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2015.10.11
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: その他
ハイリスクでも感動を......組体操「巨大ピラミッド」を行う理由とは?


保護者や教育関係者の間でも賛否両論がある組体操ですが、文部科学省が定めた「学習指導要領」には組体操の記載がありません。文科省および教育委員会は"組体操は体育の授業で教えるには適切ではない"と判断しているともいえます。
組体操をまったく行わない学校がある一方で、学校独自の判断で組体操を熱心に行う学校が存在します。学習指導要領にないにも関わらず、組体操を実施する教育的意義には、どのようなものがあるのでしょうか?
組体操の指導と普及に取り組む、関西体育授業研究会の大阪教育大学付属池田小学校の垣内幸太教諭は、組体操の最大の魅力は"感動"であるとして、以下のように述べています。
「55人規模の大きなピラミッドにおいて、最も大きな負担のかかる子どもたちは、外からはその姿を見ることはできません。それでも、その子どもたちは、たとえ膝に小石が食い込んでも、歯を食いしばりピラミッドの完成を願っています。そんな彼、彼女らを信頼しているからこそ、最後の一人は、勇気を出してピラミッドの頂上で両手を広げることができるのです。
もちろん最初からそんな信頼関係が存在しているわけではありません。~保護者たちも、子どもたちのその努力を知っているからこそ、感動してくれるのです。そして、私たち教員も、その過程を知っているからこそ、ピラミッドが完成したとき目に涙を浮かべるのです」(『子どもも観客も感動する! 「組体操」絶対成功の指導BOOK』より)
この「感動」や「一体感」といったスローガンを背景に、ピラミッドや「人間タワー」の巨大化・高層化が普及し始めたのは2000年代になってから。やがて10段以上、最大で高さ7メートルにも及ぶ巨大ピラミッドが作られるようになりました。
しかし、組体操が事故の多い競技であることは、あまり知られていないようです。
『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』著者の、名古屋大学大学院准教授、内田良氏の指摘によれば、1人の生徒に200キロ以上の負荷がかかることや、ピラミッド上段から落下した生徒が、骨折をはじめ、頸椎・腰椎損傷などで重篤な障害が残るなど、深刻な事故も多発しており、2012年度では小学校における組体操中の事故は約6500件にも上っています。
内田氏によれば、「労働安全衛生規則」では、2メートル以上の高所作業を行う場合、手すりや囲い、足場の確保が定められていますが、学校行事においては、こういった配慮はほとんどなされていません。
内田氏は、「7メートルから転げ落ちる子どもを安全に受け止められるなど、いったい誰が保証できようか」と危険性を述べ、「今日の運動会を見る限り、その安全対策はまったくの不十分なものである。保護者や地元住民からの喝采を得るべく、先生たちはリスクを楽観視して、派手なパフォーマンスに夢中になっているように見える」(『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』より)と指摘しています。

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先日、うちの子の小学校の運動会がありました。組体操もありました。ピラミッドもあり、ちょっと複雑な心境で眺めていました。屈みこんで組むピラミッドではなく、立って組むピラミッドだったので、3段でしたが、立つだけに高さがあって、崩れたら怖いなと思いました。幸い、事故は起こりませんでしたが。
私が子どもの頃も運動会で人間ピラミッドはありました。屈みこむタイプのピラミッドでした。何段だったか記憶がありませんが、4段くらいかな。私は最下段で、重くてきつかった記憶はあります。

「子どもたちは、たとえ膝に小石が食い込んでも、歯を食いしばりピラミッドの完成を願っています。」とは、何をバカのことを言っているんだ、と私は思いますね。少なくとも私は、人間ピラミッドは好きではなかった。もっとも、私は当時は体育が苦手だったので、たいていの競技は好きではなかったですけど。ピラミッドで歯を食いしばって頑張ったのは、自分が起点になって崩れてしまうと(練習では、そんなこともあったように記憶しています)、同級生の冷たい視線が怖い、というようなことも理由のひとつとしてありました。しかし、何と言っても、崩れると最下段の私の上に、何人もの同級生が落ちてくることになるわけで、そりゃ怖いに決まってます。その恐怖心から崩れないように頑張ったに過ぎません。

それでも、小学校の運動会では4段か、5段か、正確な段数は記憶にありませんが、その程度の段数でした(中学ではピラミッドの記憶がまったくないので、やっていないのかもしれません)。
10段とか、そんなとんでもない段数ではなかった。
問題の事故は、映像がYouTubeに上がっています。



4段や5段のピラミッドとは、まったく異質な難易度であることは一目瞭然です。これを。何とか雑技団とか、お金を取るプロがやるならばともかく、中学生に全員参加でこんなことをやらせるなんて、私には異常としか思えません。
これほど巨大な人間ピラミッドでは、崩れる可能性はかなり高く、しかも崩れた場合に大きな怪我に至る可能性も低くはありません。単純骨折くらいならまだしも(それだって大問題ですが)、後遺障害が残るような事故では目も当てられません。


かつて、「うさぎ跳び」という運動(?)がありました。私が小学生の頃はやらされた記憶がありますが、中学生になった頃には姿を消しました。怪我や故障のリスクが大きいだけで、運動能力を向上させる役にはまったく立たないからです。
人間ピラミッドもそれと同じです。屈みこんで背中に人を乗せる役割にしても、人の背中に乗る役割にしても、それによって運動能力あるいは体力の向上に寄与する可能性など、まるでない。つまり、崩れて怪我をするリスクはあるが、メリットは何もない。人間ピラミッドを見て感動するのは勝手ですが、他人の感動のために怪我を負うリスクを子どもに負わせるべきではありません。もっとも、私はそもそも人間ピラミッドを見て感動などしませんけど。

引用記事によると、2012年度の小学校における組体操中の事故は約6500件だそうです。全国の小学校総数は役22000校です。つまり、毎年、全国の小学校の3校から4校に1校で組体操の事故が起きている。組体操など行わない学校も相当数あること、運動会とその練習の時期以外は行われないことを考え合わせると、事故確率は相当に高い。こんなくだらなくも危険な行為で「感動」を誘うような馬鹿げたことはやめるべきでしょう。





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最終更新日  2015.10.12 01:22:49
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