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11月26日(水)イゴール・レヴィットのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番、シューマン:4つの夜曲、ショパン:ピアノ・ソナタ第3番レヴィットの音は極めてピュアで暖かみを持っています。繊細なタッチで余計なことはせず音楽の芯に迫る姿勢があります。猫背前傾や時たま斜めに傾けたりと独特でやや緊張感を強いられますが、重々しさや神経質さを感じさせないのは不思議なところです。シューベルトの一・二楽章は含蓄ある運びでじっくり聴かせたかと思うと、後半二楽章はやや素っ気ないと思わせる速めのテンポで進めましたが、物足りなさのかけらもなく見事にまとめ上げました。後半の二曲も驚愕の素晴らしさでした。流れ、バランス感が凄く音楽に角が無く、見事なアンジュレーションを頃合い完璧に繰り出します。音にも音楽にもこねくり回し感が一切なく、ありのままなのでストンと入ってきます。ショパン好きには何となくさらさらした感じで物足りないのだと思うのですが全く飽きさせず惹き込ませ、シューマンの見事さ、素晴らしさに至っては目から鱗でした。
2025年11月26日
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11月22日(土)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・シューマン:「マンフレッド」序曲、ワーグナー:ジークフリート牧歌、ブラームス:交響曲第1番2日連続のマンフレッド序曲となりましたが、全く違う曲を聴いているようでした。テンポはゆったり目で抑えを利かせながら壮大さが強く感じられるアプローチで、こんなに素晴らしい曲だったのかと思わされました。ワーグナーはシンプルで繊細さに富んでいて痺れるほどの素晴らしさでした。パユ、マイヤー、フックス、シュヴァイゲルト、ドールらのスーパー布陣が聴かせました。後半は重さが強くダイナミックなブラームスでした。木管とホルンが殊に勝っていてややバランスや調和という意味では欠いた印象で乱れもありましたが、圧は十分でした。
2025年11月22日
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11月21日(金)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シューマン:「マンフレッド」序曲、モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番(エマニュエル・アックス)、R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」職人アックス炸裂でした。撫でるような指使いから繰り出される音は暖かみがあって渋く、ややほのぼの系の味わい深さでした。モーツァルトとしては独特感があるのですが、聴いていくうちにどんどんハマっていくイメージで癒されてしまいました。最近ではなかなか聴けない系統で、丁寧で見事な伴奏と相まって大満足のパフォーマンスでした。シュトラウスはクールで冷静、熱くならずバランス重視でコツコツ組み上げるイメージでした。長原のソロは雰囲気がありホルンも堅実でしっかりまとまりがありました。
2025年11月21日
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11月19日(水)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲、バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲、ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年改訂版)前半のヤナーチェクとバルトークはいずれも大きな色合いは付けずオーソドックスでスケール感のあるアプローチでした。オケのかっちり感とスケールの大きさは申し分なく凄みがありました。「ペトルーシュカ」は生演奏だとソロの埋没があったりして満足するケースはほとんど記憶にありませんが、見事な仕上がりでした。ややじっくり型でシックな味わいも見せつつ、やはりオーソドックス感が全面にありました。オケの力量と相まってパートの浮き上がり方が素晴らしく、今日は「ペトルーシュカ」をしっかり味わえました。
2025年11月19日
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11月16日(日)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートに行ってきました(ミューザ川崎シンフォニーホール)。・R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」、マーラー:交響曲第5番シュトラウスはシャープでスッキリ感が勝っていて洗練されたアプローチでした。オケはさすがと思わせる力量を示しましたが、イメージしていたコンセルトヘボウ・サウンドとはやや違った印象でした。後半のマーラーは壮絶超名演でした。終始デンポ感が素晴らしく、緻密で隙が無くやや憂いを持たせながら多彩な表情を繰り出し、完璧な構成力を見せ、壮大なマーラーを聴かせました。オケもほぼ非の打ち所がなく「凄い」としか言葉が出てこないほどの素晴らしさでした。
2025年11月16日
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11月15日(土)日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(ソニックシティ)。・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(金川真弓)、ドビュッシー:小組曲、ラヴェル:ボレロ今日は所用があって前半しか聴けなかったのですが、非の打ち所ない素晴らしいコンチェルトでした。金川の音の精度と素晴らしさは極上で、だだっ広いソニックシティをものともせず、艷やかに伸びていて最後までブレはありませんでした。オーソドックス、王道真っ向勝負で、これほど充実したベートーヴェンのコンチェルトが聴けることは稀で、極めて貴重な時間となりました。
2025年11月15日
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11月13日(木)ジャニーヌ・ヤンセンのコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番、クララ・シューマン:3つのロマンス、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(デニス・コジュヒン)ヤンセンはやや線は細目で、手元で鳴っていて届いて来ないように、音自体に感じるところはありませんでました。体も音も揺れまくりで、音楽も大きく揺れるので不明瞭さが残りました。時として大きくテンポを落とし朗々と奏でますが、くどさがありました。残念ながらシューマンもブラームスも曲の魅力を感じるには至らず、前半にて離脱となりました。
2025年11月13日
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11月12日(水)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シューマン:交響曲第3番「ライン」、ブラームス:交響曲第4番シューマンはもっと揺らしてくるイメージで臨みましたが、小気味よくまとまり感のある「ライン」でした。やや渋めに時には繊細に隙のない運びでした。オケは見事の一言でした。後半は全般的にテンポやや速めで、ゴツゴツ感、渋さ、淡々さ、うねり、畳みかけ、頻繁なテンポ変動、ヨーロピアン…と様々は表情を見せるやや掴みどころのない独特なブラームスでした。オケは綻びもあってそれほど精度の高さは感じられませんでした。
2025年11月12日
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