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久しぶりにこの作品を読みましたが、超能力者であることの苦悩、そして彼らが生きていくために自分たちが出来ることは何かと、思わず考えてしまいそうになる作品でした。直也の死は悲しいものでした。それよりも小枝子の夫と、彼の秘書である女が怖かったです。小枝子はこれから夫と離婚するのかどうかは詳しく書かれていなかったので、何だか意味深長な終わり方を迎えていました。宮部みゆきの作品は何度読んでも面白いので、ついブックオフや本屋で見かけると買ってしまいます。
2017年06月30日
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老人介護の問題を描いた作品です。ある日を境に舅が認知症(痴呆症)となり、その介護に追われる昭子。夫と共働きをしながら、家事と舅の介護に心身を擦り減らす日々を送る昭子の姿は、現代に於ける介護問題をリアルに描いているようでした。時代設定は現代とは違いますが、高齢化社会に於ける介護問題は今も昔も変わらないように思えます。やがてわたしの両親も昭子の舅のように老い、介護が必要となる日が来るかもしれません。その日が来たら、自分はどうすればよいのか―そう思いながら、この作品を先ほど読了しました。
2017年06月29日
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一度覚せい剤を打って前科者となった貴生。彼が罪に走った原因は職場でパワハラを受けたからだったのですが、前科者は就職も出来ない、何か事件が起きれば疑われるー何だか社会復帰とはほど遠い厳しい現実をリアルに描いていて、プラージュの経営者・潤子の悲しい過去が明らかになり、先が知りたくてページを捲る手が止まりませんでした。ラストは希望に満ちたものでよかったです。
2017年06月29日
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産みの母と育ての母ーどちらにとっても子供にとってはかけがえのない存在ですが、不妊に悩む夫婦と、望まない妊娠をした女性達、そして彼女達が生んだ赤ちゃんの幸せを考えると、佐都子達の子供になってよかったのかもしれません。朝斗を生んだひかりの交際相手には怒りしか感じないし、性教育で避妊法を教えず、そういった事を不適切だと捉える学校に対しても怒りを感じます。妊娠出産育児と、辛い思いをするのは女性です。この世に生を享けても親の虐待で死ぬ子が居る。不幸な子供を増やさない為にはどうすべきなのか、本を読み終わった後色々と考えてしまいました。
2017年06月29日
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北九州で起きた一家監禁殺事件を基に描かれたサスペンス小説です。ある男が一家を支配下に起き、拷問を繰り返し、洗脳するに至るまでの経緯を詳しく描いています。事件のことをネットで調べて知りましたが、余りにも残酷で異常な事件で、物語の後半には遺体の解体シーンがあり、想像すると吐き気を催すような光景が浮かびます。一人の男が暴力で一家を支配し、やがて家族同士で殺人をさせるように仕向けるーまさに「蟲毒」のような事件の概要でした。北九州の事件から10年以上の時を経て、今度は尼崎でも同様の事件が起きました。事件の概要はいまだに明らかにされていませんが、主犯格・角田美代子は北九州事件の主犯格・松永と同じ獣の臭いがします。小説は非常の後味の悪い結末を迎えていますが、現実の事件とリンクしているため仕方がないでしょうね。ただ、松永や角田といった人の皮を被った獣に牙を剝かれたら、善良な人間たちは彼らの餌食となってしまうという恐ろしい現実を小説を通して体験したような気がしました。
2017年06月29日
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東野圭吾さんの短編集。後味が悪い話は、「女も虎も」、「再生魔術の女」、「玲子とレイコ」でしょうか。「再生魔術の女」に登場する章代が妹の復讐の為にある男に真実を打ち明ける話は何だか爽快でありながら、最後の落ちが後味悪かったです。「二十年目の約束」は、しんみりとしたお話でした。東野圭吾さんの作品は専ら長編小説を読んでいましたが、短編集を読んでも面白いですね。
2017年06月27日
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伝説の動物・キンと共に魔境を目指したリーフ達。父が影の大王にとらわれている事を知ったリーフ。恐怖の山を支配するカエルの魔物を倒し、5つ目の宝石を手に入れたリーフ達ですが、残る宝石はあと二つ。旅の終わりにリーフ達は王国の真の姿を知るのでしょうか?
2017年06月27日
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4つ目の宝石を手に入れたリーフ達ですが、何だか嫌な予感がします。
2017年06月27日
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リーフ達が旅の途中で訪れた街には秘密があったのですが、デルトラ王国の隠された秘密も明らかにぬりました。影の大王は悪ですが、デルトラ国王と彼に従う貴族達も悪なのか?何だか子供向けファンタジーでありながらも、奥が深い作品ですね。
2017年06月27日
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リーフとジャスミン、バルダは魔女テーガンが支配する「嘆きの湖」へと向かい、二つ目の宝石を手に入れます。旅が進むにつれて、デルトラ王国に纏わる謎が解けていくのでしょうか?
2017年06月27日
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20年間視力を失っていたケンドラが、連続殺人犯を追い詰めていくストーリーです。前作「暗闇はささやく」を読んでいないので設定がいまいちわかりませんでしたが、ロマンス面は少な目で、本を閉じた後、まるでハリウッドのスリラーサスペンス映画を観たかのような気分になりました。芯が強いケンドラを支える彼女の母・ディアナと親友・オリヴィア、そしてディアナの助手であるディーン。ディーンには好印象を抱きましたし、ケンドラと恋人同士になってもいいんじゃないかと思った矢先に、あんなことになってしまって悲しかったです。ケンドラの宿敵である連続殺人犯であり死刑囚のコルビーは、処刑されて死んだのだと思ったのですが、気になるところで終わったので、続編がいつ日本で発売されるのか気になってしまいます。機会があったら、前作「暗闇はささやく」を読んでみようと思います。
2017年06月27日
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文楽の世界を舞台にした、芸に生きる男と愛に生きる女の生涯を描いた作品。ヒロインの茜には第一部・二部ではあまり感情移入できなかったのですが、第三部では夫・徳兵衛のよき理解者となっていく姿に共感しました。徳兵衛は、芸一筋に生きる男で、最期は舞台の上で死ぬという芸人冥利に尽きる死に方でしたが、彼の葬儀の席に宇壺大夫が現れ、茜が彼に挨拶して涙を流すシーンで物語は終わり、本を閉じた後まるで一本の映画を観たような気分になりました。
2017年06月27日
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東北の山に突如現れた化け物。その正体は、人間の欲望が生み出したものだった。最初は江戸時代版ゴジラか?と思いながら読み進めていましたが、物語が進むにつれ、香山と永津野、二つの藩の争いが生み出した「つちみかどさま」と呼ばれる化け物の正体が明らかになり、化け物を倒すために、朱音が自分の身を犠牲にしたシーンは再読しても涙が出そうになりました。小日向直弥が罹った病(かんどり)の正体がやじの口によって語られたとき、化け物とは人間のことを言うのだなと思いました。化け物が居なくなり、朱音の魂は村人たちを守っていくのかな・・と思いながら読み進めていくと、菊池圓秀が狂人となり、彼が死の間際に描いた絵はもしかしてあの怪物の姿だったのだろうかと物語の余韻に浸りながら本を閉じました。「荒神」の意味が再読して漸く解ったような気がしました。
2017年06月27日
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社宅での人間関係に翻弄される主婦・音子の姿を描いた作品ですが、夫の地位や肩書きで己の地位が決まると言う社宅内の狭い人間関係と目には見えない厳密な階級制度、外国から赴任生活を終えてやって来た五号館の住人達に対する三号館の主婦達が抱える嫉妬と劣等感―何だか現代と変わっていない社宅事情がリアルにえがかれていて面白かったです。まぁ、現代だと社宅内の人間関係がタワーマンション内のそれになっていますが、若干事情は違えども、女達が抱える嫉妬や羨望と言った感情は変わりありませんね。音子の息子達が通う中学校で卒業生が自殺してしまうという事件が起き、その死体を発見したのが五号館に住む森夫人の息子だとわかったのですが、音子達は彼女に何も言わず、黙って同窓会へと出かける森夫人を見送るシーンで物語は終わります。女達の腹の探り合いは、時代が変わっても怖いものですね。そういえば、女達の戦いといえば11年前にドラマ化された[不信のとき」も現代風にアレンジされて面白かったのですが、原作もとても面白かったです。女達が賢く立ち回り、妻を裏切って不倫する男達が痛い目に遭うというラストが爽快で面白かったです。
2017年06月24日
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和宮の代わりに将軍家へ嫁ぐことになってしまったフキ。彼女の最期は悲しいものでしたが、和宮もまた、時代の犠牲者といえるでしょう。激動の幕末、大義の為に戦っていたのは男も女も一緒だったのですね。
2017年06月24日
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噂や口コミによる印象操作の恐ろしさを生々しく描いた作品で面白かったです。女子高生達が事件のカギを握っているとはいえ、死体の足が切り取られるといった残虐性と、ラストの女子高生たちの会話を読み終わった後、何だか事件の犯人が別にいるのではないかと思ってしまいました。
2017年06月24日
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元交際相手の自宅を放火し、妻と双子の娘を殺した幸乃。一見ミステリーだと勝手に決めつけて読みましたが、田中幸乃という一人の女性の悲しい生涯を描いた作品でした。病弱で、悪意ある噂によって傷ついた幸乃。何だか彼女が可哀想でなりませんでしたし、被害者遺族である敬介が酷い男だとわかり、こんな自己中野郎が居るなんて信じられない、と思いながらも、聡の優しさに救われました。そして幼馴染であった慎一の窮地を幸乃が救ってくれた事が明らかになり、冷酷な女だとマスコミから決めつけられた幸乃の人柄が明らかになるとともに、放火殺人事件の真相も慎一が一人の老婆を訪ねた事で幸乃が冤罪であることが明らかになりましたが、彼女は自由よりも死刑台の方を選びました。死刑執行のシーンは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラストシーンを彷彿とさせるような、穏やかで静かなものでした。普通こういった結末を迎えたのなら後味の悪さを感じますが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観た後に感じたやるせなさ、切なさ、後味の悪さよりも、この作品を読了した後は何故か読後感が爽やかでありながらも、少し悲しく感じました。まぁ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、ミュージカル風だったのが余計に鑑賞後の後味の悪さを引き立たせた所為でもありますがね。
2017年06月20日
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不審な死を遂げた名門一家の真相を追う主人公・ダナがタフで愛情深い女性で、これから彼女がどうなるのだろうかと思いながら下巻のラストまで一気に読了しました。名門一家の死の裏には、国家の陰謀が隠されており、その黒幕は一家と繋がりがあった人物だったというのが驚きでした。まるでハリウッドのサスペンス映画を観ているかのようなジェットコースター・サスペンスでした。シドニィ・シェルダンさんの作品は何度読んでも面白いですね。
2017年06月20日
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服飾業界を舞台にした女達の戦いを描いた作品。主人公の隆子が師である松平ユキに対して憧憬の念と共にいつか彼女のようになりたいという強い野心の持ち主で、これからどうなるのかと思いながらページを捲る手が止まりませんでした。ユキは強かな女で、隆子は彼女には敵いませんでしたが、ユキの下で得た技術は隆子にとって何物にも代え難い宝となったことでしょう。彼女はこれから独立し、自分の店を持つようになるのでしょうか。服飾業界を舞台にした小説と言えば、山崎豊子さんの作品でこの前ドラマ化された「女の勲章」ですが、わたしはまだ未読なので機会があれば一度読んでみたいと思っています。
2017年06月20日
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タイトルで何だかラストが予測出来たのですが、殺人で逮捕された犯人が冤罪とわかり釈放され、その代わりに一人の検事が殺人犯として逮捕されるー老夫婦殺しと、少女殺しの事件の犯人は明らかに釈放された男だというのに、「無罪判決」が下された事によりその男を二度と同じ罪には問えないという理不尽さと、物語の結末が後味悪くて、読み終わった時「正義とは何なのか?」と思ってしまいました。
2017年06月20日
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元野球選手で、今は付き添いやをしている倉沢がある事件の真相を追うというストーリーなのですが、ページをめくる度に先がどんどん気になってゆき、あっという間に読了してしまいました。この人の作品を読むのは初めてですが、事件の真相が明らかになり、倉沢達が日常を取り戻すラストシーンを読んだ後、作品のタイトルに隠された意味に気づきました。
2017年06月20日
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島原に生きる女達の視点から見た新選組。新選組が京の人々からどんな目で見られていたのかは容易に想像できましたが、京の人々にとって新選組は、「東から来た乱暴なよそ者」でしかないわけです。芹沢をはじめとする水戸一派は商店から金を脅し取ったりしていたようですし、嫌われるのは当然ですね。主人公の糸里は土方への恋心を封じて桜木太夫として立派に成長し、華やかな太夫として道中を彼女が歩くシーンを読んだ後、脳裏にその映像が浮かぶくらいに美しいと思ったシーンでした。何度読んでも面白いし、女の矜持というものを感じた作品でした。
2017年06月20日
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大手スーパーへの連続テロ事件の真相が、スーパーによって全てを失った男の復讐劇だとわかり、これからどうなるのだろうかと思いながら最後まで一気に読みました。
2017年06月20日
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何だか奇想天外な物語でしたが、それぞれ事情を抱えていた者同士が一致団結してハッピーエンドを迎えるラストまで一気に読めるほど面白い作品でした。
2017年06月20日
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この作品が出版された当時、わたしはまだ小学生だったので、何故「失楽園」ブームが起きたのかがわかりませんでした。どんな作品なのか一度読んでみようと思い、図書館で借りましたが、主人公二人の「純愛」が「自己満足、かつ自己中心的な恋愛」に思えてなりませんでしたし、何よりも不倫を美化しているようにしか思えませんでした。わたしは不倫ものは苦手なのですが、その理由の一つは露骨な性描写がある作品を一度読んでしまったことでした・・しかし、渡辺淳一さんの作品にはそういったものはなく、全体的に艶めいた雰囲気を匂わせていました。ラストには賛否両論あるかと思いますが、「愛の流刑地」よりはいいかも・・と、本を閉じた後思ってしまいました。わたしは恋愛経験なしの小娘なので、オコサマなわたしには二人の愛が理解できませんがね(笑)
2017年06月20日
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一度単行本版で図書館から借りて読んだのですが、急ぎ足で読んだのであまりストーリーが把握していなかったので、映画化されるということで文庫を購入して先ほど読了しました。咲良と春樹の、恋人ではない友人関係というのは、純粋で何だか応援したくなるほどのものでした。咲良の明るさに憧れた春樹、春樹の素直さに惹かれた咲良・・互いのことを想い合っていたのを知ったときにはもう遅かったのですが、最後の咲良が春樹に向けて書いた「遺書」を読んだ後、少し涙腺が緩みそうになりました。「ラノベみたい」とか、「つまらない」とか密林では色々と酷評されていたようですが、二人が会話をしたり、旅行をしている光景や学校内での風景が読んでいる内に瞬時に頭の中で想像できて読みやすかったし、恋愛小説としてもしっかりとしていて面白かったです。映画と原作小説は別、だと考えているので、映画ではどう描かれるのかが楽しみです。
2017年06月19日
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あんまり抹茶の味がせず、スープも麺も美味しかったです。
2017年06月19日
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もう3回くらい読んだこの作品、ブックオフで見かけてつい購入してしまい、一気に読了しました。ボブとニックのコンビがいい味を出していますし、特殊部隊の兵士120名を相手にボブが銃撃戦を繰り広げるシーンは圧巻です。上巻で起きた事件の真相が下巻で明らかとなり、勧善懲悪な結末を迎えましたが、とても面白かったです。映画は、正直原作に負けたかなぁと思っています・・原作の様に手に汗握る展開は同じでしたが、何というか、「これは違う」という違和感を最後まで抱きましたし・・映画と小説は別、と割り切ってこの作品を未読の方はこの小説を読んだ方がいいかもしれませんね。
2017年06月18日
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「凍りの時」を止まらせるため、ローワンたちは再び魔の山へと向かう。リンの村と、黄金の谷の人々にまつわる真実を知ったローワンはこれからどうするのか・・と、気になったところで物語が終わりましたが、これはシリーズがまだ続くと思ってもいいのでしょうか?ローワンシリーズは面白かったですが、今読んでいる「デルトラ・クエスト」シリーズも面白いです。エミリー・ロッダさんの作品を機会があったらこれからも読んでいこうと思います。
2017年06月12日
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ハートシリーズ第1作目。2作目から先に読んでしまったので、ストーリーの設定がわからなかったのですが、1作目を読み終えてから設定がすんなりと頭に入ってきました。プロローグの部分では犯人がヒロイン・ダラスの父親を殺害するシーンから始まります。犯人が一体誰なのかわからないのですが、サスペンス面は少しだけで、ヒロイン・ダラスと、ヒーロー・トレイとのロマンス面が多かったです。別の事件で犯罪者に付け狙われることになったダラスを助けに行くトレイの姿が、「鋼の鎧の騎士」のようでした。それと、最後の薬用人参をダラスと町の女性たちが掘るシーンが圧巻でした。ダラスとトレイはこれから幸せになって欲しいなぁと思いながらも、事件の真相が早く明らかになって欲しいと思った後、満足して本を閉じました。
2017年06月12日
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影の大王にデルトラ王国を守る宝石を奪われ、それを取り戻す旅に出たリーフ、ジャスミン、バルダ。何だかRPGをプレイしているような気分で楽しく読めました。全17巻の長編なので、これからじっくりと読んでいこうと思います。
2017年06月12日
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水が流れない原因を探るため、仲間達と共に魔の山へと向かうローワン。ローワンは火事で父親を亡くし、母親がリトル・ジョンと再婚するのではないかと、複雑な思いを抱いています。父親の死だけでもショックなのに、母親が再婚するとなると、ローワンにとっては色々と受け入れられないでしょうね。魔の山で竜からリトル・ジョンを守り村から戻ったローワンの姿が何だか逞しく見えました。
2017年06月12日
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「ハウルの動く城」シリーズ3作目。主人公の少女・チャーメインは、家事ができないのですが、その原因は極端な母親によって育てられた所為でした。彼女の父親は料理が出来ない彼女の為にレシピをまとめたノートと、料理に関する簡単な呪文を教えますが、母親はチャーメインが家事能力を身に着けることに対して喜んでいない様子でした。親元から離れて一人暮らしをし、自分が世間知らずだと思い知ったチャーメインですが、魔法使いの弟子となるために彼女のおじの家にやってきたピーターと暮らすうちに、様々な騒動に巻き込まれていきます。ハウルとソフィーは何だか相変わらず仲の良い夫婦ですが、ハウルは少しいたずらが過ぎるなぁ・・と読み終わった後思いました。ハウルは相変わらず綺麗でしたが、彼のいたずらに付き合ったりできるのはソフィーだけだなぁと思いました。
2017年06月12日
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「ハウルの動く城」の原作小説です。大学生のころに購入して読みましたが、図書館に置いてあったので再読することにしました。何度読んでも読み始めたらページを捲る手が止まらなくなるほど面白い作品で、特にソフィーの活躍ぶりが目を見張ります。どんなことがあってもめげないソフィーの姿に、何だか勇気をもらったような気がします。
2017年06月12日
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急に眠りについてしまった村人達を助ける為、幻の「黄金の谷」を見つける旅に出たローワン。今回の騒動の発端は、「旅の人」という者達が引き起こしたものだという誤解から生まれましたが、真相は違いました。保守的な村人達が、外から来た者達に対して警戒するというのは、何だか昨年ニュースで色々と話題になった難民問題に対するものとリンクしているような気がしました。誤解が解け、「旅の人」と、リンの村の人々は和解しましたが、現実社会では簡単に解決できない問題が山積みです。まるで現実社会の写し鏡のようなこのシリーズ、今後も読み進めていきたいと思います。
2017年06月12日
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「リンの谷ローワンシリーズ」をわたしが読んだのは高校1年生の時ですから、かれこれ16年くらい前になりますね。一話完結型で、とても面白いので一気に読んでしまいました。母親が毒を盛られ、母を救う為に冒険の旅に出るローガン。いつも弱虫で臆病なローガンですが、徐々に逞しく成長していく姿を読みながら彼を思わず応援してしまいました。ファンタジーでありながら、氏族同士との対立や因縁といったものを描いており、何処か現実社会とリンクしているこのローワンシリーズ、お勧めです。
2017年06月12日
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今から12年前に長野県内の高校に通う男子生徒がいじめを苦に自殺したとされる事件。マスコミはいじめの加害者である学校やバレー部員達を一斉に非難したが、真相は違っていました。生徒の母親・さおりが異常な性格の持ち主(恐らく人格障害かなにかを患っているんじゃないかな)で、生徒の自殺は母親に対する育児放棄や精神的暴力によるもの。さおりのようなモンスターペアレント、事実を歪曲して報道するマスコミ―何だかこの瑠ポタージュを読み終えた後、学校側が被害者だと改めて認識しました。バレー部ではいじめや暴力は存在しなかった、それなのにさおりやマスコミたちから一方的に「加害者」扱いされ、人生を狂わされた生徒たちや部員達、そして教師達―時が経っても事件で負った彼らの心の傷は癒されることはないでしょう。
2017年06月12日
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ディストピアものなのですが、主人公が10歳の少女、という設定に惹かれて読み始めると、あっという間に夢中になってしまって一気に読了してしまいました。メラニーの聡明さとタフさに感心しながらも、何だか物語がこれで終わらないような気がしてなりませんでした。
2017年06月12日
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満員のコンサート会場で観客達が集団パニックを起こし、将棋倒しになる事故を皮切りに、集団パニックによる将棋倒しの事故が発生。正常な判断がつかず、何故か誰かが叫ぶ言葉に従ってしまうという恐ろしい状態に陥る事故・・何だか、ロンドンで起きた爆発テロと同じようなものを感じますね。この作品は「群集心理」をテーマにしていますが、パニックに陥った人々の心理がリアルに描かれており、読みごたえがありました。
2017年06月12日
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聖杯伝説を巡る謎を解明するラグンドン教授。プロローグの部分からグイグイと物語に引き寄せられ、あっという間に読了しました。10年以上この作品を読んでいませんでしたが、再読してこの作品の面白さに改めて気づきました。
2017年06月12日
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母が作ってくれたローストビーフ丼。ローストビーフとグレイビーソースとの相性が抜群で、グレイビーソースがローストビーフの旨味を引き立たせてくれて美味しかったし、オニオンスライスのピリッとした辛みもローストビーフと合って美味しかったです。
2017年06月12日
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映画化された「極大射程」の続編ですが、今回はボブの父親の話で、彼が死の直前に捜査していた殺人事件の真相と、その真犯人をボブが探るというストーリーですが、あっという間に上下巻読了してしまうほど面白かったです。まぁ、ちょっとわかりにくいところがありましたが、スティーヴン・ハンターの作品をこれから色々と読んでみようと思います。
2017年06月10日
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愛犬・リリーとの出会いと別れを描いた作品ですが、命あるものにはいつか別れが来る、その時をどう迎えるのかー「命」を預かることは重い責任がある、動物を軽はずみに飼うべきではないという作者からのメッセージを受け取るとともに、リリーの元気な姿が本を閉じた後にまぶたの裏によみがえってきて涙が出そうになりました。
2017年06月10日
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甘過ぎて余り美味しく感じませんでした。
2017年06月10日
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6歳の時に母親を失い、里親の家を転々としていたヴィクトリア(トリー)。一枚の写真を見たトリーは、真実を探ることになるのですが、彼女の母親の消息や、彼女の幼少期に起きた「ある出来事」が明らかになるにつれ、涙が出そうになりました。トリーの身に起きた悲劇は痛ましいものでしたが、彼女の隣には愛する家族が居ます。トリーが夫と娘と共に両親の墓参りに行き、母親の墓にマリーゴールドの花を供えるシーンを読み終わった後胸が熱くなりました。この作品には、オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件にも触れられています。家族の絆と、愛と再生の物語を描くシャロン・サラならではの作品でした。
2017年06月08日
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ヴィクトリア朝の英国を舞台にした犯罪小説。主人公はロンドン下町に住むスーザンことスウと、辺鄙な城で暮らす貴族の令嬢・モード。スウはある目的の為にモードの侍女として城に暮らして彼女と親しくなるのですが、この二人の出生の秘密が後半で明らかとなり、二人がどうなってしまうのだろうかと思いながら夢中で読み終わってしまいました。ちょっと納得のいかない終わり方だったのですが、何だかヴィクトリア朝の英国にタイムスリップしたかのように当時の人々の生活風景や、下町訛りが聞こえてきそうな気がするような作品でした。
2017年06月07日
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以前書いた日記を読んでくださった方にはわかりますが、わたしは読みたい本があるとつい衝動買いしてしまいます。その所為で親から色々と怒られましたし、自分の計画性の無さを感じて溜息が出るばかりです。まぁ、その分読み終わった本をブックオフへ売っては小銭稼ぎをするのですが、それよりも本は買わずに図書館で借りることにします。
2017年06月07日
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泉南のイオンの中にある洋食フジオ軒でランチを食べました。写真はわたしが頼んだ海老フライとハンバーグランチです。ハンバーグはジューシーで柔らかくて美味しかったです。海老フライを丸ごとかぶりつこうとしたら落としてしまい、一口だけしか食べられませんでしたが、衣がサクッとして、身はプリプリで食べ応えがありました。昔ながらの洋食屋さんという雰囲気で、朝ドラにでてくる洋食屋さんに雰囲気が似ていました。
2017年06月04日
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「えらい遅かったやないの。何処かで油を売ってたん?」「すいまへん姐さん・・廊下で違う屋形の子に絡まれてしまいまして。」「あんたは人気者やさかい、妬まれても仕方がないなぁ。」座敷に戻るのが遅くなったことを千尋が鈴江に詫びると、彼はそう言って笑った。「まぁ千尋の様な気立ての良い子はおらんき、妬まれるのは当然じゃぁ!嫌な事は忘れてぱぁっと飲むぜよ!」龍馬は豪快に笑うと、猪口に入っていた酒を一気に飲んだ。「才谷様、余り飲み過ぎたらあきまへんえ?」「わかっちゅう、わかっちゅう!」 龍馬と過ごす賑やかな時間はあっという間に過ぎ、千尋と鈴江が『いちい』から戻ると、菊枝の部屋の方から何やら賑やかな笑い声が聞こえて来た。「おかあさん、只今帰りました。」「お帰りやす。」 二人が菊枝の部屋に入ると、そこには千尋の養母であった奈津江の姿があった。「まぁ、千尋ちゃんやないの。すっかり大きゅうなって・・」「大変ご無沙汰しております、奈津江おかあさん。」「千尋が奈津江の知り合いやったなんて、うち知らんかったわぁ。」菊枝はそう言って茶を飲むと、溜息を吐いた。「うちは千尋の事を小さい時から見てきました。幼くしてこの子は母親と死に別れて、千尋を跡継ぎに出来んでも実の子同然に千尋を育ててきました。でも、千尋の父親の使いが江戸から来てそれっきり・・こうしてうちが千尋と再び会えたんは、神様の巡り合わせやと思うてます。」 奈津江は一旦言葉を切ると、涙を袖口でそっと拭った。「奈津江おかあさん、お元気そうで何よりどす。」千尋は奈津江の手をそっと握り締めながらそう言うと、涙を流した。「千尋、舞妓姿がよう似合うてるえ。あの時うちがあんたの父親の所に引き取られる事をもっと反対しとったら、あんたに辛い思いをさせることはなかったのになぁ、堪忍え。」「もう済んだことどす、奈津江おかあさん。」「うちは部屋で休むさかい、これで失礼します、おかあさん。」「へぇ。」鈴江は少し気怠そうな様子で項を掻くと、そのまま菊枝の部屋から出て二階へと上がっていった。「奈津江おかあさん、うちの部屋へ来ておくれやす。ほなおかあさん、お休みなさい。」「お休み。」 一階にある奥の部屋に入った千尋は、奈津江にこれまでの事を話した。「そうか。あんたが京に来たんは向こうの家で邪魔者扱いされたからか・・今向こうの家とは縁を切ったんか?」「うちの方から縁を切らせていただきました。向こうの家がどうなっているのか、うちには知る必要のない事どす。」「そうか。」「奈津江おかあさんは、まだ屋形の女将をしてはりますか?」「うちはもう半年前に女将を引退して、屋形は娘の清に任せてる。でも清は要領が悪い子でなぁ、客あしらいも下手やさかい、お客様から苦情が来てなぁ・・千尋に家を継がせたかったわぁ・・」「おかあさん、そないな事を言うたらあきまへんえ。うちは男やさかい、屋形は継げまへん。」「そうやけれど、実の娘が情けなのうて、千尋がうちの子やったらどないするんやろうかと思うとなぁ、やり切れんのや。」「奈津江おかあさん・・」 奈津江と清との仲が上手くいっていない事を千尋は知っていたので、彼はそんな言葉を奈津江に掛ける事しかできなかった。「何や、こうして二人きりで寝るのは久しぶりやなぁ。」「そうどすなぁ、子供の頃以来どす。」 そう言うと千尋は、隣の布団に寝ている奈津江の手を握った。幼い頃自分を抱き締めてくれた彼女の優しい温もりは、時が経った今でも変わらなかった。 いつしか千尋は奈津江の手を握ったまま眠ってしまった。「おやすみ、千尋。」そう言いながら奈津江は千尋に微笑むと、眠った。***********更新が遅れてしまい、申し訳ありません。ブログに以前書きましたが、最近某アニメの二次創作活動をしており、その所為でこちらに掲載している小説の更新が遅れています。なるべく連載中・休止中の小説の更新と完結を目指しておりますが、色々と精神的に参ってしまったので、これからも更新が遅れると思いますが、何卒ご了承くださいませ。この作品の目次はコチラです。にほんブログ村
2017年06月03日
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昨夜誕生日祝いに両親から図書カード1万円分をプレゼントされ、今日はそれで前から読みたかった文庫本10冊を大人買いしました。あっという間に図書カードの残額が減ってしまい、衝動的に買いすぎたなと今猛省しています^_^;わたしは本を買いすぎて毎月金欠になり、アニメグッズや同人誌はとてもではないけれど買えません。一度読んだ本や、ハードカバー版がある本は買わないことに決めました。
2017年06月03日
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