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26日に引き続き、昨日27日も岩手県、宮城県のフィールドを探索しました。朝方は濃霧でしたが、フィールドに立ち寄った際には青空。まず登米市内の水田地帯を訪ね、カリガネの姿を探しました。到着したばかりは、水田にいたマガンが首をあげていましたので1時間程度待機。ようやく落ち着いてくるとカリガネが首をあげ、水田を移動し餌探しを開始。写真はその時の一枚です。続いて伊豆沼沿岸まで移動し、マガンの大群の中にいるハクガンを探しました。昼前に2羽、午後に19羽を観察できました。全身白色で初列風切先端が黒色、嘴と足のピンク色はいつ見ても素敵です。近くにいたマガンよりも体がやや大きく、亜種オオハクガンでは思いましたが、嘴が太くはなく、長い印象もなく亜種ハクガンとフィールドノートに記録。最後に蕪栗沼を訪ね、マガン、オオヒシクイ、オオハクチョウにくわえてヘラサギの姿を観察しました。前日とほぼ同じエリアで嘴を左右に振りながら歩き回っていました。ほか、ハマシギ、ウズラシギも浅瀬で餌探しをしている姿が観察し、帰り際に水路沿いの草地をベニマシコ3羽が鳴きながら移動する姿を見つけました。(写真)2025年11月27日撮影(備考)熊出現情報:伊豆沼沿岸で10月19日夕方熊の姿が目撃されています。現地の方によると、道の脇の笹の中から出現したとのことです。早朝、夕方の雁の姿を観察・撮影する際には注意が必要です。蕪栗沼沿岸では27日現在、熊の目撃情報もなく、遊歩道に熊の足跡も認められません。ただし、伊豆沼同様草地に不用意に入らないことをおすすめします。
2025.11.28
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舌状台地にある戦国時代後半の中世の城址公園から手賀沼に流入している大津川沿岸をハイキング気分で散策してみました。土塁、横堀が残っている城址をスタートし、かつて水田に利用したり、多くの人が汲みに訪れていたという湧水(現在は有害物質が検出されている為飲用不可)のそばを通り、大津川沿岸の野鳥たちを探索。大津川の浅瀬ではオオバンが浅瀬で水草を食べに群がっていました。かつては、浅瀬のあった手賀沼沿岸で採食していましたが、水質浄化対策の関係なのか水位が高くなり大津川や近郊の柏の葉公園周辺の池でしか浅瀬でしか水草をついばむことができなくなったので貴重な環境です。今日観察できたのは、ダイサギ、カイツブリ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、スズメ、カワラヒワ亜種オオカワラヒワ、ホオジロです。これから厳冬期に入ると、城址公園内にルリビタキの姿も目撃することがあります。(写真)ルリビタキ以外は2022年12月30日撮影(ルリビタキは2021年1月撮影)
2022.12.30
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印旛沼沿岸、さいたま市にカリガネ幼鳥が飛来し、滞在しています。鳥友からその動向について質問をもらいました。(1900年代前半に手賀沼で採取された記録)我孫子市(1995)は、千葉県手賀沼における鳥類の記録を整理し報告しています。その中でカリガネについて1903年12月23日および1923年12月3日に1羽が手賀沼で採取された記録があると述べています。あわせて、第二次大戦後に行われた乱獲と環境の変化で生息は認められなくなったと指摘しています。(2010年以降の越冬個体の増加)山階(2021)をはじめとして、複数の研究者が2010年以降、主要越冬地である中国長江流域の生息地が劣化した影響で宮城県の越冬地で増加傾向になったことを記しています。山階(2021)は、増加しているカリガネの繁殖地、渡りルートを明らかにし保全をすすめるために、2020年12月宮城県に飛来した1羽に発信機を装着し調査を実施しました。(1)春の渡り2021年2月27日に越冬していた宮城県を出発し、青森県弘前平野、北海道石狩平野を経由し、4月5日に北海道サロベツに到着。5月11日にサロベツからさらにサハリン西海岸を北上した後オホーツク海を横断しカムチャツカ半島西海岸を北上したと述べています。その後、5月28日にロシアチャウン湾の東側に到着し、6月26日まで1 か月ほど滞在した後、7 月8日~8月13日までロシアコリマ低地、8月23日~9月19日までロシアチャウン湾西側の湿地に滞在したと記しています。(2)秋の渡り秋の渡りは、繁殖地のロシアチャウン湾西側の湿地を9月19日に出発し、シベリア内陸部をほぼ休息なしに南下し、9月23日には中国ハンカ湖の手前で方向を変え、日本海に出た後日本海を横断し9月24日に秋田県八郎潟に到着、数時間滞在後に出発し24日朝8時に宮城県伊豆沼に移動したと報告しています。(春と秋の渡りルート)春の渡りでは異なるルートを通っているが、秋の渡りでは中国ハンカ湖の手前までは非常によく似たルートを通っていたと述べています。このルート沿いのどこかで繁殖した若鳥が日本に飛来した可能性が考えられます。太田(2021)は、84例の迷鳥の飛来元とその気象要因を調査した結果を報告しています。その結果、鳥の渡りに影響を与えそうな気象現象(台風、低気圧、寒冷前線、梅雨前線などの停滞前線、寒気、偏東風)が起きていたものが83%を占めていたと記しています。カリガネの渡りルートは、2021年にデータを得たのが日本初でしたので、同様の影響を受けたのかは想像の域を出ませんが、今後の解明が期待されます。(引用)太田佳似.2021.流跡線解析による鳥の飛行経路推定の検証.バードリサーチニュース.2021年1月レポート.https://db3.bird-research.jp/new s/202101-no2/山階鳥類研究所.2021.絶滅危惧種のガン類、カリガネの渡りルート追跡に日本で初めて成功しました.2021年11月4日プレスリリース.pp3.(写真)2025年11月6日、7日さいたま市で撮影
2025.11.15
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今秋はじめて市川市大町自然公園を探索しました。市川霊園側から公園内に入り、南側から細長い谷間を探索しました。葦原の中から複数のウグイスが笹鳴きし、アオジが移動する姿、林の中からはキョキョと連続し鳴き声を披露しているアカゲラ、ヒーフィフィと複数のウソの鳴き声が聞こえいていよいよ冬鳥のシーズンの入ったのを実感しました。しかし、撮影は林の中からの鳴き声だったり、林縁だったりして思うようにかなわず。このため、アップした画像は過去のものを使用しました。(写真)アカゲラ:2023年10月松戸市、ジヨウビタキ:2022年2月大町、アオジ:2025年2月大町で撮影
2025.11.17
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夏鳥との出会いにむけて鳴き声、生態などの復習をしていたら、ホオジロについて興味深い内容を目にしたので情報提供します。これからのホオジロの繁殖期で注意深く観察してみようと思います。(1)季節を追って巣の高さが上がる山岸(1970)は、長野県長野市で1965年2月から1967年10月の間で行った調査結果を整理し報告しています。その中で、季節の進行と共に巣の位置が垂直的に上っていくことを述べています。原因は4月から5月上旬にかけての第1回目の営巣の頃は未だ芽ぶきだった木本の葉が季節を追って茂ってくるということ、梅雨期をむかえての地面の湿りや巣の流失及び草本の成長しすぎによる地上の草いきれ(湿度)に大きく関係していることにあるのではないかと記しています。また、巣高が上った結果として卵やヒナが地上性の天敵からの捕食をまぬがれるという利益もあるものと考えられると述べています。(2)一夫二妻の繁殖の可能性手井(2015)は、1997年4月に石川県金沢市で行った調査で、ホオジロの雄1羽のソングエリア内で雌2 羽それぞれが繁殖が1 例観察したと報告しています。なお、雄1羽による2羽の雌の巣内雛への給餌等は観察されず、一夫二妻を示唆する行動だったと述べています。(引用)山岸 哲.1970.ホオジロの繁殖期の生活について.(財)山階鳥類研究所研究報.第6巻.p103-130.手井修三.2015.ホオジロにおける一夫二妻繁殖の可能性.Strix.第31巻.p165-172.(写真)私のライブラリーより2014年1月27日、2月23日いずれも手賀沼で撮影
2023.05.15
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先週SNSにヒシクイとオオヒシクイが水面を泳ぐ光景がアップされていました。明日から宮城県、岩手県に出かけるのを前にしてヒシクイの予習をしていました。向井(2019)が報告しているように、日本に飛来するヒシクイは、ツンドラ型の亜種ヒシクイ(A. f.serrirostris)とタイガ型の亜種オオヒシクイ(A. f. middendorffii)がいます。(1)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの形態ガンカモ類国内生息地ネットワークは、ヒシクイの形態と生態についての知見を整理し報告しています。それによると、ツンドラ型のヒシクイは、小型でずんぐりした体型(*)をしており嘴は短く、基部付近と下嘴が厚いのに対し,タイガ型のオオヒシクイは大型(*)で首と嘴が長く、下嘴は薄くほぼ直線上である。また、ツンドラ型ヒシクイとタイガ型オオヒシクイでは、鳴き声の他、越冬地における生息環境や食性、日周行動等にも違いがあると記されています。(*)ヒシクイの体サイズと嘴の大きさは西から東に向かって大型化し、また、ツンドラ~森林ツンドラ~タイガと気候帯が移り変わる北から南に向かって大型化する傾向があることが知られています。あわせて、繁殖地の分布の東西方向の両端では、タイガ型のオオヒシクイとツンドラ型のヒシクイはそれぞれ体重が倍近く異なることが判明しています。(2)亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズと形ガンカモ類国内生息地ネットワークは、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの嘴サイズ、形の違いについて記しています。a.亜種ヒシクイの嘴短く、がっしりとしており、額と上嘴はわずかに角度を持つ点で亜種オオヒシクイの額と上嘴が直線的につながっている点とは異なることを指摘しています。b.亜種オオヒシクイオオハクチョウのように額と上嘴が直線的につながっているように見える点は、亜種ヒシクイの嘴が短くがっしりとし、額と上嘴はわずかに角度を持つ点と異なっていることを記しています。あわせて、亜種オオヒシクイでは上嘴は直線的かわずかに下方に湾曲している点で亜種ヒシクイの嘴が厚く,基部から下方に湾曲する点と異なると述べています。また、嘴のオレンジ部分はより先端にあり小さく見えることが多いこと、嘴の長さ(露出嘴峰長)が嘴の基部の高さの2倍を超えると報告しています。(写真)一枚目、二枚目が亜種ヒシクイ、三枚目から五枚目が亜種オオヒシクイ一枚目:2014年12月14日宮城県大崎市、二枚目:2016年12月23日宮城県大崎市三枚目:2016年1月16日茨城県稲敷市、四枚目:2016年12月23日宮城県大崎市五枚目:2016年10月31日茨城県稲敷市(引用)向井 喜果.2019.オオヒシクイ.Bird Research News Vol. 16 No.12.pp2.ガンカモ類国内生息地ネットワーク.ヒシクイの形態と生態.https://miyajimanuma.wixsite.com
2025.11.25
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一昨日、柏の葉近郊の調整池でタシギ20羽以上を観察しました。鳥友から成鳥と若鳥の識別について質問をもらいました。(1)タシギ成鳥と幼鳥の比較タシギの成鳥、幼鳥ともに嘴長は頭長の2倍以上あります。ただし、成鳥は下列肩羽の外縁は内弁のほうが外弁より細く、赤褐色味が目立ちます。なお、外弁は太くてバフ色です。これに対してタシギ幼鳥は、肩羽は羽縁が白くて細く等幅です。フィールドでは背の帯が淡い感じがします。(ただし、春から初秋までで、初秋をすぎると成鳥との識別は難しくなります)(3)眉斑と過眼線タシギは、眉斑は、目の前で太くなくて後方でも等幅です。ハリオシギは前方で太いのが特徴、チュウジシギは前方では太めで後方は細くて不明瞭です。また、オオジシギは前方が太めで後方は細くて明瞭な眉斑があります。また、タシギの過眼線は太く、ハリオシギ、チュウジシギ、オオジシギが細いのとは違いがあります。(4)尾羽タシギはジシギ類の中では尾羽が長めに見えます。(写真)すべて2022年3月25日柏の葉近郊で撮影
2022.03.27
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オフィス近くの学校法人を訪ね、楷の木、モミジ、カエデの紅葉を鑑賞しました。あわせて、冬に小鳥たちが飛来するエリアの木の実の状況などを見て回りました。敷地内の柿の実が熟し始めており、メジロ、ヒヨドリが飛来しついばんむ姿を観察。また、芝生の上を複数のハクセキレイがスキップするように移動し餌をついばんでいる姿がありました。また、楷の木が植えてあるエリアを訪ね、実の成り具合を見て回りました。小鳥たちが大好きな実はまだ熟しておらず、小鳥たちの姿も見当たらずでした。真冬には、ルリビタキ、アトリ、ウソといった小鳥たちが飛来しますので、これから何回か訪ねてみる予定です。(写真)2025年11月21日撮影(ルリビタキ、アトリ、ウソは過去の写真をアップ)(備考)学校法人の敷地への立ち入りは、レストラン利用者、学習施設利用者以外はできないので法人名は非公開とします。
2025.11.21
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一昨日、稲敷市でノスリの羽色のいろいろを観察しました。私のライブラリーの画像と見比べて復習してみました。日本では亜種ノスリ(B.b.japonicus)と亜種オガサワラノスリ(B.b.toyoshimai) が生息しています。後者は、千葉(2012)が報告しているように、個体の喉や脛は無斑で胸の縦斑はわずか、成鳥羽は年明けから褪色の気配が出て,6-7月には体羽が真っ白な個体となります。(喉から腹の色のいろいろ)(1)喉から腹が白い個体一枚目は2022年2月5日手賀沼沿岸で観察した個体で、眼は暗色、頭は褐色、喉に褐色があり、喉から腹は白い個体です。二枚目は2020年3月7日に手賀沼沿岸で観察した個体で、一枚目と同様の特徴ですが、頭と喉はこげ茶が印象的です。一枚目の個体が二枚目のように換羽した可能性があります。三枚目は、茨城県稲敷市で2022年3月20日に撮影した個体で、頭部から後頚が白く見えました。眼、頭から喉は一枚目、二枚目と同様です。なお、一枚目から三枚目は目が褐色なので成鳥です。(2)喉から腹が褐色の個体四枚目は、2020年11月15似に手賀沼沿岸で撮影した個体です。頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色で褐色の縦斑があったので雄成鳥と思われます。五枚目は、2016年9月14日に手賀沼沿岸で撮影した個体です。四枚目と同様で頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色ですが、胸にあたりが茶色をしていました。六枚目は、2018年10月13日流山市で撮影した個体です。頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色な点は五枚目と同様ですか、胸のあたりの褐色が際立っています。この二枚目の写真の個体は、長崎大学(2022)が報告しているユーラシア大陸亜種(Buteo japonicus burmanicus)のような印象があります。(3)背の黒味のある個体七枚目・八枚目は2014年11月23日に流山市で撮影した個体です。背に黒味があり、雨覆に擦り切れた羽毛が見えました。脛に斑が見えず、雌雄の識別はかなわなかった個体です。(4)眼の色が黄色っぽい若鳥九枚目から11枚目は、目の色が黄色っぽい若鳥です。ただし、上面の色、喉から胸の色はそれぞれ違います。(引用)千葉夕佳.2012.ノスリ.Bird Research News Vol.9 No.11.p4-5.長崎大学.2022.猛禽類ノスリのユーラシア大陸亜種が国内で越冬していることを初めて確認.プレスリリース.2022年7月19日.(日本を含む東アジアに生息するノスリ(Buteo japonicus ブテオ・ヤポニクス)という渡り性猛禽類のユーラシア大陸亜種が日本にも越冬分布していること、そして大陸亜種とサハリンを含む広義の日本列島亜種の渡り経路が日本海の両岸に沿って分かれているを発表)
2024.03.17
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本年もどうぞ、よろしくお願いします。新春なので赤い羽色の鳥の代表、ベニマシコの羽色のいろいろを紹介します。スズメとほぼ同程度の大きさながら尾の割合が大きいので野外で出会うとスズメより小さい印象です。赤味のある顔で頬が白く体が全体に赤い雄、赤味のある顔で頬に白い部分のない雄、下面が赤く、上面は淡褐色の第一回冬羽、全体的に淡褐色の雌と出会うフィールドによってその羽色はじつにいろいろです。千葉県手賀沼、近郊の印旛沼沿岸、松戸市江戸川沿い、野田市、埼玉県と群馬県にまたがる渡良瀬遊水池、埼玉県秋ヶ瀬と桜草公園、茨城県取手市の利根川沿岸で私共はベニマシコと出会います。(写真)一枚目から三枚目までは2016年3月27日印旛沼、四枚目、五枚目は松戸市、六枚目は印旛沼で撮影
2024.01.01
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変りやすい天気で昼前後に雨が降り出すとの予報でしたが、鳥友から三郷市内でシラコバトを目撃したとニュースをもらい、14年(*)ぶりの再会を期待し探索しました。しかし、その姿を見つけることはできず、水田地帯に姿のあったアオサギ、ダイサギの行動を観察するのに切り替えました。観察していると、ダイサギは歩きながら頻繁に小さな餌生物を採食し、アオサギは待ち伏せをして少ない機会に餌生物を採食するのに気がつきました。かつて、アオサギは繁殖期には東北・北海道に分布していましたが、1990年前後から南下し、千葉県、埼玉県、茨城県等の水田や湖沼で姿を見かけるようになりました。両種とも魚類をはじめ甲殻類、カエル類、昆虫類を採食するので、採食環境は競合しています。研究者の報告(*)では、ダイサギが小型のタニシを多く採食するのに対し、アオサギはより大きなドジョウやアメリカザリガニを多く採食する傾向がみられたと記されています。しかし、今日探索した水田では、ダイサギはドジョウのようなものを複数回採食していました。これは、周囲に複数のダイサギの姿があり、アオサギは単独だったことが影響しているのかもしれません。サギ類のほか、オオヨシキリの行々子の鳴き声、複数のハクセキレイが芝生の上を餌を探して歩き回っている姿を観察し、現地を後にしました。(採食環境が競合するアオサギとダイサギの文献)濱尾章二・秋葉 亮・棗田孝晴.2013.採食環境が競合するアオサギとダイサギにおける餌生物および獲得食物量の比較.Bird Research Vol. 9, A23-A29.(*千葉県北西部でのシラコバトの観察記録)シラコバトは、2011年5月8日に柏市内で観察以来、姿を観察しておらず、再会したい鳥のひとつです。柏市内では1979年4月に姿を目撃して以来、1983年6月、1992年2月から8月、1993年4月、1994年5月、7月、1995年3月から6月、1996年6月から9月、2009年3月から8月、2011年5月に姿を観察しています。小峯(2016)が「埼玉県東部を中心に極めて局所的に分布する」「留鳥として人家近くの垣根、庭木、防風林等に営巣(中略)雑木林の奥深く入り込むことはない。周囲に畜舎がないところでの記録は少なく、畜舎に依存せずに自立している個体は少ないと思われる」と報告しています。しかし、柏市での観察は、住宅街と雑木林において見かけたもので、畜舎に依存しない環境でのものでした。(写真)シラコバトは2011年5月柏市内で撮影、それ以外は2025年6月24日撮影
2025.06.24
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2025年3月31日で運営終了となった川村記念美術館内の池に飛来しているオシドリ、越冬するカモで水面が埋め尽くされている印旛沼を訪ねました。(川村記念美術館庭園のオシドリ)今日昼過ぎに訪ねた際には、オシドリ21羽が羽を休めていました。飛来しているのは雄が大半で雌は7-8羽でした。雄は雌を取り囲むように行動し、雌は雄に号令をかけているように見えました。オシドリの越冬地は雌が主導権を握っているのもしれません。このほか、従来見かけなかったハシビロガモの姿を観察しました。(印旛沼はトモエガモで埋め尽くされていた)佐倉市からの帰り道、印旛沼に立ち寄り、水面を埋め尽くすトモエガモの大群、ヨシガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、モモイロペリカンのがーくん、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒを観察しました。トモエガモは、約6万羽を数え、漁船が通過する時やチュウヒが飛翔すると一斉に飛び立ち黒く空を埋め尽くしていました。(写真)2025年11月19日撮影
2025.11.19
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昨日、牛久沼沿岸で電線に22羽のツグミが並んでいる姿を観察しました。11月に入ってツグミを順調に目撃しています。こんなシーズンは、どこかにハチジョウツグミが飛来するのではと期待しています。以前、観察した個体の写真などをアップします。(ハチジョウツグミについて)ツグミよりも北のシベリア北部で繁殖し、中国北部で越冬すると言われています。写真一枚目から三枚目は、2020年2月11日に都内水元公園で観察した個体です。・頭頂から、肩羽、耳羽は黒味があり、上面は淡いレンガ色です。・下面は赤褐色の斑で黒褐色の斑はありません。・上尾筒と外側尾羽は赤褐色です。(ハチジョウツグミとツグミの中間的な個体)写真四枚目から六枚目は、2015年1月31日に松戸市内で観察した個体です。・下面はオレンジ色の斑があり、黒褐色の斑はありません。・耳羽が薄い灰色に見え、外側尾羽は黒褐色でした。印象はハチジョウツグミの要素の強い個体と思われました。
2025.11.24
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久しぶりにつくば市にある公園を訪ねました。お目立ては、ヤマシギ、トラツグミ、ルリビタキ。到着し林縁の湿地帯に注目すると地面の嘴を突っ込んで進むヤマシギを発見。尖った頭、頭にある黒くて太い横斑は1番目と2番目はほぼ同じ太さで目立つこと、長い嘴、上尾筒の赤褐色が素敵でした。続いて、毎年ルリビタキが複数飛来するポイントを覗いてみました。植え込みの中に足踏みしながら上下動している小鳥を発見。目が大きく、虹彩が黒いこと、うろこ模様の黒い模様、頭部から上部の黄色味の強さを確認でき、トラツグミと判明。さらに、ルリビタキが出現するポイントで待機していると、ルリビタキ雄成鳥、雄第一回冬羽が登場し地面に降りて昆虫類や植物の実をついばむ光景を何回も目撃しました。(写真)2023年1月28日撮影なお、観察地は非公開としお問い合わせがあったもおこえしかねます。あしからず。
2023.01.28
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先週、柏の葉公園と柏の葉キャンパス駅近郊を散策していたら、ハクセキレイの水浴びを観察。見入ってたら近くの住民の方に、ハクセキレイっていろいろな羽色のものを見かけますが、成鳥と幼鳥の見分け方について教えてもらえると助かりますと質問をもらいました。私のブログに見分けのポイントを整理したものをアップすると約束し、帰宅しました。(雄成鳥夏羽)1枚目の写真(2023年5月4日柏市内)、二枚目(2009年3月29日柏市内)の写真が雄成鳥夏羽です。一見すると、セグロセキレイのように見えますが、耳羽は黒色ではありません。この他、上面の黒色、胸の黒色が広く、全体的に白黒のコントラストが目立ちます。(雌成鳥夏羽)三枚目の写真(2019年4月14日柏市内)が、雌成鳥夏羽です。嘴全体が黒色で、背が灰色、喉の黒色は雄より狭く見えます。(雄第一回冬羽)四枚目の写真(2022年10月14日柏市内)が雄第一回冬羽です。頭上が黒く、顔に少し黄色味があります。(若鳥から第一回冬羽に換羽中)五枚目の写真(2022年10月14日柏市内)、六枚目(2019年9月4日都内)が若鳥から第一回冬羽に換羽中と思われる個体です。頭から上面に若鳥に見られるバフ色がなく第一回冬羽のようにグレーとなっていました。(若鳥)七枚目の写真(2008年7月5日茨城県神栖市)、八枚目の写真(2018年8月23日柏市)が若鳥です。口角が黄色で、上面が少しバフ色がかったグレーでした。
2023.10.01
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29日にミゾゴイを観察してきましたが、夜行性なのか昼行性なのかを判断する報告が十分にあるとは言えない状況です。両論について文献の記述を紹介します。(夜行性を示唆する記述)たとえば、高野(1985)が夜間には林から飛び出て採餌に行くこともあると述べています。この報告は、山階(1941)が「日没前後に棲息所を飛び出して渓流の付近にて食を求め、日中は棲息所たる林の中に休息して居る」としていることを受けて記述した可能性があります。川上(2009)は、育雛期に昼間は親が交替で巣にいるが、夜間は両親とも巣から離れるのを観察したことがあり、山階(1941)はこの行動を見た可能性が考えられると指摘しています。(昼行性を示唆する記述)バードライフ(2010)は、ミゾゴイは夜間に活動する夜行性の鳥とされてきたが、昼間に活動する昼行性の鳥であることが分かったとしています。ところが川上(2009)が図鑑によって「雨や曇りなど薄暗い日は、昼間も採食する」と例外的に日中採餌しているように受けとられるものもあると指摘しています。しかし、活発に活動し観察しやすい繁殖期が梅雨と重なっているため雨天時に採食する姿がよく見られる可能性もあると述べています。(引用)山階芳麿. 1941. 日本の鳥類と其の生態第二巻. 岩波書店高野伸二.1985.カラー名鑑.日本の野鳥.p45.山と溪谷社.川上和人.2009.ミゾゴイ ナイトヘロンは夜行性?.Bird Research News Vol.6 No.12.p4-5.バードライフ.2010.ミゾゴイ会議の報告および保全活動に関する提言.p3.(写真)2024年2月29日首都圏で撮影
2024.03.02
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東京在住の鳥友から5月に入ると手賀沼沿岸でホトトギスの声は聞くのにカッコウの声が聞こえない。いつ頃から記録がないのかと質問をもらいました。手賀沼とその周辺地域で観察記録を振り返ってみました。あわせて、千葉県と隣接する都県での分布も文献を調べてみました。(まとめ)・手賀沼沿岸では、2017年6月12日の記録を最後に鳴き声が記録されていません。・手賀沼流域の街では、柏市南部で2003年繁殖期まで、利根川流域では2010年までは鳴き声の報告が寄せられていましたがそれ以降は寄せられていません。・千葉県と隣接する都県の埼玉県で2011年以降は鳴き声の報告がない、茨城県では分布が急減していると報告がある一方で東京都では2010年以降分布が拡大傾向にある、神奈川県では限られた地区で新たに定着するところもあると報告されています。(手賀沼沿岸での観察記録)1978年6月9日、1978年6月19日、1980年8月10日、2017年6月12日にいずれも手賀沼沿岸で記録があります。(手賀沼沿岸以外での観察記録)2000年5月29日、同年6月6日から9日いずれも柏市南部地区、2002年6月3日、20日柏市南部地区、2003年5月31日から6月15日柏市南部地区で鳴き声の記録があります。2005年5月18日から7月20日、2006年5月14日から7月23日、2008年5月16日から6月25日、2009年5月28日から7月5日、2010年5月13日から7月14日いずれも我孫子市利根川沿いで鳴き声の記録があります。ところが、2011年以降は報告が寄せられず現在に至っています。(近隣の都道府県の記録)朝日新聞デジタル(2019/5/17)が掲載した日本野鳥の会埼玉の記録によると、1996年に開催した計80回の探鳥会でカッコウの出現回数は12回、出現率は15%だったものが、2011年は0回だったと記されています。東京都(2020)では、1970年代から1990年にかけて急減したものが2010年以降分布を拡大していると報告されています。神奈川県(2022)では、箱根仙石原などに限られているが、相模原市、大和市にも定着する傾向があると報告されています。茨城県(2021)では、分布が2005年38から2016-2021年で14メッシュと63%減となったと報告されています。(引用)東京都.2020.レッドデータブック.p447-506.神奈川県.2022.神奈川県鳥獣生息分布調査報告書.茨城県.2021.茨城県鳥類繁殖分布調査報告 2016-2021.p7.(写真)2017年7月19日栃木県戦場ヶ原で撮影
2024.04.21
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2021年冬以来、4年ぶりに水元公園にマヒワが飛来していると鳥友に教えられ現地に出かけました。再会は、アキニレとハンノキの実がなっているエリアにありました。マヒワがついばんでいたアキニレは、花が9月に咲いて若い実がつき11月に入ると熟すと聞いています。しかし、25羽ほどの群れがついばんでいる光景を見ていると熟していないようですが、にもかかわらず一心不乱についばんでいました。このほか、近くのハンノキの実も多くのマヒワ(約75羽)がついばんでいました。実につかまって逆さまになり種子をつまみ出していました。これら2種の実を食べた後は、小合溜の水面の水草に移動し水を何度も飲んでいました。(マヒワの羽衣)・マヒワ雄成鳥:喉と頭がキャップ状に黒く、胸から体下面が黄色です。・マヒワ雌成鳥:背と脇に縦斑があり目立ちます。体の黄色味は淡い点が特徴です。・マヒワ若鳥:頭から背の黄色味が淡い、下面の縦斑が目立ち、雨覆外側や羽先に白っぽさがあります。写真12枚目、13枚目は北よりの冷たい風が吹いていたので木の中で休んでいた個体が複数いたうちの1羽です。頭上が褐色で黒褐色の斑があり、背に縦斑があったことから雌と思われました。普段はなかなか見られない後ろから見たマヒワの羽根のいろいろを堪能。(マヒワ以外に観察できた鳥たち)ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、ユリカモメ、カワセミ、シジュウカラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ムクドリ、スズメ(写真)2025年10月30日撮影
2025.10.30
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真冬並みの低い気温が続き、黄葉が楽しめる松戸市千駄堀を訪ねました。ここの魅力は、池の葦原や小島の縁から予告もなく登場するカモたちの登場。夕方から夜に採餌のために出かけて、日中は葦原の中や小島の縁で休んでいます。日中の気温があがってくると、千駄堀の水面に登場してくれます。今日もオカヨシガモ雄生殖羽、嘴が橙色で脇が丸みのある雌非生殖羽が姿を現しました。林の秋景色が水面に映る中、移動をする光景を堪能できました。その後、雨覆に羽縁が目立ちない雌幼羽と思われる個体、カルガモ、嘴先端が黄色で過眼線が黒いのに上面はマガモ似の交雑個体、橙色の嘴に黒い斑が点在するハシビロガモ雌、嘴の周囲が白いキンクロハジロ雌が登場しました。このほか、葦原の中ではコガモが相変わらず眠り混んでいる姿を見つけました。このほか、繁殖期でもないのにカワウが嘴に枝をくわえて水面を移動する姿、ダイサギがコサギのように足を細かく動かして獲物を追い出す動きを披露してくれました。池以外では、先月までヒタキ類が滞在していた林エリアでは、ヤマガラがエゴの実を足でしっかりおさえて果肉をつつき、中の種子を取り出す仕草を観察しました。(写真)2025年11月12日撮影
2025.11.12
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カシラダカとミヤマホオジロは、年によって飛来数が大きく変動する種類です。特に東日本では意外に出会えるフィールドが限られています。両種とも雄は色調や特徴から迷うケースは少ないように思います。その識別についてポイントを整理してみました。(まず観察したいのは、脇腹と腰の色と模様)両種とも頭頂の羽毛を逆立てている場合が多い印象があります。しかし、寝かせている場合もあり顔つきが違って見えることがあります。(1)胸の斑・カシラダカは、赤褐色の縦斑が集まっているように見えます。(ひとつの塊ではありません)・ミヤマホオジロ雄成鳥では黒い逆三角形で、雌と第一回冬羽ではぼやけています。写真一枚目はカシラダカ、二枚目と三枚目はミヤマホオジロです。(2)胸と脇腹の色彩・カシラダカは汚白色に太めの赤褐色の縦斑です。・ミヤマホオジロは淡黄褐色地に暗色の細目の縦斑です。写真四枚目はカシラダカ、五枚目はミヤマホオジロです。(3)腰・上尾筒の色彩・カシラダカは赤褐色地にベージュに鱗模様となっています。・ミヤマホオジロは淡灰褐色地に無斑かごく薄い褐色の縦斑があります。写真6枚目はカシラダカ、7枚目はミヤマホオジロです。(4)カシラダカ成鳥冬羽雌と若鳥、ミヤマホオジロ成鳥冬羽雌・カシラダカ成鳥冬羽雌と若鳥は全体的に淡色ですが、違いを識別するには無理です。・ミヤマホオジロ成鳥冬羽雌は、頭頂、顔、胸が褐色です。眉斑と喉がうっすらと黄色味がかっています。8枚目の写真を御覧ください。(写真)1枚目:2018年12月30日野田市、2枚目:2012年12月24日土浦市、3枚目:2021年1月30日つくば市、4枚目:2020年1月19日つくば市。5枚目:2019年2月2日つくば市、6枚目:2017年1月28日流山市、7枚目:2018年1月13日つくば市、8枚目2019年2月2日つくば市で撮影
2025.11.22
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26日から27日は、宮城県から岩手県かけてを冬鳥を求めて探索しました。しかし,午後1時頃まで小雨がふったりやんだり。加えて例年マガンの大群が羽を休めている田んぼで群れはむ小さめでした。そこで蕪栗沼に移動して見はじめました。オオヒシクイ、オオハクチョウ、カモ類の中に首を左右に振って小動物を探していたヘラサギを発見。嘴のしゃもじ型で長く、いかせんべいのようにプレスしたような扁平で先が膨らんでいる模様をしっかり観察できました。(写真)2025年11月26日撮影
2025.11.26
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1日から2日に長野県戸隠に出かけ、ホオジロ科のホオジロ、ノジコ、アオジ、クロジの鳴き声、姿と見る機会に恵まれました。そのうち、ノジコ、アオジ、クロジの復習をしていました。画像とともに特徴を整理したものを報告します。一枚目、二枚目はノジコです。眉斑と頬を囲む部分がほんのりと黄色で、目先は黒く、目の上下に白い部分があります。鳴き声は、私流には信州そば、とろろ入と聞きなしをしています。アオジの鳴き声が似ていますが、とろろという感じで転がすような声が入るのが特徴です。三枚目から五枚目はアオジです。頭と顔はグレーがかった黄緑色で、体下面は黄色で胸と胸側に褐色の不明瞭な縦斑があります。ノジコよりも体は大きく感じます。鳴き声はホオジロに比較すると、ゆっくりとしたテンポで澄んだ鳴き声です。ノジコと比べると、雄は顔が黒く見えます。また、雌で眉斑がありますが、ノジコにはないので姿を見つけたときに確認したいポイントと思っています。六枚目はクロジです。雄の体下面や翼に褐色があります。鳴き声は、鳴き始めがホィーと声量のある声です。(写真)アップした順で撮影日を記載ノジコ:2020年7月2日戸隠、アオジ:2020年7月2日戸隠、2019年2月埼玉県、2020年2月埼玉県、2018年2月柏市、2012年11月3日柏市で撮影クロジ:2011年1月22日柏市で撮影
2020.07.06
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茨城県と埼玉県、群馬県の県境にある渡良瀬遊水地を訪ねました。広大な遊水地には、うさぎのような長い羽角を持つ猛禽類トラフズク、セイタカアワダチソウの実を食べるベニマシコ、白黒ツートンのアカゲラ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ミコアイサ、カワアイサなどの水鳥の姿をたっぷり観察できました。(写真)2024年1月29日撮影(備考)トラフズクについては、観察地は撮影者が集中し影響を与えるので非公開とします。
2024.01.29
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昨冬にあるフィールドでリーダーが「極東に生息するトモエガモがスコープに入っています」と声をかけているシーン。参加者が見るけれど「わからない」、リーダーは「いるはず」とやりとりが繰り返されていました。距離が遠く個体数が多いほど、顔の黄色と緑をした顔の巴模様だけを目印に探すと、参加者に認識してもらえない事態が発生します。トモエガモを探すための着目したいポイントを紹介します。(胸と下尾筒の白線)トモエガモ雄の場合は、水面に浮いている姿で2本の白線(胸の脇にある白い縦線と下尾筒の黒線前にある白線)が並んでいるように見えるカモを探してくださいと伝えるだけでも発見しやすくなります。ただし、雄エクリプスから生殖羽に換羽中の個体を2月頃まで見かけることがあります。この個体では2本の白線は見えないケースがあります。(写真5枚目参照)脇最上列の丸みがあり幅広く見える羽、肩羽の垂れ下がっている点があるのが特徴です。(体の大きさ)トモエガモと大きさが似ているのはシマアジ、コガモだけです。シマアジを真冬に見かける機会は少なく、コガモには胸の脇に縦の白線はありません。したがって、白い縦線がない個体がトモエガモの可能性が高いと言えます。(写真)一枚目:2021年1月13日印旛沼、二枚目:2025年2月9日成田市、三枚目:2018年12月31日さいたま市、四枚目:2019年11月16に神栖市、五枚目:2017年12月10日さいたま市、六枚目:2022年12月25日印西市で撮影
2025.11.01
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冬の小鳥、アトリ科のシメの羽色をじっくり見てみると、いろいろな違いがあります。雌雄を比較すると雄の頭部の赤みがかった褐色なのに雌は頭部の赤みはありません。また、羽色では、雌は次列風切外弁と初列風切の一部が灰色ですが、雄には灰色はありません。さらに、雄の大雨覆は白いですが、雌では白くありません。図鑑によっては雌雄同色記しているものもありますが、じっくり注目すると違いがあります。(写真)一枚目2020年1月松戸市千駄堀で撮影、二枚目柏市柏の葉で撮影、三枚目2015年1月埼玉県北本市で撮影、四枚目2013年4月流山市で撮影
2020.02.16
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大掃除、おせちの用意でなかなか野外に出かけるのがかないませんが、合間に我が家の庭のセンリョウの実を食べにメジロ、ヒヨドリ、キジバト、ジョウビタキなどの鳥たちが次々へと飛来しています。今日も赤いセンリョウの実を食べにメジロが複数飛来していました。センリョウは、赤い実は幸運のシンボルで、物事が実を結ぶ縁起物です。6月~7月になると茎の頂点からまばらに花茎を出して黄緑色の小さな花をたくさんつけます。花には花びらがなくあまり目立ちませんが、花粉が風で運ばれる風媒花です。ご近所のセンリョウ実を鳥たちが丸呑みして排泄した種がふえて実をつけたと思われるものともともとあったものと両方です。市販のものを求めると、高価なのでネットをかぶせる方も多いのですが、我が家では鳥たちが運んできた縁もあるので正月飾りとして使うものを確保した後は鳥たちに任せています。このため、厳冬期にはいろいろな鳥たちが姿を見せてくれます。(写真)2021年12月29日撮影
2021.12.29
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今冬、茨城県波崎港でオオホシハジロが渡来しているがホシハジロとの識別はどんなことを留意したらよいかと鳥友から質問をもらいました。(オオホシハジロの特徴)嘴基部が分厚くがっしりとした印象があるのに対し、先端部は扁平で細長く伸びているので低いアングルで観察した場合は嘴全体の印象は三角形で先端が細くて尖っているように見えます。一枚目と二枚目は2016年2月に埼玉県彩湖に飛来した個体です。また、三枚目と四枚目は2016年2月に都内浮間公園で観察した個体です。上面が灰色で褐色の羽がまじり、体下面は白っぽく褐色の部分も見受けられたことから成鳥雌と思われました。なお、彩湖と浮間公園の観察個体は同一のものが往来していたものと思います。(ホシハジロで嘴が黒一色の個体)五枚目と六枚目の写真は2021年11月23日都内水元公園で観察した個体です。嘴が黒一色なのでオオホシハジロではないかとされる可能性がありますが、嘴先端部が細くなく尖っては見えませんでした。このことからホシハジロです。(ホシハジロ)七枚目の写真は2021年11月23日都内水元公園で観察したホシハジロです。嘴に青灰色の帯、脇に褐色の幼羽が見えたので雌第一回冬羽と思われました。
2023.02.10
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隣の松戸市にはオオルリが飛来したと知らせをもらっていたので、春に立ち寄るキビタキ、オオルリなどの夏鳥の出会いが期待して大町自然公園を探索しました。あちこちでウグイスやシジュウカラの囀りがしているものの肝心の夏鳥との出会いは次回にお預けとなりました。なお、園内にはタヌキの親子の姿を見かけました。地元の方に聞くと、餌付けされていて姿をよくみかける由。このほか複数箇所で藤が満開、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ春型の雄の姿を目撃しました。また、帰り道には梨農家の軒先でツバメ3羽が共同で巣作りをスタートさせている光景を観察できました。(写真)2023年4月18日撮影(キビタキのみ同地で2017年4月23日撮影)
2023.04.18
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昨日寒さから一転の青空となり、冬の小鳥を探しに松戸市の八柱霊園に出かけました。園内は紅葉が終盤となっている中、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロの混群が林の中を移動していました。その中にキクイタダキ2羽の姿を発見しました。しかし、松などの木の枝に隠れてしまい思うように撮影がかないませんでした。このほか、上空をオオタカが旋回し、ノスリが市川市方向から松戸市千駄堀方向に飛翔し移動していきました。(写真)エナガ、シジュウカラ、景色は2023年11月27日撮影、キクイタダキ、ヤマガラは2019年12月16日、2023年2月19日撮影のもの
2023.11.27
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師走に入っているとは思えないほどぽかぽかのお天気の中、市川市の大町自然公園を訪ねました。お目当ては、もちろんルリビタキやミソサザイ。長田谷津と呼ばれる細長い谷間の遊歩道を探索して歩きました。ルリビタキの姿は、谷津の北側エリアと中央エリアで各1羽、目撃しました。アップした写真は、北側エリアで観察した個体です。上面や風切が光沢のある青色で、眉斑は嘴の付け根から白い部分が伸びていました。成鳥冬羽で4年から5年が経過している個体と思われます。これから冬本番となり、複数の個体を観察し年齢を識別する楽しみがあります。このほか、林縁でアオジ、木の根元に木の実を埋め込んでいたヤマガラ、谷津中央の水路沿いで複数のウグイスが笹鳴きしていたのを観察できました。(写真)2023年12月4日撮影(アオジは2022年12月撮影)
2023.12.04
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例年、筑波山頂に隣接するエリアは植物の種を採食するカヤクグリ、ミヤマホオジロ、ハギマシコが姿を見せてくれる自慢のポイントを訪ねました。しかし、今シーズンは、このポイントが笹で覆い尽くされているために小鳥たちが降り立つ場所がなく、冬鳥たちの姿は皆無でした。このため、小鳥たちが使っている水場に移動し、待機しました。複数のウソの鳴き声が聞こえたので、待っていると2羽の雄、1羽の雌、シジュウカラ、ヤマガラが姿を見せてくれました。また、ケーブルカーの宮脇駅の敷地内でジョウビタキも登場。(写真)2024年1月15日撮影
2024.01.15
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毎年見守っている下総台地の一角にある街で誕生したフクロウを見に出かけました。ふわふわの幼綿羽に覆われている幼鳥2羽の姿を観察できました。巣立ち直後でも趾の頑丈さと大きさは迫力がありました。これから親鳥からの給餌を受けて飛翔能力に磨きをかけ成長していくものと思われます。(参考)フクロウは孵化後30日前後を巣内で過ごし、飛翔能力が不十分な状態で巣から離れるとされています。また、3か月程度は孵化した林で過ごすともされています。(写真)2024年5月2日撮影
2024.05.02
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今週はじめ埼玉県南部のサギのコロニーを訪ねた折、チュウダイサギを観察しました。その特徴について、復習してみました。参考になれば幸いです。(1)そもそもチュウダイサギとは吉井(1988)が述べているように、日本では本州、九州で繁殖する亜種チュウダイサギと南シベリアで繁殖する亜種オオダイサギの2亜種が記録されています。足は緑色を帯びた黒色で脛が桃色ないしは赤味を帯びる。このため前者をコモモジロ、後者をモモジロと呼ばれたことがあります。(2)亜種チュウダイサギの特徴桐原(2000)が述べているように、亜種チュウダイサギ夏羽は嘴が黒く、眼先は黄緑色、脛はピンク色を帯びています。婚姻色の個体では眼先がコバルトブルーで脛や跗蹠も濃いピンク色です。また、冬羽では嘴は黄色、眼先は黄緑、足全体が黒くなるのが特徴です。一枚目から三枚目の写真が亜種チュウダイサギです。(3)亜種オオダイサギとの違い桐原(2000)は、亜種オオダイサギは、体が大きくアオサギと同大かそれ以上で、冬羽では足の上方は白っぽいのが特徴であるのに対して亜種チュウダイサギは体が小さくアオサギより小さめ、冬羽では足全体が黒いのが特徴と記しています。四枚目と五枚目の写真がオオダイサギです。前者が夏羽、後者が冬羽です。(写真)一枚目、二枚目:2024年6月16日埼玉県で撮影三枚目:2021年6月20日茨城県稲敷市で撮影四枚目:2021年5月2日千葉県成田市で撮影五枚目:2023年5月1日茨城県稲敷市浮島で撮影六枚目:2022年10月17日都内水元公園で撮影(引用)吉井 正.1988.コンサイス鳥名事典.p313.三省堂.桐原政志.2000.日本の鳥550水辺の鳥.p82-83.文一総合出版.
2024.06.21
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昨日、成田市坂田ケ池でトモエガモ、コガモが遊歩道に落ちているドングリの実を食べている光景を目撃しました。印旛沼に羽を休めているトモエガモがどこを餌場としているのかは把握できていませんでしたが、ようやくその一部が把握できました。バードリサーチ(2022)が「トモエガモの食物は、陸上や水中の植物と種子、米や大豆などの穀物、昆虫、そして林内のドングリなどと多様なので、日本での越冬中にもさまざまな環境を餌場に利用しているのかもしれません」と記しています。印旛沼でトモエガモの大群がみられるようになった2021年以来利根川流域、水田地帯を探索すると、下総神崎から佐原の間の利根川では、トモエガモの大群が水面で羽を休めていいる光景を目撃しています。その時は、印旛沼にトモエガモの大群を観察してからで、同程度の群れでした。夜行性がゆえトモエガモの餌場がどこであるかは、なかなか特定しにくいのですが、印旛沼沿岸の水田地帯、隣接する茨城県側の水田、利根川が存在がトモエガモの大群を支えているのかもしれないと思っています。(引用)神山和夫.2022.バードリサーチニュース 2022年11月.https://db3.bird-research.jp/news/202211-no1.(写真)1枚目から3枚目:2025年1月20日撮影4枚目:2025年1月2日印西市で撮影5枚目;2023年12月13日印西市で撮影
2025.01.21
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(成鳥夏羽の摩耗し黒っぽく見えた個体)先月27日に観察したヒバリシギ2羽のうち、1羽は成鳥夏羽でしたが、上面の羽が摩耗して黒っぽく見え、胸の縦斑が細いなどを観察しました。(写真一枚目、二枚目)春先に見かけるフレッシュな夏羽と比べると羽色が大きく異なっていました。(夏羽似の幼羽の識別も悩ましい)写真三枚目、四枚目の個体は、一見するとヒバリシギ成鳥夏羽に似ています。しかし、白い眉斑が太く、成鳥の眉斑に比べて明瞭な印象があります。また、上面の各羽の羽縁が淡く見えていることから幼羽と思われます。五枚目の写真は同一個体を後ろから見たところです。背に2本の白帯が見えてV字に見えると図鑑類には書かれていますが、羽のたたみ方によって片方しか見えない場合があります。(写真)一枚目、二枚目:2025年7月27日稲敷市、三枚目から五枚目:2021年7月22日稲敷市て撮影
2025.08.04
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鳥友の町でカラスの古巣を使って産卵し、雛が誕生し順調に成長を続けています。巣の中には、幼鳥が最低でも3羽、頭が動く数からは4羽存在しているのではとも思われます。最初の誕生したと思われる個体(以下、第一子と略)は、第二綿羽から幼羽に換羽しています。それ以外の個体は第二綿羽(誕生から2週間程度ではえる)の割合が多いので、ぬいぐるみに入ったような印象を受けます。(親から獲物の解体手順を教わる幼鳥)成長する幼鳥たちに与える餌の運搬を何とも繰り返しています。成鳥雌は、巣とは別の木で尾羽の付け根あたりにある脂肪を取り除き、首の付け根をカット、皮をはがしたのち、余分に羽毛を取り除くとようやく巣に運搬。巣に帰還後、成鳥雌は腹の膜を嘴で切り、内臓を取り出し与えていました。成鳥雌が第一子に、内臓はそっと上に引き出してそれからちぎるのよとばかり教えているような素振りでした。こうやって幼鳥は親から教わるのですね。この動きの最中も林上空にカラスが接近すると成鳥雌はその方向を凝視し、警戒を怠りません。獲物を与え終わった後は、成鳥雌は少し離れたテレビアンテナにとまり、巣の方向を監視。(幼鳥だけになると直下を注目)給餌が終わると、巣は幼鳥だけになりますが、第一子が巣の直下を通行する市民の動きに感心があるようで覗き込む仕草を見せていました。(写真)2025年8月14日撮影
2025.08.14
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茨城県稲敷市内にタゲリが飛来したとニュースをもらい、現地に出かけました。立ち寄ったフィールドではその姿はなく、電線に複数のツグミ、モズの姿を観察したのみでしたので、浮島の蓮田にシギ・チドリを探索しに移動しました。コアオアシシギが蓮田を移動している際にはピョーッ、ピピ鳴き声を出し、飛翔中にはピョッピョッピョッと三音を出していることを観察できたこと、逆行の中見つけたオグロシギを一瞬でしたがなんとか順光で観察できたことでした。このほか、トウネンの中に肩羽周辺にダメージを受けた痕跡のある個体、幼羽が冬羽に移行している途中と思われる個体、上面が赤褐色が強いウズラシギ若鳥と思われる個体を見つけたり楽しい時間を過ごしました。この他、電線には、複数のツグミ、モズが止まっている姿を見つけたり、季節が変化しているのを実感できた日でした。(写真)2025年11月14日撮影
2025.11.14
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9月14日前後から水元公園で姿が観察されているヤマガラの濃色化個体を何度か見かけていますが、その動きが早くてなかなか思うように記録できずついに師走に突入となりました。ヤマガラとどのように違いがあるか画像に記録して比較してみたいと水元公園に出かけました。その姿は、公園自慢の林を抜けたエリアにありました。亜種ヤマガラでは頭上と喉が黒いのですが、グレーを帯び、頬・額・耳羽が茶褐色でした。三列風切と雨覆は青灰色で、亜種オーストンヤマガラの青灰色の少ないものとは相違していました。その後、少し移動すると今度はウソ雌雄各1羽が登場。頬と喉が赤い雄、喉と頬が黒褐色で後頭の灰色の雌でした。ウソとの出会いを堪能した後、水元大橋方向に戻るとモミジバフウの木にカワラヒワの群れの中にアトリを発見しました。モミジバフウの実をついばんでいました。このほか、小合溜の水面にはヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ユリカモメの群れが羽を休めていました。(写真)2023年12月18日撮影
2023.12.18
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夏鳥到来のシーズンとなり、都内水元公園内を探索しました。林の一角でキビタキ、複数のセンダイムシクイ、オオルリが登場。このうち、枝にとまり姿を披露してくれたのはキビタキのみでしたが、橙色の喉の色が艶やかな雄の姿に見惚れてしまいました。このほか、ユリカモメの頭巾をかぶったような夏羽、冬羽から夏羽に換羽中の個体、コサギの婚姻色個体(目先がピンク色、趾が赤味を帯び、飾り羽の先も黄金色)、あちこちの芝生エリアで群れとなっていたツグミは、下面が真っ黒な個体、黒色斑のある個体、上面の褐色が淡い雌個体と実にいろいろでした。(写真)2024年4月18日撮影(参考:黒い部分の多いキビタキと褐色の個体)岡久(2015)はキビタキの生態などの知見を整理し紹介しています。越冬地で多くの羽を換羽した黒色の個体は体重が軽く、一方あまり換羽していない褐色の個体は体重が重い傾向にあると述べています。また、繁殖地では褐色の割合が高い個体ほど攻撃性が低く激しいオス間闘争を回避する傾向にあると記しています。(引用)岡久雄二.2015.キビタキ.Bird Research News Vol.12 No.6.p4-5.
2024.04.18
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2月に手賀沼沿岸、オフィス近くの公園、昨日出かけた菅生沼モズが尾をふりながら枝に止まり、小鳥を追尾する行動を見かけました。モズというと、昆虫や爬虫類などを捕食し鉄線の針やとがった枝に串刺しする所謂はやにえの習性を思い浮かべますが、厳冬期はその行動が変化し鳥類を追尾し捕食するのではないかとも思われます。まだ、小鳥を捕獲した現場を観察するには至っていませんが、文献を調べてみました。(モズが襲撃する鳥類)どんな鳥を襲撃した報告があるかと思って文献を調べてみました。神戸市(1981)は、モズについて、「肉食者であるから植物質の餌はほとんど摂らない。冬はわずかに木の実や種子を食べることはあるらしいが、それは例外に近いケース」と報告しています。そして、「モズの餌食になっていた鳥は、ツグミとヒヨドリ」、「ツグミもヒヨドリもともにモズの2倍近い体重である」と報告しています。(モズの攻撃行動について)遠藤・上田(2010)は、モズが追い払う対象によって攻撃行動の強弱を変化させるか、追い払い行動を見せた鳥の種類と攻撃の強さなどを調査した結果を報告しています。「オナガやムクドリ、スズメなどの18 種の鳥に対して132回の追い払い行動がみられた。追い払いの仕方には、対象個体への接近(42%)と接触を伴う攻撃 (58%) があった。攻撃の強さと攻撃対象種の体の大きさとの関係を解析した結果、オナガやキジバト、ヒヨドリといったモズよりも体の大きな他種に対してより接触を伴う攻撃に至る傾向がみられた」と記しています。神戸市(1981)の報告と同様に体の大きな種類に攻撃していたことを述べています。文献に目を通してみて、フィールドでどの程度の頻度で襲撃を試みるのか、成功率はどの程度かなどを注目していきたいと思いました。(引用)神戸市教育委員会.1981.神戸の野鳥観察記.加藤昌宏著.モズの食物.遠藤幸子・上田恵介.2010.モズは大きな鳥に激しく攻撃する.日本鳥学会2010年度大会講演要旨集.p127.(写真)2025年2月15日、同年1月23日、2018年10月29日いずれも手賀沼沿岸で撮影
2025.02.23
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昨日稲敷市浮島で観察したウズラシギ夏羽を復習しました。観察した光線の具合と角度によって羽衣の印象がかなり違って見えることがわかりました。一枚目と二枚目、三枚目は別個体ではと思えました。2010年以前は、10羽をこえるウズラシギを見かけたものですが、近年は成鳥の飛来が少ない印象があります。あわせて、頭部から胸の赤褐色が強い完全な雄夏羽を見かけることがなくなりました。(27日に観察したウズラシギの特徴)・一枚目が姿を見つけた時の写真です。頭に赤味があり、背に橙色、羽縁が擦り切れて黒くなっている部分がありました。・肩羽に灰褐色の冬羽は認められませんでした。(冬羽では上面が赤褐色味が弱いかほとんどないくらいの羽です)・二枚目、三枚目は一枚目の場所から近づいてくれた時の写真です。・胸の縦斑は腹部、脇腹まで続いていることがわかりました。(アメリカウズラシギでは腹以下は無斑で、胸と腹の境界は明瞭)・二枚目の写真でわかるように、足の色は黄緑色の見えました。・頭は赤褐色のキャップ状になっていることがわかりました。・三枚目の写真でわかるように、嘴は下に湾曲し、嘴基部は細い印象でした。(アメリカウズラシギは嘴基部が細い印象はありません)(幼鳥)四枚目の写真はウズラシギ幼鳥です。眉斑の白さが目立ちます。近似種のアメリカウズラシギの眉斑は褐色斑が入るのでその違いがポイントです。昨日は観察できませんでしたが、参考までにアップします。写真は2021年9月24日稲敷市で撮影
2025.07.28
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一昨日、谷津干潟でオオメダイチドリ幼鳥との再会を楽しみました。観察した個体の特徴を復習してみました。(観察した個体について)一枚目、二枚目の写真が8日に観察した個体です。・長い嘴は黒色、足が緑ががった黒色に見えました。・嘴の長さは、嘴基部から眼の後端までの長さと同長かそれ以上に見えました。・各羽の羽縁が白くはっきりしていました。(幼鳥の特徴)・各羽の羽縁が白くはっきりしていること、雨覆の先の羽縁が尖って見えます。(メダイチドリは雨覆の先の羽縁に丸みがあります。写真三枚目、四枚目を参照)(幼鳥以外の個体)五枚目から七枚目の写真は、幼鳥以外の記録画像です。いずれも後頸は黒っぽくなっていますが、胸のオレンジ色が残っています。喉と胸の境の黒線がないことから成鳥雌個体が冬羽に換羽中の個体と思われます。(オオメダイチドリとメダイチドリの識別)(a)体の大きさで識別できるか図鑑によってはメダイチドリはオオメダイチドリより体が小さいと解説しているものも見受けますが、メダイチドリは数亜種が飛来していると言われており、オオメダイチドリより体の大きいものの存在を報告している研究者が存在します。(b)嘴の長さについてオオメダイチドリの嘴は長く(嘴基部から眼の後端までの長さと同長かそれ以上)で、メダイチドリは嘴が短く(嘴基部から眼の後端までの長さと同等かそれ以下)点との違いがあると解説している図鑑類が多いのですが、真横からでないと長さの把握は難しいので注意が必要です。(c)足の色についてオオメダイチドリの足の色は黄緑色のものが多いですが、黒っぽい個体も存在します。メダイチドリの足は淡色から黒っぽいものまで存在します。(写真)一枚目、二枚目:2025年8月8日谷津干潟、三枚目:2020年8月10日三番瀬、四枚目:2019年8月31日三番瀬、五枚目:2020年8月21日三番瀬、六枚目、七枚目:2017年8月11日谷津干潟で撮影
2025.08.10
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茨城県稲敷市浮島のシギ・チドリを探索しに出かけました。新利根川脇から広がる蓮田を甘田干拓地近くを流れる野田奈川までの間を探索しました。久しぶりに33℃前後まで温度が上昇し、お盆明けの暑さにむけた暑熱順化に最適。例年に比べて蓮田の栽培を休んでいるエリアが限られていることもあり、鳴き声と飛翔する姿を目で追いその方向に移動しひたすら待機。コチドリ若鳥の羽縁がバフ色で翼が鱗のように見える個体、全体が淡色の個体の両方を観察。その近くには、クサシギの姿を発見しました。上面に小さな白斑、アイリングと周りが白色の冬羽に変わりつつする個体でした。このあと、ヒバリシギ4羽が蓮田を移動しながら採餌している姿を発見。嘴が下方向に曲がっていること、背に2本の白帯、頭上の赤褐色の特徴を観察しました。帰り道、水田の中の電柱の上にミサゴの姿があるのを見つけました。霞ヶ浦で捕獲した魚をお気に入りの電柱でたいらげていました。そのあと、農耕車が通行してきて渡去。このほか、電線に複数のツバメ若鳥の姿を観察。そのうちの1羽は、下面が茶褐色の亜種アカハラツ。(写真)2025年8月15日撮影
2025.08.15
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昨日、茨城県菅生沼でコハクチョウと出会いました。秋の深まりと同時にハクチョウ類の姿を観察することが増えていくものと思います。鳥友からオオハクチョウとコハクチョウの識別について質問をもらいますので、整理してみました。(一般的にオオハクチョウとコハクチョウを識別するポイント)探鳥会リーダーが案内する内容としては次の3点があります。(1)体の大きさ(2)嘴の模様(3)嘴と首の長さ(1)オオハクチョウの最小個体とコハクチョウの最大個体が存在しますし、観察者のとらえ方によって見え方が異なりますので大きさだけで識別は無理と思われます。(2)オオハクチョウの嘴は先端が黒く、基部から先端にかけて黄色部分が黒色部に食い込んでいます。一方、コハクチョウは嘴先端の黒色部が広く基部から先端にかけて黄色部が丸く黒色部に食い込んでいます。ところがコハクチョウでは個体差があり、嘴がほとんど黒いもの、黄色部がとても広い個体まで存在しますので注意が必要です。なお、桐原(2003)が1999年冬に島根県安来市と米子に飛来したコハクチョウの中にオオハクチョウと酷似した嘴の模様を持つコハクチョウ幼鳥を観察したと報告しています。「嘴の黄色部が黒色部に食い込んでおりオオハクチョウの特徴を備えている」「体が小さいこと、嘴や首が短めの体型をしていることなどから総合的に判断してコハクチョウだと判断できる」と記しています。(3)体形に注目すると、オオハクチョウは嘴と首が細長くほっそりとした印象を受けます。さらに、横顔は嘴が長いこともあり嘴先端から頭頂にかけてなだらかな傾斜があります。一方、コハクチョウは首が太く、ずんぐりとしています。(大きさ、嘴の模様、体形以外の識別の観点)角田(2020)は、野外での観察結果からオオハクチョウとコハクチョウを識別できるポイントとして、下くちばしの左右両側で確認できるピンクラインと下くちばし両側口角隅のEポイントの有無をあげています。(コハクチョウのピンクライン)角田(2020)は、「コハクチョウは、幼鳥から成鳥まで全てで確認できますが、オオハクでは全く確認できません。ところがEポイントは、オオハクでは幼鳥成鳥にかかわらずに全ての個体で確認できますが、コハクチョウでは確認できない個体が多く、確認できてもその大きさはそれ程大きくありません」と報告しています。(Eポイントについて)角田(2020)は、「オオハクチョウではくちばしを閉じていても確認できますが、コハクチョウでは余程注意しても確認できる個体とできない個体があります。このことからピンクラインを確認できる個体はコハクチョウで、Eポイントを確認できるのはほぼオオハクチョウと識別できるようです。(引用)桐原佳介.2003.オオハクチョウと酷似した嘴の模様を持つ特異にコハクチョウの記録.日本の白鳥.第27巻.p20-23.角田 分.オオハクチョウとコハクチョウ識別の2つの新観点.Bird Research Water Bird News.p4-5.(写真)一枚目:体形の比較2017年12月24日印西市、二枚目:コハクチョウのピンクライン2022年11月12日印西市、三枚目:オオハクチョウのEポイント2013年11月24日印西市で撮影
2025.10.18
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流山市と野田市の境界にある水田エリアを訪ねました。北寄りの風が強く、吹き抜ける風に帽子が飛ばされていまう状況でした。ケリは前回とは違う風が避けられる水辺の畔で羽をやすめていました。同じ水辺には、ハシビロガモ、オナガガモのエクリプスが生殖羽に換羽中の個体、嘴基部に少し黄色味のあるコガモ雌、コガモ幼羽が生殖羽に換羽中と思われる個体が休んでいました。その後、広大な水田地帯を探索して歩きました。電線に横一列に並びハシボソガラス約100羽が田んぼに降り立って餌を物色する姿はまさに壮観、その中にミヤマガラスの姿を見つけました。頭頂部が平らで、嘴の付け根が石灰化しているように見え、下嘴にも白い部分がある成鳥、ハシボソガラス似ですが嘴は細く、嘴先端がとがっている若鳥の姿もありました。2012年にはじめて姿を観察して以来、13年連続の観察です。(これまで最も多く飛来したのは2013年冬り240羽)(写真)2025年11月10日撮影(ケリの観察地について)警戒心の強く観察地を公開してしまうと、撮影者が取り囲んでしまうこと、交通の障害にもなることから非公開とさせてもらいます。
2025.11.10
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秋から冬にかけて干潟や砂浜で姿をよく見かけるミユビシギの羽色は、じつにいろいろです。一枚目は、2020年8月10日の三番瀬で出会った個体です。眼下が白く、頭上から背に灰色の冬羽が見え、夏羽から冬羽に移行している個体です。二枚目は、2020年8月10日に三番瀬で出会った個体です。こちらは上面の軸斑は黒色で、若鳥です。三枚目は、2020年9月5日に三番瀬で出会った個体です。こちらは上面は淡灰色で下面は白く、全体的に白っぽさが目立つ冬羽です。四枚目は、2014年茨城県平磯海岸で撮影した個体で、真冬の羽色です。上面は淡灰色で群れで移動していると白さが際立ちます。(ミユビシギについての備考)学名のCalidris albaですが、属名(オバシギ属)は海岸の小石を走るという意味、種小名は白いという意味を持つ鳥です。和名のミユビシギは、趾が3本しかないことに由来します。趾の3本の点ではCrecethia属に分類され、Crocethia alba (Pallas)と表記している文献もあると拙宅の亭主から話しを聞きました。
2020.09.06
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鳥友からカモの翼鏡と聞きましたが羽根のどの部分を指しますか、種類によって違うのですかと質問をもらいました。(1)翼鏡は次列風切翼鏡はカモ類の次列風切の部分を指します。カモが水面や地上にいるとき、体側中央の後寄りに青や緑に輝く光沢部分が見えることがあります。翼を畳んでいると隠れて見えない場合もありますが、飛翔中には後続からよく見え、群れで渡る際に目印となると言われています。種類ごとに特徴的な色彩と模様をしています。ばたいている鳥の翼の模様を確認するとなると大変と思うのは無理がありませんが、人の目の錯覚による残像現象で止まって見えることがあります。これは、カモ類は体の重さに比べて翼が小さく短く、いつも高速で羽ばたいているのを目の錯覚で止まっているように見えるからです。(2)淡水ガモの翼鏡水面や地上にいるカモの画像から翼鏡の様子を整理してみます。a.オシドリ雌の翼鏡は緑または群青色に見え、雌には白斑があります。白斑は雌のみです。写真は2017年11月に千葉県佐倉市で観察した個体です。b.ヨシガモ翼鏡は緑色です。写真は雄が2016年2月にさいたま市で観察した個体、雌は2018年12月に印旛沼で観察した個体です。c.ヒドリガモ翼鏡は緑色です。写真は2008年茨城県水戸市で観察した個体です。d.マガモ翼鏡は青く、はさむように二本の線があります。写真は2008年9月に手賀沼で観察した個体です。e.カルガモ翼鏡は群青色です。比較的観察しやすいと思います。写真は2022年9月手賀沼で観察した個体です。f.ハシビロガモ翼鏡は緑色です。写真は2009年12月に市川市で撮影した個体です。g.オナガガモ翼鏡は緑色です。写真は一枚目が2017年11月に千葉県旭市で観察したもの、二枚目の羽ばたきは2020年11月に印旛沼で観察したものです。h..トモエガモ翼鏡中央部の色は光沢のある緑色です。ただし、翼をたたんでいると見えないことも見えないケースが多いように思います。写真は2018年1月見沼自然公園で観察した個体です。i.コガモ一枚目の写真は、2020年10月に手賀沼で観察した個体です。翼鏡は光沢のある緑色で外側は黒いのが特徴です。ただし、2枚目の写真のように構造色で青くみえることもあります。写真は2018年12月に見沼自然公園で観察した個体です。
2022.10.13
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東京湾や内陸の湖沼ではほぼ通年ミサゴの姿を見かけます。鳥友から雌雄をどのように識別したらよいかと問い合わせをもらいました。森岡ほか(1995)は、日本のワシタカ類の分布、野外での見分け、生態などについての知見を整理し報告しています。ミサゴの雌雄については、「成鳥の雄と雌はほとんど同じ羽色を持つが、大きさと胸帯にわずかな性差があり繁殖つがいが並んだ時には識別できることが多い。平均的には雌の方が15%強大きい。雄では前頸に斑がないかわずかしかなく、胸帯の幅が狭くかつ黒色斑が少ない。雌では前頸に羽央が暗褐色で幅の広い白色羽縁がある羽毛が並び胸は一様な暗褐色または暗茶褐色である。(中略)時には胸の中央にほとんど黒色斑がなく茶褐色のシミのように見える雄や胸側に黒色斑が少しあるだけの雄やまったく斑がない雄がいるがこのように極端なものは常に性の識別が可能」と記しています。また、幼鳥については「すでに胸帯の大きさに成鳥同様の性差が現れているものと思われる」と記しています。多くの図鑑は、雌雄同色と記していますが、いくつかの図鑑と文献では胸の帯の太さまたは濃さについて言及しています。永井(2014)は、「雄の胸の褐色帯は雌より細く淡い。雌の胸の褐色帯は雄より濃く太い。若鳥は雌でも胸の褐色帯が淡く雌雄の識別は困難」と報告しています。叶内(2020)は、「雄成鳥の胸の帯は細く目立たない。雌成鳥の胸の帯は太い。幼鳥の胸の褐色部は多少ある」榊原・森・佐藤(2021)が「成鳥は後頸から上尾筒までの体の上面と雨覆は暗褐色で、頭頸部と体の下面が白い。雌は胸の黒斑が濃く、雄は胸の黒斑が薄い傾向がある。しかし黒斑の濃い雄もいるため、雌雄の判定には注意が必要」と指摘しています。(図鑑・文献の記述から)ミサゴ成鳥雄にはいくつかのタイプが存在していると整理することができます。(1)胸の中央にほとんど黒色斑がなく茶褐色のシミのように見える雄(2)胸側に黒色斑が少しあるだけの雄(3)胸側に斑がまったくない雄また、ミサゴ成鳥雌については、胸は一様な暗褐色または暗茶褐色と整理することができます。最後に若鳥については、胸の褐色部は多少ある、雌でも胸の褐色帯は淡く雌雄の識別は困難と見解が分かれるので決め手にかけます。これからも野外で丁寧に観察していく必要があると痛感しました。(写真について)一枚目の写真は2017年9月3日の茨城県稲敷市で観察・撮影した個体です。永井(2014)、叶内(2020)で雌と記されているものと同様に褐色帯は濃く太い個体です。二枚目の写真は、2022年10月24日に谷津干潟で観察・撮影した個体です。ほぼ一枚目と同様ですが、頭が白く目立ちますので雌若鳥ではないかと思われます。三枚目は2015年3月28日に茨城県稲敷市で観察・撮影した個体です。胸の褐色帯は二枚目の個体に比べると細い感じがします。四枚目は、2017年7月8日に茨城県稲敷市で観察・撮影した個体です。胸の帯は淡く若鳥ではないかと思われます。(引用)森岡照明・叶内拓哉・川田隆・山形則男.1995.日本のワシタカ類.p10-21.文一総合出版.永井真人.2014.野鳥図鑑670.p28.文一総合出版.叶内拓哉.2020.フィールド図鑑日本の野鳥.p210-211.文一総合出版.榊原貴之・森 航大・佐藤和人.2021.ミサゴ.Bird Research News.2021年5月.p1-2.
2023.08.29
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野鳥誌最新号にヘビのような声と動きをするアリスイについての記事が掲載されていました。筆者上田恵介さんが「脅かされると首をヘビのようにくねらせシューシューという声を出して威嚇する」と記しています。この点は、複数の研究者が首振り行動が発生する状況とその行動の機能と効果について解明が待たれると指摘しています。橋間・加藤(2015)が「巣内雛も孵化16日目以降には首ふりを行なう。この行動はヘビの擬態であるともいわれており、捕食者に対する防衛行動だと考えられている。捕食者に対する行動であることを確かめるために、カラスやイタチの剥製を巣箱の近くに提示してみた。その結果,アリスイは剥製に対し警戒声を発したり,スズメやコムクドリなどとモビングをしたが、首ふり行動は観察されなかった。少なくとも巣の近くに捕食者がいるだけでは首ふり行動をしない」と報告しています。アリスイを観察する機会はなかなか少ないのですが、手賀沼沿岸、印旛沼沿岸では姿を見かけることがあります。その行動に注目し、何をしていたかを記録したり、首振りをしていたなどの行動内容を記録しておくのも生態を解明するベースとなります。(引用)橋間清香・加藤貴大.2015.アリスイ.首ふり行動Bird Research News Vol.12 No.8.p6-7.上田恵介.2023.ヘビのような声と動きをする奇妙な鳥アリスイ.野鳥.第88巻.第5号.p8-9.日本野鳥の会.(写真)3枚とも2014年3月22日手賀沼にて撮影
2023.09.27
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一昨日、柏市内柏の葉公園を訪ねた折、モミジバフウの実をついばむエナガ、メジロ、カワラヒワといった鳥たちをリポートしました。モミジバフウについて関心をもっていただけた方から質問をもらいました。丸いボンボンのようなものは雌雄どちらか、種はどんな状態になったら鳥たちが食べられる状態になるのかといったところでした。まるいポンポンのようなものは小さな雄花の集まりです。写真には記録できていませんが、雌花は小さく丸く集まっています。果実は硬いトゲトゲボールのようなかたちで、 完熟するとすき間から翼のついた小さなタネがこぼれ、 風に乗ってあちこち運ばれていくと聞いています。アップした写真は、柏の葉公園(2021年12月10日)と野田市清水公園(2021年12月1日)でアトリと出会った時のものです。モミジバフウの実は、熟すとすき間から種がこぼれる状態になるのでこれをアトリがついばんでいました。カエデの仲間の種子を食べる鳥には、アトリ、シメ、イカル、シジュウカラ、ヤマガラ、キクイタダキ、ヒガラなどが知られていますので今後も注目したいと思います。(参考:モミジバフウについて)清水公園が所在する野田市がホームページで概要を紹介しています。それによると、葉は手のひら状に切れ込みモミジ (カエデの仲間) そっくりな形をしています。 晩秋に紅葉する点もよく似ており、モミジバフウの葉が互い違いにつくのに対し、 カエデの仲間は向かい合わせにつきます。楓 (木へんに風) という漢字は、 フウと読み、 もともとはフウという名前の木を表した漢字でした。 https://www.city.noda.chiba.jp/shisei/1016739/1016740/kusakoho/
2023.11.26
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