inti-solのブログ

inti-solのブログ

PR

×

カレンダー

コメント新着

nordhausen@ Re:政府の方針を押し付けるのが教育基本法の趣旨だということか(05/23) New! 仰るように、辺野古の事故では船を運航し…
inti-sol @ Re[1]:目詰まりではなく不足だ(05/22) マルダリッグさん 商品がない、そういう…
マルダリッグ@ Re:目詰まりではなく不足だ(05/22) 昔ソ連など旧社会主義国が、商店に商品が…
nordhausen@ Re:その昔、公務員叩きが流行したことがありましたが(05/25) ところで、北海道新聞2026年5月12日記事で…
2020.02.04
XML
テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: その他
愛知県職員、保護した高齢男性を管轄外へ運び置き去り


男性は話ができず、筆談もできなかったという。センターの50代男性、20代女性の職員2人は簡易宿泊所などの受け入れ先を探したが見つからず、電話で50代男性の上司に相談。上司が、消防の管轄が変わる場所まで男性を連れて行き、名乗らずに119番通報をして消防に保護させるよう指示した。
2人は17日深夜、男性を名古屋市中村区の公園まで公用車で連れて行き、男性職員が「高齢男性が公園で倒れている」と偽名で119番通報。市消防局が男性を保護し、県警中村署に引き継いだ。
センターが保護したはずの男性が名古屋市の公園で見つかったことを不審に思った中村署が、偽名で119番通報をした職員と、電話で指示をした上司の2人に話を聞いたところ、2人は「男性が宿泊所から自ら立ち去った」とうそをついた。その後、関わった3人はセンター次長や中村署に置き去りにしたことを打ち明けたという。男性は19日に家族から捜索届が出ており、24日に身元が判明した。
県によると、身元のわからない人を保護した場合、老人ホームや宿泊所などに受け入れを依頼しなければならない。2人は「時間外の身元不明者の対応経験がなく、受け入れ先も見つからず苦慮し上司の指示に従った」と弁明。上司は「悪いことをした」と話しているという。

---

とんでもないことです。と、言いたいのはやまやまですが、福祉事務所関係の知人からいろいろと話を聞いているので、その立場に置かれた担当者がどれだけ追い詰められていたかは、容易に想像がつきます。
1月17日というのは金曜日です。聞くところによると、福祉事務所で休み前の夕方は「恐怖の時間」だと言います。つまり、その時間帯に何か突発的な事態が起こっても、ほとんど対応の取りようがないからです。特に年末の「御用納め」の日の午後3時以降なんて、いつも祈るような気持ちだと言います。そんな時間に「アパートを家賃滞納で追い出されてきました、手持ち金は10円しかありません」と言われても、どうにもならないからです。
1月17日は普通の週末ですから、年末年始やゴールデンウィークみたいに長い休みではありませんが、それでも厄介な状況であることに違いはありません。

引用記事には触れられていませんが、別報道によると、救急車を呼んだけれど救急隊に緊急性がないと拒否されていたようです。その間に時間が過ぎて午後5時を回り、住所不定者を受け入れる無料定額宿泊所などと連絡が取れなくなってしまったのだと思います。
とんでもない所業、許せないことであるのはもちろんです。ただ、もし自分が同じ立場に立たされたら何ができただろうか、と考えてみることも必要です。
話もできず筆談もできない状態の人を受け入れる施設も見つからないまま、時間は深夜だといいます。福祉事務所自体には、人を宿泊させるような機能はありません。どうしたらいい?どうできます?解決策などないのです。職員の側も追い詰められて、冷静な判断力が失われていたであろうことは容易に想像がつきます。
ただ、そういう事態のために一人の職員に押し付けるのではなく、二人で対応していて、しかも上司も連絡を取り合っている状態で考え付いた策がこれかよ、とは思いますけどね。
知人やその同僚なども、これに近い事態は何度か遭遇したことがあり、あちこちの施設や病院にかたっぱしから連絡して軒並み断られると、精神的に追いつめられると言っていました。全部投げ出して逃げ出したい衝動に駆られることもあるらしいですが、まさかそれを本当に実行してしまうとはねえ。



※2月8日追記 コメント欄に書きましたが、Bill McCreary さんに教えていただいた愛知県の発表による事実経過によると、無料低額宿泊所にいったん連れて行ったものの、健康状態を見て施設側に受け入れを拒まれ、119番通報したものの救急搬送も拒まれ、という状況だったようです。上記の記述は、この事実経過を踏まえていないものであることをお断りしておきかす。

想像するに、前述のように管轄地域が町村だけの福祉事務所なので、住所不定者が少なく、その対応、特に無料低額宿泊所など住所不定者を受け入れてくれる施設とのやり取りの経験が乏しかったのかもしれません。

この職員が(というより、発案した上司が)小賢しいのは、名古屋まで連れて行って置き去りにしたことです。福祉事務所には管轄があります。 海部福祉相談センターのホームページ によると、同センターの生活保護の管轄地域は海部郡(大治町・蟹江町・飛島村)とのことです。つまり、名古屋(中村区)に置き去りにすれば、生活保護の実施責任を中村区の(つまり名古屋市)福祉事務所に押し付けられる。そう考えたのでしょう。知人に以前聞いたことがありますが、東京近辺では各福祉事務所間で、住所不定者の実施責任をめぐる押し付け合い、紛争はかなり激しいものがあるそうです。愛知県のことは分かりませんが、そう異なった状況とは思えません。

というわけで、やってはならないことをやった、という非は歴然としています。しかし、それにしても、福祉事務所は、こういう切羽詰まった状況に直面することがままある仕事である、ということは踏まえておくべきでしょう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020.02.08 07:37:52
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: