、レール幅の広がり放置は、特定の保線区に集中して起きていたようです。それ以外の保線区では、放置はしていなかったようです。ということは、必ずしも経営状態が悪くて手が回らないのではなく、人的あるいは組織的な問題が生じている、ということでしょうね。経営状態が悪いのは、どの保線区だって同じはずですから。むしろ、今回の事故を起こした函館本線は、JR北海道ではかなり大きな幹線なので、ここで保線に力を入れなければ、どこで保線に力を入れるんだ、という気がします。 (2013.09.24 22:57:35)

Re:あってはならない脱線事故(09/23)  
Bill McCreary さん
昨日「報道特集」でこの件がとりあげられており、やはり私のコメントと同じことが指摘されていました。ほかに、組合間の対立、会社内のフィードバックのなさも取り上げられていました。

けっきょく赤字は税金による基金で補てんしているわけで、どうもねです。 (2013.09.29 12:59:26)

Re[1]:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>昨日「報道特集」でこの件がとりあげられており、やはり私のコメントと同じことが指摘されていました。

なるほどね。考えてみると、北海道の鉄道が単独で収益を成り立たせるのは、非常に難しいことです。何しろ過疎地が多いですから。四国九州も似た条件ですが、北海道のほうが人口密度は低いし、寒くて雪が多いだけに、鉄道(に限らず社会インフラ全般)の維持費が温暖地よりかかる。
なかなか解決の難しい問題です。 (2013.09.29 20:25:24)

Re:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
続報です
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131007-00000008-mai-soci
によると

JR北海道のレール異常放置が発覚して2週間が過ぎた。「木製の枕木が腐り、レールを固定する犬くぎが手で抜けるほど傷んだ場所がある」。北海道のJR関係者を訪ね歩くと、深刻な設備の老朽化に対応できない保線現場の現状が浮かび上がってきた。

とのことです。
私は本文中に「レール幅が広がる原因というのは、一体なんでしょうか。枕木が裂けて左右に股裂になるという、ほとんどあり得ない事態を除けば、レールの内側がすり減ったか、犬釘が緩んだとしか考えられません。」と書きましたが、事実は私の予想を超え、「ほとんどあり得ない」と思った枕木の股裂状態+犬釘の緩みということだったようです。引用した記事には枕木の写真もありますが、廃線後の線路跡じゃあるまいし、いくら側線とは言え、列車が走る線路の枕木がこんな状態では・・・・・、絶句するしかありません。 (2013.10.07 18:58:12)

Re:あってはならない脱線事故(09/23)  
Bill McCreary さん
今日も古い記事にコメントさせていただきます。

JR北海道の元社長、現相談役が自殺したようじゃないですか。前にも社長が自殺しているわけで、JR北海道レベルの規模の会社で、社長経験者が続けざまに自殺するなんて話は聞いたことがないですね。相当異常事態じゃないですか。

いやはや、前にもコメントしたように、実質再国営化するかJR東日本と合併でもするくらいの重大な事態じゃないですか、これは。 (2014.01.15 19:45:04)

Re[1]:あってはならない脱線事故(09/23)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>JR北海道の元社長、現相談役が自殺したようじゃないですか。

はい、何が直接の原因かは分かりませんが、間接的には脱線事故、安全を巡る体制、そして経営状態のことが原因なのだろうと思います。
異常事態、と言っていいでしょう。

元々、分割民営化というやり方が失敗だった、と言うことなのだと思います。民営化自体はまだしも、地域別で分割すべきではなかった。少なくとも、経営基盤の脆弱な北海道、九州、四国を独立した会社にすべきではなかったと思います。
今となっては、JR東日本も、自らの経営の足を引っ張るJR北海道との合併といっても、簡単には首を縦に振らないのでは、という気がします。 (2014.01.15 21:20:20)

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