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二週間ぶりに松戸市千駄堀にある21世紀の森と広場を訪ねました。千駄堀池には、オオハクチョウ若鳥1羽が飛来していました、24日に姿が目撃されて以来滞在している模様です。最初は姿が見当たりませんでしたが、林を探索後池を見たら葦原の中から登場。行動をともにしているオオバンから水草のついばみ方を伝授されたようでオオバンを見習って加えて水面を移動する姿を観察しました。このほか、嘴基部あたりに黄色味があり、上面が焦げ茶で脇の羽がV字に尖っていたので雌幼羽と思われる個体、脇の羽がV字に尖っていた雄幼羽が第一回生殖羽に移行中の個体、雄個体の下尾筒に黄色の三角斑を後方から見た姿を目撃しました。もてる雄の三角斑はそうでない雄と模様に違いがあるのか次回の宿題となりました。このほか、池で水草を捕食していたオオバン、杭に止まっていたカワウ成鳥、嘴の印象がミヤマガラス似の額がでっぱらず嘴がとがっていたハシボソガラス、私の方を見て捕食したどんぐりの実は渡さないとばかりに目の前に登場したハクセキレイとの出会いなど楽しい時間を過ごしました。(写真)2025年11月29日撮影
2025.11.29
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26日に引き続き、昨日27日も岩手県、宮城県のフィールドを探索しました。朝方は濃霧でしたが、フィールドに立ち寄った際には青空。まず登米市内の水田地帯を訪ね、カリガネの姿を探しました。到着したばかりは、水田にいたマガンが首をあげていましたので1時間程度待機。ようやく落ち着いてくるとカリガネが首をあげ、水田を移動し餌探しを開始。写真はその時の一枚です。続いて伊豆沼沿岸まで移動し、マガンの大群の中にいるハクガンを探しました。昼前に2羽、午後に19羽を観察できました。全身白色で初列風切先端が黒色、嘴と足のピンク色はいつ見ても素敵です。近くにいたマガンよりも体がやや大きく、亜種オオハクガンでは思いましたが、嘴が太くはなく、長い印象もなく亜種ハクガンとフィールドノートに記録。最後に蕪栗沼を訪ね、マガン、オオヒシクイ、オオハクチョウにくわえてヘラサギの姿を観察しました。前日とほぼ同じエリアで嘴を左右に振りながら歩き回っていました。ほか、ハマシギ、ウズラシギも浅瀬で餌探しをしている姿が観察し、帰り際に水路沿いの草地をベニマシコ3羽が鳴きながら移動する姿を見つけました。(写真)2025年11月27日撮影(備考)熊出現情報:伊豆沼沿岸で10月19日夕方熊の姿が目撃されています。現地の方によると、道の脇の笹の中から出現したとのことです。早朝、夕方の雁の姿を観察・撮影する際には注意が必要です。蕪栗沼沿岸では27日現在、熊の目撃情報もなく、遊歩道に熊の足跡も認められません。ただし、伊豆沼同様草地に不用意に入らないことをおすすめします。
2025.11.28
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2025年3月31日で運営終了となった川村記念美術館内の池に毎年オシドリが飛来します。複数の鳥友から今秋からはもう観察することができないのでしょうねと問い合わせをもらいました。庭園が開放されていることを耳にしました。調べてみると、美術館周辺および自然散策路を除き、芝生の広場まで開放されていることがDIC川村記念美術館のホームページで記されています。https://kawamura-museum.dic.co.jp/news/nature/開園時間:10:00-16:00、休園日:月曜日、火曜日、年末年始なお、送迎バスは終了し、自家用車か京成佐倉駅からのバス(本数は少ない)利用。(オシドリの羽衣)オシドリは、完全なエクリプスが見られる種類として知られています。その羽衣を整理してみました。(1)成鳥雄生殖羽(一枚目の写真:2017年11月3日撮影)三列風切の内側の一対が銀杏の葉に似た羽が大きな特徴です。嘴は赤く嘴爪は白く、足は橙色です。(2)雄エクリプス(二枚目の写真:2015年10月25日撮影)雌に似た雰囲気がありますが、嘴は鈍い赤色で、肩羽や雨覆にパフ色の羽縁はありません。(3)成鳥雌(三枚目の写真:2018年11月4日撮影)脇の淡色斑が丸いのが雌成鳥の特徴です。(4)幼羽(四枚目の写真:2016年11月3日撮影)嘴が鉛色で基部がピンク色です。脇の淡色斑は丸みがなく細いのが幼羽の特徴です。(オシドリの初認)過去最も早く姿を見かけたのは、2009年10月10日の15羽でした。(お願い)一般市民の方も散策で訪ねます。長時間、場所の占拠した撮影は厳禁です。
2025.09.16
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一昨日、柏市内柏の葉公園を訪ねた折、モミジバフウの実をついばむエナガ、メジロ、カワラヒワといった鳥たちをリポートしました。モミジバフウについて関心をもっていただけた方から質問をもらいました。丸いボンボンのようなものは雌雄どちらか、種はどんな状態になったら鳥たちが食べられる状態になるのかといったところでした。まるいポンポンのようなものは小さな雄花の集まりです。写真には記録できていませんが、雌花は小さく丸く集まっています。果実は硬いトゲトゲボールのようなかたちで、 完熟するとすき間から翼のついた小さなタネがこぼれ、 風に乗ってあちこち運ばれていくと聞いています。アップした写真は、柏の葉公園(2021年12月10日)と野田市清水公園(2021年12月1日)でアトリと出会った時のものです。モミジバフウの実は、熟すとすき間から種がこぼれる状態になるのでこれをアトリがついばんでいました。カエデの仲間の種子を食べる鳥には、アトリ、シメ、イカル、シジュウカラ、ヤマガラ、キクイタダキ、ヒガラなどが知られていますので今後も注目したいと思います。(参考:モミジバフウについて)清水公園が所在する野田市がホームページで概要を紹介しています。それによると、葉は手のひら状に切れ込みモミジ (カエデの仲間) そっくりな形をしています。 晩秋に紅葉する点もよく似ており、モミジバフウの葉が互い違いにつくのに対し、 カエデの仲間は向かい合わせにつきます。楓 (木へんに風) という漢字は、 フウと読み、 もともとはフウという名前の木を表した漢字でした。 https://www.city.noda.chiba.jp/shisei/1016739/1016740/kusakoho/
2023.11.26
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北西の風が強く吹き抜け、風を極力さけた探索が可能な都内水元公園に出かけました。小合溜には、カルガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カンムリカイツブリ、ユリカモメの姿がありました。カンムリカイツプリは、襟状の飾り羽の見事な個体、飾り羽が少し出てきた個体、冬羽個体とさまざまな個体が観察できるのもここの自慢です。地上に近い位置を移動しながら植物の種子を採食していたルリビタキも登場。白いアイリングがあり雌と思われます。このほか、水面には60羽をこえるユリカモメが羽をやすめていましたが、遊歩道の脇に移動した際に青いリングをしていたユリカモメを発見しました。足環番号:右足・8A32835、左足・青E/Nで2013/3/13に市川市行徳野鳥観察舎前丸浜川で標識を装着したユリカモメ成鳥でした。11年の長きにわたりよくも無事で過ごしてきたものです。(写真)2024年3月21日撮影
2024.03.21
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先週、蕪栗沼でオジロワシが岸辺の木の枝に止まり獲物を狙う姿があり、その後マガンやヒシクイが沼に帰還する姿をめがけて飛翔する姿を観察できました。捕獲したかどうかは不明でしたが、その迫力に圧倒されました。蕪栗沼、伊豆沼を訪ねるたび、オジロワシの姿を目撃しますが、いつ頃から飛来するようになったのかと、東北のオジロワシについて調べてみました。環境省(2013)は、資料調査によって海ワシ(オジロワシ、オオワシ)の出現記録を整理したものを報告しています。そのうち、オジロワシについては、次のように記しています。注目すべきは、1980年代後半、銀鮭養殖が盛んになった三陸沿岸で多くみられるようになり、沿岸部よりも、内陸部の大きな河川や湖沼の近辺を越冬地としている様子が示されたと報告されている点です。(年代別の出現記録の変化)(1)1969年以前1969年以前の出現記録は青森、岩手、宮城の1~2 箇所と非常に少ないと述べています。(2)1970年代1970年代は、主に宮城に出現事例が多く、なかでも三陸沿岸や内陸の伊豆沼周辺に集中して見られたと述べています。(3)1980年代1980年代では宮城県は1970年代と同様であるが、特に三陸沿岸の志津川湾(50 件)や女川湾(23 件)に多く見られた(1980 年代後半から志津川湾で銀サケ養殖が盛んになる)と述べています。(4)1990年代宮城での出現件数は減少し、岩手の三陸沿岸(最大24 件)、青森の十三湖(23 件)、小川原湖(13 件)や廻堰ため池(35 件)、秋田の八郎潟(13 件)などで増加した。また内陸部では岩手の北上川流域(最大19 件)、秋田の雄物川流域(最大32 件)で出現記録が増加したと述べています。(5)2000年代2000年代は、大きな傾向は1990 年代と同様であるが、秋田の雄物川、岩手の北上川流域など内陸部での出現範囲が広がったと述べています。(6)2010年代観察記録の累積年数が5 年間であり、記録数は他の年代に比べて少なくなっていると述べています。(オジロワシの狩りと捕食事例)オジロワシの狩りと捕食事例を整理し報告しています。捕食例としては、ハクチョウ、コウノトリを襲い、捕食した例、カモ、鮭を食べた例、を紹介し、鮭を食べた事例が複数あると述べています。狩りでは、遡上する鮭を狙った事例、牧場から出た廃牛を餌とした例、負傷したマガン、ヒシクイを襲った事例、漂流物であるアザラシやオットセイの死体を餌とした事例、シカの残渣を餌とした事例、オオタカやハヤブサが捕獲した鳥を横取りした事例を報告しています。(引用)環境省.2013.3)東北地方における海ワシ類の分布および生息状況.平成25年度風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備委託業務報告書.調査結果 2-3).(写真)一枚目、二枚目は2024年11月28日撮影三枚目:2016年12月23日撮影、四枚目:2018年12月15日撮影いずれの個体も上面は褐色と淡色のまだら模様が目立つので若鳥と思われました。
2024.12.02
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先々週、紅葉が見事な柏の葉公園を訪ね、ボンボンのような実がぶら下がっているモミジバフウ(別名アメリカフウ)木にメジロ、エナガ、メジロ、シジュウカラ、コゲラが次々飛来する光景を目撃したのをリポートしたら、閲覧した鳥友たちから懇願され、現地をガイドしました。紅葉もいよいよ終盤となっていましたが、モミジバフウの木にはシジュウカラ、メジロが飛来し、あらたに地面に落ちている実をキジバトがついばむ姿もありました。隣接する桜の広場近くではジョウビタキ、ツグミと晩秋の景色を楽しみました。帰り道、県民プラザ前の調整池を散策し、オカヨシガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモを観察しました。オカヨシガモは頭部に赤紫の光沢のあり、鱗模様がある胸が見事な個体、コガモは雌非繁殖羽、雄エクリプスが生殖羽に換羽中の個体をメンバー皆で観察しました。(写真)2023年12月3日撮影
2023.12.03
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ホオジロ科やカラの仲間の鳥たちは、葦原の茎の鞘を割って中にいる昆虫を食べる光景をみかける時期となりました。そんな光景に出会いたくて柏市内の小さな谷津田に出かけました。谷津田は、拙宅の亭主が高校生の頃、ホームグランド手賀沼で何度かお目にかかっていた当時の柏市の文化会館の館長さんのご自宅周辺の一角にあります。晩秋から冬は、シジュウカラ、エナガなどが小さな池の葦原に飛来し、葦原の茎の鞘を割って餌を探す光景を見かけます。今朝は、エナガ、シジュウカラが飛来し、そんな光景を目撃できました。(写真)2021年11月19日撮影、2013年12月撮影、2016年11月撮影
2021.11.19
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鳥友からコサギの飾り羽について質問を受けました。コサギの羽毛について整理しました。参考となれば幸いです。繁殖期のコサギには頭部に2本程度の飾り羽と胸や背に飾り羽がのびています。独身の雄が背と胸につけている蓑毛(繁殖羽)をディスプレーのときに広げてのダンスお見事です。なお、非繁殖期で灰黄色だった嘴基部が赤色に変化し婚姻色と呼ばれます。(飾り羽について)飾り羽は正羽と呼ばれるもので、1本の軸を中心に膜のように広がる羽毛です。これに対してダウンのような軸がない羽毛は綿羽と呼ばれます。(羽毛の種類)コサギの羽毛は正羽、綿羽、半綿羽(半正羽)、粉綿羽、糸状羽、剛毛羽の6種類から構成されています。正羽は,羽弁,羽軸,羽軸根(羽柄)で構成され、羽には分岐構造がある点で動物の毛髪と異なります。(写真)一枚目:飾り羽が長いコサギ、2022年3月21日谷津干潟二枚目:蓑毛と嘴基部がピンク色の婚姻色となったコサギ、2015年5月31日越谷市三枚目:上から見た蓑毛、2021年5月23日土浦市四枚目:後方から見た蓑毛、2021年5月23日土浦市五枚目:正面から見た蓑毛、2022年2月19日柏市六枚目:横方向から見たコサギ、2016年7月12日葛西臨海公園
2022.04.10
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9月14日前後から水元公園で姿が観察されているヤマガラの濃色化個体を何度か見かけていますが、その動きが早くてなかなか思うように記録できずついに師走に突入となりました。ヤマガラとどのように違いがあるか画像に記録して比較してみたいと水元公園に出かけました。その姿は、公園自慢の林を抜けたエリアにありました。亜種ヤマガラでは頭上と喉が黒いのですが、グレーを帯び、頬・額・耳羽が茶褐色でした。三列風切と雨覆は青灰色で、亜種オーストンヤマガラの青灰色の少ないものとは相違していました。その後、少し移動すると今度はウソ雌雄各1羽が登場。頬と喉が赤い雄、喉と頬が黒褐色で後頭の灰色の雌でした。ウソとの出会いを堪能した後、水元大橋方向に戻るとモミジバフウの木にカワラヒワの群れの中にアトリを発見しました。モミジバフウの実をついばんでいました。このほか、小合溜の水面にはヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ユリカモメの群れが羽を休めていました。(写真)2023年12月18日撮影
2023.12.18
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6日から7日、宮城県伊豆沼、蕪栗沼、長沼周辺をカリガネ、ハクガンを探索しました。6日はずっと雨降りで晴れ間となったのは15時すぎから日没までと極めてタイトな条件。7日も朝から霧が立ち込め夕方のような暗さがあり、伊豆沼、蕪栗沼では観察に不向きな条件でした。それでも、6日には伊豆沼東側の水田でカリガネ、ハクガンと出会うことができました。カリガネはマガンの群れの中にいて一回り小さく、額の部分の白い部分が目立ち、嘴は短めの印象でした。また、ハクガンは、マガンの群れの中でずっと休んでいましたが、短時間頭をあげてくれた時がアップした写真です。7日も前日と同様のポイントを探索。伊豆沼東側の水田で首に標識リングを装着したマガン、西側の獅子ヶ鼻でカワアイサ、ミコアイサ、浅瀬で水の中で餌を採食していたアオアシシギの姿を観察できました。また、蕪栗沼近くの葦原ではベニマシコ、カシラダカの姿を堪能しました。(写真)2023年12月6日、7日撮影(参考:観察箇所のメモ)・例年でしたら、日中マガンが羽を休めている蕪栗沼北側は沼崎の水田は圃場整備の工事が入っているのでマガンが羽をやすめていません。・鳥友から聞いていたと登米市南方周辺の牧草地を探索しましたが、カリガネの姿はなし。
2023.12.08
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26日から27日は、宮城県から岩手県かけてを冬鳥を求めて探索しました。しかし,午後1時頃まで小雨がふったりやんだり。加えて例年マガンの大群が羽を休めている田んぼで群れはむ小さめでした。そこで蕪栗沼に移動して見はじめました。オオヒシクイ、オオハクチョウ、カモ類の中に首を左右に振って小動物を探していたヘラサギを発見。嘴のしゃもじ型で長く、いかせんべいのようにプレスしたような扁平で先が膨らんでいる模様をしっかり観察できました。(写真)2025年11月26日撮影
2025.11.26
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3週間ぶりに房総風土記の丘を訪ねました。前回エゾビタキが次から次へと出現したエリアでは鳥影がなく、市民の方が思い思いに楽しんでいる広場に移動し、探索してみました。桜の花芽をついばむ小鳥を発見し、少しずつ接近してみるとアトリでした。安価なセーターの柄のような羽色をまとった姿がも目立ち、時折キョッキョツと鳴き声を出しながら移動したり、花芽をついはんだりを繰り返していました。その後、近郊の印旛沼の猛禽類が餌を捕食するエリアに移動し、待機していたら電柱のてっぺんにハヤブサの姿を見つけました。(写真)2020年10月18日撮影
2020.10.18
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千葉県松戸市と埼玉県三郷市の境にある江戸川の土手沿い訪ねました。お目当てはもちろんベニマシコ。大好物のイノコヅチ、セイタカアワダチソウの実がなっているエリアでひたすら待機。登場前には、シジュウカラ、エナガ、アオジ、地面で餌探しに余念がないアカハラ、ケッケッと元気のよかったツグミ、そして上空通過し水路沿いの枝に止まったノスリと充実した待ち時間でした。さて、ベニマシコですが、成鳥雄1羽と第一回冬羽2羽が葦原周辺を鳴きながら移動して登場となりました。第一回冬羽個体が細い枝にとまってイノコヅチの実を食べようと背伸びをしていたのを目撃し、こちらまで背筋を伸ばしていまいました。(写真)2022年1月23日撮影
2023.01.11
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(ヒバリの減少について)ヒバリというと、「チーチビ チーチビ」空に上昇し、「チュクチュクチー チュクチュクチー ツゥイ ツゥイ ピチ ピチ ピーツツチー ピーツツチー ツォイ ツォイ」と空で鳴き、その後下降するという姿を想像します。ところが、佐々木(2008)が空中でのさえずりが多いのは営巣初期だけで、その他の時期は地上での方が多いと報告し、あわせて、ヒバリの減少が指摘されている点にふれています。東京では1970年代から1990年代で繁殖期に確認された3次メッシュの数が70年代の218からほぼ半数の105に減少しており、要因は定かではないが農地などの平坦な環境に建築物が建つことによって生息適地の分断化が進んだことが影響しているのではないかと記しています。手賀沼と沿岸地域では、2010年以前は継続して観察されていましたが、2011年以降では手賀沼と印西市の境界地域と我孫子市北部の水田地帯、利根川沿岸という生息適地が残っているエリアで姿が細々と観察されているのが現状です。(雌雄の違いについて)佐々木(2008)は、ヒバリの雌雄を外見で識別するのは困難としながらも、文献に繁殖地にペアが同時に飛来する場合とオスが先に飛来してメスが後から入る場合があり、後者が多いと記されているものがあり、別の文献には造巣はメスが行い、2~7日で造りあげ、抱卵はメスのみが行い、給餌は雌雄両方で行うが,オス36%,メス64%とメスの方が多いと報告があると記しています。なお、叶内(1998)が、雌雄はほとんど同じだが、雌は冠羽を立てる行動はほとんどないと報告しています。手賀沼沿岸で、冠羽を立てることがなかった個体を観察・撮影したことがあります。写真の五枚目、六枚目を参照ください。(引用)叶内拓哉.1998,日本の野鳥.p443.山と溪谷社.佐々木茂樹.2008.ヒバリ.Bird Research News Vol.5 No.3.p3-5.(写真)一枚目、二枚目:2015年6月6日、三枚目、四枚目:2014年6月15日、五枚目、六枚目:2017年7月18日いずれも手賀沼沿岸で観察
2024.02.19
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千葉県北西部に姿のあるチョウゲンボウの様子を見に出かけました。長年営巣してきた場所周辺には親鳥が一度旋回した姿があったのみで、北方向に移動していったのでその方向を探索してみたところ、商業施設最上階の一角に親鳥が複数回出入りしていました。しかもピィーピィーと声が聞こえました。帰宅後、調べてみると、蒲谷(1996)に「ひなに給餌するときはピィーピィーピィーとやさしい声を出す」と報告されていました。前回、4月17日に立ち寄った折には、成鳥雄が餌を持参し営巣場所に入ってしばらく出てこなかったので抱卵中の雌に餌を与えていたものと思われると報告しましたが、その後カラスなどに襲撃されたなどして営巣場所を変更したものと思われます。産卵後、抱卵から孵化するまでの期間は27日から31日程度と言われており、抱卵開始は4月下旬頃と考えられます。営巣場所の変更はそれ以前と思われます。今日、成鳥が出入りしていた箇所は、これまでと違い親鳥の様子は見えないので、ヒナが成長してから姿を登場するまでお楽しみといったところです。(過去記録してきたチョウゲンボウの若様の羽毛の変化)2001年以来、観察してきたうち、若様の羽毛を観察・記録しました。綿羽から若鳥の羽毛となるまでの写真の一部を紹介します。チョウゲンボウの第一綿羽は白くてやや短くてまばらとされています。また、第2綿羽は長くて密であり約8日齢で現れ、上面は灰褐色で下面は淡色とされています。一枚目と二枚目の写真は、第二綿羽の状態と思われます。三枚目の写真は、一番先に誕生した若鳥とそれ以外の若鳥を記録したものです。体の大きさが違うのがわかります。四枚目から六枚目の写真は、成長し頭部に少し綿羽が残っている状態です。今シーズンは、若鳥の成長と羽毛の変化が観察できるかは不透明ですが、どの段階で観察できるやら。(写真)一枚目:2014年5月6日撮影、二枚目:2021年6月6日撮影、三枚目:2021年6月9日撮影、四枚目:2024年6月10日撮影、五枚目:2018年6月6日撮影、六枚目:2016年5月25日撮影
2025.05.13
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カシラダカとミヤマホオジロは、年によって飛来数が大きく変動する種類です。特に東日本では意外に出会えるフィールドが限られています。両種とも雄は色調や特徴から迷うケースは少ないように思います。その識別についてポイントを整理してみました。(まず観察したいのは、脇腹と腰の色と模様)両種とも頭頂の羽毛を逆立てている場合が多い印象があります。しかし、寝かせている場合もあり顔つきが違って見えることがあります。(1)胸の斑・カシラダカは、赤褐色の縦斑が集まっているように見えます。(ひとつの塊ではありません)・ミヤマホオジロ雄成鳥では黒い逆三角形で、雌と第一回冬羽ではぼやけています。写真一枚目はカシラダカ、二枚目と三枚目はミヤマホオジロです。(2)胸と脇腹の色彩・カシラダカは汚白色に太めの赤褐色の縦斑です。・ミヤマホオジロは淡黄褐色地に暗色の細目の縦斑です。写真四枚目はカシラダカ、五枚目はミヤマホオジロです。(3)腰・上尾筒の色彩・カシラダカは赤褐色地にベージュに鱗模様となっています。・ミヤマホオジロは淡灰褐色地に無斑かごく薄い褐色の縦斑があります。写真6枚目はカシラダカ、7枚目はミヤマホオジロです。(4)カシラダカ成鳥冬羽雌と若鳥、ミヤマホオジロ成鳥冬羽雌・カシラダカ成鳥冬羽雌と若鳥は全体的に淡色ですが、違いを識別するには無理です。・ミヤマホオジロ成鳥冬羽雌は、頭頂、顔、胸が褐色です。眉斑と喉がうっすらと黄色味がかっています。8枚目の写真を御覧ください。(写真)1枚目:2018年12月30日野田市、2枚目:2012年12月24日土浦市、3枚目:2021年1月30日つくば市、4枚目:2020年1月19日つくば市。5枚目:2019年2月2日つくば市、6枚目:2017年1月28日流山市、7枚目:2018年1月13日つくば市、8枚目2019年2月2日つくば市で撮影
2025.11.22
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先週SNSにヒシクイとオオヒシクイが水面を泳ぐ光景がアップされていました。明日から宮城県、岩手県に出かけるのを前にしてヒシクイの予習をしていました。向井(2019)が報告しているように、日本に飛来するヒシクイは、ツンドラ型の亜種ヒシクイ(A. f.serrirostris)とタイガ型の亜種オオヒシクイ(A. f. middendorffii)がいます。(1)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの形態ガンカモ類国内生息地ネットワークは、ヒシクイの形態と生態についての知見を整理し報告しています。それによると、ツンドラ型のヒシクイは、小型でずんぐりした体型(*)をしており嘴は短く、基部付近と下嘴が厚いのに対し,タイガ型のオオヒシクイは大型(*)で首と嘴が長く、下嘴は薄くほぼ直線上である。また、ツンドラ型ヒシクイとタイガ型オオヒシクイでは、鳴き声の他、越冬地における生息環境や食性、日周行動等にも違いがあると記されています。(*)ヒシクイの体サイズと嘴の大きさは西から東に向かって大型化し、また、ツンドラ~森林ツンドラ~タイガと気候帯が移り変わる北から南に向かって大型化する傾向があることが知られています。あわせて、繁殖地の分布の東西方向の両端では、タイガ型のオオヒシクイとツンドラ型のヒシクイはそれぞれ体重が倍近く異なることが判明しています。(2)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズと形ガンカモ類国内生息地ネットワークは、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズ、形の違いについて記しています。a.亜種ヒシクイの嘴短く、がっしりとしており、額と上嘴はわずかに角度を持つ点で亜種オオヒシクイの額と上嘴が直線的につながっている点とは異なることを指摘しています。b.亜種オオヒシクイオオハクチョウのように額と上嘴が直線的につながっているように見える点は、亜種ヒシクイの嘴が短くがっしりとし、額と上嘴はわずかに角度を持つ点と異なっていることを記しています。あわせて、亜種オオヒシクイでは上嘴は直線的かわずかに下方に湾曲している点で亜種ヒシクイの嘴が厚く,基部から下方に湾曲する点と異なると述べています。また、嘴のオレンジ部分はより先端にあり小さく見えることが多いこと、嘴の長さ(露出嘴峰長)が嘴の基部の高さの2倍を超えると報告しています。(写真)一枚目、二枚目が亜種ヒシクイ、三枚目から五枚目が亜種オオヒシクイ一枚目:2014年12月14日宮城県大崎市、二枚目:2016年12月23日宮城県大崎市三枚目:2016年1月16日茨城県稲敷市、四枚目:2016年12月23日宮城県大崎市五枚目:2016年10月31日茨城県稲敷市(引用)向井 喜果.2019.オオヒシクイ.Bird Research News Vol. 16 No.12.pp2.ガンカモ類国内生息地ネットワーク.ヒシクイの形態と生態.https://miyajimanuma.wixsite.com
2025.11.25
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大掃除をすませてから気分転換をかねてホームグランド手賀沼に出かけました。昨日のような強風もなく穏やかなお天気となり、探索には最適でした。まず、我孫子市側の遊歩道を鳥の博物館前から五本松公園先まで探索しました。その後、柏市岩井側の遊歩道に移動し冬鳥の様子を見て回りました。22日までは滞在が確認できたマガン4羽の姿はなかったものの、トモエガモ18羽、淡水ガモ、潜水ガモ、サギ、エナガ、アオジ、モズ、オオジュリンといった山野の鳥、上空を飛翔していたオオタカなどと出会いを楽しみました。また、我孫子市側の水田で二番穂をついばむオオバンも観察しました。(写真)2019年12月29日撮影
2019.12.29
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国内に生息しているホオジロ類は、体が褐色で背や脇に縦筋があり、頭部に黒い縞模様があることにくわえて外側尾羽が白い点が共通しています。冬に越冬するホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、アオジ、クロジ、オオジュリンの姿を比較し、復習してみました。参考になれば、幸いです。ホオジロの腰は、一様に赤褐色をして外側尾羽が白いです。ホオアカは高い木に止まらず、葦原に止まっていることが多い印象です。カシラダカは、腰が赤褐色ですが、ホオジロほど赤さがない印象です。アオジは、背から上面にかけて褐色ベースにクリーム色と黒色の縦すじが印象的。クロジは、全身黒灰色で、背に黒い縦すじがあります。なお、クロジの雌は撮影した画像がありませんが、尾の両側の白色はありません。(写真)ホオジロ2020年4月柏市手賀沼沿岸、ホオアカ2019年3月柏市手賀沼沿岸、カシラダカ2018年2月流山市西深井、アオジ2016年1月野田市座王、クロジ2011年1月柏市手賀沼沿岸、オオジュリン2018年1月我孫子市手賀沼沿岸で撮影。
2021.01.28
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鳥友から市川市大町自然公園に足を運びたいと相談があり、昼過ぎに現地で待ち合わせし探索しました。長田谷津と呼ばれる細長い谷間の遊歩道を動物園にむけてスタート。鳥友には、ルリビタキの観察ポイントを伝えて、私は31日に記録できなかったウグイス、ミソサザイの観察ポイントで待機しました。ウグイスは2本の遊歩道に挟まれた葦原のその姿を発見。バフ色がかかりぼやけた印象のある眉斑、上面の茶褐色、下面のグレーがかった灰色、しっかりと観察できました。嘴は太めに見えましたので雄ではと思いましたが、記録はかなわず。ミソサザイは、北側斜面でその姿を発見。体が小さい上にその動きは素早く、斜面が日陰となっているので記録するのになかなか手間取りました。それでも、焦げ茶の体、褐色の眉斑、上面と風切、尾羽の黒い横斑を観察できました。和名のミソは溝、サザイは些細という意味を持つと聞いていたのはなるほどと納得。人間が舌打ちするよう鳴き声をたっぷり堪能。帰路の鳥友との合流場所にした市川市自然観察園の敷地内の植え込みエリアでルリビタキが出迎えてくれて今日の探索を終了。(写真)2022年2月2日撮影なお、2010年5月に奥日光湯滝で撮影したミソサザイの羽を上から見た画像をアップ。横帯のある尾羽10枚、風切羽の模様や色の参考として御覧ください。
2022.02.02
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3日に足を運んで以来、水元公園を訪ね、冬鳥との出会いを楽しみました。アトリ、ヤマガラ濃色化個体、亜種ヤマガラ、嘴の長いアカゲラ(*)、オオアカハラ、キクイタダキ、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カンムリカイツブリ、カイツブリ、ユリカモメを観察。その後、距離が離れましたが江戸川に移動し、コミミズクの姿を探索。昨年姿を見かけたフィールドではタゲリ21羽の群れ、モズが縄張りを巡回する姿、カラスと何度もバトルを展開していたチョウゲンボウ、水路で羽を休めていたセグロカモメを観察しながらコミミズクの登場を待ちました。再会は、14時55分のことでした。北方向から登場し、杭の上に降り立ちました。しかし、カラスがすぐやってきて渡去し、反対側の街の土手沿いに移動していきました。(写真)2024年1月18日撮影(*)アカゲラは、嘴は比較的短いとされますが、水元で観察したアカゲラは、頭長よりも長い個体でした。石田(1988)がキツツキ類の上嘴が急速に成長すること、くちばしの利用の仕方によって個体や個体群内でも嘴の長さが変化することを報告しています。(引用)石田健.1988.Two examples of Upper Bill Abnormality in Woodpeckers,Dendrocopos major and D. kizukiKen Ishida、Abstract Two observations of the woodpecker bill in captivity.山階鳥研報.第20巻.p111-115.
2024.01.18
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先週25日に葛西臨海公園でカラシラサギと出会うことができました。葛西では2008年9月14日に観察して以来、16年ぶりの再会でした。雨降りでフィールドに出かけられないので、特徴を復習していました。(アップした画像のうち、コメントがないものは葛西で撮影)(1)観察した個体について観察した個体は夏羽で、コサギと違ってふさふさした冠羽、嘴のベースが黄色で基部から真ん中あたりまで赤っぽく、眼先は青緑色の婚姻色個体でした。なお、足は黒色、趾は黒っぽく見えていますが本来は黄色です(泥で汚れていた可能性あり)(2)夏羽と冬羽について前回の個体は嘴が黒味がかって基部近くが黄色で冬羽にかわりつつあり、後頭の冠羽は短いものが残っているだけでした。完全な冬羽の冠羽はなくなります。一枚目の画像:夏羽、2024年6月25日撮影、二枚目の画像:冬羽に換羽中、2008年9月14日撮影(3)嘴の長さ嘴先端から後頭までを100とすると、カラシラサギでは嘴が35%、コサギが54%を占めています。第一印象ではカラシラサギの嘴が長く感じましたが、嘴の割合を調べてみると逆でした。三枚目の画像:2024年6月25日撮影(左カラシラサギ、右コサギ)(4)後頭の冠羽画像では14本まで数えることができました。コサギより冠羽の本数が多いのがわかります。なお、コサギの冠羽は2本と記している図鑑類がほとんどですが、その長さは個体差があります。四枚目の画像:後方からの姿、2024年6月25日撮影五枚目の画像:コサギ、2022年3月5日谷津干潟で撮影(5)餌の取り方の違いカラシラサギは、魚の動きを見て、バスケットボールでいうピボットターンのような動作をしているのを観察しました。足を軸にして90度近く回るような動きをしていました。それに対して、コサギは魚を狙う時、浅瀬を直線的に羽を広げて移動し小躍りするようにステップを踏んで水中の魚を驚かせているように見える動きをしていました。同じサギなのにずいぶん違いがあるものだと思いました。六枚目、七枚目の画像、2024年6月25日(最初左側を向いていたものがくるりと回転)八枚目の画像:コサギ、2020年9月20日撮影
2024.07.01
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27日から28日にかけて宮城県伊豆沼・蕪栗沼、大崎平野を訪ねました。初日は、蕪栗沼でオオハクチョウ、シジュウカラガン、マガン、オオヒシクイ、トモエガモ、オナガガモ、オジロワシ、チュウヒ、伊豆沼二工区でハクガン、マガン、オオヒシクイ、伊豆沼獅子ヶ鼻でカワアイサ雌雄と出会いがかないました。二日目は、蕪栗沼は晴天でしたが到着直後から強い西風が吹き抜け、なかなか観察しにくさがありましたが、蕪栗沼でオジロワシ、チュウヒ、オオハシシギ、ハマシギ、オオヒシクイ、マガン、ツグミを観察できました。念願のカリガネは強い西風をさけて牧草地帯の一角にその姿がありました。嘴が短小でおでこの部分が出っ張って見えます。嘴根元の白色部がカリガネのほうが上方まで及んでいること、目の周りには黄色の輪をしっかり観察できました。鳴き声は甲高いキーキーと聞こえました。(写真)2024年11月27日から28日撮影
2024.11.29
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松戸駅西口の川の一里塚があり、ふれあい江戸川と呼ばれる草地と雑木林に囲まれたエリアがあります。毎年ベニマシコ、アオジなどの小鳥たちと出会えるので楽しみです。堤防を降りて川沿いの道を進み、江戸川の水面に目をやるとカンムリカイツブリ成鳥と若鳥(顔から頸に縞模様)の姿を見つけました。その後、高い葦がたくさんあるエリアで待機していると、シジュウカラ、メジロ、ジョウビタキが登場し、葦の中からピッポッと今季初のベニマシコの鳴き声。待機していると1羽は雌、もう1羽は鳴き声だけで性別不明でした。例年でしたら、ツグミ、アオジ、ホオジロの姿も観察できるのですが、今日は見かけず。次回のお楽しみとなりました。(写真)2024年12月10日撮影
2024.12.10
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今冬は珍鳥飛来が続き、他県から大勢の面々が印旛沼沿岸を占拠していたので、立ち寄るのを避けてきましたがようやく落ち着いてきたので探索しに出かけました。今冬、トモエガモのピーク時の個体数は約8万羽で前年12万羽と比較すると30%強少ない個体数でした。今日、水面で記録した個体数は8400羽で今冬ピーク時の十分の一。それでも、漁師の船が移動するたびに舞い上がる光景は見事でした。カモは、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロといった種類、カンムリカイブリ、水面に浮かびながら魚を食べようと悪戦苦闘しているセグロカモメ、杭にチュウヒ(風切は青灰色はなし)の姿がありました。遊歩道脇の木でジョウビタキが喉を膨らませ「チュルリ、チュッチュリ」と囀っている姿を見つけたり、ホオジロ、ホオアカ、オオジュリンと出会い楽しい時間でした。このほか、モモイロペリカンがいつもの船着き場で休んでいると思ったら、自力で水面を移動し魚を捕獲しに出かけ、その後休み場所に帰還する姿を目撃しました。(写真)2025年3月10日撮影
2025.03.10
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オフィス近くの学校法人を訪ね、楷の木、モミジ、カエデの紅葉を鑑賞しました。あわせて、冬に小鳥たちが飛来するエリアの木の実の状況などを見て回りました。敷地内の柿の実が熟し始めており、メジロ、ヒヨドリが飛来しついばんむ姿を観察。また、芝生の上を複数のハクセキレイがスキップするように移動し餌をついばんでいる姿がありました。また、楷の木が植えてあるエリアを訪ね、実の成り具合を見て回りました。小鳥たちが大好きな実はまだ熟しておらず、小鳥たちの姿も見当たらずでした。真冬には、ルリビタキ、アトリ、ウソといった小鳥たちが飛来しますので、これから何回か訪ねてみる予定です。(写真)2025年11月21日撮影(ルリビタキ、アトリ、ウソは過去の写真をアップ)(備考)学校法人の敷地への立ち入りは、レストラン利用者、学習施設利用者以外はできないので法人名は非公開とします。
2025.11.21
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昨日、都内水元公園でマミチャジナイに出会いました。秋には、ツグミやアカハラと一緒に行動することも多いような気がします。私の識別力向上のため、マミチャジナイとアカハラを比較し復習してみました。一枚目から三枚目昨日出会ったマミチャジナイです。大雨覆先端にバフ色の白色の斑があり、頭部に褐色味があったことから雄の第一回夏羽が冬羽に換羽している個体ではと思いました。四枚目、五枚目はアカハラです。頭に丸みがあり黒色味も強いことから雄個体と思います。ミマチャジナイでは、嘴基部から目の下にかけて白斑がありますが、アカハラにはないこと、アカハラには眉斑がないなどが違いになると思います。
2019.10.08
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新年、はじめて印旛沼とその近くの水田地帯に羽を休めるハクチョウに会いに出かけました。まずは、印旛沼吉高機場から甚平渡しまでの遊歩道を散策しながら冬鳥たちの姿を探索しました。遊歩道脇の葦原からはベニマシコのピッ、ピッポと複数の鳴き声がしていました。待機していると、雌雄がアワダチソウの種をついばむ姿を発見。近くにはジョウビタキ、オオジュリン、モズの姿もありました。あわせて、小さな川の脇の葦原の中からヒクイナも登場。このほか、沼の水面にはヨシガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、オオバンが羽を休めていました。印旛沼の鳥たちを堪能した後、近郊の水田地帯に移動。オオハクチョウ、コハクチョウが羽を休めている姿にくわえてマガン1羽の姿もありました。(写真)2020年1月11日撮影
2020.01.11
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一週間ぶりにホームグランドの手賀沼を訪ねました。印西市から柏市にいたる約12キロの水域と水田地帯を探索して歩きました。手賀沼大橋より東のエリアではクロハラアジサシ、タシギ、ススガモ、ミサゴ、チョウゲンボウ、西エリアではミサゴの姿を発見しました。このほかには、遊歩道下の草原にホオジロの姿があり、外側尾羽の大方が白いのをしっかり観察できました。(主な鳥の観察メモ)クロハラアジサシは、沼の簀立てにとまり餌を発見すると飛翔し捕食するとしばらく枝で休憩をするという行動を繰り返していました。頭頂がごま塩模様、下面が白く、嘴は黒く、足が赤いのがよく見えました。ミサゴは、東エリアと西エリアにそれぞれ1羽ずつ姿があり、飛翔し水面をみつめて餌探しをして捕食を繰り返していました。(写真2021年10月10日撮影
2021.10.10
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今朝は青空が広がったものの、西よりの風が5m前後吹き荒れていたので市川市にある大町自然公園内を探索してみました。緑豊かな空間が広がり、水の流れもあり冬から春まで小鳥たちとの出会いが楽しめます。大町駅方向から遊歩道にはいり、動物園方向に探索をしました。林縁にある小さな水路にはアオジ、斜面林にシロハラ、遊歩道上にミソサザイが登場。また、遊歩道脇の葦原にはシジュウカラ、エナガの姿も見つけました。(写真)2022年12月23日撮影(エナガ、アオジ雄は2021年1月のもの)
2022.12.23
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ホームグランド手賀沼に6日コガモが飛来したと鳥友から知らせをもらいました。飛来したばかりの雄は雌のように目立たない羽衣(エクリプス)です。エクリプスからの生殖羽までの羽衣を整理してみました。(1)雄エクリプス一枚目(2016年9月14日手賀沼)、二枚目(2020年10月4日柏市柏の葉)はいずれも雄エクリプスです。嘴基部が黄色味を帯び、頭上から過眼線まで濃く見えます。肩羽の模様が雌に比べると細く羽軸に直角になる傾向があります。雄幼羽は胸から腹にかけて小斑があり、脇最前列の羽が成鳥より小さくV字となっていて雄エクリプスでは丸みを帯びています。(2)エクリプスから生殖羽に換羽中三枚目の写真は、2019年11月3日に手賀沼で観察・撮影した個体です。脇最状列の各羽が丸みを帯びています。(幼羽は尖り気味)肩羽には第一回生殖羽のように白い明瞭な線はありません。(3)雌非繁殖羽四枚目の写真は、2020年1月4日に手賀沼で観察・撮影した個体です。嘴は黒色で基部には黄色味はなく、上面は雄エクリプスに比べて褐色味があり、淡色の羽縁があることから雌非生殖羽と思われます。(4)雄エクリプスから生殖羽に換羽中五枚目の写真は、2020年12月12日に手賀沼で観察・撮影した個体です。肩羽に細い横斑があり、脇が大きめで丸みがあります。(5)雄生殖羽六枚目の写真は、2021年2月17日に谷津で観察・撮影した雄生殖羽です。栗色の頭部、目の周囲から後方に広がる緑色の帯があり、嘴は黒色です。下尾筒は黒く、両側に黄白色の三角斑があります。脇との境に水平な白線があります。(6)雌生殖羽七枚目の写真は、2016年3月27日に成田市内で観察・撮影した個体です。非生殖羽に比べて全体的に褐色味があります。
2023.09.08
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毎年、10月中旬から下旬にかけての夜に柏市のオフィスの上空をホオジロ属の鳥類たちが鳴きながら通過していきます。ホームグランド手賀沼や近郊の印旛沼の葦原周辺でオオジュリン、カシラダカの姿を見かけるのもそろそろです。ホオジロ属に関して越冬地での分布や行動に関する報告は少ないのが現況が、山岸ほか(1969)が印旛沼で行ったホオジロ属の越冬時期の分布ほかを調査した結果を報告しています。これからの時期、沼の葦原周辺で姿を見かける際の参考までにその概要を整理したものを提供します。(1)どんな環境を選択しているかオオジュリンは沼沢地帯と水田地帯の中にモザイク状に残されている沼沢部に限って出現し、きわめて環境選択の巾が狭い種、カシラダカは沼沢、水田、山麓の巾広くで出現したが量的には沼沢地にかたよる傾向があったと述べています。ホオジロはカシラダカと同様の環境に出現したが荒地、路傍、林縁等が選択される傾向がある、ホオアカは、沼沢地帯の水田の畦で出現し、アオジは主として山麓地帯で記録され水田地帯で記録されたとしています。(2)オオジュリンとカシラダカの行動の違いオオジュリンは垂直に立った草本の桿に横どまりすることができ、その状態から上下方向にも移動ができ、足を開いて桿から桿へと渡り歩くこともできると報告しています。一方、カシラダカはほとんど地上採食し、垂直な桿に横止まりして採食することはないと述べています。カシラダカは水のないヨシやガマの倒れたオープンな場所で採食するという事実もカシラダカの採食姿勢とよく一致していると指摘しています。(3)オオジュリンとカシラダカの群れの大きさカシラダカは100羽以上の集合を成し得るのに対して、オオジュリンは大きくても15羽以下だったと記しています。カシラダカの群れに対して、オオジュリンが小さな単位で分散しているのは、種子食のカシラダカと昆虫食もまざるオオジュリンの食性の違いから来ていると報告しています。(引用)山岸哲・中村登流・須山才二・飯島一良・牛山英彦・香川敏明.1969.ホオジロ属5種の越冬生態の比較研究.山階鳥研報.第5巻.第6号.p1-16.(写真)オオジュリン:2018年3月12日手賀沼、カシラダカ:2016年1月17日野田市、2018年2月10日流山市で撮影
2023.10.15
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27日から28日に蕪栗沼、伊豆沼とその周辺地域を探索してきました。28日にカリガネを観察できましたが、マガンとの識別について質問をもらいました。写真一枚目から四枚目が2024年11月28日に観察したカリガネです。また、五枚目から八枚目の写真はマガンです。(1)嘴基部から額と上嘴と額の角度カリガネは、嘴基部から額にかけて白色部分が頭頂に達します。また、上嘴が付け根で明瞭な角度があり、頭部全体が台形に見えます。これに対して、マガンは額全体が白く、上嘴と額の角度は小さく、頭部全体は台形には見えません。(2)鳴き声カリガネはキューキューと聞こえる鳴き声、マガンはキャハハンと甲高い声で鳴きます。(3)採食についてカリガネはアルファルフアなどの牧草を好んで食べます。マガンは立ち止まって時間がある採食ですが、カリガネは草の先端部をむしり食べます。池内(2023)が「カリガネはマガンと似ていると言われますが、多様な環境で容易に採食が可能なマガンは“Generalist”とされる一方で、カリガネは“Habitat pecialist”と称され、本来の自然環境であれば「スズメノカタビラ」を好み、人為的な耕地では、イタリアンライグラス、オーチャードグラス、アルファルファなどを採食しています。カリガネが水田を利用する場合でも、落ちモミよりは切り株から伸びた葉や、他のイネ科の雑草を食べています」と述べています。(4)カリガネの成鳥と幼鳥雁の里親友の会(2020)が見分け方を報告しています。それによると、カリガネ成鳥では腹部の黒い斑がありますが、幼鳥にはないこと、幼鳥では額の白い部分が欠けていること、胸から腹の羽の先端部が青海波のパターンとなっていると解説しています。(引用)雁の里親友の会.2020.カリガネ識別資料.池内俊雄.2023.宮城県で越冬するカリガネの個体数変動.Bird Research Water Bird News.2023年1月号.p2-3(写真)一枚目から四枚目は2024年11月28日に観察したカリガネです。五枚目から八枚目はマガンです。五枚目:2014年12月14日登米市で撮影六枚目:2016年12月23日栗原市で撮影七枚目:2018年12月15日栗原市で撮影八枚目:2024年11月27日栗原市で撮影
2024.12.01
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西よりの風が強く水辺の探索には向いていないので、比較的風の影響を受けにくい茨城県つくば市高崎自然の森に出かけました。幼稚園生が広場で賑やかに遊んでおり、いつものエリアにルリビタキの姿はなし。そのため、一旦森をあとにし近郊の水田、水路を探索することにしました。森をぬけて水田エリアに至るまでのコースは、案外楽しめました。水路沿いの農道をキジ成鳥雄が登場したり、カワセミが採餌ため枝に止まり水面を凝視していたり、モズが何度も地面に降り立ち獲物を捕獲する光景、農道脇にジョウビタキ雄が「何か御用?」と登場したり、シロハラが餌探しに余念がない姿などを観察できました。その後、再び森に戻ると、さっきまで子どもたちが遊んていたエリアで2羽のルリビタキが出現し、地面に降りて蜘蛛をはじめ小動物を捕獲している姿に遭遇できました。一定間隔で尾を上下にふりリズムをとっているような感じ、愛らしい一杯でした。なお、シロハラですが、頭部が黒っぽく、下腹以外が赤褐色に見えていた雄個体と頭が褐色がかり下面が汚白色の雌個体の両方の姿がありました。腹に白っぽさがあることから和名がつけられた種類ですが、案外そうではないことが発見でした。(写真)2025年1月9日撮影
2025.01.09
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昨日、野田市座王で冬鳥を探索していたら遅まきながらシメの姿を観察しました。図鑑類には、平地から山林に生息し、公園や市街地によく姿を現すと記されています。ところが、千葉県北西部柏市での観察記録を振り返ると、2010年1月24日に柏の葉公園で50羽を観察した以外は、2019年以降では単独での姿を観察するのみです。バードリサーチ(2022)が「20年冬には21年および22年冬より何らかの理由で渡来数が多かった」、「渡来当初から2月にかけて徐々に記録率が変動しながら増加する傾向」と報告しています。2月にかけて記録率が増加する傾向の有無を注視したいと思います。さて、学名Coccothraustes coccothraustesは「穀物を粉砕するもの」というギリシア語に由来しています。石田(2015)が「太い嘴は樹上に残った種子や地上に落ちた種子をすりつぶして食べる」と述べているものに代表されるように多くの図鑑類に同様の解説があります。ところが、穴田・多奈田(2000)が富山県富山市でモウソウチク林内でモウソウチク虫えい内の八チ類の採食している個体を観察した旨を報告しています。イカルの厚い嘴、発達した顎の筋肉を持っていることが、一般的な小鳥が利用できないモウソウチクエダフクレフシを破壊できたことを紹介しています。なお、報告の中に「夏期には鞘迩目、鱗迩目昆虫などの動物質をついばむが、両種とも秋冬には種子や築果などを主な食物としている」との記述もあり、冬と春の採食している時に何を食べているか注目してみたいと思います。(引用)穴田哲・多奈田功.2000.イカルとシメによるモウソウチク虫えい内の八チ類の採食.Strix.第18巻.p111-114.日本野鳥の会.石田光史.2015.野鳥図鑑.p358.ナツメ社.バードリサーチ.2022.ベランダバードウォッチ2022 年冬調査報告.pp4.(写真)2019年2月10日柏市柏の葉公園、2020年1月12日柏市内で撮影
2025.01.13
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茨城県南部に位置する牛久沼を探索しました。牛久沼水辺公園は龍ケ崎市にあり、周囲25.5キロの沼を見渡せる場所にあります。晩秋から翌年春先までカモ科の鳥たちを中心に観察することができます。(近距離で観察したいヒドリガモ)ヒドリガモはカモ科の中では普通種とされますが、羽衣には4つのタイプがあります。羽色では茶褐色(よく見かける羽衣)て灰褐色(茶褐色が少なく灰色味が強い)個体を見かけます。模様に着目すると、模様は上面に現れて上背と肩羽に見られます。羽根に横縞や斑点の模様がある個体と模様がほとんどない個体に区分されます。今日見かけたヒドリガモでは、写真一枚目のような頭部が赤褐色で額から頭頂がクリーム色、胸は赤味を帯び、背、肩羽、脇が細かい横斑に覆われて灰色味の個体と写真二枚目のように頭、脇の赤味の強く、白い雨覆が見られる雄エクリプス、頭に赤褐色がなく灰色味があり白い雨覆のある個体(雌非生殖羽と思われますが、嘴の色と模様が確認できず)とじつにさまざまでした。(カンムリカイツブリの泳ぐスピードにびっくり)沼の水面でゆったり移動している個体もいれば、7枚目の写真のように低い姿勢で猛スピードで移動してい個体とじつにいろいろでした。カイツブリ科の鳥には各指に扇状の弁足があるので水をかくのが得意です。くわえて、足が体の後ろに位置しているので足を蹴りだし推進力を得られるので猛スピードで移動することが可能です。このシーンを観察できるのも魅力です。(ミコアイサの目先と、頭部、胸側、肩羽に注目)ミコアイサ雄エクリプスは眼先の黒色部がなく上背が黒いのが特徴です。今日撮影できた個体(五枚目、六枚目の写真)は、頭部、胸側、肩羽に白い羽がないので雄1年目冬の個体とは違うことがわかります。(沿岸の電線には次々ツグミが降り立つ)昨シーズンは、各地にツグミが飛来するのが遅いのが特徴でしたが、牛久沼沿岸の電線には20羽前後が止まっている姿を見かけました。牛久沼水辺公園近くの電線には22羽もの姿がありました。(今日観察できた鳥)コブハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カワウ、ダイサギ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、トビ、カワセミ、モズ、ハシボソカラス、ハシブトガラス、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ(写真)2025年11月23日撮影
2025.11.23
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久しぶりに埼玉県伊佐沼に立ち寄りました。そろそろ移動の途中のアジサシ類が立ち寄る時期だからです。現地に到着すると平日にもかかわらず沿岸には複数のカメラマンの方の姿。お話しを聞かせてもらうと7月10日から13日頃まではクロハラアジサシの姿があった由。しかし、今日はその姿はないとのこと。それでも、コアジサシをよく観察してみると、下嘴が長い個体と上嘴が長い個体を見つけました。なぜ違いがでるのだろうと帰宅してからの宿題となりました。このほか、沼にある葦の中からヨシゴイの若様がにきっと首を出していました。まだ産毛が残っていますが、食欲旺盛で葦の上部に姿を現し親鳥が餌を持って帰還するのを心待ちにしていました。その近くには頭頂が青味のある黒色の雄の姿。帰りがけ、沼の北側を探索していましたら、カイツブリの若鳥を発見。まだ、目がくりくりとまん丸であどけない顔つきに魅了されました。(写真)2021年7月15日撮影
2021.07.15
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大掃除、おせちの用意でなかなか野外に出かけるのがかないませんが、合間に我が家の庭のセンリョウの実を食べにメジロ、ヒヨドリ、キジバト、ジョウビタキなどの鳥たちが次々へと飛来しています。今日も赤いセンリョウの実を食べにメジロが複数飛来していました。センリョウは、赤い実は幸運のシンボルで、物事が実を結ぶ縁起物です。6月~7月になると茎の頂点からまばらに花茎を出して黄緑色の小さな花をたくさんつけます。花には花びらがなくあまり目立ちませんが、花粉が風で運ばれる風媒花です。ご近所のセンリョウ実を鳥たちが丸呑みして排泄した種がふえて実をつけたと思われるものともともとあったものと両方です。市販のものを求めると、高価なのでネットをかぶせる方も多いのですが、我が家では鳥たちが運んできた縁もあるので正月飾りとして使うものを確保した後は鳥たちに任せています。このため、厳冬期にはいろいろな鳥たちが姿を見せてくれます。(写真)2021年12月29日撮影
2021.12.29
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同じような環境で観察することのあるコチドリとの識別について鳥友から質問をもらいました。2種の特徴を整理しました。(アイリング)イカルチドリは淡褐色のアイリングがあります。コチドリのように黄色が目立ちません。(上面)イカルチドリは全体に羽縁がバフ色ですが、コチドリは全体に羽縁が淡色です。(頭部)イカルチドリは前頭も褐色で不明瞭な淡褐色の眉斑があります。コチドリは額はバフ色で明瞭に眉斑もバフ色です。ほとんど見えない場合もあります。(胸帯)イカルチドリは褐色、コチドリは褐色で中央で切れている個体が多い傾向です。(その他)イカルチドリは尾が翼端よりも突き出ています。(コチドリ幼羽)コチドリ幼羽は淡褐色のアイリング、嘴も細めでイカルチドリの印象が似ています。しかし、胸帯は中央で切れています。(写真)イカルチドリ2022年12月茨城県菅生沼で撮影、コチドリ2020年3月手賀沼で撮影
2022.08.21
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10月に姿を見せて以来、都内水元公園にマヒワが滞在しています。11月に入り個体数が減少したとの報告が多く見受けられていますが、今日現地を訪ねましたら少なくても100羽以上の群れを目撃しました。行動範囲がかなり広範囲になっていて北は水生植物園付近から水産試験場跡地までのエリアに群れで移動し、アキニレ、ハンノキの実をついばむ姿を目撃しました。マヒワは、朝鮮半島の気温が高めの年には日本には飛来する個体数が少ない可能性が研究者が指摘しています。偏西風の蛇行で朝鮮半島や日本が平年並みの寒さの今年のようなシーズンは飛来する個体数が増えているというが考えられます。(水鳥の観察)・バス停桜土手近くのごんぱち池、水産試験場近くの水域で複数のヨシガモが羽を休めていました。雄生殖羽、雄エクリプス、雌の姿を観察できました。・ヨシガモの近くの水域でヒドリガモの群れと一緒に行動していたヒドリガモとオナガガモの交雑個体(頭の模様はアメリカヒドリ似、上面はヒドリガモ似で中央尾羽が伸びている個体)を見つけました。・水面で休んでいたホシハジロの中に、水面採餌している個体を観察しました。動物質の餌を採るのが多いのですが、近年では人の与えるパンに餌付くものもいると聞いており潜水ガモだから潜って採餌と思っているとそうでないというケースのひとつです。・水面にカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの姿がありました。ハジロカイツブリは虹彩が赤色で成鳥冬羽と思われました。・その他、キンクロハジロエクリプス、ユリカモメの姿も見つけました。(写真)2025年11月13日撮影
2025.11.13
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(コハクチョウがやってきた)青空が広がり風も弱く、絶好の探鳥日和となり、手賀沼とその沿岸地域を探索しました。広大な水路と隣接する水田エリアからスタートしたところ、水路でコブハクチョウのまじってコハクチョウ亜成鳥(*)の姿を発見。(*)コハクチョウ亜成鳥=コハクチョウは幼鳥の第一回目の換羽が肩羽、雨覆の部分から白く変化し、その後、頭部や首周辺、腹部という具合に換羽が進行していきます。さらに、頭部、後頸部にごま塩状の羽毛が残り、その後後頭部や後頸部に黒っぽい羽毛を持つようになります。今日観察した個体は、後頭部、後頸部に黒い羽毛が見えるので亜成鳥と思われます。(高速ハンター、コチョウゲンボウ)コハクチョウを観察していた最中に背中に気配を感じたので振り返ると、飛翔中の小鳥を追いかけたり葦原に潜む小鳥を追い出す狩りを行っているコチョウゲンボウが目に入りました。眉斑の白さ、体仮面にレンガ色の縦斑のある雌個体でした。隣接するフィールで餌探しをしていたチョウゲンボウがホバリングするのにホバリングをしないこと、飛翔している形がキジバトをほっそりさせたような印象がありました。高速ハンターのコチョウゲンが狩りをしていた時間帯は、アオサギが高圧線の鉄塔に退避、キジも田んぼの縁を急ぎ移動していたり、迫力ある光景でした。(草地ではモズ、ホオジロ、ホオアカが餌の争奪戦を展開)沼近くの葦原と草地、水田が広がるエリアでは、雑食性のホオジロ、ホオアカの両種の姿を見かけます。ホオアカは草の種子にくわえて昆虫類も捕食するので種子をついばむホオジロ、昆虫類も餌とするモズと争奪戦を展開します。今日もその光景を目撃できました。(写真)2025年11月16日撮影
2025.11.16
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2025年3月31日で運営終了となった川村記念美術館内の池に飛来しているオシドリ、越冬するカモで水面が埋め尽くされている印旛沼を訪ねました。(川村記念美術館庭園のオシドリ)今日昼過ぎに訪ねた際には、オシドリ21羽が羽を休めていました。飛来しているのは雄が大半で雌は7-8羽でした。雄は雌を取り囲むように行動し、雌は雄に号令をかけているように見えました。オシドリの越冬地は雌が主導権を握っているのもしれません。このほか、従来見かけなかったハシビロガモの姿を観察しました。(印旛沼はトモエガモで埋め尽くされていた)佐倉市からの帰り道、印旛沼に立ち寄り、水面を埋め尽くすトモエガモの大群、ヨシガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、モモイロペリカンのがーくん、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒを観察しました。トモエガモは、約6万羽を数え、漁船が通過する時やチュウヒが飛翔すると一斉に飛び立ち黒く空を埋め尽くしていました。(写真)2025年11月19日撮影
2025.11.19
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一昨日、茨城県稲敷市浮島エリアでアカアシシギ7羽と出会ったことをリポートしました。何人かの方から、ツルシギとの識別で質問をいただきました。画像をアップし比較してみました。一昨日見かけたアカアシシギは、上面は一様に灰褐色で、嘴は上下ともに朱色。これ対してツルシギは下嘴だけが朱色で違いがあります。また、ツルシギの上面には白斑が点在しているもの特徴です。(写真)アカアシシギは2019年9月9日撮影、ツルシギは2018年10月6日撮影
2019.09.11
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鳥友からカモの翼鏡と聞きましたが羽根のどの部分を指しますか、種類によって違うのですかと質問をもらいました。(1)翼鏡は次列風切翼鏡はカモ類の次列風切の部分を指します。カモが水面や地上にいるとき、体側中央の後寄りに青や緑に輝く光沢部分が見えることがあります。翼を畳んでいると隠れて見えない場合もありますが、飛翔中には後続からよく見え、群れで渡る際に目印となると言われています。種類ごとに特徴的な色彩と模様をしています。ばたいている鳥の翼の模様を確認するとなると大変と思うのは無理がありませんが、人の目の錯覚による残像現象で止まって見えることがあります。これは、カモ類は体の重さに比べて翼が小さく短く、いつも高速で羽ばたいているのを目の錯覚で止まっているように見えるからです。(2)淡水ガモの翼鏡水面や地上にいるカモの画像から翼鏡の様子を整理してみます。a.オシドリ雌の翼鏡は緑または群青色に見え、雌には白斑があります。白斑は雌のみです。写真は2017年11月に千葉県佐倉市で観察した個体です。b.ヨシガモ翼鏡は緑色です。写真は雄が2016年2月にさいたま市で観察した個体、雌は2018年12月に印旛沼で観察した個体です。c.ヒドリガモ翼鏡は緑色です。写真は2008年茨城県水戸市で観察した個体です。d.マガモ翼鏡は青く、はさむように二本の線があります。写真は2008年9月に手賀沼で観察した個体です。e.カルガモ翼鏡は群青色です。比較的観察しやすいと思います。写真は2022年9月手賀沼で観察した個体です。f.ハシビロガモ翼鏡は緑色です。写真は2009年12月に市川市で撮影した個体です。g.オナガガモ翼鏡は緑色です。写真は一枚目が2017年11月に千葉県旭市で観察したもの、二枚目の羽ばたきは2020年11月に印旛沼で観察したものです。h..トモエガモ翼鏡中央部の色は光沢のある緑色です。ただし、翼をたたんでいると見えないことも見えないケースが多いように思います。写真は2018年1月見沼自然公園で観察した個体です。i.コガモ一枚目の写真は、2020年10月に手賀沼で観察した個体です。翼鏡は光沢のある緑色で外側は黒いのが特徴です。ただし、2枚目の写真のように構造色で青くみえることもあります。写真は2018年12月に見沼自然公園で観察した個体です。
2022.10.13
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日本三鳴鳥にあげられているオオルリは、雄だけでなく雌も囀ります。フィールドで録音したデータと蒲谷鶴彦さん録音の囀りデータを復習。(雄の囀り)(1)一般的に聞かれる囀りピーリーリー、ホイヒーピピ、ジッジッと聞こえる尻下がりの声でゆっくりとした節回しで囀ります。フィーの声は35-40db程度、ジジとの声は10db程度の声紋です。(2)他の鳥の声を取り入れた囀り蒲谷(1996)がキビタキ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ヤマガラ、ホオジロ、クロツグミ、ジュウイチなどの声を取り入れた例を紹介しています。このうち、キビタキとオオルリの違いについては、キビタキの声の質は金属的で同じ節回しを何回も繰り返す点が異なり、クロツグミは声の質が低く太い声であると記しています。(雌の囀り)蒲谷(1995)は、雄の囀りのやや抑揚のないもののように聞こえ、囀りの合間にクワックワッと地鳴きを何回もはさむことが特徴と報告しています。また、雄のように高いところで囀らずブッシュの低い場所で鳴くと興味深い内容を紹介しています。さらに、雌の囀りは5kHz前後の周波数で振幅はかなり強弱があることを紹介しています。徐(2018)は、メスの鳴き声の機能はほとんど研究されていないが、メスがヒナに注意を促す信号ではないかと考えていると興味深いことを指摘しています。ヒナがまだ小さい時期には人が巣に近づいてもメスはほとんど鳴かなかったが、ヒナが孵化後7日目くらいから巣立ち後の家族期にはヒナの日齢が増加するほどメスの鳴き声が強くなる傾向が見られたと報告しています。子供が心配なのは人間も鳥も一緒なのですね。(引用)蒲谷鶴彦.1995.日本野鳥大鑑333.下巻.p84-85.徐 敬善.2018.オオルリ 雌の鳴き声.Bird Research News Vol.15 No.7.p1-2.(写真)2014年7月24日長野県佐久穂市、2014年5月18日栃木県日光市で撮影
2024.05.07
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今週はじめ埼玉県南部のサギのコロニーを訪ねた折、チュウダイサギを観察しました。その特徴について、復習してみました。参考になれば幸いです。(1)そもそもチュウダイサギとは吉井(1988)が述べているように、日本では本州、九州で繁殖する亜種チュウダイサギと南シベリアで繁殖する亜種オオダイサギの2亜種が記録されています。足は緑色を帯びた黒色で脛が桃色ないしは赤味を帯びる。このため前者をコモモジロ、後者をモモジロと呼ばれたことがあります。(2)亜種チュウダイサギの特徴桐原(2000)が述べているように、亜種チュウダイサギ夏羽は嘴が黒く、眼先は黄緑色、脛はピンク色を帯びています。婚姻色の個体では眼先がコバルトブルーで脛や跗蹠も濃いピンク色です。また、冬羽では嘴は黄色、眼先は黄緑、足全体が黒くなるのが特徴です。一枚目から三枚目の写真が亜種チュウダイサギです。(3)亜種オオダイサギとの違い桐原(2000)は、亜種オオダイサギは、体が大きくアオサギと同大かそれ以上で、冬羽では足の上方は白っぽいのが特徴であるのに対して亜種チュウダイサギは体が小さくアオサギより小さめ、冬羽では足全体が黒いのが特徴と記しています。四枚目と五枚目の写真がオオダイサギです。前者が夏羽、後者が冬羽です。(写真)一枚目、二枚目:2024年6月16日埼玉県で撮影三枚目:2021年6月20日茨城県稲敷市で撮影四枚目:2021年5月2日千葉県成田市で撮影五枚目:2023年5月1日茨城県稲敷市浮島で撮影六枚目:2022年10月17日都内水元公園で撮影(引用)吉井 正.1988.コンサイス鳥名事典.p313.三省堂.桐原政志.2000.日本の鳥550水辺の鳥.p82-83.文一総合出版.
2024.06.21
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鳥友から印旛沼には多数のカモが休んでいる姿があるのに、手賀沼では休んでいるカモの姿は少なくその差はどんなところにあるのかと質問をもらいました。(印旛沼と手賀沼の個体数密度について)我孫子市(1995)は、全国ガンカモ類一斉調査のデータを用いて手賀沼、印旛沼、茨城県涸沼、菅生沼、牛久沼の5ヶ所の種類別個体数密度(個体/平方キロ)を比較し示しています。手賀沼は196.9/平方キロ、印旛沼387.7/平方キロ、牛久沼373.5/平方キロ、菅生沼1139.2/平方キロだったと記しています。この結果から手賀沼は面積の割にガンカモ類の個体数が少ないことがわかります。また、夜間採餌を行い昼間湖面で休息していることが多いマガモとカルガモは、休息する水域が岸から距離のある湖沼の方が安心して休息でき個体数密度が高くなる傾向が認められたと報告してます。さらに、昼間、湖岸のヨシやマコモの中で休息しているコガモは湖岸で植生が少ないか認められない湖沼では個体数密度が低くなると指摘しています。そして、むすびとして、手賀沼では休息のため訪れるカモ類の比率が高く、採餌場所として訪れるカモ類の割合が低いと述べています。(カモが休むところとそうでない池の条件)数のカモが休む池とそうでない池が存在するのはなぜかという点について文献を調べてみると、武田(1990)が近畿地方中央部の池252か所について調査した結果を整理し報告しています。それによると、カモ類が越冬地として選択する池の条件で最も重要なことは、周囲との遮蔽の状態であり、とくに水辺の環境が重要であると考えられ、水面をおおうように生える常緑樹林、水中に生えるアシ原やヤナギ林の存在、そして上陸しやすい水辺が最も重要であると考えられたと記しています。カモ類が越冬地として選択する池の具体的な条件として、つぎの内容をあげています。(1)水深が30cm以上あること.(2)上陸しやすい安全な水辺があること。護岸は材質より緩傾斜であること、棚状の部分があること(3)完全に遮蔽されている池では10m程度の幅でも定着しているが、水ぎわまで人が立ち入れる池で島や密生した樹林、アシ原など遮蔽された場所を背にできる池では30m以上、全周囲に人が立ち入れる池では75m以上の幅があること(4)餌づけなどが行なわれていない場所でカモ類と人間との間に必要な距離は30m以上なお、カモ類のみられる池と水質(富栄養,貧栄養,COD)との関連を指摘する報告もあるが、採食場と休息地は必ずしも一致している必要がないためか、陸ガモ類については明確な関連は認められなかったと述べています。(引用)武田恵世.1990.カモ科鳥類の越冬する池の環境条件.Strix9:89-115.日本野鳥の会.我孫子市.1995.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.37-42.(写真)一枚目:マガモ2024年11月18日、二枚目:2024年12月4日手賀沼、三枚目:2024年1月27日印旛沼
2024.12.22
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浮島周辺を探索した後、隣接する印旛沼北部の水田地帯に立ち寄りました。こちらも、ほとんど稲作が行われていてシギ・チドリが降り立つポイントがないのですが、何枚か降り立つ場所があり、待機していたらイソシギ、クサシギを発見。このほか、畦に座り込んで休んでいたトビ、今年生まれのハクセキレイが餌を自力で探す光景などを観察し帰路につきました。(写真)2020年8月07日撮影
2020.08.07
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昨日、茨城県稲敷市浮島でアカエリヒレアシシギと出会いました。近似種のハイイロヒレアシシギの外観との比較をし、復習してみました。一枚目と二枚目は昨日10月3日に浮島で撮影したアカエリヒレアシシギです。嘴は全体が黒く、細いのが特徴です。三枚目と四枚目は2010年4月に旭市飯岡海岸で出会ったハイイロヒレアシシギです。嘴は黄色でアカエリヒレアシシギの黒色とは異なります。また、嘴基部や嘴全体も太い点はアカエリヒレアシシギとの違いです。三枚目の個体は、上面がグレーで斑がなく、冬羽です。四枚目の個体は、頭上の黒い部分が摩耗し、上面に赤褐色の地が少し見えています。冬羽が夏羽に変化している最中のものと思われます。
2020.10.04
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