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2014.04.20
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エベレストで雪崩、死者も
世界最高峰エベレスト(8848メートル)で18日、雪崩が発生し、当局によるとガイドのシェルパ12人が死亡、3人が重傷を負った。
行方不明者もいるとみられるが正確な数は分かっていない。
雪崩はクンブ氷瀑(ひょうばく)にあるベースキャンプの上、標高6000メートル超の地点で発生し、山を登っていた約50人の集団を襲った。集団は大半がネパール人のシェルパだという。
当局者は「救助チームが行方不明者の捜索に向かった」と語った。
エベレスト登頂には5月15~30日の期間が最適の時期とされる。今後2カ月で外国人登山者334人が登る見込みで、約400人のシェルパが同伴する。

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別ソースによると、行方不明者は4人のようです。また、雪崩の発生位置は、この記事では6000メートル超となっていますが、標高5300メートルのベースキャンプと6000メートルのキャンプ1の間、という報道もあります。
いずれにしても、チョモランマ(エベレスト)での一度の遭難としては、過去最大級の犠牲者となってしまったようです。もっとも、近年は公募登山隊の増加によって、1パーテイーあたりの人数が増えたため、毎年のように10人単位の遭難事故が起こっているようですが。

で、この件が日本で大きく取り上げられたのは、ちょうど日本のタレントが2人、チョモランマを目指して入山中だったからです。
え???2人?

イモトアヤコがアタック中であることは知っていましたが、もう一人は誰?

“エベレスト挑戦”なすび、無事を報告 イモトもツイッター更新
世界最高峰エベレスト(8848メートル)で18日早朝、雪崩があったことを受け、現地で登頂に挑戦する、元お笑いタレントで俳優のなすびが自身のフェイスブックで「元気です」と報告。また、イモトアヤコもツイッターを更新している。
現在、ディンボチェ(標高:4400m)に滞在しているというなすびは、「エベレストの上部キャンプで、大きな雪崩事故が有ったとの事」と状況を説明。「勿論、私も、(片山)右京さんも、近藤謙司隊長始めAG隊の皆さんも元気です」と無事を報告し、「明日は6000mのロブチェ登頂を目指しまして、ロブチェのベースキャンプに向けて出発致します」と明かしている。
一方、イモトは雪崩事故については触れてないものの、「エベレスト登頂前にただいま高所で順応中」と報告し、「恒例の登山ヘアーにしました まだお見せ出来ませんがお楽しみに」と呼びかけている。(以下略)

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恥ずかしながら、なすびがチョモランマに挑戦していた(昨年一度失敗して、今回2度目の挑戦)ということは知りませんでした。しかし、彼の登山歴を見て、私はのけぞりそうになってしまいました。
イモトアヤコの場合は、周知のとおり、いきなりチョモランマを目指したわけではなく、「イッテQ登山部」として、最初はキリマンジャロ(アフリカ最高峰で5000m峰だが、技術的には誰でも登れる)からはじまって、モンブラン、アコンカグア(敗退)、マッターホルン(下山はヘリ)、マナスルと登山を繰り返し、その間も日本の山でもトレーニングを積んで、最初のキリマンジャロから5年の期間をかけてチョモランマ挑戦中です。


しかし、 なすびの「えべちゃれ日記」 というのを見ると、 昨年2月に八ヶ岳の天狗岳に登っている のですが、それが

雪山を登るのが二回目(昨年2月の愛媛県・石鎚山)で、日本の山自体を登るのでも三回目(昨年8月の富士山)

なのだというのです(昨年というのは去年の時点での記述)。他に、富士山の後にヒマラヤトレッキングに行き、マナスルのBC(4700m)までは登ったようですが、ベースキャンプまでは、技術的には誰でも歩ける道です。その次は 3月に谷川岳に登っている 。そして、その次はもうチョモランマなのです。

天狗岳も谷川岳も、登山コースはいくつかあり、特に谷川岳はかの有名な一ノ倉沢をはじめとした困難なルートもありますが、天狗岳は黒百合平経由、谷川岳は、ルートが明示されていないのですが、ロープウェーで下山していることから、天神平経由のようです。
どちらも、私は登ったことがありますが(特に天狗岳は何回も登っている)、冬山としてはかなり簡単な山の部類です。石鎚山は登ったことがないので、はっきりとは分かりませんが、難易度が高い山とは見られていません。

正直言って、この程度の登山経験、冬山経験でチョモランマにどこまで登れるのかと思いきや、敗退はしたものの、頂上100m手前の南峰まで行った、というのです。どうやら、8760mのヒラリーステップが突破できずに引き返したようです。
しかし、今やチョモランマは、信頼できるガイドのバックアップがあれば、このくらいの冬山経験でも、少なくともヒラリーステップの手前までは登れ、ちゃんと帰ってこられる状況になっているということでもあります。これは新鮮な驚きでした。

そのヒラリーステップ(チョモランマ登山の最後かつ最大の難所)には、今や固定ザイルが何本もかけられているそうで、しかし登山者の数が多いため、ピーク時にはここで渋滞が発生し、何時間も待たされることがあるとか。まるで、日本の夏山みたいな状況ですが、そこはやっぱり8000m超の高さ。いるだけで体力を消耗し、もちろん酸素ボンベの酸素を消耗する。この待ち時間が非常に危険なので、ネパール政府はヒラリーステップにはしごをかけることを検討しているようです。そうすると、なおさら日本の山みたいになってしまいますが・・・・・・。


何しろ、冒頭の引用記事によれば、今シーズンのチョモランマには、外国人334人と同伴するシェルパ400人以上、つまり7000人以上が登る予定だというのです(全員は山頂に到着できないでしょうが)。

とはいえ、どんなに多くの人が登るようになっても、極めて危険な山であることに違いはありません。今回の雪崩が、まさしくそれを証明している。 このサイト によると、2010年までの時点で、チョモランマの登頂成功者は4400人以上に対して、遭難死者206名だそうです。登頂成功者に対する死者の割合は5%弱。全登山者に対する死者の割合だと、1990年以降で約1%程度のようです。かなりの危険度であることは間違いありません。

イモトアヤコもなすびも、遭難しなければいいけど。今後も、芸能人がテレビ企画で次々とチョモランマを目指すようだと、いつかは最悪の事態が起こってしまうでしょうね。本人が山が好きで、望んで登った末に遭難するならまだしも、テレビの企画のために登って遭難するのでは、救いがない。

もっとも、チョモランマは世界一高い山ではあるけれど、世界一危険な山というわけではありません。危険性を客観的に比較する指標はありませんけど、たとえば世界第2位の標高をもつK2は、明らかにチョモランマより危険な山です。2003年までの時点で登頂成功者は300人あまりしかおらず、遭難死者は53名。全登山者数に対する死亡率は分かりませんが、チョモランマよりはるかに死亡率が高いのは明らかです。さすがに、テレビ局もK2にタレントを送り込むようなまねはしないでしょう。





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最終更新日  2014.04.20 11:39:31
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