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2024.04.19
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前回の続きですが、船上からの海鳥の写真の前に


昼食を食べたホテル海楽の前にトカゲがいました。伊豆半島と伊豆諸島のみに分布するオカダトカゲです。もっとも、かつてはニホントカゲと同一種だと考えられており、別種と判明したのは21世紀に入ってからのことです。


オカダトカゲ
先に書いたイタチ移入による影響を、鳥以上に強く受けており、相当数が減っているようです。

さて、帰路の橘丸から撮影した海鳥の写真ですが、この日は波が高く八丈島の出航が遅れ、三宅島の出向も30分以上遅れたのは先に書いたとおりです。そのため、いつもより船はよく揺れ、またしぶきが頻繁に甲板にかかります。これに加えて、元々、船はディーゼルエンジンの振動があります。そして、東京湾に入るまでは、この日はおよそ16~17ノット(30km/h前後)で航行していました。それだけでも風速8m程度になりますが、この日は風もかなり強かく(だから波が高かった)、なおかつ早朝の三宅島大路池近辺での状況では、北風でした。竹芝桟橋に向かう船は北に向かうわけですから、合成風力はもっと強かったわけです。感覚的には、風速15~20m程度ではなかったかと思います。
その中での撮影ですから、甲板上での撮影はなかなか難易度が高く、手ブレ、ピンボケ写真を大量に量産してしまいました。
特に波しぶきが厄介で、塩水をまともに浴び続けたらカメラとレンズが壊れてしまいます。
そのため、船上の構造物を盾にして、その後方に立って、かつカメラもよほどの被写体でない限りは、真横より後方にしか向けないようにして撮影しました。それでも、「ずぶ濡れ」こそ回避したものの、細かい波しぶきは何度も浴びています。そもそも自分の手、顔、メガネが潮でべとべとになり、また船の手すりなどは頻繁に波を浴びつつも常時強風に晒されているので塩が吹いています。

結局、この日1日で2400枚もの写真を撮ったのですが、失敗写真を消していったら、かろうじて残した写真は900枚もなく、とりわけ船上での撮影は1700枚撮影中450枚程度という惨状です。





トウゾクカモメ。こんなに黒く潰れていますが、尾羽から延びる飾り羽と、羽の白黒のコントラストだけは判別できます。それでトウゾクカモメと同定できました。胴体が真っ黒なので、暗色型(トウゾクカモメの仲間は、腹と首が白い淡色型と全身が茶褐色の暗色型、その中間型がいます)です。
名前が恐ろしいですが、他のカモメやミズナギドリ類を襲って餌を横取りする習性があるので、この名がついています。


定番のオオミズナギドリ。


オオミズナギドリ。腹は白く背中は黒い、頭は白いミズナギドリです。日本近海では圧倒的に最も多い海鳥です。


アホウドリ。かつて絶滅寸前になったこともある鳥です。現在はどうにか危機を脱しているようです。


アホウドリ。ミズナギドリの仲間と近縁(ミズナギドリ目アホウドリ科)ですが、とにかくでかい鳥てす。オオミズナギドリだって開翼長は1mを優に超える、相当に大きな鳥ですが、アホウドリは開翼長2mを超える巨大さです。


アホウドリ、それにしても、日本人はこの鳥にずいぶん失礼な名をつけたものです。


カンムリウミスズメ。豆粒みたいな写真ですが、ともかく初めて撮影する鳥です。三宅島沖の大野原島で数千羽単位で繁殖しており、周辺の海域にはよく見られます。


カンムリウミスズメ。次はもっと近くで撮りたいものですが。


オオミズナギドリ


ハシボソミズナギドリ



ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリはたがいによく似ており、実際にはよくわかりません。

識別ポイントを調べると、くちばしが黒くて翼の下面が白いのがハシボソミズナギドリかハイイロミズナギドリで、くちばしが白くてその先端が黒く、翼の下面は黒いのがアカアシミズナギドリだ、というのです。
ところが、今回撮った写真のほとんどが、くちばしは白く(先端が黒いかどうかは不明)て翼の下面も白い。
はてさて、このミズナギドリは何ミズナギドリなんでしょうか?
答えは出ませんが、とりあえず3種の中で日本近海ではもっとも数が多い(かつ以前に撮影したことのある)ハシボソミズナギドリ、ということにしておくのが無難でしょう。





ハシボソミズナギドリ


ハシボソミズナギドリ


またアホウドリが出てきました。黒いので最初はクロアシアホウドリ(全身が黒い)かと思いましたが、くちばしがピンク色なので(クロアシアホウドリはくちばしも黒い)、これはアホウドリの若鳥です。


アホウドリの若鳥。いや、本当にかっこいいんですよ。


オオミズナギドリ。
三宅島を2時過ぎに出向した後、毛布を借りたり、お土産に買った魚を船内の冷蔵庫に預けたりした後、2時半頃から、途中でカメラのバッテリーが切れて予備のバッテリーに交換しましたが、ひたすら撮影し続けて、東京湾に近づいた5時頃に撮影を切り上げた時には、前述のとおり、手と顔はべとべと、メガネはしぶきを受けるために拭いてはいたのですが、視界がかなり白っぽくなっていました。
メガネはトイレの洗面台で水洗いしてよく拭き、顔とてもよく洗い、更に水で濡らして絞ったハンカチとタオルで、カメラとレンズ、双眼鏡はよく拭きましたが、それで塩が全部落ちたかどうかは分かりません。でもこればかりは海鳥の撮影では宿命なので仕方がありません。

というわけで、今回の三宅島関係の記事は以上となります。





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最終更新日  2024.04.19 19:00:09
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